2025.07.02

KDDI

英語力×安定性の両立を求め、外資ITからKDDIへ!内定の裏側をヘッドハンターが解説

角田 淳 氏
外資系IT企業で高年収を得ながらもレイオフを経験し、ボラティリティの高い環境に不安を感じていたAさん。「英語力を活かして、長く働ける環境でキャリアを築きたい」と考え、転職活動をスタートしました。

エージェントファインダーがAさんにご紹介したヘッドハンターは、sincereed株式会社の角田氏。総合商社や大手SIerなどの人気企業に多くの内定者を輩出しているヘッドハンターです。

角田氏がAさんに提案したのは、限られたエージェントしか扱えない、KDDI株式会社の非公開求人。角田氏の丁寧なサポートと、Aさんのキャリア・志向が見事にマッチングし、内定へと至りました。

本記事では、Aさんの転職ストーリーとともに、角田氏による転職支援の舞台裏をお届けします。(本インタビューは2025年4月に実施したものです)

 

角田 淳

sincereed株式会社

新卒で金融機関に入社し、法人営業・経営企画を経験。2017年にリクルートキャリア(現リクルート)に入社し、キャリアアドバイザーとして全業種・全職種を5年、ハイキャリアの方向けの転職支援を2年経験。EMC・ITをはじめ幅広い業界・職種の方と面談を経験し、400名以上の転職実現を支援。入社1年目に新人賞を受賞、その後も、1000名近いキャリアアドバイザーの中で支援件数1位に。2023年よりsincereed株式会社に参画。特にIT・コンサル・企画・セールスの分野を得意とする。

外資ITでレイオフを経験。キャリアの安定性を求めて転職活動をスタート

弊社からご紹介したAさんの転職サポート、ありがとうございました。外資系IT企業から、KDDIに内定されたそうですね。Aさんのキャリアと転職の経緯から聞かせてください。

Aさんは商社の系列会社で、海外営業としてキャリアをスタートしました。単なる物売りにとどまらず、ロシアやイラク、ウズベキスタンなど危険を伴う地域まで出向き、新規案件の開発を主導してきた経験をお持ちです。

その後、外資系のIT企業に転職。SaaSのパートナーセールスマネージャーとして、代理店との協業戦略の立案や実行を主導。英語力を活かしたセールス、およびパートナーリレーション業務で成果を上げ、年収は一時、1,500万円に達するハイパフォーマーとして活躍されていました。年齢は30代前半ですから、かなりの高年収です。

そんなAさんが転職を考えたきっかけは、レイオフだったと言います。会社の方針によって一度はレイオフを言い渡されたものの、その後すぐにポジションが開かれたことで復帰へと至りました。しかし、ポジションが流動的である状況は変わらず、「営業戦略の変更によって、いつまたレイオフになるかわからない不安」が常につきまとっていたようです。

さらに年収の変動も激しく、活躍時は1500万円、そうでないときは900万円とボラテリティの大きい環境でした。こうした状況を踏まえて、

  • 長期的に腰を据えて働ける環境に移りたい
  • 英語力とグローバルな経験を活かしたい

と、2つの希望を軸に転職活動をスタートされました。

 

募集人数1名のKDDIの非公開求人。提案精度の高さと、スピード感が内定を後押し

角田 淳 氏

Aさんにどのような求人を提案しましたか?

Aさんのこれまでのキャリアと志向性をヒアリングしたうえで、以下の3つの軸で求人を提案しました。

商社

Aさんはもともと商社系列の会社での就業経験があり、尚且つ総合商社を志望先のひとつに挙げていたので、総合商社の求人を提案しました。

 

英語力を活かせるIT

英語力を活かしたいという希望を踏まえ、海外との連携や折衝が求められるIT企業や通信企業の求人を厳選して提案しました。

 

現職の強みを活かせるIT/SI/通信系企業のセールス

現職でSaaS製品のパートナーセールスとして活躍していたことから、SIerや通信など、IT領域でのセールスポジションも提案しました。

 

提案した求人のうち、6社を受けていただき、3社で面接に進み、最終的にKDDIへ内定・入社となりました。

 

内定したのはどんなポジションですか?

KDDIのグローバルパートナー企業、たとえばDellやIBMといった外資系のIT企業と事業アライアンスを戦略的に構築・推進するポジションです。

 

–募集人数も少なかったのではないでしょうか?

そうですね。募集人数は1名です。

一部のエージェントにしか出回らない非公開求人だったので、エージェント側にもスピード感と情報収集力が求められます。求人が出た瞬間、「これはAさんに合う」と感じてすぐに提案しました。提案精度の高さと速さが活きたように思います。

 

–Aさんは他のエージェントも併用していたと聞いています。角田さんが選ばれた理由は何だと思いますか?

業界理解と提案内容が、他より良かったと感じていただけたようです。

私はリクルート時代から商社・サプライチェーン・海外営業といった領域に深く関わってきたので、Aさんのご経歴とは非常に親和性が高かったです。「Aさんならどんな企業・どんなポジションに可能性があるか?」を具体的に提示できたことが、信頼につながったのだと思います。

 

KDDIなど大手通信、SIer、メーカーなど人気企業への転職を希望の方

 

KDDIで重視される志望動機の言語化を丁寧にサポート

–角田さんがどのようなサポートをしたかも聞かせてください。職務経歴書の準備段階ではどんなサポートをしましたか?

