国内企業屈指の高い平均年収を誇る、M&Aキャピタルパートナーズ。 2022年1月に東洋経済から発表された30歳年収「東京都トップ500社」ランキングでは見事1位を獲得しました。それほどの高年収ですから、当然ながら選考難易度は極めて高く、中途採用は狭き門です。本記事では、M&Aキャピタルパートナーズへの転職を考えている人に向け、基本の企業概要から、仕事内容、年収事情、中途採用の選考まで幅広くお伝えしていきます。 M&Aキャピタルパートナーズへの転職におすすめのサービスもご紹介しているので、参考にしてみてください。 |
目次
M&Aキャピタルパートナーズ中途採用希望者が押さえておくべき基礎知識
M&Aキャピタルパートナーズは国内の中堅・中小企業を中心にM&A(企業の合併、買収)の仲介業務を主とした企業です。
2005年に積水ハウス出身の中村悟氏が設立し、最近では高収入企業ランキングや、スーツを着こなすライオンのテレビCMでご存知の方も多いかも知れません。
2013年に東証マザーズに新規上場し翌年、東証一部に市場変更しました。
2016年には中小企業から業界大手同士のM&A実績がある株式会社レコフ、M&Aのデータベース提供やM&A情報専門誌を発行する株式会社レコフデータと経営統合しています。
2021年12月に発表された有価証券報告書によると
社員数 | M&A成約件数 | 売上高 | 純利益 |
150人 | 155件 | 138億 | 46億 |
※全て単体でのデータ
2017年から売上・利益共に倍増、従業員数(単体)は59人から約2.5倍に急増しています。
「世界最高峰の投資銀行」を標榜しています。
好業績が続いており、積極的に中途採用を行っていますが、社員数150名の企業ですから採用は極めて狭き門です。
本社は東京都千代田区丸の内一丁目9番1号 グラントウキョウノースタワー38階。
東京駅直結の好立地です。
M&Aキャピタルパートナーズの仕事内容
中小・中堅企業経営者の高齢化などに伴う「事業承継」が全国的な課題となっており、M&Aキャピタルパートナーズの主たる案件となっています。
M&Aキャピタルパートナーズは友好的なM&Aを前提に、譲渡希望企業と買収希望企業を仲介し、成功報酬を受け取るビジネスモデルを展開しています。
買い手、売り手双方から提示される条件を調整しながら、双方の財務状況を的確に読み取り、マッチングするのが主な仕事です。
料金体系
M&Aキャピタルパートナーズでは、着手金、月額報酬、企業評価レポートの作成費用は無料で、譲渡先の決定段階での中間報酬、M&A成立による成功報酬をそれぞれ受け取る2段階の料金体系となっています。
中間報酬は、最終的な成功報酬額の10%で、M&A成立時に残りの90%を受け取るシステムです。
M&Aキャピタルパートナーズでは売り手、買い手に同じ専任コンサルタントが付きます。
仕事の流れ
企業オーナーとM&Aに向けた考えや目的を共有した上で、財務資料を基に企業価値を算定
↓
相手先企業をリストアップしてトップ面談、条件やスケジュールなどを整えて基本合意につなげる
この段階で中間報酬を受け取る
↓
買収監査(デューデリジェンス)の支援をして最終的な意向を確認
M&A成立に至れば成功報酬を受け取る
成約事例をみると、調剤薬局や旅館、リース業など多岐にわたり、対象企業も全国様々です。
M&Aキャピタルパートナーズへの転職に選ばれているサービス
M&Aキャピタルパートナーズへの内定実績トップクラスのエージェントを紹介
エージェントファインダー
(M&Aキャピタルパートナーズ他、M&A仲介企業志望の方向け)
M&Aキャピタルパートナーズの年収事情
M&Aキャピタルパートナーズの平均年収は2021年9月30日時点で、
平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
2,688万円 | 32.2歳 | 3.16年 | 150名 |
と国内企業トップクラスの高給であるのが特徴です。
東洋経済が2022年1月に発表した30歳推計年収ランキングでは堂々の1位にランキングされています。
生涯給料推計は10億円を超える結果となっています。
なお、創業者の中村悟社長はコンサルタントとして現役で活躍し、トップの成績で業績をけん引しています。
M&Aキャピタルパートナーズの2020年10月1日から2021年9月30日までのM&A成約件数は155件で、1件当たりの手数料総額が1億円を超えるのは34件。
設備面での投資をせず、仲介によって手数料を得るビジネスモデルのため高い利益率を誇り、それが給与に反映される構図となっています。
