2020.05.15

リクルート

現役社員に聞くリクルートテクノロジーズのリアルvol.2~異職種への転職、副業の両立、今どきSE社員の決断

人気企業のリアルな情報をお届けするため、転職picks編集部が現役社員を直撃。

今回はハードウエアのエンジニアからリクルートテクノロジーズに転職された異色の経歴を持ち、副業でも成果を上げている現役社員にインタビューを行いました。

プロフィール

年齢:20代 学歴:国立大の理系学部を卒業
大手システム開発会社でシステムエンジニアとして2年半勤務し、リクルートテクノロジーズに転職
現在リクルート在籍中(組織改編に伴いリクルートテクノロジーズは兼務)で、リクルートIDや各種ポイントのシステム開発、管理を担当

 

前職の仕事内容や入社経緯を教えて下さい

小さい頃からパソコンに親しんでいたこともあって、国立大学の理系の学部に進学しました。
プログラミングは高校から始めた程度でそこまで詳しい訳ではなかったのですが、大学で学んだことをいかしながら、元々好きな車に関わる仕事がしたいと思い、前職のシステム開発会社に入社しました。

決め手は

  • 自動車分野を含む幅広い業界でのシステム開発の実績があった
  • 自動車の車載システムの新規事業に携わってみたかった
  • 社内の異動制度があり働きやすそうな環境だった

ことです。

配属されたのは、自動車の電子部品に組み込まれるソフトウエアを効率化するためのシステムを開発する部署でした。

自動車は多くの精密な部品の集合体でできていて、それぞれが適切に作用するようシステム制御する必要があり、緻密な開発が必要です。
いわゆる組み込みエンジニアと呼ばれる業種で、SEとして車に関係する仕事がしたい、という入社時の希望が叶った形です。

 

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転職のきっかけは何ですか

前職での勤務実績はおよそ2年半でした。退職しようと思った理由としては大きく2つあります。

1つ目は、仕事内容が思っていた以上に細かい領域で、自分が携わった仕事に対するインパクトが見えなかったことがあります。

エンジンのモーター数の制御システムという一般の人には分かりにくい仕事を担当し、正しく動いて当たり前、という中で、当然ながらの極めて高い安全レベルが求められます。
職場全体が研究者気質なところもあって、若手はシステムのテストを繰り返すことが中心となり、プロジェクトを主導するまでに何年も下積みが必要とされる状況でした。

日本企業にありがちですが、若手とベテランの立場の差がはっきりしていました。
このまま取引先との折衝といった経験を積めないでよいのか、若いうちから活躍できる環境に身を置きたい、と気持ちが強まり、徐々に転職の方向に傾いていきました。

会社としてはホワイト企業を目指していて、納期が終われば暇な時期もありました。
ただ、それが逆に「このままで暇に過ごしていて良いのかな」という気持ちを強くした部分もあります。

入社から2年を超えて開発担当からクライアントとの折衝などを担当することになったのですが、その時点で転職を決意しました。

2つ目の理由としては、実は高校時代からECサイトの運営を始めていて、大学時代にもネットを使った事業に色々とチャレンジしていました。
起業家の堀江貴文さんらが活躍していた時期で、インターネットビジネスへの憧れが芽生えたのがきっかけです。
主に、国内のメーカーから仕入れた商品を大手ECサイトで売ってマージンを稼ぐという仕事なのですが、自分でビジネスをやるという面白さから熱が入り、就職時もそれを本業とすべきか迷っていたくらいでした。
前職の会社に入社後も副業禁止を知りながらコソコソと続けていたのですが、副業が軌道に乗り始めてしまって、「このままではいずれ会社にばれてしまう」と思ったのが転職へと気持ちが動いた経緯です。

 

実際の転職活動はいかかでしたか

ITで幅広くビジネスを展開するリクルートにもともと興味があって、せっかく転職するなら面白そうな会社に入ろうという気持ちでした。
エージェント経由でリクルートを中心に前職の経験がいかせそうなベンチャー企業やコンサルティング会社を受けました。

