2022.12.14

KPMG

KPMGに転職するには?中途採用の難易度や面接対策のポイントを現役社員が解説


KPMGはコンサル志望者にとって言わずと知れた人気企業であり、世界最大の会計・コンサルティングファームBig4の一角を成しています。そんなKPMGではどのような人材を求め、どのような面接をしているのでしょうか。

本記事では、KPMGコンサルティング在籍者への取材を元に、KPMGの選考内容や面接で聞かれる質問、面接対策や事前準備のポイントについて解説します。

 

取材対象者

Megumiさん
事業会社のシステム部にて、システム開発のプロジェクトマネジメントを経験後、
KPMGコンサルティングに転職
ITコンサル、会計監査に従事

 

KPMGの転職難易度

KPMGは高学歴でハイパフォーマーな人材を求める傾向にあり、転職難易度は高いです。外資系企業なので、英語力が求められる場面もあります。マッキンゼー・アンド・カンパニーやボストン・コンサルティング・グループのようなトップコンサルティングファームほど難易度は高くはないものの、スキルや経験が乏しければ転職は難しいでしょう。

とはいえ、コンサルティング業界の経験は必須ではないため、所属業界で培った深い知識やスキルがあれば、コンサル未経験でも転職できる可能性は十分あります。

 

KPMGの中途採用の面接突破ポイント

KPMGはBig4と呼ばれる、世界で最も大きい会計・コンサルティングファームの一つです。そのため、他のBig4のファームと比較されることもしばしばあります。

 

Big4の中でもなぜKPMGに行きたいのかを明確にする

面接では、他のファームのコンサルティング部門にも応募しているかなど、Big4を意識した質問をされることもあります。他のファームより「なぜKPMGで働きたいのか」という理由を説明できるようにしておきましょう。

 

キャリアの棚卸しをする

一般的にコンサルティングファームでは、自主的に仕事を取りに行く姿勢が求められます。積極的な提案はもちろん、継続的な勉強や情報収集も必要になるため、自立して動ける人材であることが重要です。

KPMGの場合、コンサルティングの経験自体は必須ではありません。そのため今までの仕事の経験を交えて「自己管理ができ、積極的に業務に取り組む姿勢」をアピールできると良いでしょう。

加えて、KPMGコンサルティングは1つのプロジェクトにチーム単位で取り組むことがほとんどなので、コミュニケーション能力や協調性、チームで働く姿勢が非常に重要です。「チームと協力して働く姿勢」をしっかりアピールできるよう、これまでのキャリアで、人との関わりを通じて成果をあげた経験をしっかり語れるよう準備しましょう。

 

KPMGの選考フロー

KPMGの採用ページへ直接エントリー、もしくは転職エージェントを通してエントリーし、履歴書・職務経歴書を提出します。適性検査通過後は、複数回(通常1~2回)の単独面接を受け、面接を通過するとオファー面談に進みます。
グループ・ディスカッションなど、他の応募者と合同で行う選考はありません。

 

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KPMG選考フローの詳細

ここからは各選考フローについて、詳細をお伝えします。

 

書類選考

履歴書、職務経歴書による選考になります。

特に決まったフォーマットはないので転職エージェント等のアドバイスを参考にしながら、作成・提出します。
およそ1週間程度で合否の連絡が来ます。

 

適正検査

書類選考を通過すると、適正検査へと進みます。

リクルートのSPIによる能力検査では、「言語分野」「非言語分野」、英語のテストを受けます。性格検査も含まれています。

受験は、テストセンターでの受験を案内されます。

 

面接(1~複数回)

面接は、面接官1〜2名との単独面接です。グループ・ディスカッション等、複数の応募者が集まる選考はありません。時間はおよそ30分〜1時間程度で、志望動機やこれまでの職務経験などを聞かれます。面接では、下記のような質問をされます。

  • 入社後にどのようなプロジェクトで働きたいか
  • どのようなコンサルタントを目指したいか
  • 英語を使った仕事に意欲があるかどうか
  • プロジェクト内で意見の食い違いが起きた場合はどう対処するか など

取材対象者は入社後のキャリアステップの希望を重点的に質問されたと言います。和やかにミーティングをしているような雰囲気で、圧迫面接のような強いプレッシャーを感じることはなかったようです。

