国内の通信事業最大手である『NTTグループ』の主要企業のひとつ、日本有数のSIer『NTTデータ』は新卒・転職市場でも非常に人気が高いことで知られています。2023年度の新規採用では新卒採用者が548人だったのに対し、中途採用者数は507人で、中途採用比率48.1%と経験者採用枠が大きいのも魅力の一つです。
この記事ではNTTデータに転職するコツや中途採用募集職種、選考フローや面接対策についてくわしく解説します。企業情報や福利厚生についても紹介しているため、転職を考えている方は是非参考にしてみてください。 |
目次
NTTデータに転職するコツ
NTTデータに転職するためには、提出書類の精度を高め書類審査・適性検査を通過したうえで、2回の面接で好印象を残さなくてはなりません。認知度も高く、新卒採用・中途採用ともに非常に人気の高い企業です。各選考ステップを通過するためには採用者目線での徹底した対策が欠かせません。
自己応募よりも転職エージェントを利用することで、内定率アップが期待できます。NTTデータの選考や内部情報に通じている転職エージェントを利用すれば、書類添削や面接の傾向に合わせた面接対策を受けられます。
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NTTデータ中途採用募集職種
2023年10月現在、NTTデータで募集が公開されている職種から3つのポジションをピックアップして紹介します。
企画営業職
NTTデータの企画・営業ポジションでは、以下の領域で中途採用を募集しています。
- 顧客営業
- ソリューション営業
- コンサルタント
- サービスデザイナ
それぞれの職種の中でも、金融や保険、官公庁のビジネスなどさまざまな事業領域があり、ポジションも事業ごとに豊富に用意されています。
ここでは官公庁向けの法人営業ポジションを一例としてご紹介します。
社会保障×Digitalを担う顧客営業
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応募時の必要条件として、応募ポジションと関連性の高い領域での法人営業としての実務経験が3年以上あることが求められています。また、歓迎条件を参考にすれば、求められている人物像の解像度が高くなるため、書類選考や面接では、人物像に当てはまるような経験やエピソードをアピールするようにしましょう。
コンサルタント職
NTTデータのコンサルタント職では、以下の領域で中途採用を募集しています。
- コンサルタント
- ビジネスディベロッパ
- データサイエンティスト
企業が抱えるIT関連課題のソリューション提案を行うコンサルタントの求人が多数募集されています。企画営業職同様、事業領域ごとにポジションが細かく分かれており、求められるスキルもポジションごとに多種多様です。
ここでは金融関連事業のコンサルチームリーダーを一例としてご紹介します。
資金証券領域におけるDX企画コンサルのチームリーダー
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事業領域に関する知見が深い人やコンサルティングファームで関連業務に関わった経験がある人などが求められています。
R&D先端技術活用職
R&D先端技術活用職とは、新技術のResearch & Development(研究開発)を通し、課題解決や事業への貢献を試み、ビジネス価値の創出を目指す研究・開発ポジションです。トレンド予測やロードマップの策定などを行います。
先進的IT技術に関わる研究開発活動をリードできるマネージャ
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NTTデータの特色のひとつでもある自社内での技術研究・開発に関われる仕事です。やりがいが大きい分、求められる能力や経験も高い傾向があります。
NTTデータの転職難易度
NTTデータは国内大手のSIerとして認知度も高く、転職難易度は非常に高いと言えるでしょう。人材会社の調査による2023年度の転職人気ランキングでは33位にランクインし、2022年度よりも人気は上昇しています。
選考を突破するためには、徹底した対策が必要といえるでしょう。
NTTデータの選考フローと面接対策
NTTデータの中途採用選考フローについて解説します。
NTTデータの一般的な選考フローは、応募→書類選考→適性検査・面接(2回)→採用条件提示となっています。こちらの選考フローは、NTTデータの公募ルートで応募した場合の流れになり、応募方法や選考状況によって変動する可能性もあります。
面接対策
面接では、現場の課長クラスや部長クラスが面接官となる傾向が多いようです。一次面接では課長クラスと、二次面接では部長クラスとの面接が行われます。現場で役立つスキルや前職の経験についてアピールできるようにしておきましょう。面接は通常1時間程度となります。
経歴を含めた自己紹介、SIer業界に転職したい理由やNTTデータに転職したい理由、また、なぜ他の競合会社ではなく『NTTデータ』に転職したいと思ったのか、といった設問に答えられるよう準備しておきましょう。また入社後のキャリアプランについても質問されることが多いようです。ステップアップ前提の転職なのか、それともNTTデータでキャリアを形成していきたいのかなどを明確に伝えられるようにしておくと安心です。
そのほかにも、転職理由、前職での経験、貢献した案件や成果を出した要因など、前職に関しての質問も定番です。
全体的に「妥協することなく品質を追及する」というNTTデータの社風が反映された質問が多いため、企業理念やValueを理解し、関連するエピソードを用意しておくと良いでしょう。
NTTデータの企業理念
NTTデータの企業理念と3つのバリューは以下のとおりです。
企業理念
NTTデータグループは、情報技術で、新しい「しくみ」や「価値」を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献する Values
