人気企業のリアルな情報をお届けするため、転職picks編集部がリクルートテクノロジーズに在籍する現役社員にインタビューを行いました。 |
プロフィール
年齢:30代 学歴:関西の有名私立大を卒業 SEとして大手銀行の子会社で6年勤務し、リクルートテクノロジーズに転職 現在リクルートに在籍中(組織改編に伴いリクルートテクノロジーズは兼務) |
目次
前職の仕事内容や入社経緯を教えて下さい
ものづくりが好きという単純な理由で大学は理工学部を選びました。
機械関係を勉強していましたが、人と話すのが楽しくコミュニケーションを生かす仕事がしたい、と思って、金融関係を中心に就職活動をしていました。
2008年のリーマンショックの余波が残っている時期で採用枠が少なく、手当たり次第にエントリーしていた中で、偶然引っかかったのが前職の銀行業務のシステム開発・保守をする子会社です。
システム関係を受けていたのは実はこの1社だけで、システムエンジニア(SE)職を希望していたわけではないのですが、採用担当の熱意に押される形で入社を決めました。
プログラミング言語は大学で少々習った程度でしたが、入社から9カ月間研修があり、何とかなりました。
6年間同じ部署で、テレフォンバンキングのオペレーターが使うシステム開発・保守を担当していました。
SEとしてオペレーターがシステムの画面を使いやすいように見直したり、NISAの導入といった法改正への対応のためシステムを改修したりする仕事です。
1円も間違えることは許されない、何がなんでも品質重視、という職場でした。
自分は担当ではありませんでしたが、小数点2位以下の小さなミスが、数年後に大きくなって発覚する、といったこともありました。
リクルート IT職種の選考通過率No.1 新井 洋企 氏
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転職のきっかけは何ですか
転職を考えたきっかけは、2016年から始まった国のマイナス金利政策の実施によって、銀行本体の経営が厳しくなってきたことが背景にあります。
当時の職場では積極的な開発ができなくなり、若手社員のチャレンジする場も少なくなってきたことが最大の理由です。
「転職もありかなー」と軽い気持ちで考え始めました。
もう一つは、残業ありきの給与体系だったのですが、収益悪化に伴って残業の抑制が求められました。
そうした中でより効率性を求められ、結果として残業も減りましたがそれに対して評価も大してされない給与も増えない、という悪循環に職場が陥ってしまったということもあります。
実際に転職するとなった時の気持ちはいかがでしたか。どのように転職活動を進めましたか。
転職しようという想いは心の中ではあったものの、前職の仕事に追われているのもあって実際にはあまり行動に移せていませんでした。
そんな中、友人がエージェントを使って転職しようとしていて、興味本位でそのエージェントにつないでもらいました。
「どんな求人あるのかなぁ」と、そんな軽い気持ちです。そうしたところ、職務経歴書いてみて、と言われ、その後はどんどん誘導されました(笑)。
転職活動を始めたころは、「何かがしたい」といった強い想いもなかったので「とりあえずお金がよさそうな会社は?」と軽い感じでエージェントに質問していました。
「コンサルとか外資系IT企業とかがおすすめ」というエージェントの回答だったので、そのあたりを中心に受けていったという感じです。
ベイカレント・コンサルティングや外資系のPWCといった大手コンサルティング会社のほか、担当のエージェントがリクルートに強かったので、リクルートジョブズやリクルートテクノロジーズを受けました。
リクルートテクノロジーズを受けたのは、前職がIT系なので、そのまま仕事を生かせたら、という単純な気持ちです。
営業職に興味があったものの、そこに踏み出せるほどの強い動機もなかったな、と振り返って感じるところです。
そもそも転職を始めたのも何か新しい仕事をしたい、というよりは前職に対するマイナス要素から転職活動をスタートしている面もあったかもしれません。
最終面接や返事待ちというのが3~4社ありましたが、企業研究をしているうちにリクルートという会社が魅力的に感じたというのと、一番内定が早かったリクルートテクノロジーズに入社を決めました。
転職活動で心掛けたことはありますか
基本的に準備を結構しないと不安になるタイプなので、SPIと面接については力をいれました。
特に面接では、どのような質問がされるのかという想定回答を夜な夜な文字に起こしていた記憶があります。
エージェントから渡された想定質問集も大変役に立ちました。想定回答の添削もしてもらった点もよかったですね。
リクルートに強いエージェントだったので、面接前には「前職での仕事で問題解決に取り組んだことはあるか、何が原因でどう対応したか」といったエピソードを準備するように教え込まれました。
実際のリクルートの選考はごく一般的だったように思います。
書類選考を行って、SPI→2回の面接です。人事と面接官+私の構成です。
特徴的だったのが、最初の10分くらい、リクルートテクノロジーズの会社説明が面接官からありました。
その後のやり取りでは「何だ、その質問!」みたいなものは特になかったですね。
職歴を含めた自己PRとリクルートテクノロジーズで将来やりたい仕事を聞かれました。
この「将来やりたい仕事」という質問は、その前にあったリクルートジョブズの面接でうまく答えられず、その反省もあって事前準備した上で答えました。
