2023.02.27

メルカリ

メルカリのマーケティングってどんな仕事?元社員が魅力とやりがいを解説!

フリマアプリで急成長を続けるメルカリ。その成長を牽引するマーケティング部門はどのような仕事をしているのでしょうか。

本記事ではメルカリマーケティング部でTV広告の制作にも携わっていた元社員へのインタビュー内容をお届けします。同社マーケティング部の具体的な仕事内容や評価軸、働き方についても聞きました。メルカリのマーケターに興味のある方は是非ご一読ください。

 

プロフィール

30代・男性

中途でメルカリに入社し、3年間マーケティング部門に従事。

1年半前に退職して起業

メルカリ マーケティング部の志望理由

入社前からメルカリのヘビーユーザーでした。高校時代から『ヤフオク! 』をよく利用していたのですが『ヤフオク!』のシステムが複雑になり、使いにくくなっていたところに出会ったのがメルカリでした。

メルカリを使い始めた時に感じた「使いやすい」という感覚はとても新鮮で、こんなサービスを提供できる会社に入社したいと考えたのが志望理由のひとつです。

あとは、スタートアップ企業で働いてみたいというミーハーな気持ちもありました。当時、ちょうど『シリコンバレー』というスタートアップ企業を描いた海外ドラマを観ていた時期だったので、その影響も多少なりともあり、メルカリのマーケティング部に入社しました。

 

メルカリ マーケティング部の組織構成

メルカリは今でこそ社員数の規模も大きい企業ですが、まだまだ新興のIT企業です。そのため組織構成は頻繁に変化しています。取材対象者が在籍していた頃の組織構成と現在は変わっている可能性もありますが、参考までに当時の大まかな組織構成をお伝えします。

メルカリは当時大きく3部門に分かれていました。

  • カスタマーサポート
  • プロダクト
  • コーポレート

人数で言うと「カスタマーサポート」が全体の半数(約1000人)を占めていて、「プロダクト」と「コーポレート」はそれぞれ4分の1ずつ(各約500名)でした。

マーケティング部は、プロダクトとコーポレートを行き来するような部署でした。取材対象者が入社当時、社員数は400人ほどの規模でしたが、退社する時には2000人になっていました。毎月社員が50人ほど増えていたと言います。

 

マーケティングを担うチーム構成

マーケティングを担当するチームの人数は8~9名でした。チーム構成は、マネージャーが1人、その下に7~8人社員がいます。

マーケティングチームでは主に

  • オンラインマーケティング(YouTubeなどWEB上の広告を担当)
  • オフラインマーケティング(テレビCMやイベントなどを担当)

の大きく二つを担当していました。

あくまでこれは建前上の割り振りで、希望すればどちらの分野にも挑戦できる環境でした。取材対象者は主にオフラインマーケティングを担当していて、イベントやスポーツマーケティング、テレビCMを手掛けていたと言います。

 

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メルカリ マーケティング部の仕事内容

ここからは取材対象者が当時従事していた具体的なマーケティング職の仕事内容をご紹介します。

 

メルカリマーケターの1日の仕事の流れ

12時~16時がコアタイムになっていて、出勤・帰宅時間は自由に決められます。

  • 10:30~11:00 出社、メールやSlackへの返信
  • 13:00 ランチ
  • 14:00~18:00 細かいミーティング
  • 17:00~18:00思考や作業の時間
  • 20:00~21:00 帰宅

社内に居る時は上記のような流れですが、CM撮影やイベントに携わっている期間は、早朝から撮影する場合もありますし、一日中外で仕事をしていることも少なくありませんでした。

 

メルカリCM制作の流れ

メルカリでは、ワンクオーター(3カ月)毎に売上目標が決まっています。その売上目標に合わせて、マーケティング部で使える予算が決定します。予算の配分は、テレビCMに50%、WEB広告に30%、イベントに20%という割合が多かったです。

予算配分が決まったら、次にマーケティングチームが考えるのは「予算の中でより効果的なプロモーションは何か」です。

社内でミーティングを重ね、CMの方向性が固まったら、広告代理店の担当者と打ち合わせを行い、意向を伝えて企画を作ってもらいます。

広告代理店が挙げてきた企画を1カ月ほどかけて、内容を詰めていき、社内の上層部に確認。企画が通れば撮影に入るという流れです。1本のCMが出来上がるまで約3カ月かかります。

 

ランチは会社負担でシャッフルランチ

現在はどのようになっているかわかりませんが、取材対象者が勤めていた当時は社内の人とランチや飲み会に行く仕掛けがたくさん用意されていたと言います。

例えばランチは、シャッフルランチと言われるものがありました。ほぼ毎日知らない他部署の人とランチをするのですが、とても新鮮で刺激があったようです。もちろんその場合のランチ代は会社が負担してくれます。

 

メルカリマーケティング職の評価

メルカリのマーケティング部で成果指標となるのは、

  • 月間売り上げ
  • 月間アプリインストール数
  • MAU(マンスリーアクティブユーザー)数

などです。これらの数値に自分自身がどれくらい貢献できたかを計算した自己評価と、チーム内の評価がマーケティング部内での評価になります。

上記の評価に加えメルカリには「バリュー」と呼ばれる意思決定の判断基準があります。これは社員全員に浸透していて、ミーティングなどでも多用されています。

 

「Go Bold-大胆にやろう」

「All for One-全ては成功のために」

「Be a Pro-プロフェッショナルであれ」

 

これら3つの指針に沿った行動ができているかも、評価に大きく関わります。定量評価に加えて、上司やチームメンバーからの定性評価も非常に重要になるのがメルカリの特徴です。

