2023.06.21

リクルート

リクルートのSE社員(顧客接点職)、年収はどれくらい?賞与、昇給、退職金制度まで徹底解説!

株式会社リクルートにはSE(Specific)社員と呼ばれる雇用形態があります。
これは地域・職種を限定した正社員として、2021年度から新たに始まった雇用形態です。

SE社員として採用をされると、年収はどれくらいもらえるのでしょうか?
本記事では、リクルートの転職に詳しいヘッドハンターK氏に取材した内容をもとに、リクルートSE社員の年収実態を解説します。

なお、GE社員と呼ばれる総合職の年収については以下の記事をご覧ください。

 

リクルートSE社員、年収制度の基礎情報

初めに、リクルートSE社員の年収にまつわる基礎的な情報からお伝えします。
SE社員とはSpecific社員の略で、地域と職種を限定した正社員です。

当初は旧株式会社リクルートキャリアの顧客接点職(営業系職種)として採用がスタートしました。

その後2021年4月に、リクルートキャリアをはじめとするグループ会社7社が、株式会社リクルートに吸収合併されました。
これによって現在では株式会社リクルートの顧客接点職=SE社員として、様々な事業部で採用されるようになっています。

 

2023年6月時点でのSE社員の配属先

  • リクナビ
  • リクナビNEXT
  • リクルートエージェント
  • SUUMO
  • ゼクシィ
  • カーセンサー
  • スタディサプリ
  • じゃらん
  • ホットペッパーグルメ
  • ホットペッパービューティー
  • エアレジ

SE社員という雇用形態の特徴について、より詳しく知りたい方は以下の記事に記載していますので、併せてご覧ください。

 

ミッショングレード制と、年収の高い事業部・地域

リクルートの年収制度は「ミッショングレード制」と呼ばれるシステムになっています。
これは年功序列ではなく、各人に課せられるミッション・役割に応じて年収が決まる、実力主義の年収システムです。

具体的には以下のように、細かく設定されたグレードごとにベースとなる金額が異なります。
グレードが1つ上がると、だいたいベースの年収は20万~50万円程アップするようです。

ミッショングレード 想定年収
S25 400万+インセンティブ
S25+
S30
S35 500万超+インセンティブ
S40
リーダー 600万+インセンティブ

グレード別のグレード手当(想定年収)はボーナスを含んだ額です。
実際のボーナスは後述しますが、パフォーマンスによって変わるため、想定年収より上振れる可能性も、下振れる可能性もあります。

尚、ミッションに応じたグレードの設定、グレード別の年収レンジは配属される事業部・地域によって異なるという特徴があります

これまでに多くのSE社員の内定を支援してきたヘッドハンターK氏によると、地域は東京、次いで関西エリアの年収が高く、事業部ではHR・SUUMO・ゼクシィ・スタディサプリの年収が高い傾向にあるとのことでした。

 

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リクルートSE社員の平均年収

リクルートSE社員の平均年収については、開示されているデータがありませんが、SE社員の求人情報によるとHRエージェント領域 年収 462万円 ~ 786万円となっています。

SE社員に多くの内定者を輩出しているヘッドハンターK氏によると、この年収レンジに違和感はない、とのことでした。

過去に内定をサポートした転職者の多くは、スタート年収が420~560万円で、これに業績連動のインセンティブが乗っかる形だと言います。

ちなみに株式会社リクルートの中でも提示年収が高いと言われるHR領域と住宅領域(SUUMO)、ゼクシィ、スタディサプリではスタート年収が500万を超えるケースもよくあるようです。

 

リクルートSE社員のスタート年収

SE社員のスタート年収として多いのが

  • 420万円
  • 460万円
  • 520万円

だと言います。
スタート年収が特に高かった事例として、SUUMOで560万円スタートとなったケースがあったようです。

 

リクルートSE社員のボーナス・賞与

リクルートのSE社員には、年に2回のボーナス・賞与が支給されます。
支給額は半期ごとに行われる査定によって決定します。

成果によって金額にはかなり幅があり、新人だとだいたい1回30万円、年間60万円ほどが相場だと言います。

極めて高い成果をあげた場合には、1回あたり100万円、年間200万円程のボーナスが支給されることもあるようです

 

リクルートSE社員のインセンティブ

リクルートのSE社員は顧客接点に特化した職種のため、成果に応じてインセンティブが支給されます。
支給のされ方は事業部によって異なり、営業目標に対する達成率に応じて毎月支給されるところもあれば、半期ごとに支給されるところもあるようです。

インセンティブの額は達成率によって異なりますが、最大でQ(4ヶ月)15万円に登る人もいるようです。

 

