デロイトトーマツグループは、監査・保証業務、リスクアドバイザリー、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、税務、法務等を提供しています。
組織の理念の1つとして「各人の個性を尊重し能力を発揮できる生きがいのある場を創りだす」をかかげており、ここ数年で「働き方改革」「ダイバーシティの推進」「女性活躍推進」の3つに関する福利厚生の改善が進んできています。 今回は、有限責任監査法人トーマツのアドバイザリー部門に勤務する現役社員が、デロイトグループの福利厚生について詳しく解説します。グループ全体で同じ福利厚生が導入されていますので、転職を考えている方は、ぜひ参考になさってください。 |
目次
デロイトトーマツの福利厚生一覧
はじめに、法律で定められている福利厚生6種についてご紹介します。
法定福利6種について
トーマツは法定福利厚生のうち、以下の5種類を備えています。
- 健康保険
- 介護保険
- 厚生年金保険
- 雇用保険
- 労災保険
保険料の支払いについては、多くの企業と同様に給与からの天引きです。
トーマツ健康保険組合のカフェテリアプラン”では、年間20,000ポイント(=2万円相当)が付与されます。
育児費用補助や医療費補助のほか、自己啓発、レジャー関係などにも多く利用されています。
※2016年までは60,000ポイントでしたが、2017年から20,000ポイントに減少しました。
法定外福利
次に、トーマツで定められている法定外福利厚生をご紹介します。
- 通勤・住宅関連
- 健康・医療(人間ドッグ、ストレスチェックなど)
- 育児・介護支援(託児施設の完備、ベビーシッター代補助、介護休業など)
- 体育・レクリエーション(社員旅行、部活動など)
- 慶弔・災害(慶弔見舞金など)
- 財産形成関連
- 職場環境関連
- 業務関連
- 自己啓発関連(セミナー代無料など)
通勤・住宅関連
通勤手当、交通費ともに上限はありませんが、あくまでも定期券分の金額の支給となります。
例えば遠方に住んでいる人でも特急券(新幹線等)の支給はありません。
住宅手当(家賃手当)は出ませんが、首都圏勤務の場合は首都圏勤務手当が3.2~4万円が役職に応じて支給されます。
この手当に関しては、世帯主であるかどうかに関わらず一律で支給されます。
健康・医療(人間ドッグ、ストレスチェックなど)
提携の医療機関にて、年に1回健康診断と人間ドックを無料で受診できます。
提携医療機関も多く、日程も自由に設定できます。
ストレスチェックは、定期的に来るアンケート調査のメールに回答し、必要があれば産業医との面談も随時可能な体制が整えられています。
育児・介護支援(託児施設の完備、ベビーシッター代補助、介護休業など)
飯田橋に提携の保育園があり、二重橋オフィスとの送迎バスが有ります。
提携ベビーシッターに関しては、年会費10万円、月会費1万円、5万円を上限とした利用料金の半額を全て会社が負担し、提携外であっても、毎回2,200円までであれば会社が負担してくれます。
育児休暇は、取得率100%を会社目標として掲げているため、申請すればほぼ必ず取得可能です。
期間は出産予定日前後30日間の間の5日間です。
また、小学校就学まで子ども一人につき1日育児参加奨励休暇を取得できます。
育児休業については、父母のどちらも、取得する場合は1歳2ヶ月になるまでの間に最大1年間取得可能です。
また、1歳2ヶ月を越えても保育所に入所できない場合などの臨時措置にも対応しています。
育児休業を機に職場から離れた人の相談窓口として育児コンシェルジュ制度も設けられています。
体育・レクリエーション(社員旅行、部活動など)
社員旅行はありませんが、各種部活動があります。
自身が参加している部活(1つにつき500円)の部費が給与から天引きされ、BIG4での対抗戦やデロイトグループの海外オフィスとの対抗戦などに参加することも可能です。
その際、海外遠征の旅費は部費から支払われるため、ほぼ無料での海外旅行が実現します。
慶弔・災害(慶弔見舞金など)
慶弔・災害などに関しては、数日間の休暇と、祝い金、見舞い金(1万円~5万円程度)を受け取ることができます。
財産形成関連
財形・保険等は制度としてはあるようですが、個人でできる財形ですが、基本的に活用している人はいません。
職場環境関連
食堂はありませんが、有料で軽食などがとれるカフェが設置されています。
無料のドリンクサーバーには、コーヒー、カフェラテ、ココア、スポーツドリンク、スープなどが取り揃えられています。
業務関連
海外赴任希望者はグローバルチーム所属かつ、一定要件を超えるものについては英会話レッスンを無料で受けることができます。
1000冊以上の書籍が完備されていますが、業務に必要な書籍であれば購入可能です。
自己啓発関連(セミナー代無料など)