オファー面談前の面接は基本的には1〜2回ですが、応募者が多数の場合など、場合によっては3回以上になる可能性もあります。

 

オファー面談

パートナーまたはディレクター2名との単独面接になります。所要時間は30分〜1時間程度です。

志望動機、これまでの経歴・実績の他、コンサルティング分野での経験の有無を確認されます。(応募要件でコンサルティング経験は必須ではありません)

  • 最終的にKPMGに入社する意思があるか
  • いつ頃から働けるか など

上記のように、具体的な条件のすり合わせも行います。

年収や入社時の職位も、この面談の内容によって決るため、現在の年収や希望額など情報を整理して臨みましょう。入社後のキャリアステップの希望がある場合も、この面談で伝えます。

福利厚生の内容についても、確認しておきたいこと・伝えておく必要があること(産育休の希望など)はきちんと話せるよう準備しましょう。

こちらも基本的に和やかな雰囲気で、仕事内容だけでなく、部活動などの課外活動について聞くこともできます。

 

KPMGの面接対策では何を準備する?

前述の通り、KPMGではコンサルティング業界での経験が必須ではありません。いままでの仕事で身に付けたスキルをどのように活かしていきたいか、具体的に話せるように準備しましょう。マネジメント経験がある方は、リーダーシップがある点もアピールすると良いでしょう。

加えて、入社後のキャリアステップや目標についても、答えられるようにしましょう。意欲的に業務やスキル向上に取り組むことができる人材かどうかを見られています。

業務で課題に直面した際に、どのように対処するか、という質問もよくされています。取材対象者が実際にされた質問に、「今までの仕事の中で、自分の努力・取り組みによって乗り越えた経験」を聞くものがありました。IT開発のプロジェクトマネジメント経験があったため、大規模システム開発のプロジェクトを、関連部署を取りまとめて成功に導いた話をしたと言います。

いずれも、課題解決能力を見られる質問ですから、今までの経験で「苦労したこと」「やりきったこと」を整理しておくといいでしょう。

 

Big4の競合調査

Big4についても質問されることがあります。他の監査法人系ファームとの比較をした場合、「なぜKPMGグループ」が良いのか、という理由を準備しましょう。

  • 官公庁系のクライアントが多い点
  • チームワークをより重視する社風である など

上記のように他のBig4のファームと比較して、KPMGならではの特色がどこにあるのかを、情報収集しておくと良いです。この記事でもKPMGの特色を紹介しているので、参考にしてください。

 

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KPMGの中途採用求人例

KPMGはさまざまな職種の中途採用を行なっています。ここでは募集を行っている求人の一例を見ていきましょう。

 

戦略コンサルタント

戦略コンサルタントは、クライアント企業の経営者層と向き合って成長戦略を立てる仕事です。

<業務内容>

  • クライアントに対する戦略的なアドバイスや解決策の提供
  • 組織変革の支援
  • 業界や市場の調査分析
  • ビジネスプロセスの最適化 など

<応募資格>

  • コンサルティングファームの経験がある方
  • 能動的・積極的に人を巻き込みながら働ける方
  • コンサルタントとしての基礎がある方
  • ネイティブレベルの日本語力がある方

なお、コンサルティングファームで戦略領域の業務経験がある方は、選考の際に優遇されるようです。また、原則社会人3年未満で、コンサルティング業界未経験の方は応募できません。

 

危機管理・BCPコンサルタント

危機管理・BCPコンサルタントは、クライアントが直面する不正会計や労務問題などのさまざまなリスクや危険事象に対して、下記の業務を行う仕事です。

<業務内容>

  • グローバルな観点・知見を踏まえた事前予防策
  • BCP(事業継続計画)の策定
  • 危機対応・再発防止策の策定 など

<応募資格>

  • 危機管理・BCP/BCMの知識や知見・関心がある方

リスク管理や危機管理、総務、経営企画などの業務経験がある方やビジネスレベルの英語力がある方は、優遇されやすい傾向があります。また、自己マネジメント力が高い方やコミュニケーション能力に優れた方は、危機管理・BCPコンサルタントに向いているでしょう。

 

イノベーティブ・テクノロジー・コンサルタント

イノベーティブ・テクノロジー・コンサルタントは、KPMG内のさまざまな部門と連携して、最新テクノロジーとビジネスを融合させながら各産業の深い変革の推進を行う仕事です。