リクルートはグループ会社ならどこもいいと思って、振り返ると色々と受けましたね。
面接までいけたのは今のリクルートテクノロジーズでした。
選考はSPIと面接が3回ありました。

 

中途採用面接の手応えはいかがでしたか

エージェントに何度も会って自己分析や面接対策を徹底しました

面接は基本的な問いが多かったのですが、最終面接で部長職の面接官から「組み込み開発とweb開発のそれぞれの特徴や違いについて」と問われ、やや答えに窮しました。
組み込み開発は少しでもバグがあると大問題で、テストも多くプログラミングのルールもガチガチに固まっています。
web開発はそうしたルールやスキルよりも、それらを使って何をやるかが問われている、と回答しました。
web開発の経験が乏しいので、うまく答えられなかった反省があります。
「前職の仕事をリクルートでどういかせるか」という点は、もう少し詰めて考えておけばよかったと思いました

採用に至ったのは、私の年齢がまだ若く第2新卒扱いだった点は大きいと感じています。
加えるならば、新しいことを取り込むキャッチアップ力が評価されたのかな、と。

副業を一から立ち上げて軌道に乗せた点は、自分自身を説明する上で有効でした

自分で事業回して売り上げを立てる、という経験をしている人間は同世代では少なく、ビジネスの感度が自然と身についているのではないかと思っています。
IT0系の人材とは言え、リクルートの営業側と多くの接点を持って各種事業を進めていくので、幅広い事業を展開するリクルートのスタンスと一致したのかもしれません。

ちなみに、副業は現在、ECサイトの運営とシステム開発のコンサルタントの2本柱で取り組んでいて、月40万円ほどの収入があります。

 

現在の仕事内容を教えて下さい

リクルートIDやリクルートポイントの開発や運用に関わる仕事をしています。
最近はNTTドコモのdポイントやロイヤリティマーケティングのPonta(ポンタ)との連携が進んでいます。

例えば、ポイント関連のキャンペーンをする際にもすぐにシステム対応できるようにしたり、指紋認証といった機能の導入、改善を進めたり、といったことが主な業務です。
協力会社などから集まった数十人の運用チームを統括しています。

連携先の各事業の企画担当やシステム担当、社外関係者といった幅広いステークホルダーと密にやり取りする必要があります。
障害が発生すれば緊急対応に向かいます。
システム開発を直接担当するというよりは、そのための舵取り、外部との調整がメイン業務です。

業務委託している開発メンバーは20~30代と若く、明るい職場です。

 

今の仕事にやりがいを感じますか

前職と違い、社会的な影響が大きい仕事です
Pontaと合わせると圧倒的な数のユーザーが利用しているシステムとなっているため、自分の担当したことが世の中で役に立っていると実感できますね
街中で「リクルートID便利だね」という声を直接耳にしたこともあり、そういった声が聞けた時にはやりがいをとても感じます。

一方で、やりがいと裏腹ではありますが、障害が発生した場合のインパクトが大きいため、即時の対応が求められる点はつらい部分でもあります。

システム運用にはつきものですが、障害発生時には土日関係なく対応することもあります。
そうしたプレッシャーは日々つきまといます

転職をきっかけに、給与や待遇面、労働環境は改善されましたか

転職したことで年収では120万円ほど上がりました
入社から1年ちょっと経ったタイミングでグレードが1つ上がったのも嬉しかったです。

システムの改善提案など踏み込んで仕事をしたことが評価されました。
1つあがると年収で約50万円アップします

転職して思ったのは、リクルートのシステム部門では、大きなコストメリットが出る提案ができた人や自分の領域を超えて業務のあるべき形を実現できた人が出世していると感じます
ITは複数人が関わっていることから仕事の成果が見えにくい印象ですが、取引先等から言われたことを着実に、しかもコスト低くやることで評価につながります。

