転職活動をしていく上で仕事内容や給与はもちろん、福利厚生が充実しているかどうかも気になるポイントですよね。社員の働きやすさやモチベーション向上のため、企業は様々な福利厚生を用意しています。
中でもサイバーエージェントは、他社にはないユニークな福利厚生が多く、2016年東洋経済オンラインが作成した「ユニークな社内制度や福利厚生がある企業」ランキングでは、1位に選ばれた実績があります。 ここではサイバーエージェントで働いていた元社員が、サイバーエージェントの福利厚生や働き方について詳しく解説します。 |
目次
サイバーエージェントが福利厚生に力を入れる理由
サイバーエージェントが公表しているでデータによると、同社の離職率は8%。日本企業全体の離職率15%前後と比較すると、低い離職率であることが分かります。
しかし、サイバーエージェントが上場した2000年頃は離職率30%という、極めて高い状況が続いていました。この状況を改善するため、福利厚生などの人事制度を充実させ、社員にとって「働きやすい環境」を整えてきました。
結果、社員の離職率は低下し、さらに会社の売り上げ増加にもつながりました。このような経緯から、現在でもサイバーエージェントは福利厚生に非常に力を入れています。
サイバーエージェントの法定福利厚生6種
まずはサイバーエージェントの法定福利厚生6種から解説します。
「法定福利厚生」については、法律で定められている通り、社会保険料の一部、または全部を会社が負担しています。
- 健康保険(関東ITソフトウェア健康保険組合に加入)
- 介護保険
- 厚生年金保険
- 児童手当拠出金
- 雇用保険
- 労災保険
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サイバーエージェントの法定外福利厚生10種
続いて、サイバーエージェントの代表的な法定外福利厚生10種をご紹介します。法定外福利厚生とは、前述した法定福利厚生とは違い、会社が独自で定めている福利厚生のことです。
以下で詳しく解説します。
・通勤
交通費は全額支給されます。上限はありません。
・住宅関連
住宅補助に関しては「2駅ルール・どこでもルール」というユニークな制度があります。
これはオフィスの最寄駅から2駅圏内に住んでいる正社員には月3万円の補助、勤続年数5年を超えた正社員については、どこに住んでも5万円が補助されるという制度です。
・健康・医療
1年に1回、会社負担での健康診断の受診が義務付けられています。
インフルエンザの予防接種、婦人科検診の費用も全額会社負担で受けることが可能です。
また、社内にマッサージルームが完備されており、無料で月4回(週1回×4)までマッサージが受けられます。
・育児支援
女性の活躍を促進する「macalon」という独自の制度があります。
詳細は後述しますが、子どもの看病時に在宅勤務できる「キッズ在宅」、子どもの学校行事や記念日に合わせて年に2回半日休を取得できる「キッズデイ休暇」など、育児中の社員が働きやすい環境が整っています。
また、認可保育園・認証保育園に入れずに仕事復帰できない社員のために、認可外保育園料の一部を負担する制度もあります。これらの制度により、産休・育休を取得した女性社員の98%が復帰しています。
・体育・レクリエーション
社内活性化を図るため、社員同士のコミュニケーションの場を提供することに力を入れています。
毎年、所属する事業部毎に社員旅行があったり、月に1度の部署毎の懇親会費用を1人当たり5,000円会社が負担する制度があります。
部活動も盛んで、現在50以上の部活が存在し、社員が仕事以外で人間関係を築ける環境づくりを支援しています。
・職場環境関連
サイバーエージェントは複数のオフィスがあり、所属する事業部や部署によって職場環境が異なります。
2019年3月にグランドオープンしたAbema Towers(現在メディア事業・ゲーム事業などの社員が勤務しているビル)にはコンビニが併設されたカフェ、栄養バランスの整ったメニューを安く食べられる食堂などがあります。
他にも、無料の自動販売機やウォーターサーバーなどがいくつも設置されています。
また、インターネット広告事業本部は2019年9月より「渋谷スクランブルスクエア」に順次移転しています。
・業務関連
技術者の能力向上を目的とした「ENERGY(エナジー)」という制度があります。
これは技術者が自己成長するためのチャレンジ異動を支援する制度(FA権)、技術力のスキルアップにかかる経費の補助(サポリスト)など7つの制度をパッケージ化したものです。
1.FA権利
様々な事業部で活躍する技術者が、自己成長するためのチャレンジ異動を支援する制度。
2. ENERGYコンシェルジュ
技術者が開発に集中できるよう、開発以外の全ての業務(会議手配、事務作業、経費精算など)を代行する担当者を設置。
3. プライベートリモート
育児や介護など私的な理由を基にした在宅勤務。
4. サポリスト
能力向上につながる経費を補助する制度。リストの中から選ぶことが可能。
5. 開発合宿サポートデスク
新規サービス立ち上げ時に集中して開発を行うため、オフィスを離れ、宿泊施設で行う開発合宿の手配をサポート。
6. 全社技術カンファレンス
部署を横断した技術者による技術/クリエイティブカンファレンスの実施。
7. TechCyBAR
各部署で開催された社内勉強会や資料の共有、技術者インタビューの掲載、コード共有などを行う技術者向けのイントラ限定社内報。
引用元:ENERGY(技術者向け支援制度) | 株式会社サイバーエージェント
・休暇関連
「休んでファイブ」というリフレッシュ休暇があります。
これは入社3年目以降の社員を対象に、毎年5日間の有給休暇の取得ができる制度です。
サイバーエージェントの社員は福利厚生を徹底活用!一人暮らしの9割以上が活用する住宅補助
サイバーエージェントにある様々な福利厚生の中で、最も社員に活用されていると制度は住宅補助の「2駅ルール」です。
