人材輩出企業として知られるリクルート。中でもエンジニアをはじめとするテクノロジー職種については、同業の中でも求めるレベルが圧倒的に高く、内定率は0.数パーセントとも言われています。そんな中で10%を超える内定率を誇り、リクルート社から「内定率No.1転職エージェント」として表彰を受けているのが、株式会社コープラスの新井氏です。新井氏はなぜこんなにも高い内定率を実現しているのでしょうか。その背景やリクルート面接突破のポイント、転職サポートのスタンスについて話を聞きました。
新井 洋企さん 株式会社コープラス Executive Consultant
ネバダ州立大学ラスベガス校大学卒業。ITベンチャーにて経験を積んだ後、人材業界に転職。トップキャリアコンサルタントになり、株式会社コープラスに創業メンバーとして参画。IT、コンサルティングファーム、リクルートグループに特化した人材紹介を行う。これまでに86名が同氏経由でリクルートIT系職種に入社(2022年11月現在)。リクルートのIT系職種で、全エージェントNo.1の内定率を誇る。
目次
リクルートのエンジニア/テクノロジー職に特化し、86名の転職を決めた
2012年のリクルートグループの分社化を機に、旧リクルートテクノロジーズ様(現:株式会社リクルートのIT系職種)に特化した転職支援を続けてきました。2022年11月時点で転職決定者数は86名。
大手エージェントを含めても、この数は上位3位以内に入ります。
それまでは、大手IT企業のPL(プロジェクトリーダー)、PM(プロジェクトマネジメント)の転職支援を行っていました。リクルート様のIT系職種へ紹介できたのは、つながりがあった求職者の人材スペックと、求められる人材スペックに共通点が多かったこともあります。
それでも、同業他社の中でも求める人材レベルが圧倒的に高い同社に対し、内定率13~14%を保っているエージェントはほかにいない。1社に特化することで、社員との接点が増え、徹底的にリアルな情報収集ができるようになったのは大きいでしょう。
リクルート IT職種の選考通過率No.1 新井 洋企 氏
株式会社コープラス Executive Consultant
リクルート IT系職種に累計86名の内定を輩出(2022年11月時点)
①圧倒的な内定実績による人脈・独自情報を保有
②リクルートが求める人物像を熟知
③面接で聞かれる45の質問を徹底指導
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約2時間の初回面談で、知っている情報はすべて伝えきる
企業の情報収集のために行っているのは、出会った社員の方に対し、これまでのキャリアや仕事内容、プライベートのことまで根掘り葉掘り聞くこと。出身地、出身業界、1日のスケジュールなど、「この会社では、どんな経歴の、どんな強みを持った人が、どんなことを大事にしながら働いているのか」、定性的な人物情報を集めます。求職者にとって、どんな情報がためになるのかはわからない。たくさんの引き出しを持っておくに越したことはありません。
求職者には、最初の面談で2時間ほど、できるかぎり対面でお話させていただきます。
これまで、リクルート様のIT系職種に対して500人以上の方を推薦し、面接の各フェーズでの通過率、実際に入社し活躍されている方の特徴などをすべて見てきました。経歴やスキル、性格特性の相性など、求人情報には載っていない内容も、私のこれまでの経験から言えることはすべてお伝えするようにしています。
「人事はこういう方、面接担当者はこういう経歴を知りたがる方です」といった、選考上役立つ情報から、「今期、この部署だけで〇名採用予定で、これまでは求めていなかった△△の経験も求めるようです」といった最新の採用状況、「この部署のマネージャーは、私が以前転職支援した方で、こんな経歴です」といった職場の様子がわかるものまで、網羅的にお伝えする。求職者の方には、その上で志望するかを考えていただきたいと思っています。
社員一人ひとりの人物データベースが蓄積されていくと、「この部署にはこういうタイプが多い」「あの部署の雰囲気とは全然違う」という、企業内の各部門のカラーが見えてくる。求職者と企業のマッチングを考える際、「あなたは、この部署よりも、こっちの部署の方が合うと思いますよ」と、ご本人の働く姿を具体的にイメージして伝えられるかは非常に重要だと考えています。
面接対策で、主体的に行動したエピソードや実績を引き出していく
内定決定率を上げる取り組みの一つが、面接対策面談です。求職者の方には事前に「45問の質問項目シート」をお送りし、すべて記入いただきます。その上で、企業側の質問の意図、答え方のポイントを対面で整理し、「この実績を具体的に伝えた方がいい」などとアドバイスしていきます。
リクルート様のIT系職種に限らず、「主体的に行動する力」はリクルートグループに共通して求められる力です。スキル面では十分でも働き方のスタンスが合わない方は少なからずいらっしゃいます。
例えば、大手メーカー系SIer出身で、要件定義されたものを受けることに慣れている方。「上流工程に携わりたいから事業会社に行きたい」と、リクルート様を希望されるのですが、受け身姿勢が身についてしまっていると、なかなか受からない。あるいは入社しても大変苦労します。
そこで、与えられた仕事以外に、「自ら考え行動して案件を動かした」経験はないかをヒアリングし、能動的な姿勢を示すエピソードを必ず伝えるようアドバイスします。
45問すべてを埋めるために、誰でも半日くらいはかかってしまいます。でもこれまでの経験上、そこまでしなければリクルート様には受からない。質問の答えをまとめていくプロセスが重要であり、一度シートを完成させた方は、その後自ら振り返りを深めていきます。
一次面接、二次面接と進んでいく際は、企業からのフィードバックが届くので、求職者の方にメールでお伝えします。皆さん、自分がどう回答したかを反省しながらシートの内容をどんどん更新させていく。私は、考えるきっかけややり方を提示しているだけだと思っています。
納得して転職活動を終えられるよう、環境整備に力を注ぐ
選考日程の調整も、内定決定率を左右する要素の一つです。
私が転職サポートをする求職者には、多くても7~8社の企業を受けることをおすすめしています。そして優先順位の低い企業から面接を受けるように、面接日程を設定していきます。面接は慣れの問題も大きいため、自信がついたころに、第一志望の企業の選考が始まるよう設定するのです。
企業側から、内定承諾の回答を迫られることもありますが、そこを交渉するのもエージェントの役割。求職者の方が、納得感をもって選べるような環境を整えています。
転職サポートした方からは
「面接対策をやっていなければ、受からなかった」
「表面的な求人情報だけではなく、企業内のリアルな情報も教えてもらえた」
といった声をよくいただきます。
学歴や経歴、スキルがすばらしくても、「ここがすごい!」と第三者に指摘されなければ気づかず、うまくアピールできないまま不採用になってしまう方はたくさんいます。
企業のことを深く理解したエージェントと伴走することは、非常に意味があるのです。
もし、行きたい業界や企業が明確に決まっているのであれば、そこに特化したエージェントを探した方が、確実に内定率は上がります。エージェントを探す際は、経歴や実績をきちんと調べ、転職パートナー選びを妥協しないでほしいと思っています。
リクルートのエンジニア職へ転職するには
リクルートへの転職を検討されている方は、実績トップクラスのヘッドハンターへの相談が転職成功への近道となるでしょう。新井氏のようなヘッドハンターであれば、過去の面接内容や面接官にまつわる情報、内定をもらうために必要な要素を、リクルートの人事並みに把握しています。
志望度合いの高い方は、内定の角度をあげるために是非、エージェントファインダーにご登録ください。コープラス新井氏をはじめとした、リクルートの転職に強いヘッドハンターをご紹介させていただきます。