2024.07.05

リクルート

リクルートの年収は高い?総合職(GE社員)の平均年収や役職別年収、1000万に到達する年齢を徹底解説!

株式会社リクルートは、上場企業ながらベンチャーマインドを持つ成長企業として就職・転職市場で大変人気のある企業です。同社の総合職(リクルートではGE(ゼネラル)社員、総合正社員と呼ばれます)はどれくらいの年収をもらっているのでしょうか?

本記事では、リクルートの転職に詳しいヘッドハンターA氏に取材した内容をもとに、リクルートの総合職、正社員の平均年収から役職別年収、中途入社者のエントリー年収まで、実態を詳しく解説します。

尚、SE(Specific)社員と呼ばれる地域・職種を限定した正社員の年収については以下の記事をご覧ください。

 

リクルート総合職の平均年収は1,119万円

2024年6月21日に提出された株式会社リクルートホールディングスの有価証券報告書によると、同社の平均年収は1,119万円です。

平均年齢は39.8歳ですから、一般企業と比較してかなりの高年収と言えるでしょう。

従業員数 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与
119名 39.8歳 7.90年 11,192,716  円

但し、このデータはあくまで株式会社リクルートホールディングスに在籍している119名の平均年収です。
実際にリクルートの事業部で働く場合、所属はリクルートホールディングスではなく、その傘下の株式会社リクルートとなります。

株式会社リクルートは上場企業ではないため、公開されている年収データがありません。
そこでクチコミサイトのデータを元に、同社の平均年収をご紹介します。

 

クチコミサイトによるリクルートの平均年収

平均年収 年収範囲 回答者数
681万円 360万円~5000万円 100人

クチコミサイトによると、リクルートの平均年収は681万円でした(2023年11月時点)。

年収範囲が360万円~となっていますが、リクルートの総合職は新卒入社時の月収が30万円~となっており、年収は360万円を超える計算になります。

実際、ヘッドハンターA氏によると、新卒の総合職はボーナスも加味すると年収450万円あたりが相場だと言います。

つまり、このデータにはCV職、SE職など総合職以外の年収データが含まれていることがわかります。
総合職の平均年収はもう少し高いと考えた方が良いでしょう。

 

リクルートの職種別平均年収

続いて、職種別の平均年収がこちらです。

職種 平均年収 年収範囲 回答者数
営業 670万円 360万円〜1220万円 60人
エンジニア・SE 752万円 563万円〜1187万円 14人
企画 813万円 513万円〜5000万円 26人

職種別で見ると、企画職の平均年収が高くなっています。
しかし実際のところ、リクルートの年収は職種に依るものではなく、各自が担うミッションによって決定します。年収範囲を見ても企画職は最高年収が5000万となっていることから、一部の回答者が平均年収を大きく引き上げていることがわかります。

営業職は回答者数と年収範囲を見ても、CV社員やSE社員の回答が含まれており、平均年収を引き下げていると考えられます。

 

リクルートと大手IT競合の平均年収比較

リクルートの年収は競合他社と比べて高いのでしょうか?上場している日系の大手IT企業との平均年収を比較したところ以下の通りでした。

企業名 平均年収 平均年齢
リクルート 1119.2万円 39.8歳
DeNA 854万円 37.6歳
LINEヤフー 819万円 37.3歳
ソフトバンク 810万円 41.3歳
楽天 794万円 34.3歳

上場6社で比較すると、リクルートはダントツの1位であることがわかります。

ただし前述の通り、この平均年収はあくまでリクルートホールディングスに在籍している社員のデータです。事業部で働くリクルートの社員の場合、競合との年収差はもう少し少なくなると推察されます。

 

リクルートで年収を決める「ミッショングレード制」と役職別年収

リクルートの年収は、年次や年齢ではなくそれぞれが担うミッションによって決まる「ミッショングレード制」を採用しています。
グレードがどのように分かれているのか、またグレード別の年収レンジの詳細は非公開となっています。

そこで、ここではリクルートへの内定実績が豊富なヘッドハンター、A氏が把握している役職別年収の目安をご紹介します。

これらは役職別の平均年収ではなく、あくまで想定年収です。リクルートでは同じ役職であっても、もらう年収は人によって異なります。「ミッショングレード制」を採用しているためです。

