2023.12.06

AWS

AWSに転職するには?転職難易度や選考フロー&面接対策、企業情報を解説

AWS(アマゾンウェブサービス)はAmazonが提供する同名のクラウドコンピューティングシステムAWSを提供している企業です。
AWSには200以上のサービスがあり、シェア率は32%と世界トップクラスのシステムとして知られています。

企業としてのAWS(アマゾンウェブサービスジャパン合同会社)は、転職市場でも人気の企業です。
この記事ではAWSの転職難易度やAWSの選考フロー、面接対策についてくわしく解説します。転職を考えている方は是非参考にしてみてください。

AWSに転職するコツ

AWSは年収も高くやりがいを感じやすいことから、転職者からも注目を集めてる人気企業です。

AWSはAmazonの関連会社なので、転職対策もAmazonが掲げる独自の行動指針OLPを理解するのが近道といえるでしょう。
OLPについてはこのあと詳しく解説します。

また、自分に合った応募ポジションを探すのも重要です。要項をよく読み、自分のスキルや経験に合ったポジションを探しましょう。

 

AWSとは

会社名 アマゾンウェブサービスジャパン合同会社
本社所在地 東京都品川区上大崎3丁目1-1 目黒セントラルスクエア
代表取締役社長 長崎 忠雄
設立 2009年8月(アマゾンデータサービスジャパン)
資本金 非公開
従業員数 非公開

アマゾンウェブサービスジャパン合同会社(以下AWS)は、大手通販会社Amazonの関連会社です。

Amazonが提供するクラウドサービスプラットフォームAWSの営業およびコンサルティング、トレーニング等を行っています

2009年8月にAWSの前身となるアマゾン データ サービス ジャパンが設立され、2015年7月に営業やカスタマーサービスなど、データセンター運営以外の業務を担う関連会社として、現在のAWSが設立されました。

2021年9月に株式会社から合同会社に組織変更し、現在の体制となりました。

 

AWSの事業内容

AWSでは、Amazonのクラウドコンピューティングシステム事業の営業や導入トレーニング、コンサルティングなど、AWSにまつわるあらゆる事業を行っています。

アマゾンウェブサービスジャパンが手がけるAWSは、任天堂株式会社のゲーム配信基盤東京海上日動火災保険株式会社の基幹システムなどにも使われているクラウドサービスプラットフォームで、コンテンツ配信機能やデータベースストレージなどあらゆる方法でビジネスの課題解決を行っています。

AWSは2006年に商用開始され、2023年現在、世界190ヶ国100万以上の顧客が利用しており、世界でのクラウドサービスシェア率No.1を維持しています

 

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AWSの中途採用募集職種

2023年11月現在、アマゾンウェブサービスジャパンで募集されている中途採用のポジションからを3つの職種をご紹介します。

 

パートナーソリューション アーキテクト(パートナーセールス)

ソリューションアーキテクトとは、AWSをよく理解し、CxOレベルを含むシニアクラスの顧客と議論し、最適なクラウド戦略やソリューション、クラウドジャーニーをリードする人材です。

 
ポジション概要

  • 既存システムからクラウドへの大規模マイグレーション、IoT・機械学習などのDX領域の提案を含む顧客課題の解決
  • AWSの顧客担当チームと連携し、特定の業種において有力なパートナーを特定、パートナー支援戦略の立案およびパートナーと共同で顧客のプロジェクト支援などを行う
  • パートナーのAWSスキル向上を目的とした勉強会の開催やハンズオンの提供、アーキテクティング支援

 
必要な経験/スキルアップ

  • IT業界でのエンジニア経験 5年以上
  • データベース・アプリケーションサーバ、ネットワーク、ストレージ、サーバなどのミドルウェアを含めた基本的なITインフラ知識と設計能力
  • システム構築やPOC(Proof Of Concept/概念実証)実施などのハンズオン経験
  • 目標に向けて自発的に考えて動けるプランニング力と実行力
  • End to Endのシステム構築経験・プロジェクト経験
  • パートナー様との協業・アライアンス経験

 
あると望ましい経験/スキル

  • アプリケーションの開発経験
  • 英語力(海外メンバーとの技術的なディスカッションができるレベル)
  • AWSの知識・利用経験

 
ソリューションアーキテクト領域のポジション、パートナーセールスは、国内外のシステムインテグレーターやコンサルティング会社、ソフトウェアベンダーなどと共同で、AWSを利用し、顧客の課題に対するソリューションを提案、リードするポジションです。