<業務内容>

  • 企業の課題をデータを活用して視覚化
  • 業務プロセスを分析して最適な方法の提案
  • デジタル技術を用いて自動化された業務フローの構築
  • 新しいビジネスモデルの戦略立案・実行・実現

<応募資格>

  • 先端技術の特性を理解しビジネス拡大に応用できるスキル・マインドを持つ方
  • クライアントファーストの立ち振る舞いができる方

上記の応募資格の他に下記いずれかの経験、もしくはそれに準ずるスキルが応募に必要です。

  • 3年以上のシステム開発経験(Java、Scala、JavaScriptなど)
  • 1年以上のAI・機械学習・統計モデルを活用した分析システム開発経験(PythonやR、Scalaなど)
  • 1年以上のクラウド・インフラなどのITプラットフォーム経験
  • 3年以上のクライアントフェイシング・交渉・調整能力

なかでも5年以上のチームリード経験がある方や、企業の部長級以上をカウンターとするコンサルティング業務の経験などがある方は、優遇される傾向があります。

 

Web3ビジネス担当コンサルタント

Web3ビジネス担当コンサルタントは、クライアントが経験していない領域のビジネスや変化が激しい新しい領域で新規事業創出の戦略立案・イノベーション構築・実行支援を行う仕事です。

<業務内容>

  • DAO、NFT、ブロックチェーンなどWeb3領域の新規事業支援
  • Web3領域の記事寄稿や講演、セミナーによる啓蒙活動や情報発信
  • KPMGとしてのWeb3の新たな課題解決システム・サービスの構築 など

<応募資格>

  • 社会人経験2年以上
  • ビジネスレベル以上の日本語力・英語力
  • 高いコミュニケーション力
  • 倫理的思考力

また、上記の応募資格のほかに、下記いずれかの経験が求められます。

  • コンサルティング業務経験
  • Web3関連技術経験
  • ITエンジニア経験

マネージャーやシニアマネージャーの求人に応募する場合は、チームマネジメント経験やITに関する知識など、上記のスキルよりも幅広いスキル・知識が必要です。

 

KPMGに転職した場合の平均年収

アンケートの回答結果によると、KPMGの平均年収は900万円程度です。

回答者の平均年収 900万円
年収範囲 450〜1,900万円
回答者数 48人

外資系コンサルティングファームのわりに年収が低いと感じるかもしれません。しかし、帝国データバンクの調査によると2022年度の上場企業の平均給与額は638万円ですから、KPMGの平均年収は十分に高水準といえるでしょう。

また、求人ページを見ると、年収の水準は職位別に下記のとおりです。

  • マネジャー未満:年収595万円~
  • マネジャー以上:年収1,040万円~

なおマネージャー未満の役職の年収には、50時間相当分の固定残業手当が含まれます。また、賞与は別途支給されます。

 

KPMGの働き方・福利厚生

KPMGは外資系のコンサルティング企業ではありますが、福利厚生面は日本の監査法人の制度を引き継いでいる部分が多く、働く環境は整っています。KPMGに転職した場合の働き方や福利厚生を見ていきましょう。

 

教育制度

KPMGでは、独自のタレントモデルを定義づけて、その定義に沿った人材を育てるための人材育成プログラムを開発・実施しています。具体的には、下記のようなトレーニングプログラムがあります。

  • コンサルティング基礎力強化研修
  • コンサルティングサービス・業種知見を獲得するための勉強会
  • KPMGインターナショナル共通 テクノロジー基礎トレーニング
  • 新たなリーダーシップスキル・グローバルスキル
  • オンライン研修
  • オンライン研修​
  • セルフ企画型 海外短期研修プログラム

年間を通じてさまざまなプログラムが実施されているので、KPMGに転職したあとは必要に応じて自由に受講可能です。

 

多様な働き方ができる制度

KPMGでは、社員一人ひとりのライフステージに合わせた働き方を選択できるように、多様な働き方ができる制度を取り入れています。

  • Work from Home Program(ワーク・フロム・ホーム・プログラム)制度
  • Away from Keyboard(アウェイ・フロム・キーボード)制度
  • ワーケーション制度

