2022.11.17

リクルート

大手SIerからリクルートのエンジニア職へ!内定の裏側をヘッドハンターが解説

エージェントファインダーを通じてリクルートのエンジニア職に内定・入社されたAさんは、大手SIerでエンジニアとして勤務していました。リモートワークの求人があるなら、転職を考えてもいいと軽い気持ちでエージェントファインダーに登録し、紹介されたのがリクルートのIT系職種で圧倒的な内定率を誇る、株式会社コープラスのヘッドハンター新井氏でした。

新井氏は、Aさんのキャリアにどのような可能性を感じていたのでしょうか。また具体的にどのようなサポートにより、内定へと至ったのでしょうか。「内定するのは100人に1人」とも言われる、エンジニア転職の最難関企業リクルート。その内定の舞台裏を聞きました。

 

新井 洋企 氏 プロフィール

株式会社コープラス Executive Consultant

海外の大学を卒業後、ITベンチャーにて経験を積んだ後、人材業界に転職。トップキャリアコンサルタントになり、株式会社コープラスに創業メンバーとして参画。IT、コンサルティングファーム、リクルートグループに特化した人材紹介を行う。これまでに86名が同氏経由でリクルートIT系職種に入社(2022年11月現在)。リクルートのIT系職種で、全エージェントNo.1の内定率を誇る。

 

エンジニアとしての専門性、コミュニケーション能力の高さに強い可能性を感じる

弊社からご紹介したAさんの転職サポートを、ありがとうございました。リクルートと大手IT企業の2社に見事内定されましたね。今回の結果は、当初から想像していましたか?

Aさんが専門とする領域のエンジニアは、なかなか転職マーケットに出てこない、希少性の高いキャリアです。30代前半、一度の転職を経て現在は大手SIerで働き、しっかりキャリアを積まれている方なのではないかと推察し、是非お話したいと思いました。

実際にお話するとキャリアの軸が明確なこと、コミュニケーション能力が高く、ご自身の専門分野についてしっかり語ることができる点に強い可能性を感じました。

 

-求人はどういった観点で提案しましたか?

Aさんの希望は自身の専門が活かせる仕事内容で、なおかつ居住する九州エリアからのリモートワークが叶うこと。この2点でした。私が持つ求人の中から条件にマッチする3社を提案しました。結果、その中から事業会社である2社に応募することになりました。

 

リクルートの人事、過去の転職者86名から得る独自情報を転職者にインプット

-Aさんによると、新井さんはリクルートに関して保有する情報も豊富だったと聞いています。転職者・候補者にはどのような情報をインプットしていますか?

  • 求人企業の業界内での立ち位置
  • そこでキャリアを積むと市場価値はどうなるか、それはなぜか
  • 過去どんな人が、どういう理由でその企業を選んでいるか
  • 入社後にどれくらいの年収をもらっているのか
  • そこからどのようなところに転職をしているのか

こういった全体感を説明するようにしています。今回Aさんが受けたポジションについては、裏話も少しお話しました。6-7年ほど前に業界での有名なエンジニアを引っ張って、リクルートが本気で取り組み始めた領域なのです。そこから時を経て現在、この組織がどうなっているのかなど、私の見立ても含めてお話をしました。

 

-そういった独自情報はどこから入手するのですか?

リクルートが開催するエージェント向けの説明会で聞くこともあれば現場責任者や人事の方、また、私経由で中途入社された方とのやりとりで入手することもあります。これまでに86名(2022年11月現在)のIT系職種の方が入社されているので、情報源は豊富にあります。

 

-今回内定された案件は当初、リモートワークの許容エリアが大阪までだったと聞いています。これを九州まで伸ばせたのは、新井さんのネットワークと交渉力の賜物ですね。

求人票で「許容エリアは大阪まで」と謳われていましたが、例外があるように思いました。Aさんの専門性は希少性が高く、私も面談をしてみて「この方なら九州からのリモートが許されるのではないか」と可能性を感じました。本人も出張に伴う交通費をある程度は自己負担する覚悟があるということだったので、人事に交渉しました。

結果として「この方なら」ということでリモートの希望が叶う形になりました。

 

リクルート IT職種の選考通過率No.1 新井 洋企 氏
株式会社コープラス Executive Consultant

リクルート IT系職種に累計86名の内定を輩出(2022年11月時点)
圧倒的な内定実績による人脈・独自情報を保有
リクルートが求める人物像を熟知
面接で聞かれる45の質問を徹底指導

 

>>>リクルートIT職種の内定率は業界No.1!新井 洋企 氏へのキャリア相談を希望する

 

超難関のリクルート エンジニア職、内定の確度をあげるにはエージェント利用と選考対策の真剣度合いが肝

-リクルートのIT系職種は業界最難関とも言われています。選考通過率はどれくらいなのでしょうか?