「リクルートは教育、結婚、旅行と人生のさまざまなステージで関わっている。
結婚適齢期、車の購入など個々人の持つデータを基に、ファイナンシャルプランナーのように寄り添えるようなシステムを開発したい」と壮大な話をした記憶があります。
とにかく、フランクでアットホームな面接でした。
中途採用面接の手応えはいかがでしたか
やり取りがうまくいったので手応えはありました。
地頭が良いわけでもないので、コミュニケーション能力だけが内定の決め手だったんじゃないかなと。
リクルートテクノロジー入社後に採用理由を聞いたところ「的確な回答で分かりやすかったから」と仰ってました。
関西出身で、家族が全員おしゃべり。
前職で育まれたわけではないですが、人との会話が好きで楽しめる点が評価されたのかもしれません。
現在の仕事内容を教えて下さい
リクルートテクノロジーズに入社してから約3年ですが、リクルート内の大規模なシステム開発プロジェクトに特化した、立ち上げからリリースまでを推進する専門部隊に所属しています。
実業務としては、プロジェクトマネージャーなどのマネジメント業務から、要件定義などの上流工程やテスト全体の計画・設計など幅広い業務も担い実行していきます。
5千万円を超えるシステム開発が対象で、リクルートキャリアやリクルートジョブズといった事業会社のシステム部門の担当者と協力して、システム開発の中心を担います。
実際に開発するシステムの要件やコスト、スケジュールなどを調整して、NTTデータのようなシステム開発会社に委託し、その工程も含めてシステムの完成に至るまで業務管理・実行をします。
例えられるのは「ビルの現場監督」です。
一軒家だとそこまで管理する必要はないですが、ビルになると大掛かりな準備と調整が必要になります。
ほとんどが億単位、それも各事業会社では扱えない難しい開発案件が寄せられるので、どういったリスクがあるのかといった洗い出しも含めて、その開発予定のシステムの習熟と工程管理の経験値を求められます。
各事業会社のシステム開発に携わるという仕事が多いですが、例えばリクルートグループ内のシステム更改といった大規模ながらやや地味な仕事もあります。
今の仕事にやりがいを感じることは多いですか
新しいサービスを事業会社と一緒に考えて、世に旅立っていく瞬間は何事にも変えられないやりがいを感じます。
一方で大規模プロジェクトなので、関われるのは1年で1件程度です。ただ、そのシステムについて全く知らないところからスタートするので、かなり勉強が必要です。
新しいことを知れるという面白み、やりがいを感じる一方、難しい案件が多く、ゼロから勉強しないといけません。
どういうサービス、業務なのか、業務フローからシステム内部まで詳細を知るところから始めますが、難しい案件ほど属人化していて、基本的な情報が整理されていないことも多いです。
周囲の同僚をみても、失敗が許されない部署でもありますので、「まぁいいんじゃない?」で済ませる人はいない印象です。
プライベートや勤怠に緩い人でも、モノを作っていく点では妥協しない人が多いかもしれません。
リクルート IT職種の選考通過率No.1 新井 洋企 氏
株式会社コープラス Executive Consultant
リクルート IT系職種に累計86名の内定を輩出(2022年11月時点)
①圧倒的な内定実績による人脈・独自情報を保有
②リクルートが求める人物像を熟知
③面接で聞かれる45の質問を徹底指導
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転職をきっかけに、給与や待遇面、労働環境は改善されましたか
転職時の給与は10%~20%くらい上がり、今は年収で800~900万円程度頂いています。
社内の評価は納得できる内容です。
営業のように数値で簡単に評価されるものではないですが、開発工期の短縮といった取り組みや、しっかり課題を抽出して解決に当たるなど直属の上司が仕事をしっかりみてくれている印象です。
一方で、言い方が悪いかもしれませんが、目立つ人が評価されているイメージはあります。
役職をもっている人は目立つだけじゃなくて、頭が良くてしゃべりが上手な人が出世しているのかなというのを感じることもあります。
リモートワークは通常認められていませんが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた形で現在は在宅勤務です。
働き方も今後見直されていくかもしれません。
会社を辞めようと思ったことはありますか
会社を辞めようというのはほとんどありません。
ずっとこのまま今の会社に在籍していてよいのか、もっと自分に適した仕事はないかと考えることはあります。
今の会社、仕事内容が自分に完全にマッチングしているとは思っていません。
視野を広げながら、気付いたときには「自分が何にワクワクしたか」をメモするようにしています。
最近だと動物番組の面白さ、動物のかわいさにそそられました(笑)。
そういったささいなこともメモしながら今も、自分の天職は何なのかを探している最中です。
印象的な社内用語はありますか
ATI(圧倒的当事者意識)は言ったりしますね。
リクルートは社内用語が多く、すぐに略したがるし、個人的にはそういう姿勢にやや不満もあります。
ATIは、サービスを使う側になれ、当事者の想いを考えろ、という意味でまれに使われます。
システム関連部署で直接そのシステムを使う側に立たないので、その当事者に思いを巡らせろ、という意味だと理解しています。
本音で答える10問10答
1)入社して良かったことは?
