楽天は様々なインターネット事業を展開する日本のIT企業で、その事業内容は多岐に渡ります。創業時はECモールを軸とした事業体でしたが、時代の流れを敏感に捉えながらクレジットカード事業や金融、通信へとその幅を広げています。数あるIT企業の中でも幅広い領域でめまぐるしい実績を上げており、国内有数の規模を誇ります。
今回は以前楽天に在籍し、ビジネス職の営業として活躍をされていたSさんに伺った内容をもとに、楽天の職種や仕事内容を紹介します。 |
目次
楽天の主な職種と仕事内容
楽天の仕事は大きく4つの職種に分かれています。以下に詳しく解説します。
ビジネス職(営業、コンサルティング)
各事業におけるクライアントに対して、営業やコンサルティングを担当する職種です。
具体的には、広告プランニングや企画提案、新規事業提案などを行います。
また、クライアントとの窓口となってヒアリングや営業戦略の設計を行い、実際にプロジェクトを実施する場合は、社内マネジメントも執り行います。
一口にビジネス職といっても、クライアントは企業、施設、官公庁などさまざまで、クライアントによって仕事内容も異なります。
ビジネス職の中途採用においては、営業経験が重視されます。
スピード感を持って事業を回し、新しい企画の立案、実行をすることが求められるので、そのような経験を積んできた、または今後そのような活躍が期待できる人材が採用されます。
プロダクト開発・エンジニア
楽天のエンジニアは、所属が「グループ・ヘッドクオーター」と「カンパニー」 の2つに分かれます。
楽天市場や楽天トラベルのようなサービス事業が紐づいているのが「カンパニー」で5つあります。
- フィンテックグループカンパニー
- コマースカンパニー
- メディア&スポーツカンパニー
- コミュニケーションズ&エナジーカンパニー
- インベストメント&インキュベーションカンパニー
そして、それらのカンパニーを支える本社機能を担っているのがグループ・ヘッドクオーターです。
グループ・ヘッドクオーターのエンジニアは、楽天グループ全体の組織力を強化させるためのサービスを構築します。
カンパニーのエンジニアは自らが所属するカンパニーの事業開発を担当します。
カンパニーの事業開発の際は、エンジニアのみならず 以下の3つが一丸となり、課題解決にあたります。
- 事業部…マーケティングを担う
- 開発チーム…企画→要件定義→開発→QA→リリース、その後の運用までをワンストップで担当
- 編成部…フロントエンドやデザインを開発
クリエイティブ職
楽天のクリエイティブ職も、エンジニア職同様「グループ・ヘッドクオーター」と「カンパニー」の2つに分かれます。
グループ・ヘッドクオーターのクリエイティブ職は、グループ全体をクリエイティブの側面から高めるために業務を行います。
- プロジェクトマネージメント
- ブランディング
- リサーチ
- UX デザイン
- フロントエンドエンジニア
などの職種で、求められる専門性も高くなっています。
カンパニーのクリエイティブ職は「楽天市場」「楽天トラベル」など、自分が担当する事業の課題解決を行います。
企画、制作、運用を一手に引き受けることができ、取り組みの結果をすぐにキャッチアップしPDCAを回せる点が大きな魅力です。
コーポレート職
エンジニアやクリエイティブ職同様に、コーポレート職にも「グループ・ヘッドクオーター」と「カンパニー」が存在します。
グループ・ヘッドクオーターのコーポレート職は、楽天グループ全体を支える基幹部門が存在します。
- 財務
- 経理
- 法務
- 総務
- 人事
など。
カンパニーでは、すべての事業ではありませんが大規模なサービスに独自にコーポレート部門を設置する場合があります。
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楽天で仕事をする中で感じたギャップ
ここからは、Sさんが実際に営業職として仕事をする中で感じた、世間のイメージとのギャップについて紹介します。
実力のみならず、上層部との信頼関係が大切
楽天で出世をする人は、実力はもちろん、上層部との信頼関係が厚く、わかりやすく言うと上層部に気に入られている人ばかりだったことが世間一般のIT企業のイメージと異なり、意外な点だったようです。