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クライアントファーストでスピーディーに課題解決する能力やチームワーク、責任感が求められていることがわかります。NTTの企業理念に基づいて、前職でどのような成果を残せたのか整理してみると、選考対策にもつながるでしょう。
SPI・適性検査対策
NTTデータの選考で行われる適性検査は、言語・非言語SPIや性格検査(TAL)が実地されることが多いようです。特にSPIは事前対策をしないと点数を稼げませんので、参考本などで万全な対策をしてから臨みましょう。
NTTデータへ転職を成功させるためのコツ
転職難易度の高いNTTデータへの転職を成功させるためにはどうすれば良いのでしょうか?転職を成功に導く3つのコツを紹介いたします。
企業研究を行う
NTTデータは募集ポジションや事業領域が多岐に渡ります。そのため、外部からは事業内容やポジションでの職務を把握しにくいとも言えるでしょう。しかし、転職する際には、事業内容の理解や応募ポジションが担う仕事内容のイメージを正確に把握しておかなくてはなりません。
NTTデータが手がける事業内容や得意領域、強みを企業研究で把握し、応募ポジションに対する理解を深めておきましょう。NTTデータが自社で運営するオウンドメディア『UPtoDATA』を参考にすると、さまざまなポジションの業務内容が具体的にイメージしやすくなります。
スキルや経験の棚卸しをしておく
企業研究だけでなく、自身のスキルや前職での経験の棚卸しも重要です。これまでの経験を整理することで、どのような貢献ができるのかアピールをしやすくなるでしょう。
企業研究でわかったNTTデータの強みや事業内容を参考に、自身のスキルや経験を照らし合わせてNTTデータに貢献できる理由を書き出してみると整理しやすくなります。
転職エージェントを利用する
NTTデータへの転職は、転職エージェントの利用がオススメです。NTTデータの内部とコネクションのあるエージェントなら、選考情報を熟知しているため、選考書類の添削や模擬面接など、一歩踏み込んだ転職支援が可能です。自己応募より内定率も高くなります。
特に、転職難易度が高い企業への転職では、第三者による書類添削や面接の練習、フィードバックを受けることが内定への近道です。実績豊富な転職エージェントなら、NTTデータのキーマンや面接官とのコネクションがあるので、過去の質問例を参考にした実践的な面接練習や応募に最適なポジションを提案できます。
エージェントファインダーでは、NTTデータへの内定実績を豊富に持つエージェントをご紹介します。NTTデータへの転職をお考えの方は、ぜひ一度相談してみてください。
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転職前に知っておくべきNTTデータの企業情報
会社名 | 株式会社NTTデータ |
本社所在地 | 東京都江東区豊洲3-3-3 豊洲センタービル |
代表取締役社長 | 佐々木 裕 |
設立 | 2022年11月1日 |
資本金 | 500万円 |
従業員数 | 約12,351人(2023年6月1日時点) |
事業内容
NTTデータの事業内容は主に以下の5つに分けられます。
- テクノロジーコンサルティング&ソリューション分野
- 公共・社会基盤分野
- 金融分野
- 法人分野
- 技術革新統括本部
IT技術を活用し、公共・金融・法人の3つの領域でソリューションを提供するのが主な事業となります。ソリューション提供のための技術開発や研究も自社内で行われており、未来に向けて新たな価値を作り出すことや人々をテクノロジーで繋ぐことで、持続可能な社会を実現することを目標としています。
NTTデータの平均年収
有価証券報告書によると、NTTデータの平均年収は867万円です。(2023年3月31日)直近5年間の平均年収を比較すると、ゆるやかな上昇傾向にあり、今後も高い水準の年収を期待できます。
NTTデータでは職種による給与の違いはほとんど無く、役職と所属部門の評価で年収が決まると言われています。
NTTデータの年収に関しては下記記事も参考にしてください。
中途採用比率が急上昇
NTTデータでは、2018年頃から中途採用に力を入れています。2017年には年間20人だった中途採用者が2019年には年間約200人、2022年には年間507人まで増加しています。
2023年度からは、専門性を重視した新たな給与体系に移行し、昇進時の在級年数や年次制限の撤廃など中途採用者がさらに活躍しやすい環境が整いました。今後も即戦力となる経験者採用を強化していくと見られています。
NTTデータの社風
NTTデータはNTTグループのグループ会社ですが、その中では、新しい体制が整っていることや中途採用比率が高まっていることから風通しも良く、新規事業や業務改善など新たなことに挑戦しやすい社風です。また、官公庁関連事業や金融システムなど重要なシステムインフラを担っていることからも、責任感を持って仕事に励む人が多いと言われています。
NTTデータの福利厚生
NTTデータは高水準の年収も魅力的ですが、福利厚生システムも充実しています。住宅手当や残業手当など、各種手当も手厚く、従業員からの評判も良好です。
多様な働き方ができる
NTTデータでは、2008年からテレワーク制度を導入、2018年の制度見直し以降は社員の9割以上が利用する制度となっています。ほかにも、裁量労働制度や短時間勤務制度などがあります。2020年10月の制度見直しでは、コアタイムが撤廃されたスーパーフレックス制度が導入され、さらに柔軟な働き方を実現できる環境となりました。
育児・出産に関する制度が整っている
育休・産休をはじめ、つわりによる通勤緩和措置や企業内託児所など、育児・出産に関する制度も充実しています。男性の育休取得も可能です。
出産後もビジネスの最前線で働けるような環境が整っています。
育成制度
NTTデータは人材育成にも力をいれています。『プロフェッショナルCDP』と呼ばれる制度により、従業員の自律的な成長を支援します。14の人財タイプと4段階のレベルが用意されており、研修やメンターからの実践的な学びを経て今後のキャリア構築を計画できます。恵まれた環境の中でスキルアップしたい人にとっては最適なプログラムといえるでしょう。
NTTデータに向いている人は?