始業時間が遅く(職場では午前10時ごろが基本)、私服がOKというのが良かったことで魅力です。
2)合コンや飲み会の時の人気度は?
結婚したってこともあり合コンに行っていませんが、ほとんどの人が知っている会社って意味では、会話のきっかけにはなります。たまに、女性側から「リクルートの人と飲みたい」というお誘いを受けるのはありますね。
3)社内恋愛や結婚は多い?
社内恋愛はちょくちょくあるくらいで、あまり聞かないです。知らないだけかも。
4)周囲の方々の転職先は?
有名コンサルから外資系企業、大手自動車会社など栄転する方が多いです。社員数人のベンチャーやフリーランスもいて、幅広い転職先になっているかなと。リクルートテクノロジーズに入ってくるのは、私のようなシステム関連会社出身やコンサル会社が多い印象です。
5)在籍中で一番大きな買い物は?
婚約指輪。それを除けば10万円程度のテレビとかですかね。
6)同僚、先輩、上司が身に付けている時計やバッグは?
私服ってこともあり、女性のバッグはあまりブランド物を見ないです。時計はApplewatchが多い印象ですが、ウブロの人もいるのでまちまちです。
7)同僚、先輩、上司が住んでいる場所は?
横浜市、藤沢市、さいたま市など関東近郊が多いです。宇都宮から新幹線で通勤している人もいます。23区内だと職場(東京・八重洲)から通いやすい豊洲が多いと思います。
8)長期休暇で皆さんが行く場所は?
ハワイ、ヨーロッパはよく聞きます。私は関西にある実家帰省が多いです。
9)会社からの「課題図書」は?
ないです。それぞれが課題と思っていることに対して勝手に本を読んでいる感じです。私自身は仕事柄、自己啓発系やマネジメント系の本を読んでいます。
10)転職先としての自社は5段階評価するといくつ?
3.5。リクルートテクノロジーズはやりがいの多い会社ですが、この会社が最高、天職とも思っていないのでこの点数にしました。ただ、新サービスを考えて社長に提案できる機会などもあるので、チャレンジできる環境は整っていると思います。新しいことをすることに対して否定的な人もほとんどいませんし。飲み会での余興のような体育会的な雰囲気についても個人的には楽しいですが、まぁ人それぞれなので(笑)給与面は外資系企業には及ばないものの平均よりもかなり高く、満足できる水準です。転職を考えている人におすすめできる会社であることは間違いありません。
リクルートテクノロジーズへ転職するには
リクルートのエンジニア職へ転職を検討されている方は、転職実績トップクラスのヘッドハンターへの相談が転職成功への近道となるでしょう。
なぜなら、リクルートのエンジニア職では70%の方が一次面接で落ちてしまうからです。実力のある方でも、面接対策がしっかりできていないために落とされてしまうことはよくあります。内定実績トップクラスのヘッドハンターであれば、過去の面接内容や面接官にまつわる情報、内定をもらうために必要な要素を、リクルートの人事並みに把握しています。
志望度合いの高い方は、内定の角度をあげるために是非、エージェントファインダーにご登録ください。リクルートのエンジニア職に圧倒的な内定実績を誇る株式会社コープラスの新井氏をはじめとした、リクルートの転職に強いヘッドハンターをご紹介させていただきます。