所属部署のパートナーが業務への必要性を判断し、都度セミナー代の負担額が決められます。
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デロイトトーマツならではのユニークな福利厚生
上記以外で喜ばれることの多い福利厚生として、出張手当の扱いと、レンタル設備についてご紹介したいと思います。
距離が100kmを超える場所へ出張した場合は3,000円が出張手当として支給されます。
また、宿泊手当としては1日9,000~1,3000円が支給されます。
出張に関わる旅費は個人手配で後から清算するため、各種のポイントやマイル等を多くためることが可能です。
会社からレンタル可能なポケットWi-Fiは、月額500円で私的利用が公認されています。
また、社用携帯はiPhoneで、パソコンはLet‘noteが1人1台支給されます。
デロイトトーマツのワークライフバランスについて
続いて、デロイトトーマツのワークライフバランスにスポットを当てていきます。
勤務体系
勤務体系は、所属部署のフレックス制導入の有無によって異なります。
フレックス制を導入している部署の場合
定時の概念は無く、オフィスへ1時間いれば出社とみなされます。
そのため、遅刻・半休などという概念もありません。
フレックス制を導入している部署では、残業代は33時間分が定額で支払われますので、月に平日残業時間が33時間を超えても残業代の支払いはありません。
一方で、休日出勤をした場合は、休日出勤手当が支払われます。
フレックス制を導入していない部署の場合
定時は9:30~17:30で、うち休憩1時間があるため、7時間です。
しかし、時間に関して厳しくない社風のため、9:30を過ぎて出勤する人や、17:30より前に退勤する人も普通に存在します。
フレックス制を導入していない部署では、残業代は業務をした分だけつけることが可能です。
ただし、管理職未満の勤務時間は、自身が割り当てられたプロジェクトの作業時間に依存します。
そのため、参加しているプロジェクトが少なく、作業が遅い人の場合、残業をつけるだけの予算が確保されておらず、サービス残業となってしまう場合があります。
リモートワークについて
リモートワークは徐々に導入されている状況です。
現在は原則、管理職以上orバックオフィス部門でのテスト導入段階です。
例外として、育児・介護対応中の管理職未満の職員については、申請次第でリモートワークを可能としています。
一般の管理職未満の職員に対するリモートワークの適用は、今後拡大していく見込みです。
有給休暇について
有給休暇は初年度に10日、その後経過年数ごとに毎年1日ずつ付与日数が増加していきます。
付与日数の上限は20日です。予め上司に相談すれば、有給休暇が取りづらいということは無く、夏季・冬季ともに、約10連休の休暇も設定されています。
また、働き方改革の影響で毎年5日の有給取得が義務化され、取得していない人の上司に対する罰則規定も設けられたため、より一層有給の取得が奨励されている状況です。
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アドバイザリー部門に在籍している社員の声
働く人の中で賛否両論はありますが、筆者が導入されて最もよかったと感じている制度はフレックス制度です。
トーマツの給与制度は出来高制ではないため、フレックス制を導入する以前では、給与の多寡は基本的に残業代で変動していました。
そのため、仕事を早く終わらせるというインセンティブが働かず、不必要に残って仕事が遅い人の給与が高いという状況が黙認されていました。
しかし、フレックス制度が導入されたことで、成果さえ残せば、何時に出勤し、何時に帰宅しても問題がなくなり、その上残業代も支給されるという状況になりました。
当該制度の導入により、会社としてのスピード感および社員の質も向上したと感じています。
【まとめ】トーマツの福利厚生は、「働きやすさ」と「働きがい」のバランスを極限までサポート!
トーマツの福利厚生は、「働きやすさ」と「働きがい」のバランスをサポートするべく、様々な制度が認められており、今後もさらに発展していく見込みです。
アップorアウトと言われるコンサルティング業界は、残業の多い時期も少なくありませんが、トーマツはそれに見合うサポートが非常に充実した企業であると言えます。
有限責任監査法人トーマツへの転職を視野に入れている方は、福利厚生面も魅力の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。
デロイトトーマツへ転職するには
デロイトトーマツの福利厚生について理解は深まりましたか?
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