Sさん自身は上層部とのコミュニケーションが苦手ではなかったので問題ありませんでしたが、業務以外でも積極的に接点を持つようにしないと、出世は難しい雰囲気があったと言います。
また、昇進における上層部の裁量権はかなり大きく、部署長同士の役員の席の争いも分かりやすく行われているようです。
楽天社内での出世を目指すならば、上層部とのコミュニケーションを密にとることを厭わない、社交性や人懐っこさは必須と言えるでしょう。
日本の大企業らしい風潮ではありますが、実力主義のイメージが持たれやすい業界なので、人によってはマイナスのギャップに感じられる環境かもしれません。
楽天ならでは!仕事の進め方の特徴
様々な事業を抱える大企業ならではと言えるかもしれませんが、事業部ごとの独立性が高く、事業部長の裁量が非常に大きいのが特徴です。そのため、事業部ごとに仕事の進め方や雰囲気が異なる部分があるようです。
ここでは、Sさんが実際に働いていて感じた、楽天の仕事の進め方の特徴や文化について紹介します。
意思決定のスピードが早い
それぞれの部署長の裁量が大きいため、提案を通す局面では、上層部の意思決定、会社としての実施可否の決定は比較的スムーズに進みます。
新しいことに挑戦したいときにはスピード感を持って取り組むことができますし、また、そのように挑戦し続けることが求められる環境だったそうです。
周りと密に関わり合う仕事スタイル
会社全体としては個人的なパフォーマンスが重視される一方、同僚や他部署と共に仕事を進める協業もかなり多いのが特徴です。
特に営業は、クライアントとも社内スタッフとも関わるため、尚更そのような局面が多かったようです。
また、社内に無料のカフェテリアがあるため、遅い時間まで仕事をしながら食事をとったり、その流れのまま飲みに行ったりすることも少なくなかったそうです。
そういった意味では、実際の業務からはみ出る部分でもほかの社員と親密に関わり合いながら仕事をするスタイルの人が多い会社と言えます。
新しい挑戦が評価される
また部署によって異なるものの、全社的に今ある仕事をスムーズに進めるだけでなく、新規性のある動きが期待されているのも楽天の仕事ならではでしょう。
Sさんは営業職で、就職活動をする学生向けのWEBサービスを担当していました。
そのサービスは、学生が採用関連の口コミを投稿してお互いに情報交換をする目的で使われており、クライアントは、新卒採用を行う一般企業が対象です。
基本的な仕事は、クライアントに対して、広告の出稿や企画への参加、主催する就活イベントへの出展を提案するという内容でした。
一方で、Sさんは新規提案にも力を入れて取り組んだ結果、複数の新たなビジネスを展開することができたそうです。
例えば、女子学生を重点的に採用したい企業がクライアントだった際は、有名女性ファッション誌とのコラボを提案しました。出版社とコラボするという新たな取り組みは見事成功しました。
また、これまでは就活生だけにアプローチをしていた企画について、親世代までもターゲットに広げる取り組みをしました。
就活生にとって親の意見はまだまだ重要である点に目をつけたのです。これも、成功を収めました。
Sさんの部署では、特に新しい提案が歓迎される雰囲気があり、「様々な挑戦をさせてもらえたのは楽天に在籍していてとても良かった点」とSさんは話します。
また、そんな新たな挑戦をしっかりと評価する環境も整っていたと言います。
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①楽天の選考を熟知した、きめ細やかな面接対策
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楽天は仲間と協業し、ワクワクした仕事に挑戦できる環境
楽天の仕事や進め方の特徴について、Sさんが実際に在籍していた営業職を中心にお伝えしました。
IT企業らしい実力主義の文化と、日本の大手企業らしい社内政治文化が混在している雰囲気ではありますが、総じて働きやすく、ワクワクした仕事に挑戦できる環境だったと言います。
また、スピーディーにPDCAサイクルを回すことが課せられるので、自己成長という意味でも恵まれた環境と言えます。
中途採用の人材も多く、出入りが激しいのも事実ですが、その分さまざまな背景を持った優秀な人材と切磋琢磨できる会社です。
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