経歴を自己PRに繋げられるように添削しました。例えば1社目の海外プロジェクトの経験はやや複雑でわかりにくかったので、誰が読んでも仕事のイメージが沸くよう、噛み砕いていきました。

また、現職の経験についても「どのように代理店と向き合っていたのか」「どんな戦略を考えて、どう実行したか」など具体化しました。営業としての成果に加えて、戦略構築力や推進力が伝わるように添削しました。

大切なのは、志望するポジションに活かせる経験が具体的に語られていること。そして、経験から得た学びが自己PRにつながっていることです。

その後の面接も意識して、職務経歴書の準備をサポートしました。

 

–面接対策もしましたか?

もちろんです。Aさんはキャリアの軸が明確で、志望動機の言語化が得意な方だったので、基礎的な部分は整っていました。ただ、企業ごとにどう接続して語るか、つまり「なぜこの会社なのか?」はもう一段噛み砕いて伝える必要がありました。

実際、KDDIさんでも志望動機は必ず聞かれますし、選考において重要視されています。Aさんのキャリアを踏まえて志望動機をどう語るかは一緒に整理しました。

また選考の過程では、企業ごとに当社が把握している過去問、つまり実際に面接で聞かれた質問も共有しました。面接前にはオンラインで壁打ちの時間を設けて、質問に対する受け答えを確認しました。

 

–選考がすすむたびに、対策の時間をとっていたのですね。

そうですね。現職がご多忙の場合、必ずしも毎回時間を取れないケースもありますが、基本的には毎回時間をとっていただくようにしています。ご本人の志望度が高い場合は、対策によって合格可能性を高めることがその目的です。

志望度の高くない方の場合はこれまでのキャリアを棚卸しし、なぜその企業でキャリアを積むことがプラスになるのかを改めてお伝えしています。選考が進むのは企業側からの期待の表れです。事業のコンディションや採用背景、期待も改めてお伝えし、思考を整理していただく場にしています。自分の視界から見えている情報だけで意思決定をしてしまうと、時にミスマッチをおこすこともあります。後で後悔しないためにも、こちらが持っている情報は全てお伝えするようにしています。

 

–Aさんをサポートをするなかで、内定への手応えは感じていましたか?

AさんはKDDIさんの志望度が非常に高かったので、その点が手応えとしては大きかったです。「内定がでたら行く」というスタンスで応募されていたので、その想いが伝わるように言語化をサポートしました。

実際、KDDIさんからも受け答えの質が高いことに加え、積極的に質問をしていた点が評価されていました。スキルがマッチしていたことはもちろんですが、Aさんの熱意が伝わったことで、内定へと至りました。

 

KDDIなど大手通信、SIer、メーカーなど人気企業への転職を希望の方

 

ポジションに親和性の高いキャリア、志望度の高さ、深い企業理解で内定へ

角田 淳 氏

–KDDIの選考プロセスについて、聞かせてください。

KDDIさんの中途採用では2回の面接を経て内定へと至るのですが、Aさんはイレギュラーで3回面接がありました。一次面接を受けた後、「別のポジションの方がマッチ度が高いのではないか?」と打診があり、ポジションが変更になったことがその要因です。

過去のキャリアが高く評価され、より活躍できそうなポジションを提案いただいた形です。結果、提案ポジションで2回面接を受けて内定へ至りました。

 

–具体的に、どのような点が評価されて内定へと至ったのでしょう?

大きく、2つのポイントがあると考えています。

即戦力としての経験の親和性

外資ITでのパートナーセールスという現職の経験が、今回のアライアンス構築業務と直結していました。加えて、前々職でのプロジェクトマネジメント経験、企画段階からお一人で組み立てができる点が、即戦力と判断されました。

 

高い志望度と深い企業理解

「なぜKDDIなのか?」という問いに対して、これまでのキャリアや思考と接続してしっかり言語化できていました。KDDIが重視するカルチャーフィットの面でも非常に好印象だったようです。
また、ポジション変更の説明を受けた際も、積極的に質問し、企業理解を深めようとする姿勢を見せておられました。そうした熱意が面接官にも響いたようです。

 

–年収交渉はしましたか?

そうですね。Aさんは外資ITに勤務しておられ、30代前半ながら、年収は高い時で1,500万程。日系企業ではなかなかこの年収は出せません。

Aさんは日系企業に転職する以上、年収ダウンは免れないことは理解しておられました。そこで「提示年収がいくらだったら転職を即決できるか?」を事前に確認しました。900万円を超えるなら即決できるとのことでしたので、KDDIさん側に共有して調整を進めました。

結果的に、残業30時間込みで約940万円という、Aさんの希望ラインを超えるオファーを獲得でき、内定を即決でご承諾いただけました。

 

–最後に、Aさんにはどのようなキャリアを歩んで欲しいとお考えですか?

Aさんは、グローバルな環境でのプロジェクトマネジメント経験や語学力の高さ、そして一人で推進する力をお持ちです。KDDIさんでも海外のパートナー企業とアライアンスを組みながら、新しいサービスづくりをリードする存在になってほしいですね。

KDDIさんは、通信領域だけでなく、グローバルなM&Aや生成AIなど新しいテクノロジー分野にも積極的です。Aさんのような方が、こうした成長分野と英語力を掛け合わせてキャリアを広げていく姿を想像すると、とても楽しみです

大変貴重なお話、ありがとうございました。

 

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