ユニクロやGUなどのアパレルブランドを展開していることで有名な、株式会社ファーストリテイリング。アパレル製造小売業で時価総額世界2位という実績を誇り、その勢いは世界を舞台に広がり続けています。
今回は、そんなファーストリテイリングの社風を探るべく、本社でユニクロの事業部に在籍していた社員にインタビューを行いました。トップダウン型組織というイメージの実態や、同社で評価される人材など、在籍者にしかわからないリアルな情報をお届けします。ファーストリテイリングの社風について知りたい方は是非ご一読ください。 |
目次
ファーストリテイリングは本当にトップダウン型企業?
「ファーストリテイリング」や「ユニクロ」と聞けば、多くのビジネスパーソンはその代表取締役会長兼社長である柳井正氏を思い浮かべるのではないでしょうか。メインブランドである「ユニクロ」の創業者であり、日本代表する起業家の1人です。
そのため、柳井会長の判断次第で物事が決定されていくという、いわゆる「トップダウン型組織」のイメージを持っている方も多いはずです。
そこで、ファーストリテイリングの社風を知る最初の切り口として、実際どうなのかをヒアリングました。
トップダウン型のイメージは「その通り」
結論からお伝えするとやはり世間一般のイメージに近く、トップダウン型で事業が進んでいくことが多いそうです。
柳井会長が役員陣にアイデアや意見をぶつけ、それが現場に指示として降りることが多く、現場の社員たちはそのビジョンを実現するために動くことになるケースがよくあるということです。
そのため、忙しい通常の業務の上に柳井会長発の難題が急に降ってくることもしばしばだと言います。
しかし、今回インタビューをさせて頂いた方をはじめ、社員の多くが柳井会長のビジネス理念や推進力を尊敬し、絶大な信頼を置いています。
だからこそ、舵取りをする柳井会長に大勢の社員が応え、事業が大きく成長し続けているのでしょう。
「社員は家族」という温かみある社風
柳井会長をトップに置いたトップダウン型の組織ではありますが、社員が会長にパフォーマンスをアピールする機会も多くあるそうです。
例えば、定期的に行われている全社会議などで、部署の代表が仕事の報告をするケースもあります。そのような場で会長が納得するような報告ができると、社内で認められ飛躍できるチャンスになります。
反対に、柳井会長の期待に応えられない場合は厳しい状況になることもあると言いますが、ファーストリテイリングには「社員は家族」という温かな社風があります。実力や成果は強く求められますが、一度役職に就いた人が「成果が出ないから」という理由で役職をおろされるということは基本的にはないそうです。
この点では、日本企業的な安心感があると言います。
また社員は家族のように関わり合うので、仕事の現場だけでなくプライベートでも接点が多いそう。
趣味の合う人同士で集まって部活を行ったり、仲の良い社員同士で頻繁に飲みに行ったりなど、業務の範囲を超えた付き合いを楽しめるのも大きな魅力です。
ファーストリテイリングへの転職なら 中村 敏英さん
株式会社グッドコーチ 代表取締役
ファーストリテイリングの選考通過率はトップクラス
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どんな人がいて、どんな雰囲気で働いているの?
