2023.03.23

SONY

ソニー(SONY)は平均年収1,084万円!現役社員がボーナスやジョブグレード別の年収、リアルな年収事情を解説

ソニー(SONY)は平均年収1,044万円(平均年齢42.2歳)と非常に高い年収で知られています。さらには2023年度から、社員の給与水準を大幅に引き上げることを発表しました。
ソニーでは年収体系として独自の「ジョブグレード制」が設定されており、グレードが上がると年収が上がる仕組みになっています。転職者はどれくらいのグレード、年収でスタートしているのでしょうか?
また入社後はどのようにグレード、年収がアップするのでしょうか?今回はソニー株式会社の年収やボーナス、ジョブグレード制やグレード別の年収、年収の上がり方などリアルな事情を、ソニー現役社員である筆者が解説します。

ソニー(SONY)の平均年収と、30歳現役社員の年収

  • 平均年収1,084万円(平均年齢42.6歳)
  • 30歳の筆者 年収約880万円

2021年度の有価証券報告書によると、ソニーの平均年収は1,084万円(平均年齢42.6歳)でした。

従業員数 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与
2,839人 42.6歳 16.7年 1,084.5万円

日本の平均年収が正規雇用で494万円ですので、かなりの高額と言えるでしょう。

もともと高額だったのに加え、2023年度から社員の給与水準をさらに引き上げることを発表しました。主任級の一般社員の場合、月額最大で5万円超アップし、新入社員の初任給も月額1万円引き上げます。優秀な人材を集めて国際的競争力を高める狙いです。

 

ソニーの平均年収の推移

ここで、有価証券報告書をもとにソニーの過去5年間の平均年収推移を見てみましょう。

年度 平均年収 平均年齢 従業員数
2021年度 1084.5万円 42.6歳 2,839人
2020年度 1044.0万円 42.2歳 2,973人
2019年度 1057.1万円 42.4歳 2,682人
2018年度 1050.9万円 42.4歳 2,519人
2017年度 1013.6万円 42.3歳 2,428人

ここ5年は1,000万円〜1,100万円の間で推移しています。直近の2021年度は1,100万円に迫る、非常に高い水準であったことがわかります。

 

ソニーの職種別平均年収

続いて、ソニーの職種別平均年収をご紹介します。転職者アンケート情報(2023年11月時点)によると以下の通りでした。

職種 平均年収 年収範囲 回答者数
開発 915万円 520~1,440万円 18人
マーケティング 1007万円 500~1,800万円 26人
エンジニア・SE 822万円 480~1,390万円 13人

 

30歳のソニー現役社員の年収

30歳の筆者は、某日系精密機器メーカーからソニーに転職し、営業職から管理系の職種にジョブチェンジしました。
後述する「ジョブグレード」は前職とほぼ同等の「I3」(詳細は後述します)で入社し、2019年の年収は約880万円、前職から100万円以上アップしました。

 

ソニー(SONY)のボーナス及び査定方法

30歳筆者の2019年年収は約880万円でしたが、そのうちボーナスは年間約300万円程でした。
ボーナスは毎年6月と12月の年に2回支給され、以下のような違いがあります。

  • 6月…会社の業績や個人の評価に応じたボーナスが支給される
  • 12月…会社の業績や個人の評価に関係なくジョブグレードに沿って一律支給。

筆者の場合、冒頭でボーナスは300万円とお伝えしましたが、内訳は6月に75万円、12月に225万円というバランスでした。

個人の業績にもよりますが、役員以外の一般社員であれば概ね月給5カ月分がボーナスとして支給されます。
また、業績がよい場合は後述するジョブグレードが上がるほど、ボーナスの割合が高くなります。

ソニーでは、査定は年に1回のみです
4月から5月頃に年間の課題目標を設定し、翌年4月にレビューします。

そのレビュー結果を基にボーナス及び評価が決定されるため、例外はありますが、該当者はその年の7月から昇格あるいは降格という流れになります。

 

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ソニー(SONY)のジョブグレード制とグレード別の平均年収

ソニーではジョブグレードという名称で社員がクラス分けされるジョブグレード制をとっており、管理職ではない一般社員はI1からI5のグレードに分かれます。

大卒社員は一般的にはI3(担当者)からのスタートになり、I4が主任(上級担当者)、I5が係長(リーダー/専門家)レベルとされています
ちなみにI5になると部下を4-5人持つグループリーダーに相当し、英語表記では役職にManagerが付くようになります。

特に実力主義が強調される昨今においては、昇格のタイミングは人によって異なるため、一概には言い難いですが、イメージとしては順調に行って30歳でI4、34歳辺りからI5になります。

I5より上のグレードでは、I6からI9のスペシャリストもしくはM6より上のいわゆる管理職を目指す何らかの形になります。
なお、ソニー内の呼称としてM6は統括課長、M8が統括部長、M9が事業部長、M12が執行役レベルとされています。

少なくとも筆者の周囲では殆どの人が「M」から始まる管理職の道を選択しています。

一般社員のグレード別年収イメージは以下の通りです。

ジョブグレード 職種 年収
I3 担当者 500~700万円
I4 上級担当者 700~900万円
I5 リーダー/専門家 900~1100万円

 

ソニー(SONY)転職者の年収実績

ここで、ソニーへ転職された方々の年収実績をご紹介します。

年齢 前職 前職年収 現職(ソニー)年収
Aさん 27歳 住友電気工業 550万 670万
Bさん 30歳 富士通 600万 700万
Cさん 26歳 リクルート 600万 600万
Dさん 33歳 日立製作所 650万 720万