母集団のスクリーニングをしないと、内定率は0.数パーセントではないかと思います。ある程度、経歴からスクリーニングをしても1~2%程。私経由の方は内定率が一番高いとリクルートから表彰を受けましたが、それでも10%強です。他の会社では「めちゃくちゃ優秀」と言われる人が、リクルートでは「標準」レベルなんです。とにかく求めるレベルが圧倒的に高い。

 

-新井さん経由だと、ここまで内定率が跳ね上がるのはなぜでしょうか?

選考のポイントを抑えている、というのが大きいです。それぞれの面接で何を見られ、どういうポイントを抑えておく必要があるのか、必要な情報は候補者に全てインプットしています。

ちなみにリクルートは基本的に「会って決める」というスタンスの企業なので、書類選考は経歴に関わらず通りやすいです。その代わり、受験者の70%が一次面接で落ちてしまいます。

自己応募でも書類選考の通過率は変わりませんが、面接の通過率はエージェント経由の方が圧倒的に高いです。そのため、志望度の高い方はエージェント経由で受けることをおすすめします。

 

-それでも内定する人、しない人の違いはどこにありますか?

選考通過のポイントをインプットしたあと、候補者の方がどこまで真剣に対策に取り組むかによって結果は大きく変わります。

私がサポートするときは面接対策シートを渡して想定質問に答えてきてもらいます。その答えを元に、私の気づきをお伝えします。私からのフィードバックをヒントに、自分で考えて面接までにしっかり準備ができる方は、高い確率で内定しています。

ただ多くの方はそこまで真剣に準備をしません。みなさん現職で忙しいというのもありますしね。

 

-準備の真剣度合いが、内定率を左右するのですね。

もちろん、地頭という要素もあります。インプットされた情報をベースに、自走で考えを深め、準備を進められるか。

ここで言う「地頭」は、学歴ではありません。6大学以上でないとリクルートには受からないという噂があるようですが、大学名は参考情報にしかならないと断言できます。出身大学がどこであろうと、地頭のいい方は内定しています。

また、「これはどうですか?」と過剰に質問をする、答えを執拗に求めてくる方もまず内定しません。他の優良企業では内定しても、リクルートには内定しない。求める人物像ではない、ということなのでしょう。

 

リクルートエンジニア職、内定の決め手は専門性と人柄、そしてタイミング

-Aさんがリクルートに内定した決め手はどこにあったのでしょうか?

いくつかありますが、専門性と人柄、タイミングでしょうか。

Aさんは前職でしっかりと専門領域を磨いていました。30代前半ですが、すでにこの領域で独り立ちするレベルのスキルを有しています。そしてこの領域は転職潜在層が多く、転職マーケットに多く現れないという希少性があります。コミュニケーション能力が高く、人柄の面でもリクルートが求める人材でした。

またタイミングも非常に良かった。ちょうどリクルート側で、この領域のエンジニアニーズが急騰していたタイミングでした。こういった複合的な要因で内定に至りました。

 

交渉をするのがエージェントの仕事。転職者のために交渉をしないエージェントは信用に値しない

-リクルートで内定が出たAさんは、3日以内に返事をするよう迫られます。しかしもう1社の選考結果が出るまで回答期限を延長して欲しいとお願いしたようですね。そのあたりも新井さんが交渉してくれたと聞いています。

求人企業が提示する内定承諾期限というのは、ほぼほぼ、延長が可能です。ですから私がサポートするケースでは、どんな企業でも回答期限は延長してもらうよう、企業側に交渉しています。

延長交渉をしない転職エージェントは、エージェントとしての仕事をサボっているのではないでしょうか。早く内定承諾をしてもらうために早めの回答期限を設定し、転職者に意思決定を迫る。こういうエージェントはいかがなものだろうと、常々疑問に思っています。

 

-なるほど、交渉次第で延ばせるものなのですね。自己応募の場合、延長は難しいのでは?

自己応募であっても延長は交渉次第では可能です。私がサポートする候補者の中には、自己応募した企業で選考が進んでいるケースもあります。そういう方には「こう言えば期限を延長してもらえますよ」とアドバイスをして、実際に延長してもらっています。

 

リクルート IT職種の選考通過率No.1 新井 洋企 氏
株式会社コープラス Executive Consultant

リクルート IT系職種に累計86名の内定を輩出(2022年11月時点)
圧倒的な内定実績による人脈・独自情報を保有
リクルートが求める人物像を熟知
面接で聞かれる45の質問を徹底指導

 

>>>リクルートIT職種の内定率は業界No.1!新井 洋企 氏へのキャリア相談を希望する

 

年収は100万UP。リクルートエンジニア職の年収決定ロジックとは

-Aさんの内定時に年収交渉はしましたか?

年収交渉はしていません。そもそも、Aさんは前職から年収が100万円ほどアップした額で提示されています。

 

-100万アップはかなり大きいですね。それだけAさんへの期待が大きかったのでしょうか?

