2019.11.20

楽天

元社員に聞く楽天への転職ってどうよ?英語は必須、合コンでモテる!?

日本を代表するインターネット企業の楽天。転職先として、実際どうよ?と思われている方も多いと思います。本記事では、働く環境としての楽天をリアルにイメージできるよう、元社員にインタビューを行いました。働き方、評価制度、必要な英語力、社内恋愛から合コン事情まで在籍者にしかわからない、リアルな社内事情をお伝えします。

 

取材協力者のプロフィール

30代前半、国立大学の教育学部を卒業
『楽天』には3年1か月在籍

 

楽天に入社前の仕事内容を教えてください

文系の大学を卒業後、不動産会社の営業に就職しました。まずは3~4年、知識やマナー、忍耐力や決断力など、社会人としての基礎力をしっかり身につけたいと考えていました。

仕事をやっていくうちに営業職の魅力に目覚め、営業としての幅を広げたい、カタチのある「出来上がったモノ」を売るのではなく、もっと自分のアイデアや意見でお客様の課題を解決したいと思うようになりました。

いわゆる物売りからソリューション型の提案営業、無形の商材を扱う営業にチャレンジして成長したいと思い、3年11カ月在籍した会社を退職し「楽天」に転職。Webサイトやメディアなど無形商材を扱う営業職としての一歩を踏み出しました。

 

楽天ではどのようなお仕事をされていたのですか

楽天ではメディア事業に携わりました。「みん就」という呼び名でお馴染みの「みんなの就職活動日記」の部署に配属となり、自社メディアの広告販売に携わりました。

楽天を卒業するまでの約4年弱、ずっとこの部署にいました。その間、兼務で新規事業の立ち上げにも関わりました。AIやビッグデータを活用した「ターゲットメール」サービスのリリース、他社メディアとのコラボレーション企画、例えば人気女性ファッション誌や女性ビジネス誌と一緒に「女性向けの就活イベント」を企画・運営するなど、出版社と協働。楽しく遂行でき新しいスキルが磨けました。

また、学生や親に向けたブランディングをどんどん発案していく面白さも体感することができました。ゼロイチのスキルを要求する風土のもと、上司が「提案・提言する社員」を応援してくれたので、能力が発揮できたと思っています

 

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楽天では、どのような人が出世していますか

楽天で出世しているのはもちろんハイパフォーマー、それも「とてつもないレベル」のハイパフォーマーです。
そしてもう1つは、上司との関係性を上手に構築することができる人。この2つのタイプです。

楽天の大きな特徴として、裁量権が大きく部署内の意思決定が早いことが挙げられます。個々の事業のプロフェッショナルが楽天に転職して事業部長に就任しているので「部長が決定すればほぼ通る」という風土ができあがっています。

だからこそ、意思決定権を持っている部長にどうやってアピールするかが勝負でした。私が在籍していた頃の楽天では「上司の目に留まる」ことが一番重要だと言っても過言ではありませんでした。

 

楽天での人事評価制度、必要な英語力は?

評価制度は楽天の社風を反映したものになっています。評価軸はパフォーマンス(残した成果)とコンピテンシー(仕事のプロセスにおいて社員が発揮した能力)を基に、半年に1回評価が行われています。

また社員は、7段階で格付けされます。入社時の私は、平均より「ちょっと高い評価」でした。楽天では「英語力」が重視されるのでTOEIC800以上のスコアは武器になります。中学の英語教師を目指していた私は既に取得しており、ラッキーでした。契約社員雇用の人は2年以内に取らないと給与カットになる、というぐらい、英語力は重視されています

 

楽天入社後の給与や評価の変遷を聞かせてください

実は、入社時の格付けから1つ上がるのが一番大変なんです

楽天における『実績』とは、単に数字だけでなくTOEIC800以上のスコアだったり、先ほども申し上げたように「上司とのつながり」だったりなども加味されるためです。

晴れて1ランク上がると、月給で3~4万円ほど上がりました。各ボーナスでは15万~20万円UPしました。昇給・昇格は同期の中でも早い方でした。だから同期と会う時は、お互いに色々と気まずいので、給与や昇進を話題にすることは避けていました。

私の場合は上司が、「若いパワーはどんどんぶつかってこい。積極的に提言しろ!」というタイプだったので、イエスマンではNG。「プロジェクトの進め方をこういう風に変えたい」とか「トレンドは○○だから、コラボ企画をやろう」など事業に対する意見出しや、「メンバーがこんなところにストレスを感じている」という現場の改善要求などを積極的に行い、意見をバチバチ戦わせて実施していけたことで、高い評価が得られたのだと思います。

そんな会社を卒業しようと思ったのは、将来のビジョンとギャップが生まれてきたからです。30歳までは大変恵まれた環境で、給与も高く、年齢にかかわらず「やりがい」の大きい仕事に携わることができます。

しかし30歳を越えてから転職を考え始めました。退職金制度がなく、年収1000万円を超えてから年収の伸びが頭打ちとなる傾向にあるのが転職を考えた理由です。

 

楽天の労働環境はいかがでしたか

仕事は面白く、成長実感もありましたが、それ以上に労働時間が長く、身体がもたない!と思ったことは何度かありました。業務はどんどん増えていくのですが、バックオフィスが十分に整っていない。だから、どうしても残業が増えるという悪循環が発生していました。私が在籍していたときは3か月休みなし、ということもありさすがに体力的な限界を感じましたね。もちろん、現在ではこのようなことはなく、改善されていると思います。

また一時期、個人的な感情で異動させる上司のもとで働いたこともあります。理不尽な人事異動があった時は「この人の下で働きたくない!」と別組織に異動希望を出しました。組織をネガティブにとらえた時期もありましたが、それ以外は総じて働きがいも十分で、文句のない会社でした。