劇的に改善するシステム考案すれば、その実績は本来他部署以外知らずに終わりますが、年に1度の表彰で評価をされると社内に広く伝わります。

こうしたやる気を引き出す仕組みもあり、その点は素晴らしいと思います。

 

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仕事をやめようと思ったことはありますか

業務負荷が高く、緊急対応が厳しい時期もあり、やめたいな、という気持ちになることもありましたが、
マネージャーに相談すれば適切に業務調整はしてもらえる環境だと思いますし、入社してまだ浅いので、真剣に考えたことはありません。

 

印象的な社内用語はありますか

「よもやま」は印象的な用語かと思います。
1対1で話をすることを指しますが「よもやましましょう」といって、部署の垣根なく会話する機会を持ちます。

この点はリクルートらしいと感じます。このほかに、退職を「卒業」と言い表します。
退職を後ろ向きに捉えていないことの裏返しの言葉だと思います。

 

本音で答える10問10答

 

1)入社して良かったことは?

年収が100万以上上がったことと、副業がOKで自由な風土であることです。
会社の知名度があるので、社名を言った時の周囲の反応が良いことも挙げられます。

 

2)合コンや飲み会の時の人気度は?

合コンに行く機会はそこまで多くないのですが、女性と1対1で食事に言った際のウケはかなり良い気がしています。
航空会社のCAや秘書等、社名で引けを取ることはない印象でした。

 

3)社内恋愛や結婚は多い?

周りでもそこそこいるので、多い方な気がします。

 

4)周囲の方々の転職先は?

大手のIT系の事業会社やコンサル、起業等、様々です。入れ替わりが激しいです。

 

5)在籍中で一番大きな買い物は?

ヨーロッパを回った海外旅行の30万円が大きい出費でした。
家電では自動掃除機のルンバを買いました。買いたいものは買えています。

 

6)同僚、先輩、上司が身に付けている時計やバッグは?

結婚して落ち着いた人が多いので高級なものを身につけている人は少ない印象です。
ブランド品というよりは、ハワイ旅行に行く人も多いので、家族のためにお金を使う人や立地のいいところに住んでいる人が多いです。

 

7)同僚、先輩、上司が住んでいる場所は?

都内が多いです。
恵比寿や目黒、港区内に住んでいる同僚もいます。

 

8)長期休暇で皆さんが行く場所は?

ハワイ等、海外旅行に行かれる方が多いですね。
長期休みは取りやすい環境です。

 

9)会社からの「課題図書」は?

特にありませんが、上司からオススメされる本はあります。
ソフトウエア系の技術書です。

 

10)転職先としての自社は5段階評価するといくつ?

4です。自由がきき、裁量も大きいのでやりがいはとてもありますし、給料も同年代に比べるとかなり良いためです。
今の年収は約600万円です。副業も認められているため満足です。
ただし、求められるレベルは高く忙しくもあるため、上昇志向がある人でないとリクルートに馴染めないといったところもあるかと思います。

 

リクルートテクノロジーズへ転職するには

リクルートのエンジニア職へ転職を検討されている方は、転職実績トップクラスのヘッドハンターへの相談が転職成功への近道となるでしょう。

なぜなら、リクルートのエンジニア職では70%の方が一次面接で落ちてしまうからです。実力のある方でも、面接対策がしっかりできていないために落とされてしまうことはよくあります。内定実績トップクラスのヘッドハンターであれば、過去の面接内容や面接官にまつわる情報、内定をもらうために必要な要素を、リクルートの人事並みに把握しています。

志望度合いの高い方は、内定の角度をあげるために是非、エージェントファインダーにご登録ください。リクルートのエンジニア職に圧倒的な内定実績を誇る株式会社コープラスの新井氏をはじめとした、リクルートの転職に強いヘッドハンターをご紹介させていただきます。

 

 

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