ワーク・フロム・ホーム・プログラム制度は、在宅勤務ができる制度でオフィスへの出社や出張が免除される制度です。業務内容に応じて就業場所を自由に決められるワークスタイルと、就業時間を決められるフレックスタイム制度を組み合わせて、自由度の高い働き方を実現しています。

アウェイ・フロム・キーボード制度は、在宅勤務中によくある家事や育児、送迎などによる離席を時間や回数の制限なく認める制度です。介護や子育てなどの事情で働く場所に制限があり、サポートを必要とする社員も働きやすい環境を整えています。

また、ワーケーション制度は観光地やリゾート地など国内の任意の場所で一定期間、業務を行うことを認める制度です。KPMGは仕事と家庭を両立しやすく、柔軟な働き方ができる環境を整えることで、人材不足の解消や業務の品質向上、生産性の向上につながると考えています。

 

KPMGの働き方改革「プロジェクトLEAP」

プロジェクトLEAPはKPMG版の働き方改革で、「時代に合ったProfessional Wayを実現させて、KC(KPMGコンサルティング)ファンを社内外に拡大する」がコンセプトです。具体的には下記の3つに取り組んでいます。

  • 社員が健康で長期的に働ける“職場環境”づくり
  • 効率的に働き、“時間あたり生産性が高まる仕組み”づくり
  • 互いをリスペクトし、共に成長しようとする“文化・風土”づくり

引用:プロジェクトLEAP What is LEAP? | KPMGコンサルティング採用サイト

時代の変化に合わせて旧来の働き方や価値観を見直し、効率よく働き続けられる職場環境づくりを目指しています。実際に若手社員からは多くの期待の声が上がっているようです。

 

その他の福利厚生

KPMGには、その他にも下記のような福利厚生・各種制度があります。

  • 健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険
  • 退職金制度(在籍1年以上)
  • 在宅勤務手当支給
  • 時差通勤制度
  • カフェテリアプラン(年間5万円)
  • 公認会計士企業年金基金
  • マッサージルーム(40分400円)
  • 専門書ライブラリー
  • 社員旅行
  • クリスマスパーティー
  • 各種クラブ活動・サークル
  • 語学研修制度
  • 年次有給休暇
  • 傷病休暇
  • 試験休暇
  • 慶弔休暇
  • 出産育児休業
  • 配偶者の出産休暇
  • 介護休暇
  • 育児介護のための時差出勤・短時間勤務
  • 企業主導型保育園
  • ベビーシッター、病児保育費用補助制度

このように福利厚生が非常に充実しており、どんなライフステージの方でも働きやすい環境が整備されています。実際のところ女性の育児休暇取得率は100%です。男性の育休取得も推奨しており、2023年度は男性の育休取得率が35%、育休取得平均日数は43日でした。

 

KPMGに転職した後のキャリアパス

KPMGのコンサルタントは、下記8つの職層に分類されます。

  • ビジネスアナリスト
  • コンサルタント
  • シニアコンサルタント
  • マネージャー
  • シニアマネージャー
  • プリンシパル
  • アソシエイトパートナー
  • パートナー

新卒入社した社員はビジネスアナリストからスタートする一方で、中途採用の社員はそれぞれのスキルや経験に応じて配属される仕組みです。その後はスキルや経験に応じてステップアップしていきます。

 

ビジネスアナリスト

ビジネスアナリストは、研修や業務を通してコンサルタントの基礎となるスキルや能力を身につける段階です。実際にプロジェクトに配属されたあとは、上位職の方のサポートを受けながら調査や分析、資料作成などを担当します。

 

コンサルタント

コンサルタントは、プロジェクト業務を遂行する中心的な存在です。課題解決のための仮説立てや検証をして、アナリストに指示を出す役割があります。クライアント担当者との窓口も任されます。

 

シニアコンサルタント

コンサルタントとして十分なスキルと経験を積むと、シニアコンサルタントにステップアップします。プロジェクトの中心的な存在として、クライアント担当者とのやりとりを中心に任されます。

 

マネージャー

さらにステップアップすると、プロジェクトの責任者として、クライアントも含めたプロジェクトチームをリードするマネージャーになります。クライアント企業の経営者層との関係構築を任され、上位職のサポートも行います。

 

