売上を毎年150%という驚異的なペースで伸ばしている、東証一部上場企業の株式会社SHIFT。
システム開発工程の中でもテスト工程(品質保証)を主力事業に、昨今はDX支援や開発事業と積極的に事業を拡大しています。 ソフトウェアテストの市場規模は5.5兆円と言われていますが、この領域で一人勝ちしているのがSHIFTです。 そんなSHIFTは成長の源泉となる人への投資にも積極的で、年間昇給率は10.4%(2022年8月期決算資料より)と言われています。 では実際にSHIFTで働く社員はどれくらいの年収をもらい、どれくらいのペースで昇給しているのでしょうか。 現役社員だからこそ知っている、リアルな情報をお届けしますので、SHIFTの年収事情に興味のある方は是非ご一読ください。 |
取材協力者のプロフィール
Bさん 株式会社SHIFT 在籍 入社3年以上/男性 SHIFTに中途入社し、現在は営業を担当 |
目次
SHIFTの平均年収と、直近5年間の年収推移
有価証券報告書(2022年11月29日)の記載によると、SHIFTの平均年収は604.9万円です。
過去の有価証券報告書に記載されたデータを比較すると、ここ5年間で平均年収は毎年、着実にアップしています。
従業員数は5年前から5倍以上に拡大しています。
決算年度 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
2022年度 | 604.9万円 | 36歳 | 2年 | 3,247名 |
2021年度 | 591.3万円 | 35歳 | 2年 | 2,254名 |
2020年度 | 568.0万円 | 35歳 | 2年 | 1,581名 |
2019年度 | 565.8万円 | 35歳 | 2年 | 1,026名 |
2018年度 | 545.8万円 | 35歳 | 2年 | 657名 |
SHIFTの年齢別平均年収
SHIFTの年代・年齢別の平均年収はどのようになっているのでしょうか。
新卒採用サイトによると、新卒入社者は確定拠出年金(月額5.5万円)を入れて、月収28万円。
年収に換算すると336万円です。
SHIFTでは年に2回昇給のタイミングがあり、1年間の昇給率は10%と謳われています。
毎年10%のペースで昇給していくと、30歳で年収655万円、35歳で年収1,055万円といった年収になります。
しかし、実際の平均年収は35歳で591万円です。
この差について、現役社員のB氏は「年間昇給率は10%を大きく超える社員もいれば、10%未満の社員もいます。
平均にすると10%程になるのではないか」と話します。
B氏のコメントをもとに年間の平均昇給率を6%と仮定して算出すると、年代・年齢別の年収は以下のようになり、公表データに近い値になります。
20代 | 30代 | 40代 | |||
23~25歳 | 26歳~29歳 | 30歳~34歳 | 35歳~39歳 | 40歳~44歳 | 45歳~49歳 |
336万円 ~378万円 |
400万円 ~477万円 |
505万円 ~638万円 |
676万円 ~854万円 |
905万円 ~1,143万円 |
1,211万円 ~1,539万円 |
20代やビギナークラスは目標達成のハードルが比較的低いため、どんどん昇給することができます。
職位・レベルが上がるにつれて目標達成のハードルは高くなり、昇給率はビギナーに比べると低くなるようです。
SHIFTの年間昇給率10%の実態
SHIFTの2022年の年間昇給率は10.4%でした。
業界の平均昇給率3.2%(平成30年 令和元年賃金構造基本統計調査比較)と比較すると、いかに高いかがわかります。
ちなみに、この10.4%という昇給率は平均値で、5%以下の方もいれば、25%の方もいるようです。
外資系のような大幅な給与のアップダウンではなく、しっかりと昇給していくことがモチベーションアップにつながっている、とB氏は語ります。
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SHIFTの役職別平均年収
SHIFTでは公表されている役職別の年収データはありません。
そもそも、役職ではなく、能力で年収が決定するシステムになっています。
SHIFTにおける年収レンジは、20階級×10レベルの合計200段階に細かく設定されており、階級とレベルのかけ算で年収が決定します。
能力によって給与が決定する仕組みになっているので、同じマネージャークラスでも部門によって年収は異なるようです。
SHIFTの年収ポートフォリオ、最高年収は2,500万円
