「サイバーエージェントは若くから活躍でき、年収が高い会社」というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。 実際に同社の年収は806万円となっており、インターネット/広告業界の平均年収423万円と比較しても非常に高いことがわかります。この記事では新卒でサイバーエージェントに入社し、インターネット広告事業の営業として働いてきた社員への取材をもとに、同社のリアルな年収事情をお伝えします。 |
目次
サイバーエージェントの平均年収は806万円
2023年12月に提出された有価証券報告書によると、サイバーエージェントの平均年収は下記の通りです。(2023年9月30日時点)
従業員数 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与 |
2,225名 | 33.3歳 | 5.9年 | 806.4万円 |
サイバーエージェント、ここ5年間の年収推移
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
2022年 | 817.0万円 | 34.2歳 |
2021年 | 771.1万円 | 34.1歳 |
2020年 | 733.6万円 | 33.2歳 |
2019年 | 681.7万円 | 32.2歳 |
2018年 | 709.2万円 | 31.9歳 |
2019年を底辺に、順調にアップしてきましたが直近の2023年は2022年と比較して11万円程ダウンしています。それでも十分に高年収と言えます。実際に転職サイトdodaが63万人の会員を対象に行った調査によると(2023年12月時点)、日本の平均年収は約414万円、インターネット/広告/メディア業界全体の平均年収は423万円です。サイバーエージェントの平均年収は非常に高いことが分かります。
またサイバーエージェントは平均年齢が33.3歳と若いことも特徴の一つです。
取材対象者が在籍していた当時、30歳を過ぎた社員の年収は800~1,000万円程だったと言います。社員の年齢構成として新卒から入社数年の若手が圧倒的に多いため、30歳を過ぎた社員が実際にもらっている年収はもう少し高いでしょう。
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サイバーエージェントの職種別平均年収
サイバーエージェントの職種別平均年収はどのような水準になっているのでしょうか。
転職者アンケートによると、職種別の平均年収は上から順に以下の通りです。(2023年11月時点)
職種 | 平均年収 | 年収範囲 | 回答者数 |
エンジニア・SE | 689万円 | 480~1,177万円 | 16人 |
営業 | 680万円 | 360~1,281万円 | 21人 |
マーケティング | 665万円 | 480~1,020万円 | 8人 |
デザイナー | 536万円 | 420~653万円 | 6人 |
プランナー | 511万円 | 420~778万円 | 7人 |
平均年収が最も高いのはエンジニア・SE職ですが、最高年収がもっとも高いのは営業職の1,281万円でした。営業は業績に応じたインセンティブがあるため、ハイパフォーマーは他の職種と比較して年収が上がりやすくなります。
営業職のインセンティブについては後述します。
サイバーエージェント中途入社者の年収実績
過去にサイバーエージェントに中途入社した方は、どれくらいの年収をもらっているのでしょうか。調査した内容が以下です。
年齢 | 前職 | サイバーでの年収 |
29歳 | 日本IBM | 750万 |
33歳 | DeNA | 850万 |
36歳 | 楽天 | 800万 |
転職者なので年収の水準は前職によって異なるものの、20代で700万円台、30代で800万円台というのが相場なようです。
サイバーエージェントは初任給も高水準
サイバーエージェント新卒入社者の初任給からも、年収の高さが伺えます。同社の新卒採用募集概要によると、最低年収は以下の通りです。
- ビジネスコース:年俸制504万円
- エンジニアコース(1)能力別給与体系:最低年俸504万円~
- エンジニアコース(2)エキスパート認定:最低年俸720万円~
- クリエイターコース:年俸制504万円
サイバーエージェントと競合の年収比較
サイバーエージェントはインターネット広告業界で売り上げ1位を独走しています。
続く競合大手との年収にはどれほどの差があるのでしょうか。各社の有価証券報告書をもとに、平均年収を比較しました。
<インターネット広告代理店 大手3社の平均年収>
企業名 | 従業員数 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年収 |
サイバーエージェント | 2,225名 | 33.3歳 | 5.9年 | 806.4万円 |
オプト | 100名 | 39.6歳 | 8.5年 | 791.2万円 |
セプテーニ | 86名 | 32.2歳 | 5.8年 | 632.6万円 |
サイバーエージェント 有価証券報告書(2023年9月期)/オプト(デジタルホールディングス) 有価証券報告書(2023年12月期)/セプテーニ(セプテーニホールディングス)有価証券報告書(2023年12月期)
ご覧の通り、サイバーエージェントが年収面でも業界最高水準となっています。
なお、業界4位のアイレップは博報堂DYホールディングス傘下にあり、正確な平均年収の把握が難しいことから今回の比較対象からは外しています。
サイバーエージェントは年収が上がりやすい
ここからは、サイバーエージェントに入社後の年収の上がり方について解説します。
営業職はインセンティブで年収が上がる
取材対象者が在籍していたインターネット広告代理事業の営業は、固定給+インセンティブ+ボーナスという年収体系になっていました。営業職のインセンティブは、1か月の月間目標を達成すると4万円が付与されるというものでした。(現在は変わっている可能性あり)さらに目標数字の達成率が社内で上位だった場合には、1~10万円の追加インセンティブもありました。
こうしたインセンティブ制度により、営業職は他の職種に比べると特に年収が上がりやすい傾向にあります。
エンジニアの場合は、新たなサービスを立ち上げて、それが成功すれば大幅な年収アップにつながることもあります。
