国内を代表するインターネット関連会社、DeNA(ディー・エヌ・エー)。先進的な取り組みで常に世の中を賑わせる、誰もが知る企業です。
ベンチャーから急成長を遂げトップ企業へと登りつめたその背景には、組織的な強さや社員一人ひとりのスキルと熱意があるはずです。では実際に、DeNAではどのような採用活動が行われているのでしょうか。 今回は、DeNAの元社員Aさんへのインタビューをもとに、選考フローや、採用活動で重視されるポイントなど、キャリア採用の実態をご紹介します。 |
目次
DeNA(ディー・エヌ・エー)の社風から見る、選考フローにおけるポイント
DeNAの特徴として一番に挙げられるのは、新ビジネスが始まる際の意思決定の早さです。そのスピードはかなりのもので、例えば飲み会で「このビジネスモデルっていいと思うんだよね」と言った翌日には、早速ビジネスとして走り出していることもよくあるそうです。すぐに、どのくらいの額を投資して、チームとして誰をアサインして…という話が始まります。
このように意思決定が早い理由の一つに、非年功序列の社風があります。DeNAでは先輩や上司の顔色を伺いながら仕事をする必要はなく、面白い提案をすることが何より重宝され評価される空気があるのです。そのため、発想力や実行力があれば、若手であろうとすぐに出世していくことができます。
もう1つ、意思決定のスピードを担保しているものがあるとすれば、社員が「こういう世界を作りたい」という共通のビジョンを持っている点です。多くの会社は、「社として」のビジョンを持っていますが、DeNAでは、案件に関わる「チーム単位で」それぞれの強固なビジョンが共有されています。チームの共通認識があり、それに基づいて日々の仕事をしているからこそ、新しく何かを始めるときもスピーディーに動けるのでしょう。
このような環境のDeNAでは、個人の能力や意志が非常に重視されます。
組織の歯車として上層部に従ったり、誰かの指示のもとで動いたりするのではなく、共有しているビジョンにおいて自分は何が得意でどんなことを担えるかというのを、自らアピールできる人が歓迎されます。
そのため採用面接の際にも、自分自身のことをしっかりと認識し、客観的にどのようにチームに貢献できるのかを伝えることが大切です。
また、個を重視するDeNAでは、スキル以外に、その人の個性や考え方も重視されるので、自身の性格や考えを面接官に正確に伝えられるように準備する必要があるでしょう。
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DeNA(ディー・エヌ・エー)の採用選考フロー
DeNA面接では、実際に何を聞かれる?
DeNAのキャリア採用において、面接は全部で3回あります。
採用ルートによっては、この面接の前にSPIの受検が課せられ、合わせて4つのステップをクリアする必要があります。
面接官
- 一次面接:人事
- 二次面接:部署長
- 三次(最終)面接:役員
各面接とも、自己紹介や前職の話など基本的な事項の確認は共通して聞かれますが、そのほかの質問は、担当者によって大きく変わるようです。
どのような視点からどんな質問を投げかけるのかは、面接官個人の考えに委ねられているのです。
また、一次面接の通過者には二次面接への案内の連絡をする際に、資料が送られてきます。簡潔にまとめるとその資料には「DeNAの精神」や「社風」について記されており、自分とマッチしているかどうか再考し、合っていなければ辞退するように促される内容となっているそうです。
このようにDeNAの採用面接時は、社風と合った人材なのかどうか、DeNAの精神を持ち合わせている人材なのかどうかを非常に丁寧に見極めています。
特に二次面接では、部署長自身が、自分の部署にその人が実際に入ってきた場合を想定しながら「マッチするのか」を見極めているので、一次面接と比較すると聞かれることの内容の変化が大きく感じられるでしょう。
元社員が語る、DeNA(ディー・エヌ・エー)が面接時に見ているポイント
ここからはあくまで一例にはなりますが、今回インタビューを行ったAさんの事例を紹介します。
Aさんは、DeNA在籍当時、実際に部署長という立場で面接官を行っていました。その際によく使っていた質問は、「休日は普段なにをしているか?」だったといいます。
Aさんは、一緒に働く仲間として、スキルや実務経験以前にその個人の価値観や性格を重視していたのです。スキルや経験は面接ではいくらでも偽れる部分だと思っていたため、個にフォーカスして採用活動に参加していたといいます。
この質問に対しては、「映画を観る」、「子どもと遊びに行く」、「一日中寝ている…」など、さまざまな回答があったそうです。趣味の話にもつながりますが、何よりその人の人柄に触れることのできる質問です。
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面接に向けた対策や準備
では、DeNAの面接に向けて、事前にどのような準備をしておけばよいのでしょうか。
Aさんによると、大きく2つのことを明確にしておく必要があるそうです。
DeNAの面接前に明確にすべきこと
1つは「何をやりたいのか」、そしてもう1つは「何が得意なのか」です。
前者は、自分の経歴からビジョンを広げ、DeNAでやりたいことを話すイメージです。しかし、ここで案外難しいのは後者だとAさんは言います。
「得意」というのは、自分の指標だけでは信ぴょう性に欠けてしまいます。
そのため、定性・定量どちらの根拠も用意し、自分の強みを客観的に話せるようにしておくことがオススメです。
つまり、定性的に「この案件でこのようなことをして得意を活かした」という事実や、人から「これ得意だよね」と言われたこととともに、定量的に、これまでどのような仕事でどのような成果をあげてきたのかを伝えることが求められます。
得意なことを見つけるのが苦手な方もいるかもしれません。それについてAさんは、「周りが苦労していることが自分にはそんなに苦には感じない」「周りが時間をかけてやっていることを、自分はわずかの時間で出来る」ことが得意分野なのではないかと言います。ぜひ面接準備のヒントにしてみてください。
このような観点で、スキル面と性格や考え方が、会社や部署とマッチすると判断されれば合格、反対に、ミスマッチであると判断されれば不採用という形になります。
DeNA(ディー・エヌ・エー)の面接は、個を重んじている!
DeNAの採用について、元社員のインタビューをもとに紹介しました。
ご紹介したような個を重んじた面接がDeNAの特徴です。スキルだけでなく人間性に踏み込む深みのある採用が、組織としてのバランスの良さや一体感に繋がっているのです。
この記事のまとめ
☑DeNAでは、個人の能力や意志が非常に重視される
☑面接では社風と合った人材か、DeNAの精神を持ち合わせているかを非常に丁寧に見極めている
☑「何をやりたいのか」「何が得意なのか」を面接前に明確にしておくとよい
DeNA(ディー・エヌ・エー)へ転職するには
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