技術的にも高いスキルと豊富な経験を持ち、顧客サイドの技術職と相談しつつ、専門的なソリューションを提案することも求められます。

 

シニアパートナーアカウントマネージャー

セールス部門では日本の公共事業や大手企業など、エンタープライズ領域向けのポジションが多数募集されています。

 
ポジション概要

  • アサインされたパートナー領域のパートナー育成プラン策定
  • パートナーの新規開拓
  • パートナーとの包括的な事業拡大プランの作成と実行、レビュー
  • アサインされた目標の達成
  • AWSについてのバリュー・プロポジションの理解と訴求活動
  • AWSの公共営業とパートナーの協業を促進することによる、パートナーからの案件の最大化
  • パートナーとの各種契約業務および交渉のリード
  • 各種プランの理解と日本のパートナーへの展開

 
必要な経験/スキル

  • AWSのパートナービジネスに対して積極的に知識習得する姿勢
  • 流通会社やSI企業、販売会社の役割など、IT業界における基本的なパートナー構造の理解
  • 日本語での業務推進力(ネイティブレベル)
  • 5年以上のIT関連ビジネス経験(エンタープライズセールス、パートナーアライアンス、クラウドビジネス)
  • 自分からアクションを起こし、プランを作成して目標が達成出来る

 
あると望ましい経験/スキル

  • 公共部門に固有の技術的考慮事項および購買に関する課題等の基本的な理解
  • 英語力:読み書きができ、メールでの交渉が可能
  • 英会話力:中級(電話会議ができるレベル)

 
シニアパートナーアカウントマネージャー パートナーアライアンスは、公共事業のクラウド化に関わる仕事です。
パートナーと共にAWSの活用と採用を促進させる活動を行います。

応募者の経験・知見・熱意を重視するとも明記されており、経験としては、エンタープライズセールスやパートナーアライアンス、またはクラウドビジネスの経験が必須とされています。

 

クラウドサポートエンジニア

オペレーション・IT サポートエンジニアリング領域では、AWSを活用している顧客の技術支援やトラブルシューティングを行うエンジニアの募集が多数あります。

 
ポジション概要

  • AWSの最新テクノロジーの習得および活用
  • AWSのアーキテクトやサービス開発チームと連携し、豊富な顧客サポート経験から得たAWSサービス改善案を提案する
  • 顧客とのコミュニケーション促進
  • サポート業務プロセスや、顧客の技術サポート体験の改善プロジェクトの推進
  • 開発者コミュニティ向けのチュートリアル・技術記事の執筆やハウツービデオの作成
  • 世界中の有力なエンジニアとのコミュニケーション

 
必要な経験/スキル

  • 3年以上のエンジニアリング経験
  • 以下いずれか1つ以上の業務経験:コンテナ (Dockerなど)、DevOps、オーケストレーション/構成管理、継続的インテグレーションテクノロジー(Chef、Puppet、Kubernetes、Jenkins、Ansibleなど)
  • 常に学び続け、知識や考えをチームに還元し、その技術領域をリードできる
  • 卓越した日本語コミュニケーションスキル (会話および文章)
  • マルチタスクスキル
  • 英語(テキスト)によるコミュニケーションスキル

 
あると望ましい経験/スキル

  • AWSに関する知識
  • Amazon ECS/EKS/Code、AWS CloudFormationに関するトラブルシューティングの経験
  • プログラミング言語での開発経験
  • OSからアプリケーションまでのアプリケーションスタック全体の管理・運用経験

 
やりがい

  • AWSクラウドのソースコードを見ることができる
  • AWS のサービスを自由に使うことができる
  • 経験と知識が活かせ、早いペースで成長できる
  • 社員同士がサポートし合う環境の中で、効率的に仕事ができる
  • ワークライフバランスが取りやすい

クラウドサポートエンジニアは、自らのエンジニアスキルで顧客のイノベーションを手助けするポジションです。
顧客からの問合せなど、最前線で活動することができます。

選考時には、オンラインでの技術テストがあります。

 

AWSの転職難易度


AWSの転職難易度は高いと言われています。

AWSの経験を含め、ポジションで求められるスキルさえ有していれば学歴不問であること、製品の市場シェア率が高く将来性が期待できること、また年収や待遇も良いことから、新卒・転職市場ともに人気が高い企業となっています。