では実際にファーストリテイリングにはどんなタイプの人間が在籍し、どんな雰囲気で働いているのでしょうか。
気さくで明るい人柄の人が多い
ファーストリテイリングの社員を一言で表すのであれば、明るい雰囲気を持っていて気さくに話せる人が多いそうです。
社員数も多く、店舗から本社まで色々な職種の人とやりとりをするため、コミュニュケーション能力の高い社員が多く採用されているのでしょう。
社員に共通するのは「ユニクロ愛」
もうひとつ社員の傾向として言えるのは、代表ブランドである「ユニクロ」への愛が強いことです。
それを表すように、多くの社員が仕事の際にユニクロの服を着用していると言います。
そもそもユニクロが好きだから入社したという人も多いですし、新卒で入社したほとんどの社員は、何年か実店舗での勤務を経験します。その中で、ブランドへの愛が育っていくのかもしれません。
実際の仕事はどう進む?よりリアルな体験談
これまで社内の雰囲気ついて触れてきましたが日々の業務はどのように進むのでしょうか。ここではよりリアルに、日々の仕事について紹介します。
上から降ってきた仕事にあたふたすることも
冒頭でも触れましたが、ファーストリテイリングでは、柳井会長のアイデアや意見が現場に降ってくることが多くあると言います。
会長の意向ということで、現場の社員は最優先事項としてその案件に取り組むことになるのですが、難しい内容を要求されることも多く、現場があたふたするケースもよくあると言います。
今回インタビューした方もそのようなケースを経験したと言います。
EC開発系の案件で、当初求められていた期間の何倍もの月日がかかっても実現できなかったと言います。
予定より時間を要してしまった理由としては、会長が求めるビジョンが高くなかなかOKが出ないということもありますが、それよりも会長を取り巻く役員陣が案件に要する作業量などを度外視して受諾し、現場におろしてしまったという側面もあるそう。
このように現場の業務量やスキルを考慮しきれていない案件がトップダウン型で下りてくることもあるせいで、現場が混乱することも珍しくないようです。
店舗の仕事が重視される
今や世界的アパレル企業のファーストリテイリングですが、意外にも本部の仕事よりも店舗の仕事が重視されるそうです。
柳井会長ご自身も、本部の社員に対し「現場の方がもっと大変なんだ」と度々口にしているそう。
綺麗に畳まれた完璧な陳列や丁寧な接客など、ユニクロの店舗を利用したことがある人なら誰もが納得できる「店舗の気持ちよさ」は、ファーストリテイリングの現場主義が作り出した賜物なのかも知れません。
ちなみにこのような現場のお客様第一の精神は海外のユニクロ店舗へもしっかりと伝承されており、そのおかげでユニクロが世界でも人気のアパレルブランドになったのではないか、と今回取材させていただいた方もおっしゃっていました。
先述のように、新卒入社のほとんどの社員がまずは現場を経験することになるのも、この店舗重視の理念の表れでしょう。
現場を経験した社員は、商品のことや店舗サイドの事情に詳しいことで本社でも重宝されると言います。
ファーストリテイリングへの転職なら 中村 敏英さん
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結局合うのはどんな人?ファーストリテイリングで活躍できる人材とは
最後に、ファーストリテイリングで活躍するのは、どのような人材なのかを聞きました。
コミュニケーション上手
社員数が多く、様々な職種の社員同士で連携して行う仕事も多いので、関わる人間の数も多いのがファーストリテイリングの特徴です。
先ほども「気さくな社員が多い」と紹介しましたが、やはり大勢を相手に効果的に仕事を進めるために、対人均衡力、コミュニケーション能力は必須であると言えるでしょう。
丁寧な仕事だけでなく、新しいことができる人
ファーストリテイリングでは店舗の現場で経験を積んだ人が多いこともあり、細かな業務をミスなく進行できる人が多い傾向にあるようです。
そのため、与えられた仕事を丁寧にこなす能力は当然求められます。
ただし、それだけでは不十分なのもまた事実です。
アパレル業界を取り巻く消費者のニーズは短いスパンで常に移り変わっていきます。時代のニーズに柔軟な対応をしながら、どの企業もやっていないような新しい動きをとることが、今かなり重要視されています。
与えられた仕事をこなすのが得意な人が多い反面、新しい仕事を自ら生み出していくことが得意な人はそう多くはなかったそうです。
その分、新規事業を提案し推進する行動力を持っていれば重宝され、活躍することができる環境です。
タフで、仕事を高速にこなす人
タフでストレス耐性が強く、言われたことを高速にこなしていく人が活躍して評価されます。
ファーストリテイリングでは、良くも悪くも強いトップダウンでやりたいことがあるため、それをどのように進めるのか、粗くても具体案を早急に作って実行する人が求められています。
執行役員や部長も非常に多くの難しい問題を社長から投げかけられ続けるため、そのような問題をふわっと話しただけで、ある程度形にして仕上げてくれる部下は非常に重宝され、評価されていたそうです。
もちろんそうなると、これができる人に仕事が殺到してしまいます。
しかしそれでもやりきるストレス耐性を持っている人が上にいけるのでは、とおっしゃっていました。
【まとめ】世界規模で愛されるブランドを育てる
今回は、ファーストリテイリングのリアルな社風について、元社員の方へのインタビューをもとにご紹介しました。
日本を代表するトップ企業であり、転職市場でも大人気企業の一つであるファーストリテイリング。「ユニクロ」「GU」をはじめとするブランドを世界一のアパレルブランドに育てるという唯一無二の経験ができる、魅力的な企業ではないでしょうか。
ファーストリテイリングへ転職するには
ファーストリテイリングへの転職を希望する方は、同社への内定実績を豊富に持つ転職エージェントに相談するようにしましょう。 内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。
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