ボーナスの額も、半期に一度行われる査定によって変動します。
仮に同じミッショングレードであってもボーナスの額がパフォーマンスによって大きく変動するため、人によって年収に差が生まれます。ボーナスの詳細については後述します。

 

リクルートで年収を上げるには

リクルートで年収を上げるには、ミッショングレードを上げる必要があります。ミッショングレードを上げるには以下の2つが必要です。

  • 成果を出す
  • マネージャー陣に承認される

まず初めに、仕事で成果を出すことが必要です。
成果を出すと、半期に一度開かれる査定会議(グループマネージャー、部長が参加)で「成果を出した人」としてマネージャー陣に認識されます。

続いて、直属のグループマネージャーが「ミッショングレード を上げる候補人材」として、グレード決定会議にかけます。ここで、周りのグループのマネージャー陣からの承認を得られた人材だけ、ミッショングレードが上がります。

このように着実に成果を出し、直属の上司はもちろん、同じ部の上司からの承認を得ることでグレードを上げることができます。

ヘッドハンターA氏によると、想定年収650万円程度(メンバークラス)のミッショングレードまでは比較的トントン拍子に上がっていくケースが多いと言います。

 

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リクルート総合職のボーナス

リクルート総合職のボーナスはグレードや事業部の業績、パフォーマンスによって異なります。メンバークラスの場合、年間100万円ほどのボーナスがあらかじめ加算された状態で、想定年収が提示されます。

しかし実際に支給されるボーナスはパフォーマンスによって変動します。変動の幅は50万〜100万程度です。

そのためパフォーマンスによってはミッショングレード別に設定されている想定年収に、年間で最高100万円ほど加算される可能性があります。

 

ボーナスがアップすると、ミッショングレードも上がることが多い

例えば想定年収550万円相当のミッショングレードの人がハイパフォーマンスを発揮すると、年収は650万円となります。この場合、一つ上のグレードの平均的なパフォーマンスの人(想定年収600万円)より年収が高くなります。

このようなケースでは、次のタイミングでミッショングレードそのものが一段階上がることが多いようです。

リクルートの総合職の中でも、エンジニアをはじめとするテクノロジー職の年収については以下の記事で詳細に解説しています。

 

リクルート中途社員(総合職)の年収

ヘッドハンターA氏によると、中途社員の入社時の年収は600万~700万弱がボリュームゾーンだと言います。
前職の経験によってはもちろん、もっと上のグレードで採用されるケースもあります。

リクルートに採用される転職者の前職は事業会社やコンサルが多く、年齢は20代半~30代がボリュームゾーンとなっています。
若手中心の採用活動を行なっているSE社員やCV職と比べると総合職は年齢層も高めになっています。

ちなみに、営業職の採用はSE社員がメインです。(SE社員の詳細についてはこちらの記事を参照

SUUMO、スタディサプリ、ゼクシィ、カーセンサーの大手担当の営業や新規事業や新規サービス系の営業職のみGE社員(総合正社員/総合職)として採用しており、それ以外は全てSE社員での採用となっています。(2023年8月現在)

 

リクルート中途入社者(総合職)の年収実績

年齢 職種 前職 リクルートでの年収
26歳 営業 りそな銀行 550万円
28歳 企画 アクセンチュア 800万円
29歳 PM フューチャー 750万円
34歳 データサイエンティスト トヨタ自動車 1,200万円
36歳 プロダクトマネージャー 富士通 1,100万円

 

リクルートでは中途社員(総合職)の年収はどのように決まるのか?

ではリクルートに中途入社した場合、年収はどのように決まるのでしょうか。

A氏によると、前職での年収考慮よりも面接での評価の方が大きいと話します。

配属予定部署のメンバーと比較した時に「この人だったらこのくらいのレベルの仕事ができるだろう」という期待感からグレードを決定すると言います。

評価が高ければ高めの年収を提示される可能性があるので、面接対策をしっかりして臨むことが大切です。

 

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リクルート総合職の退職金

リクルートは社員のキャリア支援制度が手厚く、若くして退職金が支給されることでも知られています。
総合職の場合、かつては一定の勤続年数を過ぎると年収+αの退職金が支給されるキャリア支援制度がありました。
しかし、2022年にこの制度は廃止され、現在の退職金は以下のようになっています。