逆に「こんな素晴らしい上司の下で働けた」という素晴らしい経験もありました。マネジメントスキルの高い方だったので、「この人のスキルを身につけたい」と、しっかり学ばせていただきました。日々のこういった経験の積み重ねが自己成長につながったのだと思っています。

 

楽天 デジタル人材の内定率No.1  藤並 克充 氏
株式会社ウィンスリー ヘッドハンター

   ①楽天の選考を熟知した、きめ細やかな面接対策
 ②豊富な内定実績により、人的ネットワーク・独自情報を保有
 ③圧倒的な交渉力で満足度の高いオファーを実現

 

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社内用語や社風を表すエピソードはありますか

社内用語は、あまりないです。強いて言えば呼称、自分で自分のニックネームをつけることぐらいでしょうか。私は素直にファーストネームにしましたが、同期には、東京=TYOという都市や空港に使われる3レターコードで自分の苗字を短縮して、アイドルグループみたいに称している人物がいました。「うーん、うまいな」と思いました(笑)。

またユニークな人材としては、あの有名な元アメリカ大統領の孫、という方もいらっしゃいました。楽天には外国籍で優秀な方が多いんです。

社風はイベント好きな会社、ノリのいい人が多い会社です。例えばハロウィンやバレンタインはかなり盛り上がります。特にハロウィンは仮装をして仕事している人も結構見かけます。若いメンバーが多いので、社風は明るくフラット、若くて元気で明るい、そんな職場でした。

 

転職先としての楽天の評価は?リアルに迫る「10問10答」

 

1)楽天に入って良かったことは?

モテるようになりましたね。「よくわからないけどスゴイ」と言われたり…。前職時代に比べて、飲み会によく誘われるようになりました。また私自身が思うのは、入退社が日常茶飯事なので、大勢の人と関われたことです。優秀な方々と仕事ができたことは大きな財産になりました。

 

2)合コンや飲み会の時の人気度は?

合コンは週2回ぐらい、忙しい中行ってました。官庁の秘書さんやIT企業の女性社員さんと飲むことが多かったです。評価は良い方だと感じました。あまりチャラくなく、営業でも暑苦しさがないなど…。給与もそこそこもらっていると評価されていたので、引きは強かったと思います。結構モテましたよ(笑)。

 

3)社内恋愛や結婚は多い?

女性と男性の比率が半々ぐらいなので、多いと思います。残念ながら、私はありませんでしたが…。ご存知の方も多いと思いますが、社内のカフェテリアは無料で21:00までやっているので、残業メシはここで食べるというスタイルです。朝から晩まですっと一緒に過ごし、仕事をして飲みに行く流れも多く、カップルはよく誕生していました。

 

4)周囲の方々の転職先は?

プレイヤークラスでは、テック系や人材系が大多数です。テック系はメルカリ、LINE、Google、Amazon、アクセンチュア、デロイトトーマツグループ。人材系はリクルートやパーソル、ビズリーチなど。私の所属部署が「みんしゅう」だったので、人材系へ転職する人は多かったです。また起業する人も多くいました。比較的トップダウンの色が強い会社なので、会社の動きを待っているより「辞めて自分で事業をおこした方が早い」という決断をした人たちが一定数いました。

 

5)在籍中の一番大きな買物は?

車です。新車、オデッセイを購入しました。それと家の住み替えでしょうか。賃貸なのですが、会社が二子玉川に移転したので、埼玉県から品川区に引っ越しました。東急・大井町線で1本なので、通勤がとても楽になりました。

 

6)同僚・先輩・上司が身につけている時計(男性)とかバッグ(女性)は?

ロレックスやオメガ、女性はグッチやシャネルはよく見かけました。特筆するほど華美ではないですし、ブランド志向も普通、そんなに派手ではないと思います。男性もチャラくない方がほとんどでした。

 

7)同僚・先輩・上司が住んでいる場所は?

東急大井町線沿線、大井町~溝の口の方が多いです。加えて、二子玉川にアクセスの良い所、例えば武蔵小杉のタワーマンションや中目黒、横浜、たまプラーザなど、東急沿線の方も多かったです。JRだと山手線の恵比寿や五反田が多いです。

 

8)長期休暇でみなさんが良く行く場所は、海外?それとも日本?

長期休暇は10日~2週間ほど取得できるので、海外旅行派が多いです。フィリピン、インドネシア、タイ、スペイン、アメリカなど。各地に支社があるので、友人に会いに行く、というケースもあります。若者が多い会社なので、国内は沖縄や北海道がメジャーです。

 

9)会社からの「課題図書」ってありますか?

入社前に「楽天流」など、三木谷さんの著書2冊が課題図書になり、感想文も書かされました。その後「課題図書」という形ではありませんでしたが、三木谷さんの「競争力」は読んでおくように言われました。

 

10)転職先としての『楽天』は5段階評価でいくつ?

30歳までは☆☆☆☆『4』ですが、30歳以降は☆☆☆『3』です。一言でいうと、成長意欲の高い人間の集まりですが、給与や人事を考えると30歳を境に厳しくなる、というのが楽天での現実だと思います。

 

楽天へ転職するには

楽天の営業について理解は深まりましたか?楽天への転職を希望する方は、同社への内定実績を豊富に持つエージェントに相談するようにしましょう。 内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。

楽天の志望度が高い方は是非、以下のサービス【エージェントファインダー】にご登録ください。楽天へ豊富な内定実績を持つヘッドハンター藤並氏をはじめとする転職エージェントをご紹介させていただきます。

 

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