2019.09.02

博報堂

博報堂の年収って?ボーナスはどれくらい?元博報堂の社員がリアルな給与や評価制度を解説!

国内の広告代理店で第二位の規模を誇る株式会社博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ。就職人気企業ランキングでも常に上位にランクインする人気企業です。
株式会社博報堂/博報堂DYメディアパートナーズは、その名称の通り、大きく分けて2社に分かれています。2003年10月に発足した株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、博報堂、大広、読売広告社3社のメディア部門を分割統合して設立された企業です。
今回は、そのグループの幹とも言える、株式会社博報堂の平均年収とボーナス、気になる給与体系・評価基準をご紹介します。

 

博報堂の社員の平均年収ってどれくらい?

博報堂は、年俸制の給与支給システムをとっています。基本的には年功序列ですが、そこに個人の査定が加味されて報酬額が決定されます。2019年6月28日に提出された有価証券報告書によると、平均年収は1064.8万円、平均年齢は43.4歳です
公式でアナウンスされている1年目の年収は342万円で、年収のピークを迎える50代では平均1,200~1,300万円前後と予想されます。
なお詳しくは後述しますが、新卒から3~4年で給与体系に変更があるため、システム上、一旦年収が下がる人が多く出ます。それを超えると、各々の評価にもよりますが基本的には1200万円前後までは年次に沿って順当に上がっていきます。

 

電通・ADKと年収はどのくらい違う? 平均年収を比較

日本では大手広告代理店と言えば電通・博報堂・ADKが挙げられます。博報堂の年収は同業他社と比べて高いのでしょうか?

博報堂の平均年収1064.8万円(平均年齢43.4歳)に対して
電通の平均年収は1179.7万円(平均年齢42.1歳)
ADKの平均年収は756.9万円(平均年齢42.1歳)です。
(有価証券報告書「提出会社の状況」より)

平均年収で見ると、電通と博報堂の差は100万円程度となっています。

 

博報堂の年収はどう決まる?給与テーブルと評価制度、ボーナスの仕組みについて

ここでは、給与体系についてお伝えします。先述した、新卒入社後3~4年目で給与が一時的に下がる給与体系の詳細についてもご紹介します。
基本情報として、博報堂の年収は年俸制で、年俸÷12が毎月支払われるというシステムです。さらに毎年6月末に、前年度(4月から3月まで)の実績に対するボーナスが年に1度、支払われます。評価はランクに分かれており基本的にはS、A、Bの評価を受けます。このランクの決まり方は、以下で詳しく説明します。

 

入社数年後、一時的に給料が下がる?

博報堂では新卒入社3年目に一時的に給与水準が下がるケースが多々あります。これは広告業界に多く見られる給与体系の変更によるものです。新卒〜数年は時間制労働で残業代がきっちりと支払われますが、その数年を終えると裁量制の給与体系に切り替わります。労働時間ではなく貢献度などを評価した査定ランクを基にした給与体系へと変わるためです。

広告業界では、新卒入社から数年は特に長時間労働の傾向があるので、残業代がきっちり支払われなくなるこのタイミングで給与が下がってしまう人が多く発生します。個人差はあるものの、一度下がった給与が元の水準に戻るのには2〜3年ほどかかるため、新卒入社の社員は、このタイミングで転職を考えるケースも多いようです。
6〜7年目になると、個人の査定次第では基本的には年次が上がるにつれて順当に年収も上がっていきます。

 

年収の上がり方のリアル事情!1000万円に到達するのは何年目?

個人の査定やその年のボーナスにもよりますが、博報堂では30歳前後で1000万円の大台に乗る人が多いです。年次で言えば、7-10年目あたりが目安です。評価は獲得利益などの数字だけでされるわけではないため、突出した実力があっても年次が若い社員に支給される給与には限界があります。そのため1000万円の大台に乗るのは早くても7年目あたりと予想されます。
なお、査定ランクの違いによる個人の年収差ですが、ボーナスにも査定が関係してくるシステムのため、評価の高い人材とそうでない人材で長期的に見ると大きな差が開くシステムになっています。

 

博報堂のボーナスはどうやって決まる?