シニアマネージャー

シニアマネージャーは、大規模なプロジェクトや重要度の高いプロジェクトなどで、責任者の役割を担う仕事です。担当プロジェクトの中心として、プロジェクトの継続や拡大、新規提案の機会を創り出します。上位職のサポートをしつつ、ファーム運営や事業拡大にも携わります。

 

プリンシパル

プリンシパルの役割は、会社の中長期的な成長を押し進め、会社のブランド力や存在感を向上させることです。市場の競争優位を決定づける卓越した知見が必須で、重要度の高い案件を戦略的に創出・遂行します。

 

アソシエイトパートナー

アソシエイトパートナーは、プロジェクトやアカウントマネジメントの総責任者です。

 

パートナー

パートナーは、一般企業の取締役に当たる職位です。ファーム運営や事業拡大に責任を持ち、事業運営を統括します。また、プロジェクトやアカウントマネジメントの総責任者の役割も担います。

 

KPMGへの転職で求められる人材の特徴

KPMGに転職するには、論理的思考力やコミュニケーション能力、またはその素質が必須です。転職で求められる人材の特徴を具体的に見ていきましょう。

 

ベーススキルの論理的思考力がある

コンサルタントの仕事に求められるスキルの代表例に、下記の2つがあります。

  • 論理的思考力
  • 論理的思考を元にした内容を資料に落とし込むスキル

KPMGは研修が充実しているので転職後にも論理的思考力を身につける機会はありますが、論理的思考力の素質は持ち合わせていなければいけません。コンサルティング業界の経験がない場合、入社後に研修やチームメンバーからのアドバイスを通して上記スキルを身につけます。

 

自発的に考えて行動できる

KPMGは社員一人ひとりが主体的・自発的に取り組む機会を創り出すことを推進しています。また、自分が身につけるべきスキルを見極めて、自発的に学習し続け、価値ある人材であり続けることも後押ししている企業です。

自ら時代の変化に合わせて多様な課題に向き合い、課題を発見しては新しい知識を得る行動をする人材であることが求められます。実際、社員一人ひとりが主体的・自発的に取り組めるようさまざまな環境が用意されています。

 

ビジネス英語が問題なく使用できる

KPMGの採用要件として必須なわけではありませんが、職種やプロジェクトによってはビジネスレベルの英語力が求められる仕事もあります。プロジェクトによっては世界中のKMPGオフィスで勤務する可能性もあるため、英語力があれば活躍の場が広がるでしょう。

シニアクラス以上で一定の税務知識・英語力がある方は、KPMG Tax Business Schoolと呼ばれる海外実務研修にも参加できます。各国からKPMGのプロフェッショナルが集うので、大きな学びの機会になるでしょう。

一方で、英語力に自信がない方は、語学研修などを通して英語力を身につけることも可能です。希望者には学費補助制度もあります。

 

KPMGの会社概要・仕事内容

会社名 KPMGコンサルティング株式会社
代表者名 代表取締役社長 兼 CEO 宮原 正弘
所在地 東京本社
〒100-0004
千代田区大手町1丁目9番7号
大手町フィナンシャルシティ サウスタワー大阪事務所
〒541-0041
大阪市中央区北浜3丁目5番29号
日本生命淀屋橋ビル 25階名古屋事務所
〒450-6426
名古屋市中村区名駅3丁目28番12号
大名古屋ビルヂング26階福岡事務所
〒810-0001
福岡市中央区天神1丁目12番14号
紙与渡辺ビル8階
社員数 1,926名(2024年1月1日 現在)
資本金 1億円

KPMGは、世界4大会計事務所の1つです。143の国と地域に展開しており、総従業員数は約27万3,000名にものぼります。主に下記の3つの分野でサービスを提供している総合コンサルティングファームです。

  • 監査(AUDIT)
  • 税務(TAX)
  • アドバイザリー(ADVISORY)

また、KPMGコンサルティングは、KPMGジャパンを構成するファームの1つです。世界的規模での事業モデルの変革やオペレーションの改善、ITテクノロジーを活用したビジネス改革などを提供しています。KPMGジャパンは日本におけるファームの総称であり、下記の8つのプロフェッショナルファームで構成されています。