筆者が在籍していた当時、一人暮らしをしている社員の9割以上はオフィスのある渋谷から2駅以内に住んでいました。渋谷近辺の不動産屋にもこの制度はよく知られており、サイバーエージェントの社員だと伝えるだけで、家賃補助対象の地域で絞って物件の紹介をしてもらえるほどです。
また、無料のマッサージルームもよく利用していました。深夜にわたる残業が続いて肩こりがひどい時など、マッサージを受けることで、気分もリフレッシュし、業務効率がUPしました。
所属する部署や上司によっても異なりますが、周りの目が気になってマッサージに行きづらい、といったことはありませんでした。
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サイバーエージェント、女性社員のためのユニークな福利厚生
サイバーエージェントでは女性が出産・育児を経ても働き続けられる職場環境を提供することに非常に力を入れています。
以前は20代の社員が中心だったサイバーエージェントですが、社員の勤続年数が伸び、30代の社員が増えてきたことで、妊娠・出産・育児をしながら働く女性が増えました。
それにより2014年の経営会議で「育児と仕事を両立させたい女性を支援する制度を作ろう」という声が挙がり、先ほど育児支援でご紹介した「macalon」という制度が作られました。
「macalon」には「ママ(mama)がサイバーエージェント(CA)で長く(long)働く」という意味があります。
上述した「キッズ在宅」「キッズデイ休暇」「認可外保育園補助」以外にも下記の5つの制度があります。
1.エフ休
女性特有の体調不良の際に、月1回取得できる特別休暇
2.妊活休暇
不妊治療中の女性社員が、治療のための通院等を目的に、月1回まで取得可能な特別休暇
3.妊活コンシェル
妊活に興味がある社員や、将来の妊娠に不安がある社員が、専門家に月1回30分の個別カウンセリングで相談できる制度
4.おちか区ランチ
同じ市区町村に住むママ社員(妊娠中のプレママ社員・産休育休中のママ社員も含む)が集まるランチ代を会社が補助する制度
5.ママ報
ママ社員向けの社内報
会社によってはこういった制度はあるものの、実際に使用している人はほとんどいない、といった場合もありますが、サイバーエージェントではこの「macalon」が非常に浸透しています。
例えば妊活をしている女性が「妊活で休みます」とはなかなか言いづらいですが、これを「エフ休」という言葉を使って妊活休暇の申請ができるため、上司に実際の理由を知られずに休暇を取得することが可能です。(「エフ休」は女性社員が取得する休暇を総称した呼び方です。)
これにより年間200件以上、妊活休暇が取得されている実績があります。
サイバーエージェントのワークライフバランス
充実した福利厚生が備わったサイバーエージェントですが、ワークライフバランスについてはどのようになっているのでしょうか。
ここでは、筆者が実際にインターネット広告代理事業の営業として働いて感じた、サイバーエージェントの働き方をお伝えします。
基本的には出社!働き方
エンジニアなどの一部職種についてはフレックスタイムやリモートワークの働き方が推奨されていますが、繁忙期はかなり忙しく仕事とプライベートの垣根がなくなってしまうと感じる社員もいるようです。
どの職種も基本的には10時〜19時にオフィスで仕事をすることが決められています。
ママ社員の数は4倍に
筆者が在籍していた当時(2013年頃)インターネット広告代理事業の営業では、ママ社員は数名程度でした。
非常に忙しく、毎月残業時間は100時間を超えるほどだったため、営業として働いていた女性社員は、結婚して子供を産んだ後はバックオフィスの業務に異動して働き続けるケースが多かったです。
しかしここ数年でそのような働き方もだいぶ変化してきたようです。
2014年の女性社員に占めるママ社員の比率は約14%でしたが、2018年には26.3%と、たった4年で倍近い数字にまでなっています。
これは女性が育児をしながら働ける制度が整い、また実際に制度を活用している社員がモデルケースとなり、妊娠出産後も安心して働けると考える女性が増えたためだと言えます。
現在はインターネット広告代理事業だけでなく、他事業部でも産休・育休の取得後にそれまで働いていた部署や職種で復帰されるケースも多くなっています。
前述した「キッズ在宅」や「キッズデイ休暇」の制度はママ社員だけでなくパパ社員も利用することができ、社員全員がライフスタイルの変化に合わせて多様な働き方ができる環境となっています。
「挑戦と安心はセット」サイバーエージェントだからこその福利厚生
時代のニーズに合わせて常に新しい挑戦を続けるサイバーエージェントでは、「挑戦と安心はセット」という人事テーマを掲げています。
様々なユニークな福利厚生は、社員が安心して大きな挑戦を続けられる環境を作るために用意されています。
今後も時代の変化や社員のニーズに合わせた他の会社にはないユニークな制度で社員の成長をサポートしてくれるでしょう。
この記事のまとめ
☑サイバーエージェントでは法定福利厚生6種、法定外福利10種が利用できる
☑女性が出産・育児を経ても働き続けられる職場環境を提供することに力を入れている
☑最も社員に活用されている福利厚生は住宅補助の「2駅ルール」
福利厚生が充実するサイバーエージェントへ転職するには
サイバーエージェントの年収の実態を様々な角度からお伝えしました。サイバーエージェントへの転職を希望する方は、同社への内定実績を豊富に持つエージェントに相談するようにしましょう。 内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。
サイバーエージェントの志望度が高い方は是非、以下のサービス【エージェントファインダー】にご登録ください。サイバーエージェントへの内定実績を豊富に持つヘッドハンターをご紹介させていただきます。