2020.11.24

キオクシア

半導体大手キオクシアの社風や事業内容は?中途入社者の特徴や選考情報も

本記事では、フラッシュメモリに代表される半導体の開発・製造大手のキオクシアについて、会社の成り立ちから最新の転職事情まで、現役社員のインタビューを基に余すところなくお伝えします。

半導体事業の解説や会社設立の経緯、転職事情など基礎的な情報を中心にまとめていますのでキオクシアへの転職を検討されている方はぜひご一読ください。

キオクシアへの転職におすすめのサービスもご紹介しているので、参考にしてみてください。

 

本記事のポイント

本記事のポイントは以下の通りです。

  • エンジニアが多数在籍し、専門技術が生かせる職場
  • 半導体は成長産業。「NAND型」の世界シェアは2位
  • 東芝の主力部門だったものの独立し、来年にも東証一部に上場予定
  • 新型コロナウイルスや米中の貿易摩擦であおりを受け、業績は一時低迷
  • 機械メーカーからの転職者が多く、年収は30代で1000万円前後

 

キオクシアの企業概要と成り立ち

まずはじめに、キオクシア誕生の経緯と基礎的な企業情報、主力商品をご紹介します。

紆余曲折を経たキオクシアの誕生

元々東芝の主力部門だったキオクシア。東芝の原子力事業の巨額損失や不正会計の発覚で、東芝本体からやむなく切り出された歴史があります。

フラッシュメモリ開発の歴史から、東証一部上場も近いと言われる現在までどのような経緯があったのでしょうか。

 

キオクシアの企業概要

キオクシアは東京都港区に本社を置く半導体メモリの開発、製造を行う会社です。社員数は単独で約9500人、連結で約1万2400人。1992年に設立された四日市工場(三重県四日市市)が主力工場で、横浜市や川崎市に開発拠点があります。

2020年3月期の売上高は9872億円、純損失は1667億円。主力商品の「NAND型フラッシュメモリ」の世界シェアは、韓国サムスン電子に次いで、現時点で世界2位とされます

 

基盤技術のフラッシュメモリ


フラッシュメモリは、データを書き込んだり読み出したりできる記憶装置の一つで、キオクシアの基盤となる技術です。

設定一つで光り明るくする写真のフラッシュのように、一瞬でデータを保存、消去できることから名付けられました。東芝の技術者だった舛岡富士雄(ますおかふじお)氏が1987年に開発した日本発の技術で「NAND型フラッシュメモリ」と呼ばれます。電源を切っても記憶を失わない性質から、「USBメモリ」や「SDカード」といった商品で馴染みがあると思います。

記憶媒体としてフラッシュメモリを応用したSSD(ソリッドステートドライブ)もキオクシアの主力商品で、大容量化が可能になったことでノートパソコンといった家電から、高度な処理能力を求められるデータセンターまで幅広く使われています。

日本発の半導体メモリ技術を武器に、世界市場で競い合っていることがキオクシア最大の特徴です

 

キオクシアの成り立ち

キオクシアの源流は、東芝の技術者だった舛岡(ますおか)氏の発明を出発点とした東芝本体の一部門です。その後、パーソナルコンピュータの発売などをきっかけに半導体の需要が高まり、情報処理の高度化に加え、小型化、大容量化が進みます。

身近なカメラで言えば、フイルムからデジタルカメラに移行し、デジカメの画素数増に合わせて記憶媒体となるSDカードの容量も増えていくのと同時に、スマホのカメラもデジカメの画素数と引けを取らないものになりました。デジカメやスマホのカメラを例にしても、フラッシュメモリが埋め込まれ、半導体の高度化が製品を下支えしているのが分かると思います。

世の中が便利になることの背景には、半導体の技術革新があり、東芝の業績にも反映されていきます。半導体メモリ事業は2015年度に売上高8456億円、営業利益は1100億円を稼ぎだし、原子力事業と共に東芝の「経営の柱」と位置付けられました。

しかし、2016年末に東芝グループの米国原発会社ウェスチングハウス・エレクトリック・カンパニー(WH)で巨額損失が発生し、その後WHは経営破綻。東芝はグループ会社の損失を引き受ける形で約1兆円の債務超過に陥りました。

