コンサルティングファームにおける「BIG4」の1つとして根強い人気を誇るPwC Japan グループ。 ロンドンを本拠地とする世界最大級のプロフェッショナルサービスファームの組織です。今回は、PwCについてよりリアルな情報を知るべく、実際に在籍していた元社員のYさんに、PwCの仕事内容や雰囲気をインタビューしました。 |
目次
PwCのコンサルタントに共通する特性と中途採用
最初に、PwCが求めるコンサルタント像とは一体どのようなものかご紹介します。
その手がかりとしてまず、どのような人が働いているのかを聞きました。
Yさん曰く、
PwCの社員の平均的な人物像を挙げるとするならば、「バランス型」という言葉がぴったり
浮ついたところがなく落ち着いた雰囲気を持っていて、信頼感のある人物が集まっている
ということです。
コンサルタントは信頼業です。
第一印象で、雰囲気から中身まで信頼に足る人物が集まっているからこそ、PwCは高水準なコンサルティングを行えるのでしょう。
PwCのコンサルタントに求められるスキル
次に社員に求められるスキルですが、一言で言えば「クライアントを満足させるアウトプットを出すこと」だそうです。
それには当然、コンサルティング業務の基礎知識はもちろん、専門的な知識も必要になります。
しかし、PwCの中途採用では、コンサル経験者はもちろんのこと、未経者も採用しています。
コンサルティング業界全体の人手不足も起因し、昨今は比較的受け皿が広がっている状況だそうです。
ただ、未経験者の場合は、PwCのクライアントの業界出身者が多いのが実情です。
例えば、金融系企業出身やメーカーなどの事業会社出身者が多いようです。
未経験で中途入社するには
未経験で中途採用に応募する場合は、その業界における一定の専門知識や常識をすでに持っていることが大切でしょう。
コンサル未経験の中途入社組は、全体の3割ほどいますが彼らがコンサル経験者と同じレベルになるには時間を要するとYさんは言います。
それでも、コンサルタントとして求められるものを丁寧に教えてチームで声をかけ合う、社員を大切に育てていく雰囲気があるようです。
元PwC採用責任者 大森 崇 氏
リネアコンサルティング株式会社 代表取締役
元PwCの採用責任者だからこそ
①PwCが求める人物像を熟知
②PwCのマネジメント層・現場との豊富なリレーション
③PwCが過去実施した面接の面接官・質問内容をDB化し対策を実施
>>>PwCへの内定率は他社の20倍!元PwC採用責任者の大森 崇 氏にキャリア相談をする
PwCの職種(仕事内容)
PwCのコンサルタント職には、以下の3種類があります。
マネジメントコンサルタント
クライアントの経営に携わる、「経営コンサルタント」です。
M&Aなどの業務もここに含まれます。
テクノロジーコンサルタント
クライアントの基幹システムに携わる職種です。
ディスカウントコンサルタント
会計監査のコンサルティングをする職種です。
コンサル案件事例
Yさんが実際に経験した中で最も心に残ったという仕事の1つをご紹介します。
それは、創業100年を迎える老舗食品メーカーをクライアントとする案件でした。
Yさんは、その老舗企業の経営理念の決定に携わる仕事を任されました。
当時の食品業界は、食品生産の技術刷新から末端の小売店の自動レジ化まで、業界全体が大きな転換期にありました。
Yさんはクライアント先に常駐し、新たな局面を迎えている企業の将来のビジョンを提示すべく邁進しました。社長と膝を突き合わせて会社の将来について語りあい、ミッションやビジョン、会社の未来に向けて何が必要かを一緒に考え、時には提案するという貴重な経験をしたそうです。
元PwC採用責任者 大森 崇 氏
リネアコンサルティング株式会社 代表取締役
元PwCの採用責任者だからこそ
①PwCが求める人物像を熟知
②PwCのマネジメント層・現場との豊富なリレーション
③PwCが過去実施した面接の面接官・質問内容をDB化し対策を実施
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PwCのキャリアパス
では、PwCの社員はどのようなキャリアパスを辿るのでしょうか。ここでは、大きく2つのケースに分けてご紹介します。
管理職を目指すケース
会社に残り続けるという選択をする場合、多くの人はこのコースをたどります。
PwCではマネージャー以上を、管理職としています。
順当に職位を上げていくことでマネージャークラスに達します。
優秀な社員だと、32・33歳でシニアマネージャーになるケースもあるようです。
職位を上げていくために必要はことは以下です。
- 予め定められた項目をスキルや成果で満たす
- 上司との関係性を良好に築く社内調整力
- クライアントと良好な関係を築くことが出来るコミュニケーション能力
実力はもちろん、上司やクライアントと良好な関係を築くことが出来る人材こそ、しっかりと評価を受け昇進していくのです。
転職・起業するケース
転職するケースも当然あります。
Yさん曰く、PwCから出ていく人の多くは、「仕事はつらい」などの理由ではなく前向きな動機を持っているそうです。
同業他社に転職する場合は、年収などの条件面が理由であることが多いそうで、BIG4の中でより好条件を提示されて転職するケースは良くあるといいます。
また、他の選択肢として「起業」も挙げられますが、自分で会社を興すのはレアケースだそう。
起業よりは、やってみたい業種のベンチャー企業に飛び込んでみたり、自分の担当している事業会社の業界に飛び込んでみたり、といったこれまでのコンサルティングスキルを活かせるような場所に身を置くパターンが多いそうです。
PwCだからこそ得られること
PwCだからこそ得られるものは何でしょうか。Yさんに聞いてみました。
充実した研修でスキルを身に付けることが出来る
研修を非常に重んじているのがPwCの特徴です。
それを裏付けるように、各社員には年間に受講するべき研修の時間量が予め規定されていて、社員はその規定時間に到達すべく、積極的に研修を受けるといいます。
泊まり込みで行われるものから、インターネット上で動画視聴して受講できるものまで、形式は様々です。
通常業務にすぐに役立つ内容の研修ばかりではありませんが、研修を通じて普段は関わることのない別職種の社員と横のつながりが築けるので、その点でも参加意義があったとYさんは振り返ります。
他の社員の知見や経験を活かせる
PwCの強みとしてYさんがもう1つ挙げているのは、世界規模で社員の知見がデータベース化されて管理されていることです。
例えば何か新しい案件に取り組もうとする際、周囲の社員に全く知見がなく、どうしたらいいのか分からないこともあります。
そんな時、PwCの全世界の社員の業務経歴を参照し、既に似たような業務を遂行している社員にインタビューができるのだと言います。
世界最大級のグループであるので、誰かしらが既に知見を持っているそうです。
世界規模の経験値を業務に取り入れることができるので、非常に効率的でかつ勉強になったといいます。
PwCのコンサルタントは、世界的グループならではの働き方ができる
PwCのコンサルティング業務について、元社員のYさんへのヒアリングを基に、様々な角度から紹介して参りました。
現場の雰囲気はもちろん、世界的グループならではの利点も伝わってきたかと思います。
コンサルティング業界に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事のまとめ
☑PwCには、浮ついたところがなく落ち着いた雰囲気を持っていて信頼感のある人物が集まっている
☑コンサルタント職は3種類あり、職位は6つ
☑世界的グループならではの働き方ができる
PwCコンサルティングへ転職するには
PwCコンサルティングへの転職を実現する上で大切なポイントは、転職エージェントの利用です。転職エージェントならどこでも良いわけではなく、PwCへの内定実績を豊富に持つエージェントに相談するようにしましょう。 内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。
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