参考までに、SHIFTでは社員の年収ポートフォリオも公開されています。
(2022年8月期 第2四半期 決算説明会資料 34ページ参照)
これを見ると、社員の年収分布がわかります。
年収800万円以上の社員が、全体の20%弱を占めています。
前述の通り、年間平均昇給率10%というファクトが、SHIFTの年収ポートフォリオを全体的に押し上げているのではないかと推察されます。
また、同社の最高年収は2,500万と公表されています。
実際にこちらの年収ポートフォリオを見ても、年収2,400万を超える社員が存在していることがわかります。
SHIFTの職種別平均年収
職種別の平均年収は公表データがないため、転職者アンケートを実施したところ、以下のような情報が得られました。
職種 | 平均年収 | 回答範囲 | 回答者数 |
エンジニア/SE | 510万円 | 390~826万円 | 15人 |
プロジェクトマネージャー | 705万円 | 580~1,036万円 | 10人 |
人事 | 484万円 | 370~610万円 | 4人 |
SHIFTで年収を決めるテーブルと、中途入社者の年収決定ロジック
前述の通り、SHIFTでは20階級×10レベルの合計200段階に渡る年収テーブルがあり、これによって年収が決定します。
そのため中途入社者は職能を判断された上で、入社時の階級とレベル、それに基づく年収が提示されます。
特にエンジニア職については、SHIFT全社員のスキルセットや単価をデータベース化し、管理しています。
転職者の能力・スキル、プロジェクトの契約単価をSHIFTの社員に当てはめるとどれくらいになるのか、判断した上で提示されるため、人によっては前職より年収がダウンするケースもあればアップするケースもあります。
SHIFT中途入社者の年収実績
編集部の調べによると、SHIFTに中途入社した転職者の前職と年収は以下の通りです。
職種 | 年齢 | 前職 | 前職年収 | SHIFT年収 |
コンサルタント | 40代 | NTTデータ | 950万円 | 1,350万円 |
エンジニア | 30代前半 | ビジョン・コンサルティング | 600万円 | 750万円 |
エンジニア | 30代前半 | スタッフサービスエンジニアリング | 600万円 | 800万円 |
営業 | 30代前半 | 富士電機 | 500万円 | 650万円 |
SHIFTのボーナスとインセンティブ
ここからはSHIFTのボーナスとインセンティブ制度について解説します。
SHIFTのボーナス
新卒採用サイトでは「決算賞与」と記載されていますが、B氏が入社してからは支給されたことがなく、昇給に含まれているのではないかと話します。
基本的には毎年期初に提示される、提示年収を12分割したものが毎月支払われる、年俸制になっています。
SHIFTのインセンティブ制度
SHIFTにはいわゆる営業インセンティブのように、特定の職種に対して支払われる類のインセンティブはありません。
全職種、共通して成果は「昇給率」に跳ね返るシステムになっています。
しかし年に4回の表彰制度があり、特に優秀な成績を納めた社員にはESOP(株の支給)が付与されます。
同社HPによると、ESOPの付与人数と額は以下の通りです。
参考までにSHIFTの株価は2022年9月現在、1株2万円弱です。
これまで1名に150株支給されたケースもあったようです。
FY2017 | FY2018 | FY2019 | FY2020 | FY2021 | |
ESOP付与人数 | 27人 | 24人 | 38人 | 60人 | 54人 |
ESOP付与額 | 22百万円 | 70百万円 | 78百万円 | 179百万円 | 228百万円 |
付与額/付与人数 | 81.4万円 | 219万円 | 205万円 | 298万円 | 422万円 |
SHIFTへの内定率No.1 新井 洋企 氏
株式会社コープラス エグゼクティブコンサルタント
SHIFTへ86名の内定を輩出
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SHIFTで年収をあげるには
SHIFTで年収をあげるのには、以下が必要となります。
- 営業職:売り上げを上げ、目標を達成する
- エンジニア/PM/コンサルタント:アサインされる単価をあげる
営業は年間売上7億円、エンジニアは単価アップを求められる
ソフトウェアのテスト市場でNo.1を目指しているSHIFTは、2023年~2024年に売上1,000億円という目標を掲げています。
2022年8月期 第2四半期決算説明会資料によると、KPIとして
