国内広告代理店で、電通とツートップに立っている博報堂。 今回は、そんな博報堂のリアルな社風を実際に在籍していた筆者の目線で紹介したいと思います。年次文化が濃い、上下関係が激しい、激務でプライベートがない…などがよく持たれる印象ですが、実際のところはどうなのか? これを読めば、ご自身が博報堂に合っているかどうか、イメージして頂けるかと思います。 |
目次
博報堂は本当に上下関係が激しい?
博報堂はもとより、広告業界のイメージとして「上下関係が激しい」という印象をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
上司や先輩などの言ったことは絶対!というような世界…私も入社前はそんな印象を持っていました。
結論からお話しするとそれほど厳格なものではなかったです。
体育会系の雰囲気は残っていますが、上司や先輩の言うことを聞くのはどの会社でもあることですし、特に理不尽なことを強いられることはありませんでした。
しかし20年前に新卒で入った社員からは、ひと昔前は「ミスをしたときフロアの端に立たされた」「スクワットを300回させられた」などの話を聞いたこともあります。
時代が変わるにつれてそのようなことを強いる人は淘汰されていったのだと感じます。
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同僚との飲み会に接待に…博報堂では本当にプライベートがない?
進む働き方改革
働き方改革が進んでいる中ですが、広告業界に依然として「激務」のイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
この実情については、「改善途中」「部署による」というのが現段階の答えになるかと思います。
「改善途中」というのは言葉の通りで、今年2019年4月に施行された「働き方改革法案」の影響もあり、労働環境はかなりの速度で改善されています。
数年後には、各々が堂々とプライベートを重視しながら働けるようになるのではないかと思います。
職務によるワークスタイルの違い
「部署にもよる」というのは、営業であれば、主に得意先の働き方次第でワークスタイルが千差万別だからです。
定時に退社するクライアントを担当していれば比較的早く帰れるし、深夜まで動いているようなクライアントが相手だと、何かと対応しなければならないことがあるのでどうしても退社が遅くなってしまう傾向にあります。
また、営業ではなくクリエイターやマーケティングの場合は、特に時期によって忙しさの具合が変動する傾向にあります。
プロジェクトが立て込んでいる時期だけ、終電後まで働きタクシー帰宅、という感じです。
ただ、彼らの場合は営業以上に、帰宅後も脳内であれこれアイデアを練ってしまうようで、「プライベートという感覚がなくなる」と言っているチームメンバーもいました。
株式会社博報堂の社風とは
「粒違い」な博報堂の社員
そんな博報堂の社風を表すのによく使われている言葉は「粒違い」です。
これは「粒ぞろい」の反対を意味する言葉で、様々な個性を持つ社員が集まっていて、似通っている個人はいないというニュアンスで使われます。
採用担当もこの言葉を意識して選考をしていると聞いたことがあります。
博報堂にはさまざまな仕事があり、その仕事の幅に限界はありません。
人間力の高い人が集まる博報堂
どんなクライアントとどんなことをするのかは全て未知数であり、思いも寄らないことが何気ない会話の中から生まれて仕事になることも考えられます。
経験や趣味などで色々な背景を持っている人たちを集めた方が、面白いものを作ることができる可能性が上がります。
そのため、社員の性格やタイプというものを一言で言い表すのは難しいのですが、在籍していて感じたのは、「人当たりのよさ」です。
博報堂は、メーカーではないし自社のシステマチックなサービスを抱えている会社であるわけでもなく、純粋に「人」が資本の会社です。
そのため、コミュニケーション能力やリーダーシップ、また必要に応じて場を和ませる力など、総合的な人間力が高い人が集まっているように思います。
一緒にいる時間が楽しいような、人当たりのいい魅力的な人が比較的多い印象です。
社員同士の仲も良好
このような社風だからこそ、「仲間とお互いに楽しい時間を共有したい」という意向が強い人が多く、飲み会も一般的な会社より多いと思います。
クライアントからの誘いが多い業界であることもありますが、社内で仕事終わりに軽く飲んだり、なんでもないタイミングで部署を超えて仲のいいメンバーで飲んだり、ということが頻繁にありました。
部署にもよるのですが、部単位の旅行がある、週末の部活動が活発で毎週みんなでスポーツをしている、というような話も聞いたことがあります。
仕事はもちろんのこと、飲むこと、遊ぶことにも全力であり、身体を動かすのが好きな人が多いように思います。
博報堂の仕事現場とは?
