国際的な会計監査法人の傘下として、数々の企業をコンサルティングビジネスで支えるデロイト トーマツ コンサルティング合同会社。 コンサルティング業界でも最大級の規模を誇り、その実績はもちろんのこと、年収の高さでも注目されています。 そこで今回はデロイトの年収・ボーナスの実態を元社員にヒアリングしました。 コンサルタントからマネージャー、パートナーになるとどのように年収がアップするかも解説します。 |
目次
デロイト トーマツ コンサルティングの年収システム
まず初めに、デロイトトーマツコンサルティングの年収システムのポイントは以下の通りです。
- 年収は「基本給(月給×12)+ボーナス」で構成されており、ボーナスは年に2回支給される
- 基本給の給与テーブルは職位によって異なる
- 職位は全部で7段階ある
デロイト トーマツ コンサルティングの役職(職位)別平均年収
元社員へのヒアリングによると、デロイトトーマツコンサルティング の役職(職位)別の平均年収は以下の通りです。
ビジネスアナリストの平均年収
年収は約600万円で、新卒が最初に所属する職位です。
ビジネスアナリストの段階でコンサルタントとしての職務を覚え、こなしていくことが期待されています。
コンサルタントの平均年収
年収は700万円ほどです。
ビジネスアナリストよりもさらに、クライアントとの関係を良好に保ち、より信頼関係を築いていきながら次の受注につなげていく役割も果たします。
シニアコンサルタントの平均年収
シニアコンサルタントは、年収1,000万円の大台に乗ってきます。
チームでの仕事の多いデロイトで、本格的にマネージャーとしての役割を求められるようになります。
現場の仕事と並行しながらメンバーをケアします。
マネージャーの平均年収
年収は1,300万円ほどです。
シニアコンサルタントまでの現場の職務を一通りこなすことができ、さらにチームマネジメントに特化していく職位です。
シニアマネージャーの平均年収
シニアマネージャーになると、年収は1,000万円台後半~2,000万円に届くこともあるそうです。
チームの責任者として、高度なマネジメント能力が求められます。
ダイレクターの平均年収
年収3,000万円に達します。
どの顧客にアタックするか、どのような目標で業務を行うかという営業を担うようになっていきます。
また、プロジェクトに問題が発生した際の対応などの緊急案件まで、あらゆる責任を負いながらビジネスを手がける職位です。
パートナーの平均年収
年収3000万円以上で上限は不明です。
職務内容や給与水準はダイレクターとさほど変わりありませんが、会社に出資をしている場合はパートナーとして扱われます。
中途入社の場合、前職を参考に職位が決定する
これらの役職/職位は、コンサルティング業界全体である程度共通しています。
つまり、他コンサル会社でも通じる「この職位ならこのくらいの能力」という基準がコンサルティング業界にはあるのです。
そのためコンサルティング業界からデロイトに中途入社する場合、最初の職位を与えられる際は元の会社での職位が参考にされます。
一方で、全くの異業種からの転職の場合、その人のスキルはもちろんですが、前職の給与レベルも参考にして最初の職位が決定します。
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デロイト トーマツ コンサルティング、年収アンケート
転職者アンケートを実施した結果によると、デロイトトーマツコンサルティングの平均年収は以下の通りです。(2023年11月時点)
回答者の平均年収 | 962万円 |
年収範囲 | 420万円〜4,500万円 |
回答者数 | 30人 |
また、職位別の平均年収は以下の通りです。
職位 | 回答者数 | 平均年収 |
アナリスト | 10人 | 528万円 |
コンサルタント | 12人 | 922万円 |
マネージャー | 8人 | 1280万円 |
デロイト トーマツ コンサルティングで年収を上げていくためには?
