2023.08.28

ストライク

ストライクの平均年収は1,438万円!青天井のインセンティブや働き方、中途採用の選考内容をヘッドハンターに聞きました

高年収で知られるM&A仲介会社。
大手上場3社のうち、売上3位に位置するのが株式会社ストライクです。
公認会計士である荒井邦彦氏が創業し、東洋経済が2023年3月に発表した「平均年収が高い会社」ランキング全国トップ500では10位にランクインするほどの高年収です。

ストライクは、なぜこれほどの高年収なのでしょうか。
青天井のインセンティブや転職者のエントリー年収、昇給システム、働き方や残業代の実態について、同社に多くの内定者を輩出するヘッドハンター中村氏に話を聞きました。

ストライク内定のポイント、選考通過の秘訣についても解説していますので、同社へ転職を希望されている方は是非ご一読ください。

 

中村 陽弘氏さん 株式会社サムライソウル ヘッドハンター

筑波大学社会学類卒。HRスタートアップ、リクルート、パーソル、独立起業等を経て現職。

採用コンサルとして、社員一桁のスタートアップから社員数万人のグローバル企業まで、約300社の経営課題解決に奔走。
独立起業後は集客支援等webマーケティングを軸に、組織人事コンサル、エグゼクティブコーチングと多角的に事業を展開し事業を譲渡。

リクルート、パーソルではMVP、ギネス記録、影響力賞等社内表彰実績多数。 

(一般財団法人)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ資格/米国CCE,Inc.認定GCDF-Japan キャリアカウンセラー資格

 

ストライクの平均年収は1,438万円!

2022年12月に提出された有価証券報告書によると、ストライクの平均年収は以下の通りです。

平均年収 1,438万円
平均年齢 35.8歳
平均勤続年数 2.7年
従業員数 220人

東洋経済が2023年3月に発表した「平均年収が高い会社」ランキング全国トップ500では10位にランクインしています。

若くしてかなりの高年収を稼げることがわかります。
従業員数は少なく少数精鋭。平均勤続年数は2.7年と短かめです。

ヘッドハンター中村氏は「入社後3ヶ月で退職する人が一定数いるため、平均値を押し下げている」と言います。

 

ストライク、競合との年収比較

ここで、ストライクの競合にあたるM&A仲介大手の年収を比較してみます。

順位 会社 平均年収 平均年齢 平均勤続年数 従業員数
1位 M&Aキャピタルパートナーズ 3,161万円 32歳 3.15年 159人
2位 ストライク 1,438万円 35.8歳 2.7年 220人
3位 日本M&Aセンター 1,3533万円 34.7歳 3.5年 531人

※M&Aキャピタルパートナーズは2022年12月に提出された有価証券報告書、日本M&Aセンターは2021年に純粋持ち株会社体制へ以降したため、2020年6月に提出された有価証券報告書のデータを引用しています。

上場3社の年収を比較すると、1位はM&Aキャピタルパートナーズで、平均年収は3,000万を超えています。
同社は前述の東洋経済「平均年収が高い会社」ランキング全国トップ500で堂々の1位。

ストライクは10位、日本M&Aセンターは24位にランクインしています。

 

なぜM&A仲介会社は年収が高いのか?

M&A仲介会社は、事業の譲渡を希望するオーナーと買収先をマッチングし、仲介手数料を得るビジネスモデルです。
設備投資はなく、かかるのは人件費のみ。そのため高い利益率を誇り、年収が高くなります。

中でも突出して年収が高いM&Aキャピタルパートナーズは、M&Aコンサルタント(=営業)が自ら架電を行い、譲渡を希望する事業オーナーのアポ取りからスタートします。

一方のストライクは、社長が公認会計士というバックグランドから地方の金融機関とのネットワークが強く、紹介案件が多いという特徴があります。

成約時には金融機関に紹介手数料を払う分、利益が下がるためM&Aキャピタルパートナーズより年収は低くなります。

 

ストライクへの転職なら 
株式会社サムライソウル ヘッドハンター 中村陽弘氏

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ストライクの強み、特徴

M&A仲介事業を展開している他社と比較したとき、ストライクの強み、ストライクらしさはどのようなところにあるのでしょうか。

 

