電通デジタルの年収やボーナス/賞与事情を元社員が解説!

株式会社電通デジタルは、世界で最も売上高の高い広告会社「電通」のグループ企業で、デジタルマーケティング事業に注力している企業です。

2023年2月に電通が発表した「2022年日本の広告費」によると、インターネット広告が広告費に占めるシェアは43.5%。4マス媒体の33.8%を大きく超えたことがニュースになりました。企業の成長に、今やデジタルマーケティングは欠かせないものとなっており、電通デジタルへの期待はますます高まっています。

本記事では、そんな電通デジタルの年収の実態について、転職者アンケートや元社員へのインタビュー内容をもとにお届けします。同社の平均年収やボーナス、「グレード制」と呼ばれる独自の年収制度や、年収に影響する査定のポイントなど詳しくお伝えします。電通デジタル社に転職を検討中の方は是非ご一読ください。

※※電通デジタル社は非上場の企業のため、有価証券報告書や正確な年収データは公表されていません。本記事では転職者アンケートや元社員へ行ったインタビューをもとに作成しています。

 

電通デジタルの平均年収

転職者アンケートによると、電通デジタルの平均年収は以下の通りです。

平均年収 683万円
年収範囲 390万円〜1,220万円
回答者数 25人

 

電通デジタルで年収を決める「グレード制」とグレード別平均年収

電通デジタルでは、「グレード制」に基づいて年収が決定します。
グレードはG1~G6までの6段階で、グレードが上がるほど求められるミッションの難易度も上がり、年収もアップします。グレードごとの平均年収は下記の通りです。

 

グレードは年次や年齢によって決まるのではなく、実力主義で、スキルや経験、実績によって決定する仕組みです

新卒採用や第2新卒、未経験領域からの転職の場合、原則「G1」からスタートします。G4以降は、いわゆる管理職(マネージャー)という立ち位置になります。

2024年卒の新卒募集要項によると、基本給238,000円/月+割増見合手当765,000円/年(※年間支給額をその月の所定労働日数に按分して支給)と記載されています。年収に換算すると362万円となります。

中途採用の場合、前職の年収やスキル、経験に基づき、電通デジタルでのグレードが決定し、年収が算出されます

 

電通デジタル中途入社(転職)者の年収実績

電通デジタルに中途で入社した転職者の前職と年収は以下の通りです。

前職/年収 電通デジタルでの職種/年収
Aさん 35歳 セプテーニ/800万 デジタルマーケティング/1,250万
Bさん 42歳 野村総合研究所/1,500万 DXコンサルタント/2,000万
Cさん 29歳 楽天/600万 エクスペリエンス/700万
Dさん 39歳 トランス・コスモス/750万 アカウントプランナー/950万

20代後半~40代前半まで年齢はさまざまですが、電通デジタルへの転職を機に年収がアップしていることが分かります

 

電通デジタルの年収構成

電通デジタルの年収構成は以下の通りです。

基本給+固定残業手当(固定残業時間30時間/月)+年2回

 

残業代については、固定残業時間の30時間を超過した分については追加支給されますが、管理職の場合は支給されません。
またインセンティブはありません。

 

電通デジタルのボーナス/賞与

電通デジタルのボーナス(賞与)は年2回、夏・冬に支給されます。個人の評価や企業の業績を考慮し、支給額が決定します。
年収に対するボーナスの割合は10%~15%程度です

 

電通デジタルへの内定率TOPクラス Nさん
株式会社———
コンサルタント

①マーケターのキャリアパターンを熟知し、ベストなポジションを提案
②電通デジタルの人事・現場責任者との豊富な人脈
③選考内容・過去問をベースにした面接対策

 

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電通デジタルで年収をアップさせる方法

電通デジタル社の昇給は年1回で、年間のミッションに対する実績をベースに評価が決定されます

年収を上げていくには、先述した「グレード」を上げるか、個人業績を上げてボーナスを増やす、もしくは残業を増やすしか方法はありません。
当然ながら、グレードがアップした際の上がり幅が大きいので、とにかく年収を上げたいのであればミッションにコミットすることが求められます。

