2019年4月より「働き方改革関連法」が順次施行され、厚生労働省は働く人の事情に応じた多様な働き方ができる社会の実現に取り組んでいます。転職を考える際にも、その会社の働き方や残業時間は多くの人が気になるポイントですよね。 本記事では、サイバーエージェントでインターネット広告事業の営業として働いていた筆者が、同社のリアルな残業事情、働き方の実態をお伝えします。 |
目次
元サイバーエージェント社員の実際の残業時間
サイバーエージェントの残業時間はどれくらいなのでしょうか。
筆者がインターネット広告事業の営業で働いていた当時、自身も周囲も100時間以上の残業が当たり前となっているような環境でした。
営業
インターネット広告の提案・企画・運用までの一連を任され、広告が配信されてからも常に効果をチェックしながら、運用していく必要があります。
他の大手広告代理店では運用は外注していることが多いのに対し、サイバーエージェントは営業の業務の幅が広く、どうしても残業時間が長くなってしまう傾向にあります。
メディア事業部・ゲーム事業部
携わる事業の内容は異なっても、営業などフロントに立つ仕事は似たような働き方をしていました。
制作職種(エンジニアやデザイナー)
新規サービスの立ち上げ時は忙しくなりますが、裁量労働制が認められている部署もあり、他の職種と比べると労働時間は短めです。
筆者も在籍時は若く体力もあり、会社の近くに住んでいたこともあって終電を気にせずに働くことができました。正直、これだけを聞いたらサイバーエージェントへの転職を検討している方も躊躇してしまうでしょう。
しかし、膨大な業務と引き換えにここでの経験は必ず自身のスキルアップにつながると思い、仕事をしていました。
実際に筆者も退職後数年経っていますが、サイバーエージェントでの1年は他社で過ごす1年の何倍もの密度があったということを実感しています。キャリアを形成し、実現したい夢がある人や将来起業を考えている人には最適な環境であるといえます。
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サイバーエージェントの残業に対する考え方
長時間残業もある環境だとご説明しましたが、決して会社がそれを推奨しているわけではありません。
どちらかというと、社員は自分の目標のために、自ら厳しい環境に立ち向かっている印象があります。
2019年度の新卒入社の方向けに藤田社長より「No Pain,No Gain」という言葉がありました。
これは辛い目にあった分強くなり、仕事ができるようになるという意味です。
楽をして得られるものは何もなく、辛いことや大変なことを乗り越えてこそ成長につながるという考えがあります。
ここで言う「辛いこと」とは労働時間のことだけを指しているわけではありませんが、毎日8時間働く人と12時間働く人とでは、後者の方が仕事で得られるものは大きいのは事実です。
こういった考えが社員にも浸透し、サイバーエージェントの残業に対する社風を築いているといえます。
しかし日本企業に古くからあるような「周囲が帰らないから自分も帰りにくい」という空気はサイバーエージェントにはありません。
女性の働きやすさ
特にここ数年、女性の働きやすさに会社として全力を挙げて取り組み、ママ社員の数も大幅に増えてきている状況です。ママ社員の多くは、お迎えなどの時間を作るため、時間よりも効率を重視した働き方をしています。
子育てにおいて子どもの体調不良は付き物で、どうしても出社ができない状況が発生することもあります。
そういった個人の状況を踏まえてチームが編成されているので、誰かが困った時にはお互いに助け合いながら働き続けることが可能です。
多様な働き方に対応ができる環境ですので、自分自身がどのようにサイバーエージェントで活躍していきたいかを明確にしておくと良いでしょう。
サイバーエージェントの残業に対する取り組みと変化
サイバーエージェントは裁量労働制のため、残業代は出ません。残業の有無に関わらず毎月の給与は年俸を12で割った一定額となります。給与、年収については以下の記事が詳しいです。
筆者が在籍していた当時はタイムカードなどによる入退社の管理もありませんでした。
現在は社員の働き方を会社が把握し、適切なフォローをするための下記2つの取り組みがあります。
全社棚卸会議
サイバーエージェントではある程度の長時間労働は仕方がないと捉えるところもありますが、「無駄」は減らしていこうという意識は強く持っています。
このことから、社員や組織のパフォーマンスを上げるため、年に2回「全社棚卸会議」が行われます。
部署ごとにメンバーが持っている業務を洗い出し、負荷が大きい業務をメンバー全員で確認し合います。その業務に対して、上司と相談しながら改善策を決めていくことで、業務を圧縮することを目的としています。
全社棚卸会議について(サイバーエージェント公式オウンドメディア)
Geppo(ゲッポウ)
Geppo(ゲッポウ)とは月に1回、全社員を対象にその月の自己評価を「快晴・晴れ・曇り・雨・大雨」で回答するアンケートのことです。
役員と人事の専門チームのみが回答を確認することができ、上司は閲覧できない仕組みとなっているため、社員の素直な声をヒアリングすることができます。
回答結果に応じて人事との面談が行われたり、部署異動などが決定されることもあります。
上司にはなかなか伝えづらいけれど、本当は現在の働き方に不満を感じている、という場合にはこのGeppoを使って、ヘルプを出すことが可能です。
棚卸会議実施月の翌月にはGeppoで棚卸し状況がヒアリングされ、なかなか改善が見られない部署については、役員会での決議の上、人事が介入することもあります。
社員は自分の働き方を見つめ直し、会社側は働き方の実態を把握する
この2つの制度を活かすことによって、社員はまず自分自身や組織の働き方を見つめ直し、会社としても社員が無理な働き方をしていないかを把握することが可能になりました。
今後も「残業時間」という概念に捉われず、本質的な問題改善に取り組んでいくことが予想されます。
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サイバーエージェントは長時間労働の解決に向けて様々な施策を打っている
本記事では、サイバーエージェントのリアルな残業事情をお伝えしました。
自身の夢の実現のためには労働時間が長くなることもありますが、一方で自分の希望に合わせた多様な働き方ができる環境です。
また最近では会社側が社員の働き方に最大限の配慮をするようになっており、今後も働きやすい環境を作るための様々な施策を打ち出していくことが予想されます。
この記事のまとめ
☑サイバーエージェントは裁量労働制のため、残業代は出ないが、自身の目標のために残業も厭わない社員が多い
☑一方で、長時間労働が蔓延しないよう、会社側側が社員の働き方を把握し、適切に介入できる仕組みが導入されている
☑多様な働き方に対応ができる環境が整っており、女性も働きやすい環境
サイバーエージェントへ転職するには
サイバーエージェントへの転職を希望する方は、同社への内定実績を豊富に持つエージェントに相談するようにしましょう。 内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。
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