社内に有資格者が多く、専門領域への対応力に強み

ストライクでは公認会計士や税理士、弁護士といった有資格者が多く在籍しています。社長の新井氏も会計士です。

他のM&A仲介会社では有資格者が対応する専門領域については社外にアウトソースしているケースも多くあります。
その点、ストライクでは税務や法務、会計など幅広い分野で社内の専門家に相談することができます。

営業としてはスピーディーに顧客の細かな専門ニーズに応えられるため、この点はストライクの強み、特徴と言えるでしょう。

 

スタートアップのM&Aに注力

ストライクの2つ目の特徴として、スタートアップのM&Aに早期から着目し、注力している点が挙げられます。

スタートアップ企業はネームブランドがないことで販路の拡大に苦戦することがよくあります。
大手企業の傘下に入れば信用力が得られ、財務基盤も安定するため資金調達に翻弄されず、本業に専念することができます。

一方の大手企業は、本業で作った内部留保を還元するドメインを探しているケースが多々あります。
ソフトバンクの孫さんもファンドを運営しているように、大手総合商社でも最近はベンチャー投資が活発に行われています。

社内で新規事業をゼロからスタートするより、有望なスタートアップを買収する方が時間的・金銭的なメリットも大きいく、ストライクではこの両者のマッチングをしています。
スタートアップ企業と大企業の提携を進める会員制サービス「S venture Lab(エスベンチャーラボ)」も展開しています。

岸田首相が「新しい資本主義」を掲げ、スタートアップのエコシステム構築を日本の課題としています。
政府もこの分野への資金流入を推進しているため、今後ますます活発になっていく領域と考えられます。

 

女性活躍を推進

M&A仲介企業は時代の流れに逆行し、残念ながらいまだに男性社会の色合いが強い企業が多くあります。
その点、ストライクは女性活躍を推進している数少ない企業です。

女性が働きやすい環境を作ることが、働き方改革の推進に繋がるという考えのもと、積極的に女性の採用を進めています。

残業を厭わない人が多い業界のため、長時間労働が横行しがちですが、ストライクは業界の中でも働きやすさを大切にしています。

 

ストライクの年収構造

ストライクの年収構造はどのようになっているのでしょうか。
同社に多くの内定者を輩出しているヘッドハンター中村氏によると、以下の通りです。

  • 新卒 470万+インセンティブ
  • 中途 500~600万+インセンティブ

中途入社の場合、ベース年収は500~600万からスタートするケースが一般的のようです。
ベース年収であまり差はつかず、成約に応じたインセンティブで年収に大きな差がつきます。

 

青天井のインセンティブ、ボーナス

ストライクでは成約フィーの10~25%がインセンティブとして支払われます。
インセンティブは青天井のため、成約フィーが膨らむと年収はかなりの額になります。

ちなみに競合にあたるM&Aキャピタルパートナーズでは成約フィーの30%がインセンティブとして支払われますので、10~25%というのは必ずしも高いわけではありません。
実際、「インセンティブ比率を最重要視する場合、ストライクはオススメしません」と中村氏も語ります。

と言うのも、ストライクでは入社1~3年目までは上司が基本的に全案件に同行します。
成約に至るまでの全プロセスを上司が担うため、インセンティブのほとんどが上司に入ります。
特に未経験で転職した場合、最初の数年はインティブがあまり入らないこともよくあると言います。
転職して最初の数年はインセンティブの比率が低いと捉えておくといいでしょう。
その分、教育制度はしっかり整っています。

ちなみに、一般的な会社で全社員に支払われる「ボーナス」の類は、ストライクにはありません。
個人の業績に連動したインセンティブがボーナスにあたり、夏と冬の2回に分けて支払われます。

 

ストライクの残業代

ストライクの基本給には残業代、月20時間分がついています。
20時間を超えた分については申請をして支払うという給与体系となっています。

ただし、実際は残業時間を気にせず自ら進んで働く社員が多いため、残業代が厳密に支払われているかというとかなりグレーだと言います。

インターネット上にも以下のような口コミが見られました。

  • 基本的に残業代込の年収のため、そもそもそういった概念がない

 

ストライク転職者の年収実績

ストライクの転職者はどれくらいの年収をもらっているのでしょうか。編集部の調べでは、以下のような事例がありました。

年齢 前職 前職の年収 ストライクでの年収
29歳 農林中央金庫 600万 1,200万
28歳 みずほフィナンシャルグループ 650万 950万
30歳 SMBC日興証券 650万 1,100万
32歳 地方銀行 600万 1,600万
41歳 日本生命保険 850万 1,500万

