外資系コンサルタントは、年収1,000万円以上を目指せる職業です。年齢や性別に関わらず、実力があれば評価されやすい環境も魅力です。この記事では、外資系コンサルタントの年収や転職するために必要なスキルなどを解説します。外資系コンサルティングファームへの転職を考えている方は、最後までご覧ください。 |
目次
外資系コンサルティングファームの特徴3選
外資系コンサルティングファームの特徴は以下の3つです。
- 年収が高い
- 実力・成果が重視される
- 長期休暇を取りやすい
以下で詳しく特徴をチェックしておきましょう。
年収が高い
コンサルティングの仕事には、企業の経営課題を解決できるほどの専門知識や高いスキルが必要です。経営課題の解決は企業存続に不可欠ですから、クライアント企業がコンサルティングファームに支払う金額も高額になります。優秀なコンサルタントであるほど、成果に見合ったインセンティブが支払われ、年収も高くなります。
また、コンサルティング業界は製造業と違い、設備投資がかからないため、高い利益率を誇ります。結果として社員に支払える配分が高くなり、コンサルタントの年収も高くなります。
実力・成果が重視される
コンサルティングファームの中でも、外資系のコンサルティングファームは実力を重視した評価制度を取り入れている企業が多く、プロジェクトでの評価や成果が収入に直結します。パフォーマンス次第では、早期昇進も期待できる環境です。外資系は日系と比較してインセンティブの割合も高く、成果次第では固定報酬を上回る場合もあります。
実力が重視されるからこそ、論理的思考力や課題解決能力、高いコミュニケーション能力が求められ、経験豊富な人材が求められています。
長期休暇を取りやすい
外資系コンサルタントの仕事はプロジェクトの状況次第で激務になることもありますが、プロジェクトが落ち着けば長期休暇を取りやすいのも特徴の一つです。成果が重視されるため、仕事さえしっかりしていれば、長期休暇も取りやすい環境です。
最近はコンサルティング業界でも働き改革が進み、プロジェクト期間中であっても休みを取れるケースもあるようです。中には、日頃からワークライフバランスを重視した働き方が可能な企業もあります。ワーケーション制度を取り入れており、旅先から仕事ができるケースもあると言います。
外資系コンサルティングファームの企業別平均年収
外資系コンサルタントの平均年収は1,000万円前後です。とはいえ、一口に外資系コンサルティングファームといっても、実際には下記のように領域は多岐に渡ります。
- 総合系コンサルティングファーム
- 戦略系コンサルティングファーム
- IT系コンサルティングファーム
- 財務アドバイザリー系コンサルティングファーム
- ブティック系コンサルティングファーム など
上記の分類別に代表的な外資系コンサルティングファームの平均年収を調査したところ、以下のような結果となりました。
総合系コンサルティングファームの平均年収
デロイトトーマツグループ | 955万円 |
PwCコンサルティング | 935万円 |
KPMGコンサルティング | 900万円 |
総合系コンサルティングファームの業務範囲は幅広く、業務改善や経営コンサルティングなどの幅広い支援を行っています。平均年収は900万円以上が一般的で、実力次第でその何倍にもなる可能性があります。
戦略系コンサルティングファームの平均年収
ボストンコンサルティンググループ | 1,381万円 |
マッキンゼーアンドカンパニー | 1,211万円 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 967万円 |
戦略系コンサルティングファームは、クライアントの経営課題や目標を見据えて、戦略的なアドバイスを提供します。外資系戦略コンサルタントの平均年収は、国内企業よりも高く、1,200万円以上と高水準です。
IT系コンサルティングファームの平均年収
日本IBM | 920万円 |
アクセンチュア | 803万円 |
IT系コンサルティングファームは、ITを活用して企業の課題を解決する企業です。外資系IT系コンサルティングファームの平均年収は、800〜900万円前後でした。
財務アドバイザリー系コンサルティングファームの平均年収
KPMG FAS | 1,180万円 |
PwCアドバイザリー | 881万円 |
財務アドバイザリー系コンサルティングファームは、財務会計や税務、M&Aなどのアドバイザリー業務を行う企業です。M&A支援や事業再生など取り扱う案件の規模が大きいため、年収も高くなる傾向にあります。
ブティック系コンサルティングファームの平均年収
マーサージャパン | 959万円 |
ブティック系コンサルティングファームは、人事組織や企業ブランディング、マーケティングなど分野特化型の支援を行います。企業規模は比較的小さいところが多いものの、年収は高い傾向にあります。
外資系コンサルティングファームの平均年収ランキング
主要総合系コンサルティングファームの平均年収ランキングは、下記表のとおりです。
外資系企業 | 日本支社の平均年収 |
---|---|
ボストンコンサルティンググループ | 1,381万円 |
マッキンゼーアンドカンパニー | 1,211万円 |
KPMG FAS | 1,180万円 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 967万円 |
マーサージャパン | 959万円 |
デロイトトーマツグループ | 955万円 |