- 営業1人あたりの売上高:7億円
- エンジニア:単価UP
を掲げています。
営業1人あたり7億円という数字はSIerの中では高い数字ですが、会社が求めている一つの指標として頭に入れておくと良いでしょう。
現役の営業職として活躍するB氏によると、「毎年上がっていく売上予算のハードルを越えるのは大変ですが、SHIFTは営業が一人で悩まずに、エンジニアが一緒になって予算を追いかけるところがよいところであり、多くの経験と成長を実感できる環境」だと言います。
独自の認定制度「トップガン」で単価を上げる
エンジニア、プロマネ、コンサルタント職については、トップガンと呼ばれる認定制度、教育システムがあります。
(参考資料:2022年度第2四半期決算資料 P.40)
例えば、トップガン10という試験に合格すると「あなたは人月100万円の案件にアサインします」というお墨付きを会社からもらうことになります。
しっかりと勉強し、試験に合格することで自身の単価アップを実現できます。
ちなみにSHIFTでは年齢や国籍の概念を一切排除しているため、このトップガンは誰でも受けることができます。
中には新入社員でトップガン10に合格し、入社後すぐに人月100万円の案件にアサインされることもあると言います。
こういった人材は当然ながら年収もかなり高い水準からのスタートとなります。
成果をあげて表彰される、社内イベントに参加する
従業員が2,000名を超えた(2022年9月現在)今も、SHIFTでは役員が全社員の昇給率を決定しています。
各部門で行われた一次評価を元に、経営陣が議論を重ねた上で最終的な昇給率を決定します。
そのため、成果をあげて表彰されたり、経営陣も参加している社内イベントに参加することも昇給する上で大事なポイントだと言います。
SHIFTの年収以外の待遇、福利厚生
独自の年収システムを構築し、成果次第で高い年収を獲得できるSHIFTですが、年収以外にはどのような待遇があるのでしょうか。
ここではB氏に特に利用価値の高い福利厚生を3つ紹介していただきました。
社員紹介制度(リファラル採用)
SHIFTでは積極的に中途採用を行っており、社員による紹介制度、リファラル採用を強化しています。
こちらの制度は常設ではなく断続的ではありますが、紹介により入社が決まった場合、入社者の年収次第では100万円程の紹介料が支給されることもあると言います。
社員からの紹介者は会社理解も深く、エンゲージメントも高いため、貴重な採用手法とみなされています。
転職エージェントに多額の成功報酬を支払うよりは、社員に還元したいという会社の考えが表れています。
ふるさと納税の支援制度
ふるさと納税の支援制度も利用価値が高いと言います。
ふるさと納税の社内ポータルサイトで厳選された返礼品を受け取ることができるほか、寄付を一時的に会社が立て替えてくれるため、気軽にふるさと納税の制度を利用することができるようになっています。
マッサージルーム
全従業員が利用できるマッサージルームが本社に常設されています。
メニューは40分と15分の2種類で、40分受けたとしてもその金額はわずか500円。
社員に広く愛用されているサービスだと言います。
SHIFT転職者の口コミ、転職満足度
IT営業職としてSHIFTに中途入社したB氏。勤務先としてのSHIFTの満足度を聞くと、「徐々に上がっている」とのことです。
入社してしばらくは苦戦し、目標とした昇給率には届いていませんでしたが、徐々に活動がフィットしてくると、売上の増加→昇給率のアップ→モチベーションの上昇→活動量の増加→売り上げの増加…と好循環になっていきているようです。
「毎年売り上げを伸ばし続けることは決して易しいことではないが、努力して結果が出た分だけ年収に跳ね返ってくる、今の環境は恵まれている。」と話します。
また、外資ITのような激しいアップダウンではなく、「営業とエンジニアが一緒に予算達成に向けて活動していける環境」も満足度が高いと言います。
実力次第で、高年収が獲得できるSHIFTに転職するには
ここまで、SHIFTの年収の実態を様々な角度からお伝えしました。
ソフトウェアのテスト市場というブルーオーシャンでシェア獲得を猛スピードで進める同社は、実力・成果が昇給率に跳ね返り、高年収が期待できる環境です。
SHIFTへの転職を希望する方は、同社への内定実績を豊富に持つエージェントに相談するようにしましょう。
内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。
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