例えば失敗してしまったことがあったとしても上司からは「でもその失敗はGo Boldだったね」と声を掛けてもられることもありますし、あまり自発的な行動が起こせてない時期には周りから「最近、Go Boldじゃないね?」と言われたりもします。

 

メルカリで評価される仕事

メルカリで評価される仕事は、上場前と上場後でかなりくっきりと差が出た印象があります。

上場前は「いかにGo Bold」だったかが評価されていました。例えば、競合他社と組んで何かをやるなど、今までになかった大胆な仕事が評価されました。

上場後は「いかにAll for One」だったかの評価が重要視されるようになったと感じました。おそらく経理や総務など、地道に仕事をする立場の人への評価も平等になるよう取り入れられたことによる変化だと思います。

取材対象者が携わった中で評価された仕事の一例は、パートナー企業とのキャンペーンの仕事だと言います。あまり人がやりたがらない仕事を引き受けてやっていたので、入社当初は「Go Boldではない」という評価でしたが、最終的に手掛けた案件のいくつかは成果が出ていたこともあり、尚且つ「All for One」でもあったことから、高い評価を得ることができました。

 

メルカリのマーケティング職は激務?仕事量は?

仕事量は多いようです。ただし、裁量権を持てる仕事が多い分、やりやすさとやりがいはあったと言います。上司への細かな確認業務などはないものの、その分やることはたくさんあったという感じです。

自分のやりたいことを明確に持ち、モチベーションを高く保てれば、激務に感じることはないと言います。

 

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メルカリマーケターのやりがいと辛さ

やりがいを感じる時

当時のメルカリは、Facebook本社役員やマッキンゼー、NTTなど日本だけでなく世界中から優秀な人材が集まっている会社でした。そういう優秀な人たちとフラットに仕事ができることにやりがいを感じていたと言います。

 

辛いと感じる時

主体性を求められる会社なので、自分の意見を明確に持ち続けられないと辛いと感じることが多くなると言います。取材対象者の場合、誰も引き受けなかった案件を軽い気持ちで「やります」と言ってしまった時に、仕事に面白さを感じられず苦しんだ時期があったようです。

仕事上の辛さとは少しずれるかもしれませんが、上場前と上場後で社内の雰囲気が変化し、その対応にも戸惑いを覚えたと言います。ちょうど転換期に在籍していた取材対象者によると、社風の変化は仕方ないと思いつつ、今までの方が楽しかったという想いは常に心のどこかにあったと言います。

 

メルカリのマーケティング部を経験して良かったこと

CtoCのサービスを提供する会社だったのでユーザーとの距離が近く、こちらが仕掛けたキャンペーンへの反応が、マーケターにダイレクトに伝わる経験できたことは、非常に有益な経験だったと言います。もちろんネガティブな反応もダイレクトに伝わるので、辛さもありますが…。

これはマーケターとしてというよりもメルカリにいて良かったと思う事になると思いますが、経歴に拍が付いたのも良かった点の一つだと言います。良くも悪くも注目をされている会社なので、働いていた経験は自己アピールに繋がります。

また、当時のメルカリは経営陣を含めてあらゆる立場の人と接点をもてる職場でした。そういった環境で、様々な事を吸収できた時間は、とても貴重だったと言います。

 

メルカリ 元マーケターに聞く、メルカリのリアルを探る10問10答

1)入社してよかったこと

経営陣と距離が近かったことで、今まで感じていた自分の中の起業へのハードルがグッと下がった事ですね。実際、現在は独立し起業しています。

 

2)合コンや飲み会の時の人気度

入社当時は会社の認知度も低かったのであまり反応は良くありませんでしたが、今はおそらく反応もいいのではないかと思います。

 

3)社内恋愛や結婚は多い?

社内恋愛は多いです。社内同士で結婚する人も多い印象です。

 

4)周囲の方々の転職先は?

スタートアップ企業に転職する人が多いですね。具体的には「hey株式会社」や「BASE株式会社」などです。メルカリを辞めて起業する人も多かったです。

 

5)在籍中で一番大きな買い物は?

あまり買い物をしていないのですが…私の場合はパソコンでしょうか。周りの人はマンションを購入する人が多い印象でした。

 

6)同僚・先輩・上司が身につけている時計(男性)やバッグ(女性)は?

女性のバッグについてはわからないですが、時計に関してはApple Watchが圧倒的に多かったです。服装で言うと、ブランド物でばっちり決めている人はいなくて、カジュアルな人が多かったです。

 

7)同僚・先輩・上司が住んでいた場所は?

オフィスが六本木だったので、港区が多いです。日比谷線や東急東横線沿いも多いですね。

 

8)長期休暇でみなさんが良く行く場所は?

結婚している人は、キャンプに行っている人が多く、独身の人は海外旅行に行っているイメージが強いです。

 

9)会社からの「課題図書」はありますか?

課題図書という訳ではありませんでしたが『ワーク・ルールズ! ―君の生き方とリーダーシップを変える』という本は、入社当時に読んだ方がいいと勧められて読みました。

 

10)転職先としての自社は5段階評価でいくつ?

3.6です。経歴として面白がってもらえるのはメリットだと思いますが、雰囲気が独特な会社だと思うので合う人、合わない人は明確に分かれると思います。誰にでも100%お薦めしたい会社とは言えないかなと思います。

 

メルカリへ転職するには

メルカリへの転職を希望する方は、同社への内定実績を豊富に持つエージェントに相談するようにしましょう。 内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。

メルカリの志望度が高い方は是非、エージェントマッチングサービスの【エージェントファインダー】にご登録ください。メルカリへ豊富な内定実績を持つ転職エージェントをご紹介させていただきます。

 

 

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