PwCコンサルティング | 935万円 |
IBM | 920万円 |
KPMGコンサルティング | 900万円 |
PwCアドバイザリー | 881万円 |
アクセンチュア | 803万円 |
平均年収を見るとこのようなランキングになりました。ただし、外資系コンサルティングファームはインセンティブの割合が高いため、同じ企業に勤める社員の中でも年収に差があります。成果を出せば出すほど高年収が見込める環境です。
外資系コンサルタントの中でも、マネージャーやパートナーなどの役職者はさらに年収が高く、人によっては2,000万円や3,000万円を超えることもあります。
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【役職別】外資系コンサルタントの平均年収と仕事内容
外資系コンサルタントに転職する際は、これまでの経験やスキルに応じて役職が決定します。ここでは外資系コンサルタントの平均年収や仕事内容を役職別に紹介します。
アソシエイト・アナリスト
アソシエイトやアナリストは、新卒採用者やキャリアの浅い人が就く役職です。入社して3年前後はアソシエイトやアナリストとして仕事をこなし、コンサルタントやシニアアソシエイトを目指します。アソシエイトやアナリストの平均年収は450〜800万円です。
アソシエイトやアナリストは、クライアント企業のデータ分析が主な仕事のため、リサーチャーと呼ばれることもあります。日々の業務をこなしながらコンサルタントの実務を学ぶため、企業によっては残業も少なくありません。
コンサルタント・シニアアソシエイト
コンサルタントやシニアアソシエイトは、3年以上経過した社員や中途採用者が就く役職です、平均年収は500〜1,300万円です。MBA(経営学修士)採用者とアナリストからの内部昇格者で構成され、中核的な役割を担います。
業務内容はアナリストの指導やマネージャーの補佐がメインで、クライアントが抱える課題の解決案を考えます。クライアント対応の比重が高まり、課題解決に向けた提案力が求められる一方で、マネジメント業務への関与も増えてくる重要な段階です。
マネージャー
マネージャーの平均年収は900〜2,000万円です。主な業務は予算管理やチームのリーディングで、クライアントの課題解決のためにアソシエイトやコンサルタントを指導する役割もあります。そのため、コミュニケーションやマネジメント能力が問われます。
シニアマネージャー・プリンシパル
シニアマネージャーやプリンシパルの平均年収は、1,400〜3,000万円です。
部下の育成や採用業務を担当するほか、単なる現場実務だけでなく、より経営的な視点からの意思決定を行う立場にあります。上位役職のシニアマネージャーやプリンシパルの役割は、大規模プロジェクトのリーダーとして所属組織をリードすることです。また、プロジェクトの管理と創出を中心に、パートナーの右腕として活躍することも期待されます。
パートナー・ディレクター
パートナーやディレクターは一般企業でいう取締役を指し、平均年収は5,000万円を超える場合もあります。
実務の範囲を超えて、会社の運営そのものに携わり、決定権限を持つ重要な立場です。パートナーやディレクター次第でクライアントからの案件を受注できるかが決まるため、社内への影響は全役職の中で最も大きいのが特徴です。
外資系コンサルティングファームの年収が高い理由
外資系コンサルティングファームの年収が高い理由は、以下の2つです。
- 実力主義で成果が報酬に直結する
- 高度なスキルと知識が求められる
以下でその理由を詳しくチェックしていきましょう。
実力主義で成果が報酬に直結する
外資系コンサルティングファームでは、実力主義の傾向が強く、個人の成果が報酬に直結します。基本給に加えてプロジェクトの成果や個人の貢献度に応じたインセンティブやボーナスが支給されるため、年収が高額になります。
また、年功序列ではなく実力重視のため年齢問わずに昇格が可能です。個人の実力を正しく評価し、その成果を報酬に直結させる方針はモチベーションの維持・向上にもつながるでしょう。
高度なスキルと知識が求められる
コンサルタントとして活躍するには、企業の経営課題を解決するための専門的な知識やスキル、経験がなければいけません。それだけの知識やスキルを身につけるには、日頃から経験や学びを積む努力が必要です。
専門的な知識やスキルはクライアント企業からの評価にも繋がり、昇進に大きく影響します。マネージャー以上の役職者になると、年収はさらに高くなります。
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高年収外資系コンサルタントになるために必要な3つのスキル
外資系コンサルタントとして活躍するには、論理的思考力やコミュニケーション能力が欠かせません。高年収のコンサルタントになるには、さらに下記の3つのスキルが必要です
- プレゼンテーション能力
- プロジェクトマネジメント能力
- ビジネスレベルの英語力
必要なスキルを身につけて年収アップを目指しましょう。
プレゼンテーション能力
外資系コンサルタントにとって、プレゼンテーション能力は最も重要なスキルの1つです。クライアントに対する提案の場は、コンサルタントの力量が最も問われる場面でもあります。自身の考えや提案内容を明確かつ論理的に伝え、質疑応答にも臨機応変に対応できれば、クライアントから高い信頼を得られます。
プロジェクトマネジメント能力
