2026.01.14

博報堂

博報堂の社風は自由で「粒違い」?電通との比較や、リアルな働き方の実態

博報堂の社風は、個性を尊重する「粒違い」という言葉で表現されることが多く、その自由な風土が就職・転職希望者から注目されています。 一方で、業界トップの電通との比較や、広告代理店特有の激務なイメージから、リアルな働き方を知りたいと考える人も少なくありません。

そこで本記事では、博報堂の社風や電通との違い、働き方の実態について元社員の経験談も交えながら多角的に解説します。

博報堂の社風を象徴する「粒違い」という文化

博報堂の社風を理解する上で欠かせないのが「粒違い」というキーワードです。均質で優秀な人材を「粒ぞろい」と表現するのに対し、博報堂には一人ひとり異なる個性や才能を持った多様な人材が集まっていることを意味します。

この「粒違い」の文化は同社のクリエイティビティの源泉となっており、自由闊達な議論を推奨する企業風土を形成しています。 社員それぞれの持つユニークな視点を尊重し、それらを掛け合わせることで新しい価値の創出を目指す姿勢が根付いています。

 

個性を尊重し多様な才能が集まるカルチャー

博報堂には、社員一人ひとりの個性を尊重するカルチャーが強く根付いています。画一的な人材像を求めるのではなく、異なるバックグラウンドや専門性、価値観を持つ多様な人材を受け入れることで、組織としての創造性を高めています。

この考え方は採用活動にも反映されており、ユニークな経験や特異な才能を持つ人材が評価される傾向にあります。 社内では、それぞれの違いが強みとして認識され、互いの専門性をリスペクトし合う雰囲気があります。

こうした環境が、既成概念にとらわれない斬新なアイデアやイノベーションが生まれやすい土壌となっています。

 

チームでの共創を重視するパートナー主義

博報堂のもう一つの特徴はクライアントや協力会社、そして社員同士が対等な立場で協力し合う「パートナー主義」です。これは多様な個性を持つ「粒違い」の人材が、それぞれの強みを持ち寄ってこそ成果を最大化できるという考え方に基づいています。

個人の能力を活かしつつも、スタンドプレーに走るのではなく、チーム全体で課題解決に取り組む「共創」の姿勢。異なる意見を積極的にぶつけ合い、議論を重ねることで、より質の高いアウトプットを目指す文化が浸透しています。 そのため、協調性を持ちながら周囲を巻き込んで仕事を進められる人材が評価される傾向にあります。

 

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電通との社風の決定的な違いを比較

広告業界を志すなら誰もが意識するのが、業界トップを走り続ける電通の存在です。博報堂と電通は、同じ広告代理店でありながら、その社風や組織文化には明確な違いがあります。

体育会系で組織力が強いイメージの電通に対し、博報堂はスマートで個を尊重するイメージで語られることが少なくありません。ここでは、両社の文化を象徴するキーワードや人間関係の側面から、その違いを比較・解説します。

 

「粒ぞろい」の電通と「粒違い」の博報堂

電通と博報堂の社風の違いを最も象徴的に表すのが、「粒ぞろい」と「粒違い」という言葉です。

電通は目標達成への意識が高い優秀な人材が均質に集まる「粒ぞろい」の組織と評されます。 強いリーダーシップと組織力で、大規模なプロジェクトを確実に遂行する力に長けているのが特徴です。

一方、博報堂は多様な個性や専門性を持つ人材が集まる「粒違い」の組織とされます。社員それぞれのユニークな発想を掛け合わせることで、新しい価値を生み出すことを得意としています。この違いは、組織としての強みの源泉がどこにあるかを示す、両社の根本的な文化の違いを反映しています。

 

組織文化に見るフラットな人間関係

博報堂は役職や年齢にかかわらず「さん」付けで呼び合う文化が浸透しており、風通しの良いフラットな人間関係が特徴です。若手社員でも、上司や先輩に対して自由に意見を述べやすい雰囲気があり、建設的な議論が奨励されています。アイデアが重視されるため、年次に関係なく良い提案は積極的に採用される土壌があります。