それぞれの職種に応じた追い求めるべき定量的な指標と、育成・スキルアップなどの定量的な指標を達成することで評価されます。

グレードによって求められるミッションや人物像、業務遂行力が定まっており、1つ上のグレードに対して、「今何が足りないのか」「足りない要素を埋めるために何をすべきか」などを意識して、年収アップを目指します。

 

電通デジタル社で年収が上がる人の特徴

電通デジタルは従来のデジタルマーケティング事業だけでなく、コンサルティングやシステムエンジニアリングといった異業種への参入を進めています。
これはデジタルマーケティングの領域そのものが広がる中で、企業としてその流れに対応し幅広いサービス展開を行うためです。
そのため、専門的なスキルや知識を持った人材は年収が大幅にアップする傾向にあります

筆者の同僚の例をあげます。
筆者の同僚は、デジタルトランスフォーメーションといった領域の知識を持ち合わせていたため、その知識を活かし、クラアイトが抱える「ユーザーのサービス利用満足度の向上」というミッションを、高いレベルで達成しました。
この働きかけが評価されて、グレードが1アップし、年収が約100万円増えたそうです。
このように電通デジタル社は、成果を出した社員をしっかりと評価する体制が整っています

 

電通デジタルで年収に影響する評価制度

評価軸については、職種や役職によって変動します。
それぞれの職種によって、定量的、定性的なミッションが与えられ、そのミッションの達成度合いや達成難易度に応じて、評価が決定される仕組みです

グレードは原則ワンランクごとの昇格となりますが、ごく稀に飛び級で昇格といった事例もあります。
一方で与えられたミッションに対する達成率が悪かったり勤務規定に反する行為を行ったりすると、グレードの降格もありえます。

原則、ミッションに対する実績で評価されますが、評価制度が整備しきれていない部分もあると感じる社員もいるようです。
例えば、上司に気に入られている人の方が評価されているなどの事例も散見されるようですが、大手企業である電通のグループ会社ということもあり、今後は時代に合わせた公平なものへと進んでいくことが予想されます。

  • 営業職 受注売上金額、新規開拓件数など
  • アカウントプランナー・コンサルタント 契約企業のプロジェクト完遂、プロジェクトによる成果や企業からの評価など
  • エンジニア プロジェクトの完遂、新しい技術の習得など
  • 事務系 コストカット、採用人数など

 

電通デジタルへの内定率TOPクラス Nさん
株式会社———
コンサルタント

①マーケターのキャリアパターンを熟知し、ベストなポジションを提案
②電通デジタルの人事・現場責任者との豊富な人脈
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高い給与水準、電通デジタル社が求める人物像

電通デジタル社が求める、また活躍が期待できる人物像を「スキル」「マインド」の2つの観点からご説明します。

 

スキル面

まず、スキルについてです。
電通デジタル社が求めるスキル面は大きく3つに分けられます。1つでも当てはまれば評価される可能性は高いでしょう。

 

<デジタルマーケティング業界での経験>
クライアントのマーケティング課題を抽出し、運用型広告などを通じたデジタルマーケティング戦略の立案や提案の経験。
プランニングから実施、改善までの業務推進経験などが評価されます。

 

<エンジニア(システム開発、導入)経験>
とくに、Marketing Cloudや Marketo、Oracleなどのマーケティングオートメーションツールの導入経験は評価される材料です。
OnetoOneマーケティングツールの導入はデジタルマーケティングに課題を持つ企業においてニーズが高いです。

 

<コンサルティング業界での経験(戦略コンサル、経営コンサル、ITコンサル)>
電通デジタル社は、クライアントのデジタルマーケティングだけでなく、データを活用した営業チャネルの最適化、顧客情報利活用など、クライアントの新規事業につながるような経営戦略提案も行います。

