日本IBMはグローバル・カンパニーIBMの日本法人で、転職先としても大変人気があります。 外資系IT企業らしく年収も高く、社会人5年目の平均年収は700万と言われています。転職picks編集部では「転職先としてのIBM」をリアルにイメージできるよう、コンサル営業として活躍したIBM元社員にインタビューを行いました。 IBMの年収、ボーナス、評価制度について詳しく知りたい方は是非ご一読ください。 IBMの転職におすすめのサービスもご紹介しているので、参考にしてみてください。 |
取材対象者
20代後半の女性社員 私立大学の経済学部を卒業 IBMに数年在籍したのち、広告業界に転職 |
目次
日本IBM志望理由
就職活動をしていた際の第一志望はリクルートでした。
特定の業界や職種に絞ってやりたいことがなかったので、
- 女性がいきいきと働いている会社
- 社風として面白そうな会社
- 給料が良い会社
の3つを就職の軸としていました。
その中でも、リクルートは身近にあるサービスを多く展開していたので、志望度が高かったのだと思います。
他にも富士ゼロックスなどのメーカーを受けていたのですが、その中でもIBMは、外資系であることから年功序列の文化がなく、アメリカの企業だから女性登用が進んでおり、女性が活躍していることで有名だったので、興味を持ち始めました。
大学の先輩がSEとして働いていて、人事と仲良かったので説明会を開いてくれ、企業を詳しく知ることが出来たことも、私が結果的に入社することに大きく関係したと思います。
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日本IBMでの仕事内容
BPO業務
IBMは業務範囲が幅広く説明が難しいのですが、私はビジネスサービス関連の部署でした。
入社当初はBPO業務をやっていました。10年単位のプロジェクトもあり、数十億円の受注を受けることもありました。
クライアントは自社でシステムを保守、運用をおこなうとコストがかさむので、IBMに外注することで多くのメリットを享受できます。
例えば、クライアントが普段利用している社内システム(会計、管理、人事、セールスフォースなど)を詳細に把握し、IBMが抱えているエンジニアを駆使して補修、改善を行うことで、どのくらいの予算削減や工数負荷を抑えることが出来るかを提示するような営業を行っていました。
営業のフローとしては、「この作業は○○人で○○時間かかるから○○年で○○億円の予算をください」という感じで見積もり計算とクライアントに提案を行っていました。
部署移動はハードルが高い
最初の部署で数年働いた後に、自分で手を挙げて、異動させてもらいました。
IBMは社内の部署異動は転職するくらいハードルが高いのですが、様々な方の尽力により、コンサル営業の部署に異動させてもらいました。
こちらの部署では、クライアントの経営課題に対してITを利用して解決する部署であり、私は大手の小売会社を担当していました。
例えば、クライアント社内で稟議などの承認作業が必要な作業を紙でやっていたので、システム導入をしてもらうことですべて電子化するような提案を行っていました。
同じ部署内では大手インフラ企業に対し、クライアントが保有している顧客行動データをもとに、新たなシステムの導入を行うことで集客改善できるような提案を行っており、まさにコンサル的な仕事をしていましたね。
IBMの営業の場合、社内にコンサルのみを行う専門組織がいるので、自社の売上が見込めるマーケットさえあれば、協働してもらうことが可能であり、とても魅力的な仕事環境だと感じました。
日本IBMの年収体系と年代(年齢)別平均年収
営業は半期毎に財務(営業成績)によって評価され、定性面での評価が加味されることはほぼありません。
IBMではグレードのことを「BAND(バンド)」と呼ぶのですが、新人は「バンド6」からスタートし、3~7年目まではずっと「バンド6」のままです。
「バンド7」になるのは一人前と判断された20代後半から30代前半のときです。「バンド8」になるのは30代後半で「バンド9」以降は役職者になる時です。
年収に関しては、社会人年次5年目の平均年収が700万くらいです。
実は中途入社の方がグレードが上がりやすいので、退職した人の出戻り入社がとても多いのが特徴です。
給与額の考え方についてですが、給与の55%は基本給にもとづき、残りの45%はインセンティブによって決まります。
極論ですが、前年は目標を達成して、今年が営業目標を完全未達成だった場合、45%の部分がなくなるので給与は半分くらいになります。
大体の相場として、入社3年で成績が良い人は年収900万程度はいきます。
私自身も入社3年目で800万くらいで、辞めたとき、(6年目で)700万くらいでした。
日本IBM転職者の年収実績
転職エージェントによると、日本IBM中途採用者の年収は以下の通りです。
年齢 | 前職 | IBMでの年収 |
28歳 | NECソリューションイノベーター | 800万円 |
31歳 | ベイカレントコンサルティング | 800万円 |
33歳 | SCSK | 750万円 |
36歳 | デロイトトーマツコンサルティング | 1300万円 |
日本IBMで高年収を獲得するための評価制度
営業に関してはトップアプローチに長けている人はすぐ出世すると思います。
取り扱い額が大きいことから、クライアントも大組織であることがほとんどなので、いかに大きな組織を動かして受注をもらうか?というスキルが重要視されます。
反対に、「1匹狼タイプのスーパー営業マン」はIBMでは出世できないと思いますね。
前述の通り、自社にコンサル部隊がいるので、多くの方の力を借りて初めて受注ができるので、個人スキルが高いだけの人は活躍できないと思います。
日本IBMで経験して最も良かったこと
自社が扱っている製品が技術力や専門的な知識が必要とされるということもあり、社内のエンジニアやディレクターに「いかに動いてもらえるか?」ということが営業マンの実績を左右します。
しかも数人ではなく、1つのプロジェクトで多くの人と関わることがほとんどなので、人を動かす力・コーディネーション能力がついたと感じました。
同様に、プロジェクトを進めるにあたり、各人へのタスク割り振りやスケジュール進捗管理、などのプロジェクトマネジメント力も培われたと思います。
さらには、受注したプロジェクトの進捗について、社内に逐一報告をしないといけないので、社内報告会における説明力、資料作成能力もつきました。
特定の商品やサービスがあるわけではないので、その都度ゼロから背景説明や案件概要を伝える機会に多く触れることで、このようなスキルがついたと自負しています。
この記事のまとめ
☑IBMの年収は社会人5年目で平均年収700万と高い水準
☑IBM営業の年収の45%はインセンティブによって決まる
☑IBMの営業はトップアプローチに長けていると出世しやすい
IBMへ転職するには
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