  • あずさ監査法人
  • KPMG税理士法人
  • KPMG社会保険労務士法人
  • KPMGコンサルティング
  • KPMG FAS
  • KPMGあずさサステナビリティ
  • KPMGヘルスジャパン
  • KPMG Ignition Tokyo

 

KPMGの強み・特徴

KPMGには、主に3つの強みや特徴があります。

 

専門部門が連携してワンストップで提供する

KPMGは監査法人や税理士法人、社会保険労務士法人、FAS(会計アドバイザリー)などの専門分野が密に連携することでワンストップでサービスを提供するコンサルティングファームです。マネジメントコンサルティングの分野では戦略立案や業務プロセス改善、ITシステム導入などの体制構築を手掛けます。

一方で、リスクコンサルティングではリスクマネジメントや内部統制、セキュリティ対策、内部監査支援などを提供し、攻めと守りの体制で企業の成長を支援します。また、世界的なネットワークを活用して、最先端の知見を提供できるのも強みです。

 

グループ会社から紹介される案件数が多い

KPMGは同社グループのあずさ監査法人からの紹介案件も多く、常に一定のプロジェクトを確保できる環境があります。BIG4の中では少数精鋭であるため、携わるプロジェクトの幅が広く、コンサルタントとしてのキャリアアップを目指しやすいのが特徴です。

また、国内だけでなくグローバル案件も多く、海外のKPMGからの要請もあります。構想や方針策定は日本で行いますが、カスタマーやサプライチェーンなどのプロジェクトとなると海外も含めて実施するようです。

 

常駐ではなくプロジェクト型のコンサルティングである

KPMGは常駐型ではなく、プロジェクト型のコンサルティングを行っています。プロジェクトごとにチームを編成して課題に取り組むので、高い専門性や柔軟性が持てるのが強みです。

常駐型のようにクライアント先のオフィスに出社して、クライアントと協働でプロジェクトを遂行するわけではないので、勤務場所も自分で決められるメリットがあります。

 

成果を出せば早く昇給・昇格できる

KPMGでの昇格のチャンスは、年に2回です。中途採用で入社した際はこれまでの経験やスキルで職位が決まるため、スタートする位置は人によってさまざまです。入社後はパフォーマンスマネージャーと呼ばれる育成担当者による評価次第で、先ほども紹介した8つの職層に沿って昇格していきます。また、昇格に伴い昇給もします。

KPMGのような外資系企業は年功序列で役職や年収が上がることは少なく、多くは実力主義です。KPMGはチームワークも重視されますが、プロジェクトで良い評価を獲得し、KPIを満たせていれば昇格しやすい傾向があります。

 

KPMGの転職に関してよくある質問

KPMGへの転職に関してよくある質問を紹介します。

 

KPMGは激務?

コンサルティング業務の性質上、業務量や残業時間はアサインしているプロジェクトの状況によって異なります。とはいえ、KPMG独自の働き方改革が行われているため、今後はますます働きやすい環境が整えられていくでしょう。

 

KPMGの採用大学は?

学習院大学、慶應義塾大学、神戸大学、国際基督教大学、上智大学、成蹊大学、中央大学、津田塾大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学などの採用実績があります。

 

KPMGの面接は、面接官と対話するような気持ちで臨む

KPMGの面接は、オーソドックスな質問が多いです。「自分の能力」を明確にし、KPMGで「どのように仕事に貢献できるか」、競合と比較した上で「なぜKPMGなのか」「KPMGを選んだ理由」を自分の言葉で話せるように準備しましょう。
雰囲気は形式張ったものではないので、面接官と対話をする気持ちで臨みましょう。

この記事のまとめ

☑「なぜKPMGで働きたいのか」という理由を説明できるようにする
☑今までの経験をどう活かしたりか、話せるようにする
☑他のBig4のファームと比較した上でKPMGならではの情報を収集する

 

KPMGへ転職するには

KPMGへの転職を実現する上で大切なポイントは、転職エージェントの利用です。転職エージェントならどこでも良いわけではなく、KPMGへの内定実績を豊富に持つエージェントに相談するようにしましょう。 内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。

志望度が高い方は是非、以下のサービス【エージェントファインダー】にご登録ください。KPMGに多くの内定者を輩出している転職エージェント大森 崇 氏をはじめとする転職エージェントをご紹介させていただきます。

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