本記事では「ヤフーの仕事」をテーマに、部署を横断する「企画職」の仕事のやりがいや苦労、ヤフーで働く魅力を元社員に語っていただきました。 |
インタビュー協力者 プロフィール
ヤフー元管理職(部長職) 有名私立大学出身/男性 |
目次
ヤフー企画職の仕事内容と、仕事の進め方
ヤフー企画職の仕事内容
ヤフー企画職には様々な仕事がありますが、私が取り組んでいたのはヤフーと資本関係にあるソフトバンク社などとのアライアンス業務です。
他社とのサービスの連携や開発が主で、他社サービスとヤフーをシステムでつなぐために、企画を練って実行し、社内外との調整を担う仕事をしてきました。
ヤフー企画職の仕事の進め方
ヤフーでの仕事の進め方はサービス開発をする他社とさほど違わず、以下の3者で取り組みます。
- 企画職
- デザイナー
- エンジニア
企画職
プロジェクトのマネージメントやディレクションにあたり、どういう機能、サービスを付けるかといった企画を作ります。
デザイナー
ビジュアルを作成し、コーディングする役割に加えユーザーの使いやすさを考えるUX自体を設計することもあります。
エンジニア
企画、設計されたもののプログラムを書くことで実装します。
サーバーとウェブサイトをコーディングする人で分担されます。
最近だと、エンジニアとは別にデータサイエンティストがメンバーに加わり、各種数字を分析して次の一手をアドバイスすることも多いです。
ヤフー企画職の仕事の成果
企画職の仕事の成果は数字では見えづらいところもありますが、定性目標が設定されています。
私の仕事では他社との調整を担うことが多いので、開発したサービスを充実させた上で、スケジュール内にシステム動かせたかということが問われ、そこは一目瞭然でした。
ヤフー企画職のやりがいと苦労
ヤフー企画職のやりがいに関しては、はっきり言えることがあります。
ヤフーのサービスを使っている人は、億単位です。
多くの人に価値提供できていることがモチベーションにつながります。
苦労したのは社内調整です。他社が絡むと、利害が生まれてその調整が大変でした。
調整の末にアライアンスパートナーの都合で簡単にひっくり返されることもありました。
例えば、サービスのリリース2週間前にアライアンス先の都合でサービス内容の変更が急きょ求められ、それを承知でスケジュール守れと上司から言われます。
サービス内容の変更に伴うシステムの見直しは膨大です。
ヤフーのサービスは関連するもので100単位のサービスとつながっています。
接続先のサービスも同時に変更しないといけないのです。
100単位の接続先のサービス担当者に頭を下げながら、変更の遅れが少しでもあると催促をする難しい調整が迫られます。
巨大プラットフォームが故にとても苦労しました。
仕事のモチベーション
私は達成欲が強いので、無理な期限が設定されてもどうやってやるか、誰をどう割り振るかの方法論を考えて達成に近づけるのがモチベーションでした。
インターネットやシステムが好きだったので、仕事をしていて楽しかったです。
1番大きいのは、先ほどもお伝えしたようにシステムの影響範囲が広く、1億人規模の人がサービスを使っていることが挙げられます。
それだけ多くの広い価値提供している、ということそれ自体がモチベーションにつながっていたと感じます。
私と同じような理由で、モチベーションを保っていた同僚は多かったと思います。
目標達成による社内の評価のアップでもボーナスの影響は数%で上振れ、下振れするだけで、給与がモチベーション維持に直結はしません。
もちろん、昇級への影響はあるので頑張りますが(笑)。
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ヤフーで評価される人
ヤフーでは組織からの目標、期待が明確に決められているので、そこはきっちりやることがベースにあります。
目標は、会社が決めたガイドラインに沿って、自分で達成項目を複数あげて、どのような結果を出すつもりかを定量化して会社に提出します。
部署の目標は上司が定めます。それら目標に対して、明確に成果を出すことが大原則です。
そこには会社が求めていることとの合致、パズルのピースにはまるかどうかといったことや、経営層からの信頼というのもあります。
知らない人が仕事で成果をあげても、評価されにくいのは事実で、経営層とつながって信用を得ていく、成果以外のところも大事です。
ヤフーの成長性
ヤフーの海外展開
ヤフーの成長性についてはLINEと一緒になったことでアジアを中心にグローバルに展開していけるのではないか、と感じています。
日本は市場が飽和していて限界があります。LINEは元々グローバル企業で、ヤフーは対照的にドメスティック企業です。
LINEと一緒になることでグローバル展開に道が開けるのではないかと思います。
一方で、海外市場はGAFAが強すぎる上、アジアだとアリペイなど中国企業も参入しています。
投資額の桁が違っていて、競合相手が強すぎるというのは懸念事項です。
とは言え、国内で力を付けつつあるPayPayなどを中心に海外市場に挑戦するポジティブな面をみせてほしいと思っています。
ヤフーの国内展開
ヤフーはメディア部門で確固たる地位を築いていて、全体の利益で言えば楽天に勝っていますが、ECサイトは勝てずに遅れを取っています。
楽天は、アマゾン除けば1強状態です。楽天はここ最近、ECに楽天カードといった金融事業を結び付けて強化を図っています。
その一方で、ヤフーは金融事業で出遅れています。
LINEとの統合で、決済部門でもナンバーワンになろうとしています。
楽天をなんとかECで追い越すことが最大の目標で、すぐにではないにしてもECでいつか追い越せるのではないか、元社員としては信じています。
ただ、楽天が5Gを含む通信事業を展開したことで、それは難しくなるかもしれないとも感じています。
スマートフォンは経済圏の囲い込み戦略です。
楽天は郵政との資本提携により郵便局というリアル店舗での顧客獲得チャネルを得ました。
EC・金融領域で優位性を保つように積極的に動いており、国内での競争も日々激しさを増している印象です。
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ヤフーで働く魅力
私自身がヤフーでの経験でもっとも良かったのは他社を巻き込んだサービス開発です。
アライアンス先から無理難題を言われた時に、開発チームが逃げずに真剣に向き合ってくれて、短期間で結果が出せたことは良い経験でした。
良いチームで、仕事へのマインドも高かったです。
ヤフーという大きな会社で、優秀な同僚に恵まれないと経験できないことだったと振り返ってみて改めて感じています。
ヤフーで働く魅力は繰り返しになりますが、とにかく影響範囲が大きく、人の役に立つサービスが作れることにあると思います。
ヤフートピックスを見ている人は日々膨大な数で、防災や天気、路線といった収益に絡みにくいものの役に立つサービスを展開しています。
高いホスピタリティ持った人たちがよい精神、心持ちで働いている会社です。
最近統合したLINEもほぼ全国民の共通ツールとなっています。
ライフラインのようなものをやりたいという人には非常に良い会社です。
コロナ後も在宅勤務を推奨するようですし、社員のワークライフバランスも重視しています。
経営者も新しい働き方を模索して挑戦しています。
私はヤフー転職後も、ヤフーの元同僚とは良い関係を続けていて、今の仕事の人脈につながっています。
ヤフーへ転職するには
ヤフーへの転職を希望する方は、同社への内定実績を豊富に持つ転職エージェントに相談するようにしましょう。
内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。
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