東芝ほどの大企業であれば増資等で費用を捻出することは可能ですが、2015年に発覚した不正会計問題(複数部門で粉飾、過去7年で2000億円超の利益かさ上げ)の影響で対策を取ることができず、債務超過解消には主力の半導体メモリ事業の売却しか選択肢が残っていませんでした。

そうしたことから、半導体メモリ事業を分社化して売却することを前提にキオクシア前身の「東芝メモリ」が設立されました。
入札には、半導体メモリの成長性から複数企業が応募しましたが、最終的には投資会社のベインキャピタルを軸とする日米韓連合に決まり、東芝に2兆4000億円を支払い、買収手続きを終えました。東芝メモリは2019年3月にキオクシアに社名を変更し、現在に至ります。

 

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キオクシアの社風

キオクシアの成り立ちからも分かるように、元々は東芝の一部門でした。

東芝というと「チャレンジ」と呼ばれたトップダウン式の目標設定が挙げられます。上層部によって利益優先の高い目標が設定され、現場に無理強いさせる構造が不正会計問題の要因につながったとされますが、社内で一定の成果を挙げていた半導体メモリ事業には比較的少なかったと言います。

一定の年功序列が維持される技術者集団のキオクシアでは、同僚間の出世競争とは縁遠く「和気あいあいとした雰囲気で、休みやすい職場環境」と現役社員は言います。週末には職場内や同期間で旅行に出かける例もあり、上司と部下の垣根は低いようです。

 

キオクシアの事業

ここからはキオクシアが展開する事業について、より詳しく説明します。

キオクシアが進める事業展開

<半導体市場にまつわる基礎知識>
半導体はCPUやプロセッサ、DRAM、NANDフラッシュメモリ、イメージセンサーなど用途に応じて多数あります。NANDと比較されやすいDRAMは、データの読み書きが早い一方で、NANDのように電源を切った際はデータを保存、記録できません。

NANDは電源を切った後もNANDは電源を切った後も長期的にデータを記憶できることが特徴で、さまざまな家電やシステム設計の基盤として幅広く使われています。ちなみに、イメージセンサーは主にカメラに使われる半導体で、ソニーはCMOSイメージセンサーで世界をリードしています。

シンクタンクの調べでは、半導体16品目の世界市場は2020年見込みで26兆円、2025年時点の予測値として43兆円と今後大きく拡大する試算となっています。

フラッシュメモリの世界市場は2005年の1兆2千億円から2020年には5兆6千億円となり、2024年には10兆円を超えると予想されています

<キオクシアの組織構成と開発製品>
キオクシアは、NAND型フラッシュメモリの開発、設計、製造を主な事業としています。
人事や法務といった事務系のコーポレート部門は東京が拠点で、四日市工場で半導体の製造を担います。製造部門はメモリ事業部とSSD事業部に大別され、その他に研究開発部門があります。
主な組織構成は以下のようになっています。

  • コーポレート
  • 営業本部
  • メモリ技術研究所
  • 先端メモリ開発センター
  • デジタルプロセスイノベーションセンター
  • メモリ事業部
  • SSD事業部
  • 四日市工場
  • 横浜テクノロジーキャンパス

半導体は製品ごとに微細に組まれた集積回路で、製品ごとに最適化した設計をすることが必要です。同時に薄型、小型化しながら大容量のデータを記憶、保管できるよう進化することも求められます。

高度な技術的視点では製品の検査、評価することも重要になってきます。開発から製造までの流れに沿った形で、複数の部署があります。

具体的な製品としては、スマートフォンやタブレット、パソコン、SDメモリカード、ゲーム機、自動車やカーナビゲーションシステム、データセンターのサーバーなど幅広く利用されます。国内外の顧客に半導体を納入しています。

キオクシアは大容量のデータ保管が可能な次世代技術の三次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」の開発などにも取り組んでいます。

 

世界シェアは現在2位、競争激化の世界市場

調査会社によると、キオクシアが主力商品とする「NAND型フラッシュメモリ」の世界市場は、韓国のサムスン電子が世界シェア1位(占有率約31%)で、日本のキオクシアは2位(同約17%)。3位以降は米国のウエスタンデジタルや韓国のSKハイニクス、米国のマイクロン・テクノロジー、米国のインテルなど数社で独占しています。
キオクシアはウエスタンデジタル傘下のサンディスクなどと協業しています。