ソニーへの転職を機に年収が100万以上アップした方も、特に変わらない方もいらっしゃいました

 

ソニー(SONY)競合との年収比較

競合と比較してもソニーの年収は高いのでしょうか?ここでは上場している総合電機メーカーの平均年収をランキング形式でご紹介します。

順位 社名 年度 平均年収  平均年齢
1位 ソニー 2021年度 1084.5万円 42.6歳
2位 三菱電機 2021年度 806.7万円 41.1歳
3位 パナソニックホールディングス 2021年度 758.6万円 45.7歳
4位 シャープ 2022年度 736.9万円 45.5歳

こちらを見ても、ソニーが同業他社と比べて圧倒的に高年収であることがわかります。

 

ソニー(SONY)で年収をアップさせるには?評価方法について

年に1回に行われる評価は、以下の2軸で行われます。

  • 目標の高さとその達成度を測る「実績評価」
  • ソニー社員に求める行動の実践度を測る「行動評価」

「実績評価」はボーナスに、「行動評価」は実績評価と合わせて「役割遂行度評価」として基本給の改定に反映されます
役割遂行度評価はジョブグレード改定の参考指標としても用いられます。

「実績評価」は年1回、目標の高さと達成度の視点から実績の大きさを見て、1-5の5段階で評価されます。
とはいっても、8割の人は2から4の評価になり、1や5はあまり聞きません。

「行動評価」も年に1回、人事部が定める「ソニー社員に求める行動」からブレイクダウンし、ジョブグレードごとに定めた行動評価基準の各項目の実践度を判断して、上司が決定します。
こちらも1-5の5段階評価です。

これら実績評価と行動評価のマトリックスからボーナスやジョブグレードが決定され、基本給はジョブグレードに応じて上がっていきます。

基本的に昇進を見据えて、常に目標や行動は1つ上のグレードを意識させられます。
実際、筆者もI4に上がる時は、サブリーダーとしてグループのまとめ役を期待され、業務を引っ張っていく役割を求められました。

 

ソニー(SONY)での昇給、減給事例

ここでは筆者が目の当たりにしてきた、実際の年収が上がった例、下がった例をご紹介したいと思います。

 

年収が上がった例

海外から帰任したI5のAさんは中国グループのグループリーダーにアサインされたにもかかわらず、隣のグループの欧米の競合含めた詳細な価格調査、分析をしてマネジメントに発表しました。

着任直後に隣のグループの仕事に口出しするなんて、と当時転職したばかりの筆者は驚きましたが、業務範囲を自分で狭めずに問題意識を持ち、他のグループの仕事が十分でないと感じたこの行動は結果的にマネジメントに大変評価され、その後欧米のグループのリーダー兼務になった後、統括課長になりました。

I5から統括課長では200万円ほどの年収アップが見込まれると言われています。

 

年収が下がってしまった例

ソニーでは基本的に与えられたミッションをしっかりこなしていれば、外資系のように突然会社にきたらクビになっていたり、降格したりといったことはあまりありませんが、病気がちになり、通院のため出社が少なくなった50代のGさんはI5からI4への降格がされ、給与も下がってしまいました。

こういった致し方なく降格となるケースは存在します。

 

ソニー(SONY)の年収に影響する評価

ソニーで評価され、昇進していくためには「存在感」を出していくことは非常に重要です。
個性が強い集団の中で自分を目立たせなければならず、評価が自部署内に留まるようではI5以上に上がることはできません。

業務を共にする他部署の評価も上げつつ、会議などでは率先して発表や意見を発信していき、存在感をアピールしていくことが重要です。

また、一般的な日系企業と比較すると年齢は関係なく優秀な社員のグレードはどんどん上げていますし、年功序列から成果主義に移行している企業と言えます。しかし、外資系やスタートアップと比べたら昇進スピードは物足りないかもしれません。

ソニーのHPには「自ら考えて行動し、アウトプットを出せる人が求められる」と書かれており、実際会社はそういった人を求めていると感じます

ソニーは伝統的な日系企業とは企業文化が異なり、自主性を重んじる点が大きな特徴です。上司に言われたから、前任者がそうしていたから、といった言い訳は通用しません。状況を分析し、自分で考えてオリジナルなアウトプットを出せる人を後押しし、評価する会社です。

 

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年収制度から紐解く「自由闊達にして愉快なるソニー(SONY)」


ここまで、ソニー(SONY)の年収制度について、様々な角度からご紹介しました。実際に転職し、ソニーで働いた筆者の実感として、「ソニーは個を重んじる自由闊達な会社」といえます

例えば日系メーカーの大半は協調性を重んじ、チームワークを求める企業が多いように感じます。しかし、ソニーは個人を重んじる文化です。それが年功序列ではなく、ジョブグレード制の年収システムにも表れています。

筆者自身も転職して驚いたのは、間違っていてもいいから、会議で積極的に発言したり、役員にも物おじせずにガンガン発言するような人材が評価されます。
ソニー社員にプレゼン能力が高く、若いうちから自発的にビジネスに影響を与えるような成果を出す社員が多い理由は、このような社風にあると思います。

他社に転職することに対する会社側の受け止め方も決してネガティブではなく、実際に社外で活躍しているOBも多くいます。
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