 

ストライクの昇給・昇進システム

ストライクの昇給・昇進システムはどのようになっているのでしょうか。
ストライクでは、評価は全て定量で行われます。
目標に対して安定して達成し続けていることを前提に、あとは本人の希望を元に決定します。
プレイヤーとして突き詰めたい人もいれば、マネジメントを希望する人もいます。
本人の嗜好性を鑑みて決定します。

尚、マネジメント職につくとベース年収は上がります。
とは言え、マネジメントだけをする訳ではなく、担当顧客は持ちままのため、プレイイングマネージャーとしての色合いが強いようです。

ちなみにマネジメント職につくと、メンバーの獲得したアポイントに同行し、メンバーに変わってプレゼンをし、クロージングをします。

関わりに応じてインセンティブが入るため、例えば、全業務のうち8割を上司が行った場合、インセンティブも8割が上司に、2割がメンバーに入ります。

 

ストライクの福利厚生

ストライクには、住宅手当のような福利厚生はありません。
簿記など資格取得状況に応じて、資格給の手当はつきますが、基本的には成果に応じたインセンティブで稼ぐスタイルです。

M&A業界は「成果を出して年収をあげたい」というスタンスの方が希望する業界のため、福利厚生を期待する方にはおすすめできません。
「成果に見合った給与が欲しい」という方に挑戦していただきたい業界です。

 

ストライクーの年収に対する評判・クチコミ

ストライクの社員は同社の年収・待遇を社員はどう捉えているのでしょうか。
インターネット上の口コミや評判をいくつかご紹介します。

 

ストライクの年収に対する良いクチコミ

 

・前職の年収を尊重してくれるので、固定給が高い

・成功報酬が高いため、やったらやった分、自分に返ってくる

・評価制度には様々な意見があるが、成約件数など明確な決まりがあるので明瞭

・完全な成果主義。昇格基準の目標を複数年達成することで昇格できる。成果次第でかなりのスピードで昇進することができる

 

ストライクの年収に対する悪いクチコミ

 

・結果がすべて、過程など存在しない

・年功序列はなく、売上がすべてなので売上が上がらないと厳しい

 

ストライクの中途採用事情

ここまでストライクの年収事情について、様々な角度からお伝えしました。
ではストライクの中途採用状況はどのようになっているのでしょうか。

ヘッドハンター中村氏によると(2023年8月時点)ストライクは年間40名程、中途採用をしていると言います。

 

ストライクが求める人物像、中途採用ターゲット

中途採用のターゲットとなるのは営業経験者です。金融業界でオーナー企業、中小企業を相手に営業をしていた人材がピンポイントのターゲットですが、そこだけでは採用人数が充足しないため、広く営業経験者に広げて採用をしています。

営業経験3年以上、なおかつ前職で顕著な成果・実績があり、その営業力に再現性のある人材が求められていると言います。

財務諸表は読めるに越したことはありませんが、基本的には入社後の研修でキャッチアップできるようになっており、MUST条件ではありません。

 

ストライクの転職難易度

M&A業界は非常に狭き門で知られています。ストライクも例外ではなく、転職難易度は極めて高いと言えるでしょう。

自己応募も含めた中途採用の選考通過率は

  • 書類通過率 10%
  • 面接通過率 10%
  • 内定率 1%

と言われています。

M&A業界に内定者を輩出している転職エージェント経由の場合、この通過率は大きく上がるため、志望度の高い方は中村氏のような実績豊富な転職エージェントに相談をすることをおすすめします。

 

ストライクに内定する人、しない人

中村氏によると、ストライクに内定するには「継続した、圧倒的な営業実績」が必要だと言います。

過去にはリクルートのMVP受賞者も採用お見送りになっており、その理由として「安定した実績、再現性が見えなかったから」と言います。
1度のMVP受賞レベルではなく、3年連続で営業成績上位5~10%レベルの、圧倒的な実績がないと内定は厳しいようです。

また、過去には採用お見送り理由として、以下のようなものがあったと言います。

  • エネルギーレベルが低い
  • 話すスピードが遅い
  • 熱量が伝わってこない
  • 覚悟が感じられない
  • 志望度が低い
  • 一つのことをやりきった経験がない