一方、韓国のSKハイニクスが米国のインテルの半導体メモリ事業買収を発表しており、2025年までに買収手続きを終える予定です。その際には、キオクシアは世界3位に転落する見通しです。

中国の半導体企業YMTCなど、新興企業の台頭も著しく、成長産業であるが故に競争は激化しています。

 

キオクシアの企業業績と今後の展望

2019年度3月期は売上高9872億円、純損益1667億円の赤字でした。新型コロナウイルスの世界的な拡大によってスマートフォンの需要が落ち込んだほか、半導体市況の悪化が主な要因です。

2020年4~6月期の連結決算(国際会計基準)は17億円の黒字でした。次世代通信規格の「5G」の広がりなどに伴うデータセンターの拡充といった前向きな材料がある一方、米中貿易摩擦による華為技術(ファーウェイ)製スマホへの警戒感によって、ファーウエイの主要顧客の一つであるキオクシアへの業績への影響が危惧されています。

ただ、長期的に見た場合のフラッシュメモリ事業の成長はほぼ確実で、キオクシアが2020年8月に発表した中長期の事業目標では、出荷成長率をフラッシュメモリ市場並みの成長率、SSD市場シェアを2019年の10%から17%以上と設定しました。

今年7月には台湾のライトオンテクノロジー社のSSD事業を買収するなど攻めの経営姿勢を見せています

また、キオクシアは、東証一部上場を来年頃見据えています。想定価格3960円の公募となれば、キオクシアの時価総額は2兆1000億円となります。

 

キオクシア中途入社者の特徴

キオクシアは、市場の成長が進む中で中途採用を強化しています。社内の1~2割が転職者で占められており、昇級については新卒採用者と差はありません。現役社員からは「転職者のほうが出世は早い」との声も漏れてきます。

キオクシアの特徴は、コーポレートを除けば、転職者の多くが理系出身者で、マーケティング職もエンジニアが担っているのが特徴です

転職者は、

  • 大半が理系学部出身者
  • パナソニックやキヤノン、NECなど日本の電機メーカー出身者が多い

とされます。
選考は、

エントリー

書類選考

募集部門の面接

人事部門の面接(最終)

の順で、2度の面接が一般的です。

転職者の学歴は高専、大学、大学院卒でほぼ統一されています。工場の生産管理など半導体知識を不問とする部署がありますが、どの部署も希望部門に沿うような現場経験を採用条件としています。給与は経験、能力に応じて決定します。

例えば、研究開発では
「先端技術の研究を志向しており、

①LSI設計開発経験
②物理、または電気系、熱・機械計シミュレーション経験
③機械学習技術に用いるHW/システムの開発経験

のいずれかに該当する方」と具体的な経験値を求められます。

平均年収は、30代で1000万円前後とされます(詳細は【後編】をご覧ください)。

 

この記事のまとめ

キオクシアは、日本の半導体メーカーとして世界市場で競争を繰り広げるグローバル企業です
現役社員によれば、海外の協力会社と英語で打ち合わせをする機会もあり、エンジニアの技術的な知識や知見のみならず、語学力に自信がある人は活かせる環境も整っているとのことです。

研究開発において、前職での経験が生かされることも多いようで、周囲の転職者はいきいきと仕事に励んでいるといいます。

理系の知識や現場経験など採用に一定の条件が付せられているため自身の経歴と照らして検討してみてはいかがでしょうか。

 

キオクシアへ転職するには

キオクシアの基礎知識についていかがでしたか?
会社の成り立ちから最新の転職事情まで詳細を理解いただけたかと思います。

また、キオクシアのような人気企業では、採用計画や事業戦略を公にしないために、非公開求人が多くあります。

エージェントにより、保有求人または応募してからの通過率が異なりますので、キオクシアの転職において
たくさんの人から選ばれているエージェントに登録することをおすすめ
します。

なかでも、キオクシアへ転職するには、

に登録が近道です。

 

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