2023.01.30

リクルート

リクルートの企画部門に強い! 自身の業務経験に基づいた現場ニーズの理解から、最適なポジションを提案する

人材輩出企業と言われ、求める人物像のレベルが高いリクルート。中でも企画職は特に選考難易度が高いことで知られています。そんなリクルートの企画職にトップクラスの内定率を誇るのがsincereed株式会社の南雲氏です。南雲氏が高い内定率を実現している背景、リクルートに採用される人の特徴や転職サポートのスタンスについて、話を聞きました。

 

南雲 亮さん sincereed株式会社 代表取締役社長

1985年生まれ、明治大学商学部卒業。2008年株式会社リクルートキャリア(現リクルート)に入社。キャリアアドバイザー、マーケティング企画を経た後、リクルートエージェントの事業企画/プロダクト/DX推進マネジャーを経験。その後、新規事業開発に携わり、HRテクノロジーSaaS「リクナビHRTech」の新規事業開発/エージェントサービス企画部長を歴任。2021年にsincereed株式会社を創業。

 

併願可能なポジションの情報にも詳しい。企画職の深い理解が、内定へと導く


―これまでのご経歴とあわせて、南雲さんが手掛ける人材紹介領域の強みや特徴を教えてください。

リクルートをはじめとしたメガベンチャーでの、DX部門や事業企画、営業企画などの企画職全般を得意としています。非IT系の事業会社や日系、外資コンサルファームのDX領域でも実績が多くあります。

私自身が、リクルートでのキャリアアドバイザー経験のほか、マーケティング企画やプロダクト企画組織のマネジメントを経験しており、業務理解の深さに自信があります。社内業務システムの向上やビッグデータ活用による事業企画、HRTech領域での新規事業立ち上げなども経験し、DXに携わってきたことから、デジタル人材に強みを持っていると言えます。

 

―2021年に創業されていますが、南雲さんの強みやネットワークを生かして、DX部門に特化したエージェントを立ち上げたということでしょうか。

自分の力で事業を立ち上げたいという思いが先にあり、共同創業者の藤井氏と2人で、自分たちの強みを整理していきました。藤井氏はリクルートのエージェント事業でIT領域やエリア全体のマネジャー・部長を経験しており、私はキャリアアドバイザー経験に加えDX領域で経験があった。両者の経験を組み合わせてもっとも強みを発揮できるのが、デジタル人材に特化したエージェントだと考えました。

ネットワークという点では、起業時から多くの企業と直接つながりがあったわけではありません。ただ、リクルートの卒業生はメガベンチャーや非IT系大手事業会社などさまざまな領域で活躍しています。DX部門に転職している方々も多かったことから、大手メーカー様との取引もスタートすることができました。

 

―多くの企業でDX部門が立ち上がるなど、人材ニーズはここ数年で大きく変化しているのでは?

まさにそうですね。

これまで事業会社のIT部門といえば、SEを擁する情報システム部門でした。しかし、この2~3年で、「ITを軸にどう顧客体験を変革していくか」「どう新規事業につなげるか」という企業ニーズが増えました。メガベンチャーやIT系企業にしかなかったDX部門が、メーカーや金融など非IT系企業でも立ち上がり、メガベンチャーやITコンサルファームの人材が欲しいという声が高まっています。

 

―求職者と接する上で、南雲さんならではのアドバイスや情報提供にはどんな強みがありますか。

リクルートへの紹介では、各ポジションへの的確なアサインメントができます。

リクルートの企画職には、営業企画や事業企画、マーケティング系企画、プロダクト系企画とさまざまなポジションがあります。それぞれの業務の違いを詳細に説明した上で、求職者の経歴やキャリア志向にはどのポジションが合うか、併願すべきポジションをアドバイスできる点は、ほかのエージェントにはない強みだと考えています。

 

―そうなんですね。それらの情報を、南雲さんが持てているのはなぜなのでしょう。

リクルートの人事採用マネジャーと定期的にミーティングをさせていただいているので、情報が毎週アップデートされているんです。そのため、「3か月前なら、このポジションにはこんな経歴の方が採用されていた。今は社内の状況や人材ニーズが変わって、採用されにくくなっている」といった、非常にタイムリーな情報も得ることができています。