勤続年数 退職金
6ヶ月以下 なし
6ヶ月超~1年6ヶ月未満 20万円
勤続1年6ヶ月以上~3年6ヶ月未満 40万円
勤続3年6ヶ月以上~ 100万円

現在の退職金制度はSE社員と全く同じシステムです。
制度がかなり改悪した印象を受けますが、過去の制度が類稀な恵まれたシステムであったと捉えた方が良いでしょう。
参考までに、SE社員の年収システムについては以下の記事で詳しく解説しています。

 

リクルート総合職のインセンティブ

リクルートの総合職の場合、企画職にはインセンティブはありませんが、パフォーマンスが高かった時はボーナス(賞与)として上乗せされます。
またミッショングレードそのものが上がることもあります。

一方、リクルートの総合職の中でも営業の場合は目標達成度合いに応じてインセンティブが支払われます。
金額は所属する事業部や達成率によって異なりますが、最大でQ(4ヶ月)に15万円程度とされています。
毎Q、ハイ達成を続けると年間で60万ほど年収が上乗せされる計算になります。

 

リクルートの総合職、年収1000万にはいつ到達するのか?

リクルートではチームリーダークラスの想定年収が900万円。年収1000万円に到達するにはGM(ゼネラルマネージャー)クラスになる必要があります。

 

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リクルートの総合職、年収以外の待遇

ここまでリクルート総合職の年収について解説しましたが、リクルートは年収面の他に、社員にとって魅力的な福利厚生があります。

まず一つ目は休日の多さです。リクルートでは年間の休暇が145日とされています。これは換算すると約週3日がお休みということになります。実際、GWやシルバーウィーク、年末年始といった休暇には有給やお休みをくっつけて、長期休暇を取得する社員が大半です。

また、社員のリフレッシュと学びをサポートするために「STEP(ステップ)休暇」と呼ばれる休暇を3年に1度とることができます。これは14〜28日(休日含む)の範囲でお休みが取得できる福利厚生です。

高い年収と休みが多い、メリハリのきいた魅力的な環境です。リクルートの福利厚生については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

リクルートの総合職に転職するには

最後に、リクルートの総合職へ転職するにはどうしたらいいかを解説します。ヘッドハンターA氏によると、リクルートの総合職で内定を得るには絶対に抑えておかなければいけない2つのポイントがあると言います。

  • Will Can Mustの言語化
  • STARに基づくエピソード

それぞれ解説していきます。

 

Will Can Mustの言語化

リクルートで査定の際にも用いられている「Will Can Must」。何がしたくて(Will)、何ができて(Can)、何をしなければならないのか(Must)。3つを合わせてリクルートではWill Can Mustと呼ばれています。

そしてこれは中途採用面接でも必ず聞かれる質問項目です。あなたは何がしたくて、何ができるのか、逆に何が足りていないのか、会社からの要請として何をしなければならない立場だったのか。Will Can Mustについて一貫性を持って自分なりに言語化できているか。

これが面接突破の第一関門となります。リクルートの面接の前には必ず自分の過去・現在・未来を見つめ直しWill Can Mustを言語化しましょう。自分一人では難しいので、A氏のような内定実績豊富なヘッドハンターに対策をしてもらうのが面接突破の近道です。

 

STARに基づくエピソード

続いてリクルートの中途採用面接で大切にされているのがSTARです。これはSituation(S),Task(T),Action(A),Result(R)の略です。

どんな状況でどのような課題・タスクを設定し、どう行動したのか。その結果どんな成果を出せたのか。面接ではこの要素をしっかり盛り込んだ上で過去の仕事を語る必要があります。

このSTARを通じてリクルートが大切にしている力が転職者に備わっているかを見極めています。その力とは以下です。

  • 見立てる力(状況把握、課題設定力)
  • 仕立てる力(課題に対するシナリオ)
  • 動かす力(周りをどの程度巻き込んで行動に移したか)

リクルートの総合職にはこれらの「力」が高いレベルで備わっていることが求められ、それを面接を通して探られます。

A氏によると「リクルートの面接はしっかり対策をしていないと、どんなに優秀な方でも言葉に詰まるケースが多い。逆にしっかり対策をしっかりすることで内定の確度をあげることは可能」だと言います。

リクルートの志望度が高い方は是非、以下のサービスにご登録ください。A氏をはじめとしたリクルートの転職に強いヘッドハンターをご紹介させていただきます。

 

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