本記事では、日本国内最大級のポータルサイトとして急成長を遂げるヤフー(Yahoo!)の社風について、ヤフーの元管理職の社員に取材した内容をインタビュー形式でお伝えします。 |
インタビュー協力者 プロフィール
ヤフー元管理職(部長職) 有名私立大学出身/男性 |
目次
ヤフーの風通しのよさと社内カルチャーの変遷
Q:ヤフーの風通しのよさはいかがでしたか。
A:前職は大手メディア系企業で社内の風通しは良かったのですが、ヤフーの方がより自由、という印象を持ちました。
私が入社した頃はヤフー全体の社員数は1000人を超えたくらいの時で、スタートアップっぽさが色濃く残っていました。
年齢や社歴といった上下関係はほとんどなく、偉い役員でも「さん」付けで気軽に呼んでいました。
社長もフラッと廊下を歩いているので、ササっと相談するといった形で、自由な風土が良いな、という印象でした。
若い人が多く元気で、自由で、そして勢いがありましたね。
Q:Bさん入社後もヤフーは急成長を続けます。その後の印象に変化はありましたか。
A:事業が拡大するに伴って、社員数が増え、中途採用も多くなることで平均年齢は当初より上がってきました。
ベンチャーから、ちょっと大人の会社になって、入社初期と退職前では会社の形はやはり変わりましたね。
私が入社した頃は、何をやってもヒットして売上も業績も伸びる状況でした。
それが数年経つと伸びきってしまった。国内市場も飽和してきて、LINEのような新たな企業が台頭してきて、という流れで、頂点まで来たのだけれど、伸び悩んでいる状況だった。
Q:事業拡大とマーケット変化に伴い、社内の雰囲気はどう変わりましたか。
A:新規サービス立ち上げると軒並み当たるというところから、勝てるサービスとそうでないものサービスに差が出てきて、会社全体としては収益性をあげていくことを重視するようになったと思います。
それまでのカルチャーは多かれ少なかれ残っているものの、ベンチャーっぽさが薄まって、成熟した「大人の会社」として収益性をしっかりあげていくという形に変わっていったように思います。
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ヤフー社員の人間関係、同僚との付き合い方
Q:同僚との飲み会や懇談の機会は多いですか。
A:同僚、特に同じチームのメンバーとは仲が良くて、飲みに行ったりする雰囲気はあります。
私の部署もほぼ毎日のように周囲のメンバーと飲みに行っていましたね。
ただ、社歴が長くなっていくと行く機会はどうしても減ってしまいました。
若手社員は若手の中で飲みに行く感じです。チームワークを大切にする仲の良さは、社風として今も残っていると思います。
最近は、どこの会社もハラスメントが厳しくなってきましたよね。
そういう影響はヤフーの社内も少なからずあって、上司と部下で飲みに行くというよりは、世代の近い人たちで懇親を深める機会が増えている印象ですね。
ヤフーの組織風土、ハラスメントの実態
Q:大手企業では部下へのハラスメントが問題化することも多いですが、ヤフーは?
A:もちろん、上司の性格や相性による部分は大きいと思いますが、基本はそういったハラスメント気質が組織にあるとは思いません。
社員の年齢が上がってきたと言っても他の大手企業と比べれば若い会社です。
年功序列もありません。少ない割合でそういったハラスメント気質の管理職はいるかもしれませんが、私自身の経験を踏まえてもほとんどないと言えます。
ヤフー社員の個性・キャラクター
Q:ヤフーの社員にはどういったキャラクターの方が多い印象ですか。
A:総じて良い人、お人好しが多いですね。
人の話を聞け、傾聴しろと私が在席していた当時の人事担当役員が口を酸っぱくして言っていたくらいですから。
我が道を貫き、仕事にガツガツしている人が少ない印象です。
もちろん、ガツガツした人が全くいないという話ではなく、割合が少ないと当時から感じていて、人によっては物足りない職場と感じるかもしれません。
おおかみと羊を例に言われて、ある時からはヤフーには「羊が多い」と評されていました。
「羊が多くなりすぎてこの会社どうすれば良いのか」と経営層は問題視するくらいでしたね。
Q:人の話に傾聴する文化とは具体的にはどういったものですか。
A:マネージャー職の社員がメンバーそれぞれと週1回、30分の話し合いの場を持つことは慣習となっていましたね。
担当上司のコーチングを重要視していて、マネージャーがメンバーの話に耳を傾けて、コミュニケーションを積極的に図ることが会社の文化になっています。
多くのプロジェクトをチームを回す上で、チームワークを重視するのはとても良い文化だと思っています。
不満がたまりにくくなったり、意思疎通が足りずにずれが生じることが減ったり、実際に効果はあったと思っています。
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ヤフー社員の前職、転職先
Q:中途採用の同僚の前職や転職先の特徴があれば教えて下さい。
A:転職先で言えば、同業のインターネット関連企業にいく割合が一番多いと思います。
私の身近な同僚だとLINEに行っている人間が多かったですね。今、ヤフーはLINEと統合してしまいましたが(笑)。
ある時期はそれがミクシィだったり、DeNAだったり、グリーだったり、その時々の伸び盛りのIT企業に流れていたように思います。
逆にそこからヤフーに入ってくるケースも多かったです。
ヤフーに転職してくる人の前職は部署によって大きく違います。
広告系の部署には広告代理店から、エンジニアの多い部署にはシステム系やIT系。
決済関連の部署にはクレジット会社のような決済系の会社から人が流れてきます。
経験を買われてスタートアップから来る人もいますし、畑違いでも入るのは全く問題なく、メーカーから来ている人もいます。
どういった人材を採るかは、人事採用の現場に任されています。
キャラクター採用なんかもあると思いますよ。
ヤフー社内用語からみる社風
A:ヤフーの社風が表れているような社内用語はありますか。
Q:「爆速(ばくそく)」といった言葉が個人的に耳に残っています。
「ヤフー社員は羊ばかりが増えて守りに入っている」「ビジネス判断が遅くなった」とある時から経営層が問題視して掲げられた言葉で、社内で浸透していました。
現在東京都副知事の宮坂学社長(当時)の発案だったと記憶しています。
「迷ったらワイルドなほうを選べ」「ユーザーファースト」といった標語があって、社員の意識改革を進めていました。
「羊」と評されていましたが、社内全体でスピード感というのを重視する形になったと思いますし、人の話に傾聴する、チームワークを重んじる文化も根付いていて、会社の成長に合わせて仕事がしやすい、働きやすい社風が形作られてきたと感じています。
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