会社経営者を相手に、いかに事業を売却すべきかをブレゼンする営業のため、熱量の高い・エネルギーレベルの高い人材出ないと継続して成果を出すのは難しいようです。

中村氏は「話すスピードに気をつけ、逆質問に自己PRを織り交ぜることで熱量を伝える、しっかりと事前準備をし、志望度の高さをアピールするなど、過去のお見送りポイントを1つ1つ払拭していけるようサポートしている」と言います。

 

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ストライクの選考情報

ストライクに応募後の選考はどのようなフローで、どのような内容で行われているのでしょうか。
ここからは同社の選考内容をお伝えします。

 

ストライクの選考フロー

選考フローは以下の3ステップです。

  • 書類選考
  • 一次面接
  • 二次面接

一次面接は配属予定の上司、二次面接は社長・役員による最終面接です。
採用人数も多いため、選考フローは短めです。

通過率は前述の通り、書類が10%、面接が10%で内定率は1%です。
中村氏経由の場合、書類通過率は100%、内定率は60%だと言います。

 

ストライクの面接で見られるポイント

面接で見られるポイントはいくつかありますが、特に重視されているのがコミュニケーション能力だと言います。
テンポよく会話のキャッチボールができるか、経営層に対して言うべきことを臆さず言える強さがあるかは、かなり重要視されるようです。

実際に過去に内定した方も、どんな質問にもテンポよく臆さず答え、一見穏やかながらも強さを持ち合わせていたタイプだったと言います。

 

ストライクの面接で聞かれる質問

中村氏によると、M&A仲介では過去の人生を振り返り、棚卸しする面接が多いと言います。
幼少期から現在まで、どのようなことにコミットしてきたのか。それはなぜか。質問を通して目的意識や、漠然と生きていないかを見ていると言います。

面接では以下のような質問をされることが多いようです。

  • これまでの成果、実績
  • 今後のWILL
  • なぜ稼ぎたいのか
  • 転職活動の軸
  • なぜM&A仲介に携わりたいのか
  • なぜストライクなのか
  • 最近興味を持った、M&A関連のニュース

これらの質問にはしっかり答えられるよう、準備しておきましょう。

 

ストライクへ転職するには

ストライクへの転職を希望する方は、【エージェントファインダー】への登録が内定の近道となります。エージェントファインダーは内定実績豊富なヘッドハンターだけをご紹介するエージェントマッチングサービスです。

ストライクをはじめとするM&A業界への転職で、圧倒的な内定実績を誇るサムライソウルの中村氏、その他ご希望に応じたヘッドハンターを複数名ご紹介させていただきます。(※ご経歴によっては紹介が難しいことをご了承ください。)

 

ストライクへの内定実績豊富なヘッドハンター、中村氏より

私自身、転職活動を通してM&A仲介の主要企業各社から内定をいただいた経験があります。最終的に人材業界を希望したため、転職することはありませんでしたが、各社がどのような人材を求めているのかは精緻に把握できていると自負していますし、実際にストライクをはじめとするM&A各社に多くの内定者を輩出しています。

私にご相談いただいた場合、以下のような転職サポートを実施しています。

  • M&A業界の基礎知識のインプット
  • M&A主要企業の採用ターゲット、ペルソナの共有
  • 職務経歴書の添削
  • 過去のお見送り理由一覧の共有
  • 過去の面接評価ポイント一覧の共有
  • 想定面接質問の共有
  • 想定回答の添削、フィードバック
  • 面接対策
  • 面接を受けるにあたっての心構え
  • 面接後にすべきこと
  • M&A業界への転職にあたり読むべきおすすめ本の紹介

M&A業界とはどのような業界なのか。主要企業各社はどのような人材を求めているのか。インプットによって採用ターゲットの解像度を高めるところからスタートします。

また、各社に提出する推薦文にはかなり力を入れています。これにより、私が「この方はM&A業界にふさわしい」と思いご推薦した方については、100%書類選考に通過しています。通常1%と言われる内定率も、私を経由した方は60%です。

M&A業界を希望する方は、お気軽にご相談いただければと思います。

 

ストライクへの転職なら 
株式会社サムライソウル ヘッドハンター 中村陽弘氏

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