博報堂社員のボーナスはおおよそ月給3カ月分となります。そこにプラスして、全社員に個人査定の上乗せが入ります。
この上乗せは50万円~で、上限は分かりません。4年目で150万の方もいると聞いたことがあるので、かなり開きがあるようです。
このようなことから、トータルで月給4カ月分、多い人だと5カ月分を超えることもあります。

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年収に響く!評価基準や期待される人物像とは

博報堂の査定ランクはどのように決定されるのでしょうか。
ここからは評価基準と、そこから読み解かれる理想の社員像をご紹介します。
査定は半年に一度、上長との面談によって決定されます。部署によって上長の各々のやり方があるようですが、主に社員自らが仕事を自己評価するシートを基に面談が進みます。
シートの内容は、

・現在取り組んでいる仕事内容
・半年間で会社に落とした利益(いくら貢献できたか)
・短期目標…向こう1年間の目標、挑戦したい仕事、その仕事を実現させるための準備
・長期目標…現部署での3~5年先のビジョン、部署変更・職種変更を希望する場合そのビジョン
・現在のチームでのポジション、チームへの貢献度

などです。
このシートの内容を自己分析しつつ、上長やチーム内での評価も加味して、最終的な査定ランクが決定する流れとなります。

 

営業のケース

例えば営業の場合、期待されるのは

1.利益率の高い仕事で所属部署の予算に貢献すること
2.クライアントとの関係性を濃く作れること
3.その案件で協働する社内チームとの関係性を濃く作れること

などです。
1点目の「稼ぐ」ということはもちろん重視されますが2、3点目のように数値面だけでない定性的な評価も重視されます。営業はクライアントとも、社内の人間とも関わる機会が多く「人間性」が問われる部署です。様々な立場の人と協働するので、それぞれの利害が一致しないことも多分にありますが、臨機応変に物事を分析し、自分がどう動けばプロジェクトを上手く進めることができるか判断する能力が求められます。

私が一緒のチームで仕事をしていた先輩は「出世頭」と言われていました。常に稼ぎを意識しつつも、そのために発生するあらゆる業務を非常に上手く調整することで評判でした。
彼はWEB広告の仕事をしていたのですが、クライアント(メーカーなど)、WEB媒体社、バナーやサイトを作る社内の制作スタッフ、という三者を見事に仕切っていました。例えば、案件の金額一つをとっても、出来るだけ金額を下げたいクライアント、反対に上げたい媒体社、そして作業をできるだけシンプルにしたい制作スタッフ…という、三者相反する要求が発生します。
それを一手に引き受けながら、それぞれが納得するように説得し、時には鼓舞しつつ、最終的には営業部にも利益がしっかり残るように調整するのです。全ステークホルダーから愛され、信頼されている人でした。

このように営業として数字をを意識しつつも器用に立ち振る舞い、それぞれの立場の人から愛される人は、評価されていました。

 

博報堂で重宝されるのは「様々な方向へ常にアンテナを張れる人」

また広告業界に留まらず、様々な方向へ常にアンテナを張れる人は重宝される傾向にあります。流行の兆しをいち早く捉え、世の中の時流に沿った提案ができると社内では高く評価されます。

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新卒社員のほうが有利?博報堂の内部事情について

ここからは博報堂への転職を検討されている方が、入社後どのように活躍すべきかイメージしやすくなるような情報をお伝えします。給与テーブルは、当然ながら新卒も中途も同一なのですが新卒入社者の方が出世をしやすい傾向にあるように感じます。博報堂での経験年数の問題とも言えますが私が感じた現実の内部事情をお伝えします。

 

新卒入社至上主義が比較的濃い会社だった

私が実際に在籍していた時(2016年)に感じたのは「新卒至上主義」です。もちろん部署によって状況はかなり異なるのですが、特に大手クライアントを担当する大人数の部署などは、新卒入社で何年も働いてきた人がたくさん在籍しています。

その中で「中途入社の人はあくまでも中途入社」という扱われ方を感じることも多々ありました。
その理由として、人間関係を非常に重視する企業風土があるからだと思います。
例えばともにプロジェクトを立ち上げた経験があったり、トレーナー・トレーニーとして切磋琢磨した過去が社内人脈を築く上で大きな意味を持ちます。社員の性格的にも、周囲の人間との経験を非常に大切にする人が多く、様々なタイミングでそれが「関係値」として生きるのです。