デロイト トーマツ コンサルティング で年収を上げていくにはどうしたらいいのでしょうか。ポイントは2つあります。
- 職位をあげて、基本給を上げる
- 貢献度を高めて、ボーナスを上げる
職位をあげて、基本給を上げる
前述のように、デロイト トーマツ コンサルティングで年収の基準を決めるのは職位です。職位が上がれば年収も上がります。
職位を1つ上げるためには、基本的には3年~5年ほどを要します。
例外的に、半年や1年などの短いスパンで上がっていく優秀な社員もいれば、一方でずっと上がることのできない社員もいるようです。
しかし基本的には所属する職位できちんと職務を全うし、利益を出せば職位もステップアップしていきます。
将来的にどのような仕事をしていきたいかを詳しく聞かれるタイミングで、上位ランクの仕事に積極的にトライする姿勢を見せ、行動に移せると年収が上がりやすいと言います。
貢献度を高めて、ボーナスを上げる
デロイト トーマツ コンサルティングで年収を上げる2つ目の方法は、プロジェクトへの貢献度を高めてボーナスを上げる方法です。
デロイトでは同じ職位のメンバーであっても、実際に支給される年収には差があります。それは業績賞与(ボーナス)が個人によって異なり、そこにかなり大きな差があるためです。
中にはコンサルタントがシニアコンサルタントの年収を超えるなど、1つ上の職位の年収を超えるケースもある程、ボーナスには差がつくと言います。
ボーナスの基準が高いのは、会社があげた利益の中でも特に高い貢献度の高い社員です。
実際のボーナスの配分は、年に2回ある上長とのミーティングによって決定します。
1つのプロジェクト内でボーナスの上限があり、その配分をプロジェクトメンバーで取り合う形になります。
デロイト トーマツ コンサルティング転職者の年収実績
デロイト トーマツコン サルティングに中途入社者した転職者の年収実績を調査したところ、以下の通りでした。
年齢 | 前職 | デロイトでの年収 |
28歳 | 日立製作所 | 850万円 |
30歳 | 日本生命 | 1,200万円 |
32歳 | 日本たばこ産業 | 1,000万円 |
30歳で年収1,000万円台に到達していることが分かります。
またこちらの実績からも分かるように、異業種からの転職も可能だという点は魅力ではないでしょうか。
デロイト トーマツ コンサルティングの年収事情!年収が大幅アップした事例
デロイト トーマツ コンサルティングにおける7段階の職位は、上長からの評価などを受けて少しずつ上がっていくのが一般的です。しかし、中には一気に昇進をする例もあるようです。
今回ヒアリングをした元社員のSさんが在籍していた際、「水素」にまつわるビジネスのコンサルティングを手掛けていた社員がいたといいます。
その方は高い評価を受け、短期間で勢いよく昇進していったそうです。
評価ポイントは、「今までやっていないビジネス」という新規性と成長白地の大きさにあったと言います。
このように新規性のある仕事などで目覚ましい活躍を見せると、短期間で職位がトントン拍子に上がり、それに伴い年収も大幅にアップします。パフォーマンスに対してしっかりと評価を返す会社であることがよくわかります。
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デロイト トーマツ コンサルティングで年収を決める評価システム
デロイト トーマツ コンサルティングは新規性・将来性のあるビジネスを展開した場合は高く評価されますが、利益貢献や顧客満足度の高いアウトプットでもきちんと評価をしてくれる会社です。
評価のポイントは規定化されているので、上長の性格や相性で評価が左右されることはないようです。
またマネージャー以上になると「360°評価」が導入され、上位の職務者だけではなく同僚や部下など、様々な立場の人から仕事を評価されるようになります。
多角的な評価がなされる環境が整っているため、基本的には平等な基準で出世の判断が下される年収システムになっています。
高年収に期待!デロイト トーマツ コンサルティングが求める人物像
高い年収が期待できるデロイトトーマツコンサルティングでは、どのような人物を採用ターゲットとして求めているのでしょうか。
元社員のSさんによると、デロイトはチームプレーで仕事をしていく企業のため、コンサルティングに必要な論理的思考はもちろん、チームの一員としての人柄も重視される傾向にあるようです。
チームメンバーが「この人と仕事をしたい」と思えるような人材かどうかは、重要な採用基準の1つです。
とはいえ、デロイトではチームごとの雰囲気は千差万別です。
体育会系のチームもある一方で、和気あいあいと仕事をするチームもあります。
所属先によって合う・合わないが出てくるのは避けられないことだとSさんも言います。
しかしもし合わないチームに配属となってしまっても、デロイトは多くのチームが存在する大規模組織ということもあり、異動希望に対してはフレキシブルに対応してくれる会社であるといいます。
実際にSさんもどうしても合わないチームに配属されたときは異動希望を出し、受け入れてもらったそうです。
希望を出しても組織がその人を別部署に出したがらず異動が叶わないケースもあるようですが、基本的には前向きに検討してもらえるようです。
自身に合う雰囲気のチームでしっかりと利益を上げていけるように、社員の求める環境を全力で用意するという会社のスタンスを伺うことができます。
デロイト トーマツ コンサルティングの年収は堅実な評価システムに支えられている
デロイトトーマツコンサルティングの年収の実態について、元社員からのヒアリングを基にご紹介しました。デロイトは社員を正当に評価し、自身の性格に合う最適なチームに配属できる環境です。
社員が最大限のパフォーマンスを発揮するための土壌が整っているからこそ、トップコンサルティング企業として最前線を走り続けることが出来ているのでしょう。
この記事のまとめ
☑デロイトトーマツコンサルティングでは基本給の給与テーブルは職位によって異なり、職位は全部で7段階ある。ボーナスは年に2回支給される。
☑新規性のある仕事などで目覚ましい活躍を見せると、会社もそれに応じてしっかりと評価を返してくれる。
☑採用においてはコンサルティングに必要な論理的思考と、チームの一員としての人柄も重視される。
デロイト トーマツ コンサルティングへ転職するには
デロイト トーマツ コンサルティングの年収・ボーナスについて理解は深まりましたか?
デロイトトーマツ コンサルティングへの転職を希望する方は、転職エージェントの利用がポイントとなります。転職エージェントならどこでも良いわけではなく、デロイトトーマツ コンサルティングへの内定実績を豊富に持つエージェントに相談するようにしましょう。 内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。
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