リクルートSE社員として年収を上げるには

リクルートのSE社員として採用された後、年収をあげる方法はいくつかあります。

  • インセンティブを増やす
  • ボーナスを増やす
  • ミッショングレードを上げる

顧客接点職として成果を上げればその分、インセンティブとボーナスが増えるので年収はアップします。
また、コンスタントに成果を上げ続けることでミッショングレードそのものをあげ、ベース年収をアップさせるという方法もあります。

 

ミッショングレードを上げるには

リクルートでは半期に1回、直属の上司と査定面談を行います。
査定面談ではミッションに対する半期の仕事を振り返り、定量・定性的な評価をします。

ミッションに対して著しく成果を上げた場合、次のミッショングレードに上げる候補人材として組織長会議にかけられます。
この会議で晴れて認められると、1つ上のミッショングレードが適用されます

 

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リクルートSE社員、年収1,000万は超えるのか?

多くの方が気になる、年収1000万は超えるのか、という点についてですがSE社員についてはどんなに昇給しても1000万を超えることはないようです。

というのもSE社員の場合、リーダークラス(SEのミッショングレード上、一番上に位置するポジション)でベース年収600万円程です。

ベース年収 600万円
インセンティブ 60万円(15万円×4回)
合計 660万円

ベース年収にインセンティブがマックスで付与されるとプラス60万円、ボーナスを通期で200万もらい、ベース年収そのものが上振れしたとしても、1000万円には届きません。
実際に支給される年収については求人票に記載されている通り、高くて786万円程度と考えておいたほうが良いでしょう。

 

年収1,000万円超えを望むなら

1000万円を超える年収を望む場合はGE(ゼネラル)社員と言う、従来の総合職へ雇用形態を変更すれば実現可能になります。

SE社員からGE社員になるには、リクルート社内で行われるGE社員登用試験に合格する必要があります。
この点についてはSE社員がまだ開始されてまもない雇用形態のため、実績が明らかにされていません。
しかし、リクルート社的には、GE社員登用試験を実施することは決定しているようです。

 

リクルートSE社員の退職金

リクルートは若くして退職金が支給されることでも有名です。
SE社員として入社した場合、退職金はいくらもらえるのでしょうか?

ヘッドハンターK氏によると勤続年数に応じて退職金は変動し、その支給額は以下の通りで100万円が上限となります。

勤続年数 退職金
6ヶ月以下 なし
6ヶ月超~1年6ヶ月未満 20万円
勤続1年6ヶ月以上~3年6ヶ月未満 40万円
勤続3年6ヶ月以上~ 100万円

 

リクルートSE社員、スタート年収が高い人の特徴

ヘッドハンターK氏曰く、SE社員のスタート年収はほとんどが420万~520万の間におさまると言います。

ではスタート年収が400万と500万の人は何が違うのでしょうか。その理由は以下二つだと言います。

  • 前職の年収が高い人
  • 面接での評価が高い人

 

前職の年収が高い人

前職の年収が高いと、提示年収も高くなります。
転職することで年収が下がってしまう場合、転職を躊躇されてしまう可能性が高いためです。

 

面接での評価が高い人

もう一つが面接での評価が高い人です。
面接での評価が高い場合、前職での年収にかかわらず高い年収が提示されることがあるようです。

今回お話を聞いたヘッドハンターが過去にサポートした方で、年収が100万円ほどアップしたケースもあったと言います。

 

年収アップ事例

前職 前職年収 リクルートSE社員 提示年収
ウエディングプランナー 360万円 462万円

この方は抜群のコミュニケーション力で論理的な思考ができる方で、ヘッドハンターK氏が初めて面談をした時から「絶対にリクルートから内定がでる」と確信した方だと言います。
案の定、リクルート側からの評価が非常に高く、前年から100万アップで内定となりました

こういった方の場合、他社からも内定が出る可能性が高いため(実際のこの方は複数社から内定を得ていました)、前年の年収に限らず高い年収を提示されるケースが多いようです。

 

スタート年収を上げるには

面接の評価が高ければ、提示年収をあげられる可能性があるので、面接対策はしっかりした上で臨んだほうがいいでしょう。

リクルートの面接は独特なスタイルで知られています。自力での対策は難しいので、K氏のような内定実績豊富な転職エージェントに相談することが内定の近道となるでしょう。

 

リクルートのSE社員に転職するには

リクルートに転職を希望する方は、同社への内定実績豊富なエージェントに相談することが転職成功への近道となります。
実績豊富なヘッドハンターであれば、過去の面接内容や面接官にまつわる情報、内定をもらうために必要な要素を、リクルートの人事並みに把握しています。

志望度合いの高い方は、ヘッドハンターマッチングサービスの【エージェントファインダー】にご登録ください。K氏をはじめとした、リクルートの転職に強いヘッドハンターをご紹介させていただきます。

 

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