マネージャーやシニアマネージャーなど職位が上がると、ただ単に解決策を提案するだけでなく、プロジェクトを遂行するためのマネジメント能力も必要になります。チームをまとめるにはリーダーシップが不可欠で、メンバーの特性を理解し、最大限のパフォーマンスを引き出すことが求められます。
また、スケジュール管理やリスク管理など、実務面での管理能力も欠かせません。優れたプロジェクトマネジメント能力があれば、クライアントの課題を着実に解決へと導け、高い成果とそれに伴う報酬が期待できます。
ビジネスレベルの英語力
グローバル企業が主要クライアントとなる外資系コンサルティング業界では、英語力が不可欠です。グローバル企業がクライアントになったときは、資料や提案書の作成、プレゼンテーションなど、業務の大半が英語で行われます。
重要なミーティングはしばしば英語で行われ、クライアントのネイティブスピーカーと直接やりとりする場面も多くあるでしょう。外資系企業でコンサルタントとして活躍するには、ネイティブとも込み入った議論ができる高度な英語力が求められます。
外資系コンサルタントに向いている人・求められる人の特徴
外資系コンサルタントに向いている人の特徴は以下の4つです。
- 論理的思考力がある
- コミュニケーション能力が高い
- 幅広い専門知識・経験がある
- チャレンジし続ける姿勢がある
このような素質を持ち合わせている方は、外資系コンサルティングファームでコンサルタントとして活躍できるでしょう。
論理的思考力がある
コンサルタントには、論理的思考力が必要不可欠です。実際に外資系コンサルの求人では応募資格に「論理的思考力、もしくはその素養があること」と記載している企業が多くあります。
クライアントの課題解決に向けて、チームメンバーやクライアントと多角的な観点で議論を重ね、最適な解決策を導き出す必要があります。また提案内容をクライアントに説明する際にも、論理的な構成と明快な理由付けが重要で、説得力のある論理展開が欠かせません。
コミュニケーション能力が高い
コンサルタントはクライアントやプロジェクトメンバーと接する必要があり、コミュニケーション力が欠かせません。クライアントから本音を引き出す傾聴力も重要です。
また、プロジェクトメンバーには指示を明確に出して、円滑にコミュニケーションを取る必要があります。外資系コンサルティングファームでは、国籍や文化の異なるメンバーと仕事することもあるため、語学力はもちろん、グローバルマインドも求められます。
幅広い専門知識・経験がある
外資系コンサルタントは、クライアント企業の業種・業態を問わず、さまざまな経営課題に対応するため、幅広い専門知識と経験が求められます。業界未経験だったとしても、ITやオペレーション、経営などの深い知識があれば重宝されます。
経営全般の専門知識とクライアントの業界知識を組み合わせたうえで、最新の動向も把握できる柔軟性が求められます。そうした専門性の組み合わせがあれば、コンサルタントとして活躍できるでしょう。
チャレンジし続ける姿勢がある
コンサルタントは、常に新しい課題に立ち向かう姿勢が求められます。チャレンジする姿勢とあきらめない粘り強さは欠かせません。クライアントの経営課題は千差万別で、類例のない困難な問題に遭遇することもあるでしょう。
そういった場面でも、解決へのチャレンジ精神を持ち続けることが重要です。困難に立ち向かう強い意志があれば、コンサルタントとしての優れた資質を発揮できるはずです。
外資系コンサルタントの年収・転職に関してよくある質問
外資系コンサルタントの年収や転職に関してよくある質問を紹介します。外資系コンサルタントへの転職を考えている方は、よくある質問をチェックして不安を解消しましょう。
外資系コンサルタントの年収や転職に資格は影響する?
外資系コンサルタントの年収や転職には、資格よりも経験が重視されます。コンサルティング業務の経験やプロジェクトマネジメント経験、事業開発・新規事業開発の経験があれば、転職の際に重宝されるでしょう。
外資系コンサルタントの仕事は激務?
外資系コンサルタントの仕事が激務かは一概に言えませんが、決して楽な仕事ではないことは確かです。とは言え、プロジェクトの過密期と閑散期が交互に訪れるため、常に同じペースで残業を強いられるわけではありません。近年は、長時間労働の是正、リモートワークの促進、有給休暇取得の奨励など、ワークライフバランスに注力している企業も多くあります。
未経験でも外資系コンサルタントに転職できる?
コンサルタントとしての素質があれば、業界未経験でも転職できます。企業によっては入社後の研修制度が充実しており、業界未経験の方もコンサルタントに必要なスキルや知識を身に付けられる制度が充実しています。
外資系コンサルティングファームへの転職に学歴は必要?
外資系コンサルティングファームでは、学歴が重視される傾向があります。とはいえ、学歴がないと転職できないわけではないので、コンサルタントへの適性がある方は積極的にチャレンジしてみるといいでしょう。
外資系コンサルティングファームへの転職はエージェントファインダーへ
外資系コンサルタントの平均年収は高水準で、1,000万円を超えることも珍しくありません。実力次第で昇給・昇格でき、なかには年収2,000万円以上を稼ぐ方もいます。
外資系コンサルティングファームに転職するためには、論理的思考力やコミュニケーション能力などが欠かせません。コンサルタントとしての素質やプロジェクトマネジメント経験などがあれば、業界未経験でも転職市場で重宝されるでしょう。
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