2024年卒IT業界新卒就職人気企業ランキングでは20位にランクインしていることからも、その注目度が伺えるでしょう。

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AWSが求める人材像


AWSの代表取締役長崎忠雄社長からの中途採用向けメッセージによると、困難にぶつかっても挑戦し続ける人やリスクを恐れない人、学び続ける意欲があり、柔軟に進化できる人がAWSが求めている人材だということです。

それぞれくわしくみていきましょう。

 

困難にぶつかっても挑戦し続ける人

AWSでは、どのポジションに応募したとしても、顧客の課題解決のため大小あらゆる問題の解決が職務となります。

AWSを活用し、どのようにビジネス課題を解決できるのか、またはAWSユーザーのトラブルをどのように解決するのかなど、問題の種類は異なりますが、どんな困難な状況になったとしても、その状況を楽しめる人が求められています。

 

リスクを恐れない人

変化の激しいIT業界の中で生き残るためには、常にチャレンジ精神を持ち続ける必要があります。AWSでも、顧客からの意見は開発部門にフィードバックし、製品の改良をし続けているそうです。

現状に満足せず、リスクを恐れず新たな視点で挑戦し続けられる人はAWSに向いているといえるでしょう。

 

学び続ける意欲があり、柔軟に進化できる人

Amazonでは、Learn and Be Curiousという信条があり、好奇心を持ち学び続けることが推奨されています。

AWSでも、新たな技術やパートナー、関連事業など様々なことに興味を持ち学ぶ姿勢が重視されています。

 

AWSの選考フローと面接対策

AWSの中途採用選考フローと面接対策について、解説します。

 

選考フロー

AWSの一般的な中途採用選考フローは書類選考→面接(2回~)→内定となります。
エンジニア職はオンラインでの技術テストがあります。

通常は、書類選考後にオンラインで一次面接、最終面接が行われます。
複数人の面接官と個別面接を行うスタイルです。

 

面接対策

AWSは、Amazonの社員(アマゾニアン)として、Amazonの行動指針OLPに従い行動することが求められています。
面接でもOLPを評価軸としてこれまでの職歴や経験を評価されます。

そこで、AWSではAmazonの採用面接同様STARメソッドを用いて受け答えすることが推奨されています。

STARメソッド

  • SITUATION(状況)
  • TASK(タスク)
  • ACTION(行動)
  • RESULT(結果)

質問に対して、上記内容を含め簡潔に伝えることで、好印象を残せます。

 

AWSへの転職を成功させるためのコツ

AWSへの転職を成功させるための3つのコツを紹介します。

AWSでの評価軸となるOLPについても詳しく解説するので、書類作成・面接対策時には是非参考にしてみてください。

 

OLPを理解する

AWSの社員はAmazonが掲げる世界共通の行動指針、Our Leadership Principles(通称OLP)に従い毎日行動しています。
誰もがリーダーであるという基本的な理念を念頭に、全員がリーダーシップを持って問題を解決することが重要です。

Our Leadership Principles

  • Customer Obsession(顧客ファースト)
  • Ownership(オーナーシップ)
  • Invent and Simplify(革新と創造)
  • Are Right, A Lot(多くの正しい判断)
  • Learn and Be Curious(好奇心を持ち、探求する)
  • Hire and Develop The Best(優れた人材を見極め、育てる)
  • Insist on the Highest Standards(常に高い水準を追求する)
  • Think Big(広い視野で思考する)
  • Bias for Action(行動第一)
  • Frugality(倹約)
  • Earn Trust(信頼を得る)
  • Dive Deep(深く思考する)
  • Have Backbone; Disagree and Commit(信念を持ち、妥協しない)
  • Deliver Results(どんな問題もやり遂げる)
  • Strive to be Earth’s Best Employer(職場環境の向上)
  • Success and Scale Bring Broad Responsibility(謙虚で思慮深く、責任感を持って)

OLPをじっくり読み理解したうえで、自身の経験やスキルと照らし合わせ、何をアピールすべきかを考えましょう。

 

専門性の高いスキルをアピールする

AWSへの転職はスキルと経験が重視されます。エンジニアならもちろんですが、営業職でもAWSに関する知識を有している方が有利になるでしょう

AWSに関する経験や知識がない場合は、OLPのLearn and Be Curiousを思い出し、興味を持ち学ぶ姿勢をアピールすると効果的です。

 