そして、年収1億円プレイヤーがコンサルタント職で例年数人いるとされています。
M&Aキャピタルパートナーズの給与体系
- ベース年収420万円にインセンティブを加えた2段構え
- 売り手と買い手で同じコンサルタントが担当するため報酬を両取りする形となり、1件の成約が年収を一気に押し上げる
- 成約手数料の30%が給与に反映され、社員の上位2割が大半を稼ぎ出している
となっています。
M&Aキャピタルパートナーズの採用ターゲット
重視される点
M&Aキャピタルパートナーズは、前述のとおり買い手と売り手に同一の専任コンサルタントが担当するのが特徴です。
買い手と売り手を別々のコンサルタントが担うことが多い同業他社と比べ、双方のオーナーから信頼関係を得て、その維持を続けることが非常に難しいとされます。
売買額の交渉、M&A成立まで厳しい交渉の中で「相手方に肩入れしているのでは」と疑念を持たれてしまうと一気に破談につながるためです。
そのため、重視されるのはオーナーから信頼される営業力、交渉力に加え、人生経験の多い高齢オーナーをも惹きつける人間としての魅力です。
M&Aキャピタルパートナーズは、好調な業績を背景に中途採用に力を入れています。
採用ターゲット
採用ターゲットとなるのはこのような人です。
- 20代の証券会社や銀行出身者など金融関係者やメーカーの営業経験者
- 前職でトップクラスの営業成績だったなど採用要件は高い
- M&Aを1人で成立させるだけの高い営業力が絶対で、激務に耐えられる体力、精神力が何よりも求められる
- M&Aの経験は必須とされていない
年収が高額のため高度な専門知識を持ったプロフェッショナルばかりの環境を想像される方も多いと思いますが、1つの案件のインセンティブを分ける制度があり、若手は案件のサポートに入ることで成功報酬の一部を受け取ることが多くあります。
このようなサポート業務により若手でも800万円程度の年収が確保できるとされていて、属人的な業務でもチームプレーの中で経験値を積むことができます。
M&Aキャピタルパートナーズの採用面接・選考情報
M&Aキャピタルパートナーズは少数精鋭で高利益上げる会社ですから、当然ながら採用は狭き門。
転職難易度は極めて高いのが特徴です。
中途採用の選考は、下記フローが一般的です。
書類審査
↓
配属予定先の部次長の面接(1次)
↓
社長による面接(2次)
↓
会食面接(3次)
前述の通り、前職での実績とオーナーと信頼関係が築くための人としての魅力が試されます。
少数精鋭のため選考突破は業界最難関とされます。
同業他社と比べても、営業力を重視する分、採用希望者の人間性が入念に審査されます。
書類選考では、前職での実績等を踏まえて適正を審査され、通過は10%程度のようです。
1次面接
1次面接では、1~12までの企業情報部の配属予定先となる部次長が人柄や前職での仕事内容を確認し、5分程度の自己PRなどを聞かれることが多いようです。
面接時間は45分程度で、通過は10%程度。
2次面接
2次面接は例年、中村悟社長との45分間の面談となります。
学生時代に取り組んできたことや、前職での仕事ぶりから、休日の過ごし方など質問は多岐にわたるようです。
通過は30%程度のようです。
3次面接
3次面接は社長らとの会食です。
この段階では内定済みで、内定辞退を防ぐのが目的のようです。
M&Aキャピタルパートナーズは、日本屈指の高年収を誇る一方、中小・中堅企業の買い手、売り手のオーナーを1人のコンサルタントを基本にマッチングし、M&Aにつなげていくという高い能力が求められます。
売り手と買い手を同一のコンサルタントが担当することで、難しい折衝、企業オーナーとの信頼関係の構築、維持が必要です。
日本経済の再興とも言える中小・中堅企業の存続に携われることでやりがいを感じることができる魅力的な仕事であることは間違いありません。
高収入につられるのではなく、その熱意をもって事業承継に悩む企業オーナーに真摯に向き合えるかが、入社希望者には問われます。
この記事のまとめ
☑M&Aキャピタルパートナーズでは売り手、買い手に同じ専任コンサルタントがつく
☑30歳年収「東京都トップ500社」では1位にランキングされ、生涯給料推計は10億円を超える
☑信頼される営業力・交渉力に加え、人を惹きつける人間としての魅力も重視される
M&Aキャピタルパートナーズへ転職するには
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