ユーザー部門の垣根を超えた、複合的な経営戦略提案を行うコンサル業界の経験を活かすことができる風土があります。

 

マインド面

次にマインドについてです。
電通デジタル社が求めるマインドは以下の2点です。

 

<成長意欲が高い>
電通デジタル社は実力主義の環境です。
大きな仕事を任せてもらうためにはとにかく実績を上げ、グレードも昇格する必要があります。そのため、現状維持のマインドでは評価されません。
常に「自分に今足りないスキルは?」「そのために何をどうすれば良いのか?」を考えスキルアップを目指す人材にとっては、非常に働きがいのある職場と言えます。

 

<変化を好み、柔軟な対応ができる>
デジタルマーケティングの業界は、新しいテクノロジーの誕生とともに日々進化しています。
また競合の参入も多数見受けられ、非常に競争が激しく、変化のある業界といえます。

現在、電通デジタル社はデジタルマーケティング事業にとどまらず、コンサルティングやシステムエンジニアリングといった異業種への参入を進めています。
今後は根幹のデジタルマーケティング事業のプラットフォームを活かし、事業展開をしていくでしょう。

変化が激しい会社で成果を残し続けるには、変化に柔軟に対応することが求められます。

 

電通デジタル株式会社の企業情報

電通デジタルは、国内最大手の広告代理店「電通」のグループ企業です。2016年にデジタルマーケティングを担う専門会社として設立されました。

設立以来、急成長している企業として知られており、2021年7月に電通アイソバーを吸収合併したことで、従業員は700人から2000人まで増加、国内最大規模のデジタルマーケティング会社になりました。

また、電通デジタルの親会社である電通グループが2022年1月にデジタルマーケティング企業のセプテーニ社を連結子会社化したことで、今後さらに国内事業のデジタルマーケティング分野を強化する流れが生まれています。

 

電通デジタルの年収に関するよくある質問

電通デジタルの年収や転職に関するよくある質問をまとめました。
転職をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

 

電通デジタルの中途採用選考フローは?

電通デジタルの中途採用の選考フローは、以下の流れで行われます。

書類選考→適性検査→面接(最終面接含め2〜4回程度)→内定

書類選考から内定までの期間は、約1ヶ月程度になります。また、面接はオンライン面接になります。

 

電通デジタルの福利厚生制度は充実してる?

フレックスタイム制度やリモートワーク制度など、働き方をフレキシブルに選べる環境が整っています。
その他にも、結婚時に7日間休める結婚休暇や勤続年数に基づいて5〜20日間の休暇が取れるリフレッシュ休暇など、さまざまな休暇制度も設けられています。

また、出産・育児を応援する制度も充実しています。

 

電通デジタルには家賃補助・退職金制度はある?

電通デジタルに退職金制度はありませんが、確定拠出年金制度が利用できます。

家賃補助制度もありませんが、賃貸物件に転居する際には仲介手数料割引などの特典を受けられます。

 

電通デジタル社は、ベンチャー企業のような「実力主義」「変化に富む」会社

電通デジタル社は、「電通」という世界的な大手企業がバックにありながら、大企業らしい固い企業風土ではありません。
そこには、「実力主義」「変化に富む」という環境があります

今後、さらに成長していくデジタルマーケティングの業界に身を置き、自分の実力で勝負したい!成長したい!と考えている方には、非常に働きがいのある企業と言えるのではないでしょうか。

 

電通デジタルへ転職するには

電通デジタルへ転職を検討されている方は、実績トップクラスのヘッドハンターへの相談が転職成功への近道となるでしょう。同社への内定実績が豊富なヘッドハンターであれば、過去の面接内容や面接官にまつわる情報、内定をもらうために必要な要素を人事並みに把握しています。

志望度合いの高い方は、内定の角度をあげるために是非、【エージェントファインダー】にご登録ください。同社に圧倒的な内定実績を誇る、ヘッドハンターN氏をはじめとした、マーケター転職に強いヘッドハンターをご紹介させていただきます。

 

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