PwC Japanは、世界157か国に拠点を持つ世界最大級のプロフェッショナルサービスファーム「プライスウォーターハウスクーパース(Price waterhouse Coopers )」の日本法人です。
世界的規模のネットワークを活かし、様々なクライアントの経営課題や会計課題の解決を手掛けています。 今回は、そんなPwC Japan の職種や仕事内容、その仕事の進め方について詳しく知るべく、元社員のYさんにお話を伺いました。 |
目次
PwCが属するコンサルティング業界の仕事とは
コンサルティングとは、クライアント企業の様々な課題を解決するべく、状況の分析などをし、改善策を立案・助言する仕事です。
コンサルティング業界では、プロジェクトとして案件ごとにチームで取り組むことが多いです。
チーム単位で人材をアサインし、一丸となって課題の解決やより良い経営の実現に向けて尽力します。
元PwC採用責任者 大森 崇 氏
リネアコンサルティング株式会社 代表取締役
元PwCの採用責任者だからこそ
①PwCが求める人物像を熟知
②PwCのマネジメント層・現場との豊富なリレーション
③PwCが過去実施した面接の面接官・質問内容をDB化し対策を実施
>>>PwCへの内定率は他社の20倍!元PwC採用責任者の大森 崇 氏にキャリア相談をする
PwCにはどんな仕事がある?各職種の解説
では、そんなコンサルティング業界に属するPwCのコンサルタントについて、どのような職種が存在するか解説していきます。
2020年現在、4つの職種に分かれています。
ストラテジーコンサルタント
クライアントが目指すべき経営の方向性を提案し、最適な方法を選択する戦略コンサルタント。
PwCの戦略コンサルティング100年のノウハウを、クライアントに提供しています。
マネジメントコンサルタント
クライアントの経営に携わる、「経営コンサルタント」です。
企業運営に関わる業務はもちろん、企業成長を目指すクライアントへのM&A提案を行ったり、人事領域や経理の戦略立案を行ったりなど、その業務範囲は多岐にわたります。
テクノロジーコンサルタント
テクノロジーに関連するあらゆるクライアントの要望に応える職種です。
(IT戦略・企画構想や、デジタル、アナリティクス、サイバー、クラウド、ビジネスアプリケーション導入など)
クライアント企業の基幹システムの開発・管理を行うなど、専門的なソリューションを提供しています。
リスクコンサルタント
規制・リスクに関する知識を擁したプロフェッショナル集団です。
規制やリスクに関する予防・対応・改善の仕組み作りを支援し、クライアントの企業価値向上を目指します。
このほかにもクライアント社内の会計不正、汚職の調査なども行います。
このように、PwCにはそれぞれの領域にプロフェッショナルが集まっています。世界各国それぞれの拠点の英知が結集して、国際規模でクライアントの成長を支えているのです。
PwCならでは?仕事の進め方の特徴
前述したように、仕事は基本的にはチーム単位で行われます。
クライアントの経営層の意向は、職位が上の社員がヒアリングをします。
そして、その内容を基に、適任と思われる人をメンバーとしてアサインしていく仕組みです。
社内で別のメンバーをアサインする機会がある
専門性の高い知識が必要になることもあるので、メンバーのほかに、そのような情報を持っている人をアドバイザーとしてアサインすることもあります。
PwCの世界中の社員が1つのデータベースに経歴とともに登録されており、「この領域の専門知識が高い人材の力を借りたい」と思った際に、そのデータベースから検索してアポイントを取ることが出来るそうです。
外資系と聞くと英語を使う印象がありますが、実はこのときに最も語学力が必要だとYさんは言います。
自分が知りたい情報を持っている社員が外国人だった場合、自分が直接コミュニケーションを取れるほうが、圧倒的に質の高い情報を得ることができるためです。
また、このように世界中の社員が常に別の社員からアサインされることを目標としています。
より良い案件にアサインしてもらうために、社内で実績を積んでいくのです。
これはある意味「社内での営業力」であり、どんどん難易度の高い案件にアサインされるメンバーが評価されていく傾向が高いと言います。
逆を言えば、実績のない社員はいつまでもプロジェクトへのアサインの声がかかることはありません。