私は営業職として何社かのメーカーなどのクライアントを担当しました。
新規開拓をする部署ではなかったので、基本的には決められたクライアントと密にやり取りをして、毎日の仕事は主にその対応という形でした。
定期的に得意先オフィスに訪問し、案件の進捗確認や、何か新たにできそうなことはないかのヒアリングをしました。
博報堂は、大きさには色々あれどチーム制を重視している会社なので、最低でも数人のチームで動くことが多いです。
仕事の大変さとやりがい
年次を重視する雰囲気もあるので、基本的にはチームの中での順列は年次順になり、仕事のどの部分を誰がやるかなどもそれをベースに適宜決まります。
クライアントの要望は、たとえ無茶なものでも利益があると思えば取り組むし、また、突発的なトラブルなどにも随時対応をしなくてはなりません。
そのため時間的な拘束や責任感の重さはかなりのものでした。
ただ一方で、街中やテレビで見かけるような大きなプロジェクトに携わることができるので、やりがいや楽しさもひとしおでした。
「広告代理店業界で国内第2位」という大きなシェアと知名度を持っている会社にいるからこそ携われる仕事というものが、博報堂にはたくさんあったように思います。
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株式会社博報堂で活躍できる人材とは
博報堂と肌が合う人間は、前述のように人当たりがよく、コミュニケーション能力もあり、仕事はもちろん遊ぶこともみんなで楽しみたいというようなマインドの人材ではないかと思います。
プライベートとの仕事のバランスの話も先ほどしましたが、土日に集まって遊んだり、飲む中で仕事の話をしたりなど、仕事とプライベートの垣根が低い人が多いです。
拘束時間が長かったり、プライベートが優先できない場面があったりもするのですが、そのようなことも不満にならないくらい仕事を謳歌している人が、結果的に活躍している印象があります。
そのように1つのチームになり親しくなりながらも、礼儀や感謝を忘れないことも大切なマインドです。
歴史のある会社ということもあり、そのあたりの上下関係へのこだわりは、この時代にしてはまだ強く残っている方だと思います。
仕事ではもちろん、飲みの席や遊びの場面でもそのような関係性に則った振る舞いをすることは、博報堂で活躍する上では蔑ろにはできないことです。
ただ、「粒違い」という先ほど紹介した表現が示すように、1人黙々と仕事をするタイプでもとても優秀で評判の高い人もいます。
ある程度の傾向はありつつも、わかりやすい指標がないのもまた、博報堂に魅力的な人材が集まる1つの理由であるように思います。
博報堂にはワクワク・生き生きと仕事をしている人が多い
博報堂の社風や、博報堂社員の特徴、傾向などを、在籍していた人間の目線で紹介してきました。
様々な部署がある大きい会社なので、一概に言えない部分もとても多いのですが、博報堂にはワクワク・生き生きと仕事をしている人が多い魅力的な雰囲気があります。
実施に数人に会ってみるだけでも、博報堂の社員の雰囲気はわかるように思います。
転職をお考えの場合は、社員と直接話す機会を持ってみるといいでしょう。
この記事のまとめ
☑博報堂は体育会系の雰囲気は残っているがそれほど上下関係が厳しいという感じはない
☑「働き方改革法案」の影響もあり、労働環境はかなりの速度で改善されている
☑人当たりがよく様々な個性を持つ魅力的な「粒違い」の人がそろっている
筆者:ルン(ペンネーム)
経歴:出版業界、広告業界を経験したのち、2018年よりフリーライターとして活動中。
今回書いた企業との関係性:営業職として4年間在籍。
博報堂へ転職するには
博報堂への転職を実現する上で大切なポイントは、転職エージェントの利用です。転職エージェントならどこでも良いわけではなく、博報堂の内定実績を豊富に持つエージェントに相談するようにしましょう。 内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。