ここではNTTデータが求めている人材の傾向を参考に、NTTデータへの転職に向いている人について解説します。
向上心のある人
NTTデータでは、自ら考え行動できる人材を求めています。主体性を持ち、課題解決のために率先して動く姿勢は高く評価されるでしょう。また、ITに関する知見を深めたり、新しい情報をキャッチアップする姿勢など知的好奇心の高さも重要です。
特に近年では社員教育にも力を入れているため、転職後もさまざまな情報を吸収し、成長し続けることを望まれています。つねに自己研鑽の意識を持って動ける方は向いているといえるでしょう。
協調性のある人
NTTデータでは、クライアントファーストをバリューの一つとして掲げています。クライアントワーク時には、自社のプロジェクトチーム内での協力も必要不可欠といえるでしょう。
他人を出し抜いたりせず、お互いに支え合っていけるような協調性が求められています。また、英語力のあるグローバル人材も必要とされています。
多様性を尊重できる人
今後ますます重要性が高まるのが組織としての多様性です。NTTデータでは、働く一人ひとりの多様性を尊重し、新たなビジネス価値や創造力を高めていくことを重視しています。性別や人種、国籍にとらわれず、仲間を尊重し働くことができる人が求められています。
NTTデータの転職に関するよくある質問
最後にNTTデータの転職に関するよくある質問をまとめました。NTTデータへの転職に興味がある方は是非参考にしてみてください。
NTTデータの強みは?
NTTデータは、日本国内で最大手の専業SIerとしての実績と信頼にあります。これまで多くの社会インフラや金融システムなど、大規模システムを構築してきたという信頼性の高さ、自社製ハードウェアに依存しないマルチベンダーとしての柔軟性、またクライアントの課題を解決するために最適なデジタルサービスを提供できる先進性、そして自社内での積極的な技術研究・開発により新たなビジネスモデルを創出できる技術力、この4つの強みはNTTデータならではといえるでしょう。
Advanced Professional制度とは?
2018年12月に設立された『Advanced Professional制度』とは、AIやIoT、クラウド、セキュリティーにおける専門知識や技術を有する優れた人材確保を目的とした採用制度です。従来の役割給に業績給を加え、高度な専門知識・技術を有する優秀な人材に対し、市場価値に応じた報酬水準の報酬を約束する制度となっています。
世界レベルの実力を持つ社員と共に働けることは、スキルアップをめざす方にとって最高の環境といえるでしょう。
女性も活躍できる?
NTTデータでは、女性が活躍しやすい職場作りが積極的に行われています。2022年度の中途採用者507人中女性中途採用者数は126人と前年度の倍近くまで増加しています。
NTTデータでは、ダイバーシティの一環として、女性のエンパワーメント原則(WEPs)の取り組みを強化しています。2019年3月には『女性のエンパワーメント原則(WEPs)』に署名し、女性のキャリア推進とビジネスの発展をグローバルにリードすることを目指しています。
また、NTTデータでは新たな企業価値の創出の軸として、「多様な人財活躍」と「働き方変革」の2軸を重視しているため、女性活躍推進は重要課題として率先して取り組まれています。
定量的目標としては、2025年度末まで女性採用比率30%超、女性管理職比率10%、女性経営幹部数(役員、組織長等)15人以上をめざすことを掲げています。また、男性育児休職取得率を30%まで増加させることも目標として掲げています。
その結果、2021年度の育休復帰率は99.2%、女性経営幹部数は12名(2022年度)と増加傾向にあり、今後も女性が活躍しやすい職場作りが進められていくと見られています。
NTTデータのオウンドメディア「UPtoDATA」
NTTデータでは、採用を目的としたオウンドメディア「UPtoDATA」を自社運営しています。ポジションが豊富で領域も広いNTTデータの企業研究がしやすいよう、各ポジションで働く社員インタビューが掲載されていたりと、豊富なコンテンツが揃っています。
大規模組織だからこそ見えづらい事業本部・事業部といったミクロ視点での情報を手に入れることができます。転職前に一度じっくり読むことで、業務内容をイメージしやすくなるでしょう。
NTTデータに転職するには
転職難易度の高いNTTデータへの転職を成功させるためには、NTTデータの採用情報について熟知している転職エージェントに相談すると心強いでしょう。NTTデータへの転職支援実績豊富なエージェントに相談することで、最適な応募ポジションを紹介してもらったり、職務経歴書の添削や面接練習を行うことができます。
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