
KPMGはコンサル志望の転職者に言わずと知れた人気企業であり、世界最大の会計・コンサルティングファームBig4の一角を成しています。そんなKPMGではどのような人材を求め、どのような面接をしているのでしょうか。
本記事では、KPMGコンサルティングに在籍している筆者の経験を元に、KPMGの選考内容や面接で聞かれる質問、面接対策や事前準備のポイントについて解説します。 |
この記事を書いた人
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Megumi 事業会社のシステム部にて、システム開発のプロジェクトマネジメントを経験後、 KPMGコンサルティングに転職 ITコンサル、会計監査に従事 |
KPMG面接突破のポイント
KPMGはBig4と呼ばれる、世界で最も大きい会計・コンサルティングファームの一つです。そのため、他のBig4のファームと比較されることもしばしばあります。
Big4の中でもなぜKPMGに行きたいのかを明確にする
面接では、他のファームのコンサルティング部門にも応募しているか等、Big4を意識した質問をされることもあります。他のファームより「なぜKPMGで働きたいのか」という理由を説明できるようにしておきましょう。
キャリアの棚卸しをする
一般的、コンサルティング企業では自主的に仕事を取りに行く姿勢が求められます。積極的な提案はもちろん、継続的な勉強や情報収集も必要になるため、自立して動ける人材であることが重要です。
KPMGの場合、コンサルティングの経験自体は必須ではありません。そのため今までの仕事の経験を交えて「自己管理ができ、積極的に業務に取り組む姿勢」をアピールできると良いでしょう。
加えて、KPMGコンサルティングは1つのプロジェクトにチーム単位で取り組むことがほとんどなので、コミュニケーションスキルを持ち合わせているか、協調性のある人材かどうかが非常に重要です。「チームと協力して働く姿勢」をしっかりアピールできるよう、これまでのキャリアで、人との関わりを通じて成果をあげた経験をしっかり語れるよう準備しましょう。
KPMGの選考フロー
KPMGの採用ページへ直接エントリー、もしくは転職エージェントを通してエントリーし、履歴書・職務経歴書を提出します。適性検査通過後は、複数回(通常1~2回)の単独面接を受け、面接を通過するとオファー面談に進みます。
グループ・ディスカッションなど、他の応募者と合同で行う選考はありません。
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KPMG選考フローの詳細
ここからは各選考フローについて、詳細をお伝えします。
書類選考
履歴書、職務経歴書による選考になります。
特に決まったフォーマットはありませんので、転職エージェント等のアドバイスを参考にしながら、作成・提出します。
およそ1週間程度で合否の連絡が来ます。
適正検査
書類選考を通過すると、リクルートのSPIを受験します。
能力検査では、「言語分野」「非言語分野」、英語のテストを受けます。性格検査も含まれています。
受験は、テストセンターでの受験を案内されます。
面接(1~複数回)
面接は面接官1~2名との単独の面接になります。グループ・ディスカッション等、複数の応募者が集まる選考はありません。時間はおよそ30分~1時間程度で、志望動機、これまでの職務経験などを聞かれます。
「プロジェクト内で意見の食い違いが起きた場合はどうするか」など、問題に対してどのように対処するかを問われる質問もされます。また、入社後にどのようなプロジェクトで働きたいか、どのようなコンサルタントを目指したいか、英語を使った仕事に意欲があるかどうかなども聞かれます。
筆者の場合は入社後のキャリアステップの希望を重点的に質問されました。和やかにミーティングをしているような雰囲気で、圧迫面接のような強いプレッシャーを感じることはありませんでした。
オファー面談前の面接は基本的には1~2回ですが、応募者が多数の場合など、場合によっては3回以上になる可能性もあります。
オファー面談
パートナーまたはディレクター2名との単独面接になります。所要時間は30分~1時間程度です。
志望動機、これまでの経歴・実績の他、コンサルティング分野での経験の有無を確認されます。(応募要件でコンサルティング経験は必須ではありません)
最終的にKPMGに入社する意思があるか、いつ頃から働けるかなど、具体的な条件のすり合わせも行います。年収や入社時の職位も、この面談の内容により決まりますので、現在の年収や希望額など情報を整理して臨みましょう。入社後のキャリアステップの希望がある場合も、この面談で伝えます。
福利厚生の内容についても、確認しておきたいこと・伝えておく必要があること(産育休の希望など)はきちんと話せるよう準備しましょう。
こちらも基本的に和やかな雰囲気で、仕事内容だけでなく、部活動などの課外活動について聞くこともできます。
KPMGの面接対策では何を準備する?
前述したように、KPMGではコンサルティング業界での経験が必須ではありません。いままでの仕事で身に付けたスキルをどのように活かしていきたいか、具体的に話せるように準備しましょう。マネジメント経験がある方は、リーダーシップがある点もアピールすると良いでしょう。
加えて、入社後のキャリアステップや目標についても、答えられるようにしましょう。意欲的に業務やスキル向上に取り組むことができる人材か、見られています。
業務で課題に直面した際に、どのように対処するか、という質問もよくされています。
筆者が実際にされた質問で、「今までの仕事の中で、自分の努力・取り組みによって乗り越えた経験」を聞くものがありました。IT開発のプロジェクトマネジメント経験があったため、大規模システム開発のプロジェクトを、関連部署を取りまとめて成功に導いた話をしました。
いずれも、課題解決能力を見られる質問ですから、今までの経験で「苦労したこと」「やりきったこと」を整理しておきましょう。
Big4の競合調査
Big4についても質問されることがあります。他の監査法人系ファームとの比較をした場合、「なぜKPMGグループ」が良いのか、という理由を準備しましょう。
他のBig4のファームと比較して、官公庁系のクライアントが多い点、チームワークをより重視する社風であるなど、KPMGならではの特色がどこにあるのか、情報収集をしておくと良いです。
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KPMGの面接は、面接官と対話するような気持ちで臨む
KPMGの面接は、オーソドックスな質問が多いです。「自分の能力」を明確にし、KPMGで「どのように仕事に貢献できるか」、競合と比較した上で「なぜKPMGなのか」「KPMGを選んだ理由」を自分の言葉で話せるように準備しましょう。
雰囲気は形式張ったものではないので、面接官と対話をする気持ちで臨みましょう。
この記事のまとめ
☑「なぜKPMGで働きたいのか」という理由を説明できるようにする
☑今までの経験をどう活かしたりか、話せるようにする
☑他のBig4のファームと比較した上でKPMGならではの情報を収集する
KPMGへ転職するには
KPMGへの転職を実現する上で大切なポイントは、転職エージェントの利用です。転職エージェントならどこでも良いわけではなく、KPMGへの内定実績を豊富に持つエージェントに相談するようにしましょう。 内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。
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