95%の社員は半期に一度、月給が上がる
ベースとなる月給は半期に1回の査定により見直しが行われます。
査定は上司との面談の中で、定量評価(目標数字に達成したかどうか)と定性評価(数字に表れない個人の頑張り)から判断されます。
査定の結果により、S→A→B→C→Dのランクがつき、そのランクによって昇給の額が決まる仕組みになっています。
Dランクは社内の下位5%となっており、約95%はCランク以上の査定がつきます。 査定でCランクであれば、現状維持もしくは月給にして5,000円程UPします。
そのため、 ほとんどの社員は、半期毎に給与が上がる仕組みになっています。
入社数年で1,000万円を超えるケースも
内定者や入社数年の社員に子会社社長になる機会が与えられたり、若くして子会社の役員に抜擢される社員もいます。そういった昇格があると、一気に数百万円の年収UPに繋がります。
サイバーエージェントでは年功序列の考えはなく、若くても実力がある人はどんどん認められ、仕事を任されて年収が上がっていきます。
そのため新卒から入社数年で年収1,000万円を超えるケースもあります。
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サイバーエージェント営業職のリアルな年収と査定
ここではインターネット広告事業の営業として働いていた取材対象者の年収推移をご紹介します。
- 入社1年目 408 万円スタート
- 入社2年目 446万円
新卒入社時の年収は職種によって異なりますが、取材対象者が新卒入社した当時は408 万円スタートが一般的だったようです。現在の新卒スタート年収は504万円〜と大幅アップしています。
取材対象者はその後、入社2年目の1年間で38万円程年収がUPしたと言います。その内訳は、下記の通りです。
- 半期の査定でA評価(+3万円)、B評価(+1万円)
- 月毎の目標達成6回(+4万円×6ヶ月分)
- 目標達成率社内1位が1回(+10万円)
このように査定によって順調に年収がアップするシステムになっています。
ボーナスは無し
ボーナスは業績が良ければ、グレードに合わせて支給されますが、会社が新規事業に先行投資する場合や、業績が会社全体で悪い場合にはカットされてしまいます。
取材対象者が在籍していた当時はAbema TVへの先行投資のため、ボーナスは無い状況が続いていたようです。
サイバーエージェントで年収を決める査定
前述したようにサイバーエージェントの査定は定量評価と定性評価を総合して判断されます。
定量評価は営業の場合「営業成績」で判断されます。
毎月月末には営業成績の発表と表彰があり、成績が良い人はどんどん評価されインセンティブももらえるため年収が上がっていきます。
頑張りが評価される機会は多く、年収も成果に応じて上がりやすい環境です。逆にどんなに自分は頑張っているつもりでも、結果として成績を残せなければ評価はされません。
定性評価は、目標に対してどう頑張ったかという姿勢の部分です。目標数字と異なり、目に見えづらい部分であるため、自ら頑張りをアピールする必要があります。
サイバーエージェントで査定を上げるには
取材対象者が査定でA評価をもらった時に意識していたことは「丁寧に日報を書く」ことだったと言います。大きな目標を設定し、それに対してどう行動したかを日報でアピールしたようです。
その内容が役員の目に留まり、良い評価をもらうことができました。前向きで志が高い人を好む社風のため、そういったアピールが評価や年収UPにつながると言います。
また、その時に会社が力を入れている事業に携わっている人の方が良い評価を受けやすい傾向にあります。
サイバーエージェントは常に時代のニーズを捉えながら新しい事業を始めたり、また既存事業であってもその方向性や売り出す商品は非常に早いスピードで変わっていきます。
そんなスピード感のある会社だからこそ、会社が向かっていく方向性をきちんと見極めて、会社と一緒に成長していける人を求めています。
家賃補助も!サイバーエージェントの手厚い福利厚生
初任給から高水準。入社後も実力に応じて年収の上がりやすいサイバーエージェントは、福利厚生も充実しています。
通勤交通費は上限なく全額支給され、住宅補助に関しては「2駅ルール」「どこでもルール」というユニークなルールがあります。これは、オフィスの最寄駅から2駅圏内に住んでいる正社員には月3万円の補助。勤続年数5年を超えた正社員はどこに住んでも5万円が補助される制度です。
2駅ルールは一人暮らしの社員の9割以上が活用するほど浸透していると言います。
この他にもリフレッシュ休暇やマッサージルーム、女性社員を応援する女性活躍推進制度もあります。詳しくは以下の記事で解説しています。
サイバーエージェントが求める人物像
サイバーエージェントのビジョンは「21世紀を代表する会社を創る」です。
インターネットを軸に次々と新しい事業を生み出し成長している会社ですから、社員にもとどまることなく成長していくことが求められます。
採用担当者が語るサイバーエージェントのたった一つの採用基準は「素直でいいやつ」です。素直さは成長には不可欠な要素と考えられているからです。
取材対象者もサイバーエージェントの社員は皆、モチベーションが高く、恥ずかしがらずに自分の夢を語る人ばかりだったと言います。仕事終わりに飲みに行ってもそこで話すのは仕事や夢の熱い話ばかり。本気で成長していきたいと考えている人にとって、サイバーエージェントは素晴らしい環境と言えるでしょう。
この記事のまとめ
☑サイバーエージェントの平均年収は、業界平均と比較するとかなり高水準
☑実際に、同業他社と比較しても年収は高い
☑成績が良い人はどんどん評価され、年収も上がっていく
サイバーエージェントへの転職は、内定実績豊富なエージェントに相談を
サイバーエージェントの年収の実態を様々な角度からお伝えしました。サイバーエージェントへの転職を希望する方は、同社への内定実績を豊富に持つエージェントに相談するようにしましょう。
内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。
サイバーエージェントの志望度が高い方は是非、以下のサービス【エージェントファインダー】にご登録ください。サイバーエージェントへの内定実績を豊富に持つヘッドハンターをご紹介させていただきます。