 

新卒至上主義から、中途社員が増え実力主義へ

しかし逆に言えば中途入社でも、人間関係を上手に構築できれば問題ありません。新卒の社員と同様に、社内で愛され重宝される存在になることも可能ですし、実際にそういう方もいらっしゃいました。
また、中途社員が年々増えている現状もあり、かつて私が感じた文化はだんだんと薄れてきており、企業風土も少しずつ変わってきています

 

中途入社に朗報!昇進システム実力主義に移行中

2018年から社内評価のシステムの改革が行われています。これまでの日本企業的な年功序列の文化に囚われすぎず、向上心と実力のある優秀な人材が評価を受けられるようなシステムに変更されました。
とはいえ、まだ適応されたばかりのシステムであり、運用の効果測定をするには時間を要しそうです。

 

【体験談】実際はどう決まる?入社後の年収や残業代について

実際に入社するにあたり重要なポイントとなる給与の交渉についてもお伝えしたいと思います。

 

入社時の交渉は丁寧に!前職によって乖離あり

中途採用1年目の年収は、前職によってかなり乖離があるようです。
転職市場の常識ではありますが、前職の給料を基に交渉するため、転職後同じ業務に就いても、給料が大幅に変わることがあります。そのため給与交渉はしっかりと行った方が良いでしょう。

 

<参考>博報堂への転職者の年俸実績

参考までに某エージェントからヒアリングした博報堂に転職した方々の年収実績が以下です。

前職 年収
Aさん 27歳 アクセンチュア 850万円
Bさん 28歳 丸紅 750万円
Cさん 35歳 ADK 1350万円

27歳のAさんは28歳のBさんより100万円も高い年収で転職をしています。前職が外資系と日系という差もありそうですがそれにしても大きな差です。給与交渉は個人で行う難易度が高いので、転職エージェントの力を借りることをおすすめします。

 

残業はどのくらい?「働き方改革」の進み具合は部署によってバラつき

2015年に起こってしまった電通の一連の過労死事件をきっかけに、広告業界全体で働き方の改善が求められました。当然博報堂もその筆頭に立ち、様々な対策を講じています。
月に一度は有給を消化するように働きかけたり、22時過ぎの残業には事前の上長への連絡・許可が必要になったり、働き方改革を推進しています。
ただ全ての部署がこれを徹底しているかと言うと、なかなかそう上手くはいっていないようです。広告代理店はクライアントビジネスなので、クライアントの働き方に合わせたワークスタイルになることが多いです。

例えば、働き方改革が進んでいる日系メーカーを担当していた後輩は、クライアントが18時前には帰るので自分たちもそのくらいには退社できると話していました。一方で、ベンチャーやスタートアップ企業、テレビ局などの媒体社をクライアントとする部署は、働き方改革が進んでいない傾向にあります。私も数年前そのような部署に所属していたのですが、深夜に「翌朝までにどうしてもこの資料が欲しい」という依頼をもらったり、会食が朝方まで続くこともありました。基本的にはNOと言わずにクライアントの要望に応えることが是とされているため、特に若い社員は自分の時間をあまり持てない人が多い印象でした。
部署によってかなり事情は異なるものの、このように担当クライアント次第でワークスタイルが決まる傾向にあるので、転職の際は自身の理想の働き方を伝えると良いでしょう。

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【まとめ】変化の時代の渦中にいる博報堂

ここまで、株式会社博報堂の年収、評価基準とそれを取り巻くリアルな会社の雰囲気をご紹介しました。働き方改革法案に則り、現在も様々な面でワークスタイルの改善を模索している同社。今後も変化を乗り越えながら、業界の二大巨塔として猛進していくものと思います。
中途入社はまだ少数派なのが現状ですが、年々着実に増加しており、活躍の場もめまぐるしく広がっています。社員の声を聴く姿勢も強化されていますので中途入社を検討する際は、年収やワークスタイルについてのご自身の希望を丁寧に伝えるようにしましょう。

 

筆者:ルン(ペンネーム)

経歴:出版業界、広告業界を経験したのち、2018年よりフリーライターとして活動中。
今回書いた企業との関係性:営業職として4年間在籍。

 

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