コンサルタントにとって1番の苦痛は減給されることではなく「プロジェクトにアサインされない」ことだそうです。
こうして、どこからもアサインされないメンバーは自ずと会社を去っていくこともあると言います。
このようにして適任が集まったワンチームで、クライアントの課題解決にあたっています。
他社と連携して業務を進めていくケースもある
業務は、基本的には自社メンバーで行いますが、場合によっては他社から外部メンバーを巻き込むこともあります。
例えば昨今ではクライアントへのプレゼンで動画などを用いてアウトプットを行う機会が増えているそうです。
これを受けてYさんの経験では、クライアントに伝えるためのイメージ動画を作成する制作会社と連携した経験があるそうです。
PwCはスピード感重視!たとえ70%の完成度でもとにかく出す
次に、PwCの業務現場における風潮をひとつご紹介したいと思います。
これは他のコンサル会社も同様かと思いますが、スピード感のある仕事が常に求められています。
PwCでは、そのスピード感を出すために、あるポリシーが存在すると言います。それは「100%で出すことにこだわるのではなく、70%や80%の段階でも出す」ということです。そうすることで、自分一人で大切な時間を費やすことなく、周囲のスキルを巻き込んでアウトプットを出せるのです。
このポリシーを会社全体で持っていることで、それぞれの現場で時間の無駄遣いを防ぎ、かつよりクオリティの高い成果物を出すことができるのです。
個人のスキルはもちろん重要視される世界ではありますが、会社全体の経験値を活用しようという意識がとても強くあります。
世界規模の各拠点の社員のプロフィールを参照して、自分の実務に役立ちそうな経歴を持っている人にはインタビューをすることも多いそうです。
元PwC採用責任者 大森 崇 氏
リネアコンサルティング株式会社 代表取締役
元PwCの採用責任者だからこそ
①PwCが求める人物像を熟知
②PwCのマネジメント層・現場との豊富なリレーション
③PwCが過去実施した面接の面接官・質問内容をDB化し対策を実施
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実際に入社してみて感じた仕事内容のギャップ
では、Yさんが実際に入社して感じた、入社前と後とのギャップはどのような点にあったのでしょうか。
まずYさんが感じたのは、「入社前に思っていたよりもハードワークではない」ということだそうです。
もちろん、案件や部署、時期などにもよりますが、一般的に抱かれている激務のイメージより、良好なワークライフバランスを保てる環境であったと言います。
近年の働き方改革の風潮を踏まえ、残業時間に上限がつくなど、業務環境の改善はさらに進んでいるそうです。
もう1つ、実際に入社してから意外だったのは、社内が想像以上にきっちりと組織化されていることだったそうです。
組織化されていることで業務が効率化され、かつ各組織の専門性も高まっているという意味では長所であると感じたそうです。
しかしその反面、それぞれの組織が独立してしまっているので、繋がりが薄いという意味では短所にも感じたそうです。
まとめ
PwCで実際にお仕事をされていたYさんから伺った実際のエピソードをご紹介しました。
世界最大級のファームであるPwCでは他国の社員と繋がることが出来、プロジェクトにアサインされるか否かは自分次第です。
「どんどん実力をつけていきたい」という意欲をお持ちの方にはぴったりの仕事の進め方ではないでしょうか。
想定していたよりもワークライフバランスのとれた働き方をすることができ、腰を据えて長くコンサルティング業界で働きたいと考えている方にはぴったりの企業かもしれません。
PwCを検討されている方は、今回の内容をぜひ参考にしてみてください。
PwCコンサルティング へ転職するには
PwCコンサルティングへの転職を実現する上で大切なポイントは、転職エージェントの利用です。転職エージェントならどこでも良いわけではなく、PwCへの内定実績を豊富に持つエージェントに相談するようにしましょう。 内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。
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