転職エージェントを利用する

AWSは転職難易度が高いため、面接対策や選考書類の作成に不安がある方は、転職エージェントの利用がオススメです。
内定実績が豊富な転職エージェントを利用することで、強力なサポートを受けられます。

エージェントファインダー】なら、AWSの面接対策や適切な応募ポジションについてなど的確なアドバイスを受けることができ、内定確度が高まります。

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AWSの年収・福利厚生

AWSに転職した際に、どの程度の年収になるかも気になるところでしょう。

ここではAWSの年収・福利厚生について、くわしく解説します。

 

年収

AWSは従業員の年収を公開していません。口コミ情報によれば1200万~1300万円が平均年収になります。

AWSはAmazon同様、トータルコンペンセーション制が採用されているため、基本給に各種手当等が加算されています。そのため、年収が高くなる傾向があるようです。

貢献度に応じ評価が決まる実力主義の給与体系で、年に1度の業績評価による査定を経て翌年の給与が決まります

 

福利厚生

AWSは福利厚生も充実しています。
主な福利厚生は以下のとおりです。

  • 研修・育成プログラム
  • 健康診断
  • 通勤交通費 (月 5 万円まで支給 )
  • 会員制福利厚生制度( ポイント付与あり )
  • 社員割引 ( Amazon.co.jpの商品を社員割引価格で購入可能 )
  • 従業員アシスタントプログラム( EAP )
  • 団体生命保険 (保険料全額会社負担)
  • 従業員支援プログラム
  • 育児支援プログラム
  • 社内公募制度(海外を含むAmazon内の募集中ポジションに応募可)
  • 株式報酬

株式報酬は、OLPの行動指針に沿って社員が自社に対してオーナーシップの機会を持てるよう、Amazonの譲渡制限付き株式を受け取れるシステムです。

 

AWSの社風・カルチャー


転職時には社内の風潮や根付いている文化、雰囲気も重要です。
ここではAWSの社風・カルチャーについて解説します。

 

クライアントファーストの姿勢

AWSはAmazonの関連会社として、Amazon同様「地球上で最もお客様を大切にする企業」であり続けることを重視しています

この企業理念は1995年のAmazon創業以降、継続的に掲げられています。
Amazonの顧客、世界中の購買者や販売業者はもちろん、AWSユーザーやコンテンツクリエーター、開発者、エンタープライズなど、幅広い顧客を大切にし、顧客のニーズを満たすために行動することが徹底されています。

 

社食にもカルチャーが反映されている

AWSの東京オフィスはアマゾンジャパン株式会社と同じ目黒セントラルタワーにあります。
社食スペースは共用となっているそうです。

AWSの社食はオーガニック食材や思想・宗教に関わらず食事を楽しめるよう工夫されています

サークル活動を行うエリアも同じ階にあるため、社員との交流もはかどるでしょう。

OLPや多様性など、AWSの社風やカルチャーを感じられるつくりになっているとのことです。

 

AWSの転職に関するよくある質問

最後にAWSの転職に関するよくある質問をまとめました。

AWSへの転職をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

AWSの強みは?

AWSが取り扱っているAmazon社のクラウドコンピューティングシステムAWSは、全世界でのシェア率不動のNo.1として知られています
銀行や公共事業の基盤としても利用されているため、インフラとして今後ますます生活に欠かせない存在になっていくでしょう。

 

AWSは未経験からめざせる?

AWSでは、ほとんどのポジションが経験とスキルを重視しています。
ポテンシャル採用枠ではないため、未経験からめざすのは難しいでしょう

 

英語が話せないとAWSへの転職は厳しい?

ポジションによっては英語力がなくても問題ありません。
AWSのオフィス内共通言語は日本語ですので、応募要件に明記されていない限り、英語力は必須条件ではありません

グローバルチームとの連携が必要なポジションは英語スキルが必須となるため、面接も英語で行われています。

 

AWSに転職するには

世界シェアNo.1のAWSを手がけるアマゾンウェブサービス(AWS)は、今後も重要なインフラとして発展していくと考えられます。将来性が高く、転職市場でも人気のAWSへの転職を実現するには、同社への内定実績が豊富な転職エージェントに相談するのが内定の近道です。

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