リクルートでは、前職の年収はあまり考慮されません。Aさんの年収がアップしたのは、リクルートの「ミッショングレード制」に照らして決められた年収です。入社時のミッショングレードから逆算して年収が決まる仕組みです。

そのため、前職の年収によっては200万ほどUPする方もいらっしゃいます。

Aさんもスキルレベルを考えると、入社後はさらにUPすると思います。

 

将来の市場価値、生涯年収で転職先を決めることの重要性

-2社から内定をもらい、迷ったAさんは新井さんに相談をし、そこでリクルートを薦められたと聞きました。それはなぜでしょうか?

ここまでお話してきたように、リクルートのエンジニア職は業界最難関。本当に求めるレベルが高い。優秀な人に囲まれ、鍛えられるので市場価値は確実に上がります。

もう1社に行きたければ、リクルートで経験を積んだ後でも、絶対に行けます。でもその逆は難しいかもしれません。

正直仕事内容的には、どちらもAさんにマッチしていました。もう1社に行ったとしても、リクルートとはまた違う経験を積めたと思います。ただAさんの今の年齢を考えると、このタイミングでリクルートに行った方が長い目で見て良いキャリアになると考え、そう伝えました。ちなみにもう1社の方が、提示年収はわずかに上でした。

 

-新井さんだからこそできるアドバイスですね。

複数内定が出て、迷う候補者は多くいますが、ここで大切なのは「正しいエージェントによる介入」です。

ほとんどの転職者は「年収が全て」「年収が高い人が市場価値が高い」という神話を信じています。でもそれは間違っています。世の中には、スキルに見合わない年収を出す企業があるからです。

過去に、リクルートとコンサルティング企業、2社から内定が出た方がいました。リクルートの提示年収は750万、コンサルティング企業の提示年収は900万です。ここまで差があると迷いますよね。

でも私はリクルートに行くべきだ、このコンサルティング会社はスキルに見合わない高い年収を出す企業で、リクルートで力をつけてからこの会社に行けばいいと伝えました。そして実際に彼は、奥様の大反対を押し切ってリクルートを選択しました。

目先の年収に惑わされず、長い目で見たキャリアアップを実現するには、正しいエージェントによる介入が必要なのです。そのためにも転職者には「自社の利益を追求するエージェント」ではなく、「転職者のキャリアアップを長期的な視野でサポートしてくれるエージェント」をパートナーとして選んでほしいと思います。

-貴重なお話、ありがとうございました。

 

リクルートのエンジニア職へ転職するには

リクルートのエンジニア職へ転職を検討されている方は、転職実績トップクラスのヘッドハンターへの相談が転職成功への近道となるでしょう。

新井氏も本文で語っている通り、リクルートのエンジニア職では70%の方が一次面接で落ちてしまいます。実力のある方でも、面接対策がしっかりできていないために落とされてしまうことはよくあります。新井氏のような内定実績トップクラスのヘッドハンターであれば、過去の面接内容や面接官にまつわる情報、内定をもらうために必要な要素を、リクルートの人事並みに把握しています。

志望度合いの高い方は、内定の角度をあげるために是非、エージェントファインダーにご登録ください。リクルートのエンジニア職に圧倒的な内定実績を誇るコープラス新井氏をはじめとした、リクルートの転職に強いヘッドハンターをご紹介させていただきます。

 

 

関連記事

RELATED ARTICLES

2020.03.06

リクルート

リクルートグループのサービスを横断して、ITで支えているリクルートテクノロジーズ。2012年に株式会社リクルートから分社化し、リクルートグループのITやネットマーケティングテクノロジーの開発や提供をしています。今回は元社 […]

2022.08.29

リクルート

リクルートコミュニケーションズは、リクルートホールディングスの子会社で、リクルート関連会社の制作やプロモーション、マーケティングなどを総合的に担っています。(※2021年4月に、株式会社リクルートコミュニケーションズは、 […]

2020.01.22

リクルート

2019年4月1日より国の方針として施行された「働き方改革」。 これに伴い、多くの企業が従業員の働き方を変えていく現在。しかし、ホームページに記載された雇用条件から、実際に働く人の実態を把握するのは難しいものです。 今回 […]

2022.11.18

リクルート

リクルートグループといえば、ホットペッパービューティーやじゃらん、ゼクシィ、リクナビNEXT、indeedなど数多くの有名サービスを展開しています。 また、その先進的な働き方は注目されることも多く、転職先としても大変人気 […]

2022.11.18

リクルート

リクルートのエンジニア部門を担う株式会社リクルートテクノロジーズは、2021年に株式会社リクルートへと統合されました。 エンジニアをはじめとするテクノロジー職の社員が、実際にサービスを動かすビジネス部門と緊密に連携を取り […]

×