「広告業界=上下関係が厳しい」というイメージを持つ人も多いですが、元社員も、上限関係はそれほど厳格なものではなかったと言います。

博報堂のオープンでフラットなコミュニケーションは、社員の主体性を引き出し、組織全体の創造性を高める一因となっています。年功序列よりも実力やアイデアが評価される文化は、働きやすい環境と言えるでしょう。

 

博報堂のリアルな働き方の実態

激務なイメージが先行する広告業界ですが、博報堂の働き方は、パブリックイメージとどれほど合致しているのでしょうか。

 

「体育会系で激務」は部署によるのが実情

「体育会系で激務」というイメージを持つ人の多い広告業界ですが、博報堂での実情は部署やチームによって大きく異なります。特に営業部門や大規模なプロジェクトを扱う部署では、クライアントの都合や納期に追われ、業務が深夜に及ぶことも少なくありません。

「クリエイティブや営業メンバーの中には帰宅後も脳内であれこれアイデアを練ってしまい、仕事とプライベートの境界線が曖昧なメンバーも多い」と元社員は語ります。

一方、管理部門などでは比較的個人のペースで仕事を進めやすい環境にあると言います。全社的に体育会系の気質というわけではなく、チームのリーダーや担当するクライアントの特性によって文化や労働時間が大きく変わるのが特徴です。

 

若手でも裁量権を持って挑戦できる環境

博報堂では、若手社員に早い段階から裁量権を与え、挑戦を促す文化が根付いています。年次に関わらず、意欲と能力があれば大きな仕事を任される機会が多く、例えば入社3年目の社員が主要クライアントの担当としてプロジェクトの中心を担うことも珍しくありません。

上司や先輩は、部下を細かく管理するよりも、サポート役に徹しながら本人の主体性を尊重するスタンスを取ることが多いようです。もちろん責任は伴いますが、失敗を恐れずに挑戦できる環境は、若手の成長を加速させる大きな要因となっています。自ら考えて行動し、周囲を巻き込みながら仕事を進めたいと考える人にとっては、非常に魅力的な環境です。

 

生活者発想を起点とした仕事の進め方

博報堂のフィロソフィーの中核をなすのが「生活者発想」です。これは、企業や商品の視点ではなく、常に一般の生活者の視点に立って物事を考え、課題解決の糸口を見つけ出すという考え方です。

実際の仕事においても、このフィロソフィーは深く浸透しています。データ分析や定性調査を通じて生活者のインサイトを徹底的に掘り下げ、そこからコミュニケーション戦略やクリエイティブ、メディアプランを構築していきます。単に広告を作るだけでなく、生活者が何を求めているかを起点に、クライアントのビジネス課題そのものを解決するソリューションを提供することを目指しており、これが博報堂の仕事の進め方の根本となっています。

 

働き方改革でワークライフバランスは改善傾向にある

広告業界全体の課題である長時間労働については、博報堂も積極的に働き方改革を推進しており、実際ワークライフバランスは改善傾向にあります。全社的な残業時間の削減目標が設定され、PCの強制シャットダウンや深夜労働の原則禁止といった具体的な取り組みが進められています。

有給休暇の取得も奨励されており、以前に比べて格段に休みやすい雰囲気が醸成されています。こうした環境の変化は、社員のプライベートな時間を確保することにもつながっており、社内恋愛や結婚も多いと言われています。完全に激務がなくなったわけではありませんが、会社として社員の健康と生活を重視する姿勢が明確に示されています。

 

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博報堂の社風にマッチするのはどんな人材か

ここまで見てきたように、博報堂には「粒違い」を尊重し、チームでの「共創」を重視する独特の風土があります。 こうした企業文化の中で自身の能力を最大限に発揮し、活躍するためには、社風とのマッチングが非常に重要です。

自由な環境で主体的に動ける人にとっては最高の職場となり得ますが、一方で指示待ちの姿勢の人には厳しい環境かもしれません。

 

博報堂で活躍できる人の3つの特徴

博報堂の社風で活躍できる人材には、共通する3つの特徴が見られます。第一に、主体性と当事者意識が高い。 若手でも裁量権が与えられるため、自ら課題を見つけて行動を起こせる力が求められます。