企画部門を志望する求職者の多くは、成長志向が高く、特定の事業領域に関心があるというよりも“企画職として成長できる環境”を求めています。そのため提案できる幅も広く、ご本人のできること(CAN)と、したいこと(WILL)に添って、さまざまなポジションの可能性を提示しています。

 

―リクルートに採用される人の属性や経験には、傾向はありますか。

私がご支援している方で言えば、インフラやメーカー、金融など非IT系業種の20代の方が多いですね。

インフラなどは事業自体が安心・安全を優先しますので、変革のスピード感という点では慎重になりやすい傾向があると思います。ただ、そこで働く個人の中には、もっと迅速に柔軟に社会を変えていきたい…というマインドの方もいらっしゃいます。業種がまったく異なっても、リクルートではポテンシャルを評価して採用するケースも多い。ご本人のニーズに応じて提案させていただきます。

 

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求職者にも企業にもフラットな「四方良し」を追求

―求職者の方とコミュニケーションをとる中で心がけていることとは?

転職は、その方の「キャリアの志向性や理想と現実のギャップを埋める手段」だと考えています。あくまでも“手段”なので、「この企業に応募してもらいたい」といった応募喚起の意識は持っていません。

面談は1回約1時間ですが、そのうち40分は、ご本人のご経歴や転職活動を考えられた背景をひたすらヒアリングしています。これまでの経歴、現職に至った理由、決め手は何だったかなどを聞いた上で、ご提案できる求人があればご提案いたします。一方で、場合によっては焦って活動される必要は無いと感じる場合は率直にお伝えします。現職に対する不満や希望などがあれば、「転職を考える前に、今の上司の方に相談されましたか。社内異動の可能性を模索されましたか」と、フラットにお聞きする。候補者様の相談に乗ることを心がけています。

 

―キャリアカウンセリングのようですね。

そうです。私がキャリアアドバイザーとして、求職者へのカウンセリングを長くおこなってきた経験が影響しているかもしれません。

求人提案は、ご本人の「こんなキャリアを築きたい」という思いに論理的に筋が通っているご提案でなければ納得感がありません。ヒアリングに時間をかけるので、面談内でご提案できる案件は1~2つ。その後はメールベースでの案内になりますが、本人の志向とリンクさせたご提案につなげることが大切だと考えています。

個人に対しても企業に対してもフラットでありたい。そんな思いから、当社のバリューに「四方良し」を掲げています。四方とは、「顧客」・「パートナー」・「社会」・「私たち(自分自身)」を指しています。自分に対しても、「本当に心から良い提案と感じているか、ウソ偽りはないか」を常に問いています。

 

―具体的なサポート内容で、南雲さんならではの特徴はありますか。

面接対策では、必ず30~60分の模擬面接を行い、転職理由と志望動機を一緒に整理させていただきます。

面接でのコミュニケーションのスタートはすべて「転職理由」にあるからです。「なぜ今、転職活動をしているのか?」という質問への答えに、その方の人生経験やキャリアビジョンがすべて集約されています。それなのに、深く練らずに回答してしまう方がとても多い。面接対策のノウハウ資料をご提供しながら、「なぜ?」と根っこを掘っていきながら、どう表現すべきかを一緒に言語化していきます。

 

リクルートでのカウンセリング面談経験を、求職者の棚卸しに生かす

―改めて、求職者にとって南雲さんに転職サポートをお願いするメリットは何だとお考えですか。

リクルートの企画部門で管理職経験のあるヘッドハンターは、あまりいないのではないかと思っています。

ビジネス系とプロダクト系、それぞれの企画職を経験し、業務の細かな違いや、入社後にどんなキャリア形成ができるかを熟知しています。各職種の違いを経験に基づいて説明できるので、求職者それぞれの強みにもっとも合うポジションを提案できる。そこは、求職者にとっての大きなメリットではないでしょうか。

また、リクルート時代に、数百名を超えるメンバーへの「WillCanMust面談」(定期的にキャリアの棚卸しをするカウンセリング面談)を行った経験もあり、そのスキルを求職者との面談にも生かしています。「今の環境では不完全燃焼だな」という漠然とした不安を持った方、「もっと成長したい」という意欲のある方がいましたら、ぜひ、より良いキャリアづくりを一緒に考えていきたいです。

 

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