第二に、多様な価値観を受け入れ、チームワークを尊重できる人。「粒違い」の集団の中で、異なる意見を持つメンバーと協力し、共創する姿勢が不可欠です。チームワークを重視し、仲間と楽しい時間を共有したいと考える人材が多く、飲み会は一般的な会社よりも多いと言います。社内の部活動も活発で週末に社員同士でスポーツを楽しむこともあるようです。

第三に、知的好奇心が旺盛で、学び続ける意欲がある人です。 変化の速い業界で、常に新しい情報やスキルを吸収し、自身の専門性を高めていくことが期待されます。元社員も「どんなクライアントと何をするかは全て未知数。粒違いの社員がそれぞれの経験を持ち寄り、何気ない会話の中から思いもよらない企画の種が生まれる環境こそ、博報堂の魅力」と語ります。好奇心旺盛でコミュニケーション能力の高い、人間力のある魅力的な社員が多いと言います。

これらの特徴を持つ人は、博報堂の自由な環境で大きく成長できるでしょう。

 

入社後にミスマッチを感じやすい人の傾向

一方で、博報堂の社風になじめず、入社後にミスマッチを感じやすい人も存在します。例えば、指示系統が明確な組織で働くことを好む人は、個人の裁量が大きい博報堂の環境に戸惑うかもしれません。

また、個人プレーで成果を出すことにこだわる人も、チームでの共創を重視する文化の中では孤立感を抱く可能性があります。安定志向が強く、決められた業務をこなしたいと考える人にとって、挑戦や変化が求められる風土はストレスに感じるかもしれません。自分の意見を発信することに苦手意識があったり、周囲との協調性よりも個人のペースを優先したりする傾向がある場合も、注意が必要です。

 

博報堂の社風に関するよくある質問

博報堂への就職・転職を検討する際、多くの人が気になる質問をピックアップし、Q&A形式で簡潔に解説します。

 

Q1. 博報堂と電通では、年収にどれくらいの差がありますか?

  • 電通:1507.5万円(平均年齢44.9歳)
  • 博報堂:1091.5万円(平均年齢41.4歳)

平均年収は上記の通り、電通が博報堂を大きく上回っています。特に管理職になると、電通の方が高年収となるようですが、若手から中堅社員のレベルでは両社の年収に大きな差はありません。実際初任給は博報堂の方が高くなっています。

  • 電通:27万5,600円(2025年4月入社実績)
  • 博報堂:30万円(2024年4月入社実績)

博報堂の年収については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

Q2. 女性がキャリアを築きやすい環境は整っていますか?

女性がキャリアを築きやすい環境は整っていると言えます。 産休・育休制度の取得はもちろん、復職後の時短勤務など、ライフステージの変化に合わせた働き方をサポートする社内制度が充実しています。

近年は女性管理職の登用も積極的に進められており、性別に関係なくキャリアアップを目指せる環境が整備されつつあります。

 

Q3. 採用選考では、社風への適性をどのように見られますか?

採用選考では、画一的な基準ではなく、個人のユニークな経験や価値観が博報堂の「粒違い」の風土に合うかが見られています。面接などの対話を通じて、主体的に物事を考え行動できるか、チームの中で他者と協力して成果を出せるかといった点が評価されます。知識やスキルだけでなく、その人らしさやポテンシャルが重視される傾向にあります。

 

まとめ

博報堂の社風は、多様な個性を尊重する「粒違い」の文化と、チームで成果を出す「パートナー主義」に象徴されます。ライバルである電通が「粒ぞろい」の組織力で知られるのとは対照的に、博報堂は異なる才能の掛け算によって新しい価値を生み出すことを得意としています。

働き方は部署によりますが、若手にも裁量が与えられ、常に「生活者発想」を起点とした仕事の進め方が求められます。この自由で挑戦的な風土は、主体性と協調性を持ち、知的好奇心旺盛な人材にとって、自身の能力を最大限に発揮できる環境と言えるでしょう。

 

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