就職や転職の総合情報サイト「リクナビ」「リクナビNEXT」、転職を幅広く支援する「リクルートエージェント」を事業の主軸とするリクルートキャリアは、業績の拡大に伴って中途採用を積極的に行っています。
そんなリクルートキャリアの中途採用の競争倍率は20倍を超えており、就職や転職を業務として扱う会社だからこそ、自社の選考では厳しい目が注がれます。 本記事では、リクルートキャリアの中途採用の面接官を経験した元社員の経験談を基に、面接・選考事情や転職者に求める人物像など、選考突破の秘訣に迫ります。 |
目次
リクルートキャリアの中途採用倍率は男性27.1倍、女性18.0倍の狭き門
リクルートキャリアの採用(新卒、中途)の男女比は、いわゆる無期契約のGE(ゼネラル)社員(正社員)で男性61.9%、女性38.1%です。
現役のゼネラル社員の男女構成比率は男性59.2%、女性40.8%なので、近年の採用で男女比に大きな変更はありません。
女性が少ない印象ですが、勤務地を限定できる契約社員の女性採用が多く、社員全体の男女比はおおよそ半々となっています。
中途採用の雇用形態別倍率は以下の通りです。
雇用形態 | 男性 | 女性 |
ゼネラル社員 | 27.1倍 | 18.0倍 |
エキスパート社員 | 77.7倍 | 20.2倍 |
CV社員 | 38.2倍 | 12.2倍 |
どの雇用形態であっても極めて狭き門です。
勤務エリアが限定される契約社員、無期契約への転換が可能なエキスパート社員(契約5年)は男性77.7倍という驚くべき数字になっています。これは男性の採用数がそもそも少ないためで、女性の場合はもう少し落ち着きます。
キャリアアップを目的としたCV社員(契約3年)も大変な高倍率です。
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リクルートキャリアの面接・選考フロー
リクルートグループ全体で採用する新卒と違い、中途採用は事業会社ごとに実施されますが、基本的には以下の流れです。
書類選考 → SPI → 面接1回目 → 面接2回目 → 合否
面接は、1回目がマネージャー(課長級)や部長が実施し、役員クラスが2回目を担当します。
面接の所要時間は最大1時間程度です。面接は基本1対1です。受験者は20代~30代前半が多いとされます。
リクルートキャリアの面接で聞かれる質問
リクルートキャリアの中途採用面接では、1つの質問の回答に対して「なぜ?」と深掘りする問いが続きます。
転職した元社員への取材では、以下のような質問項目が多いとされます。
- 転職しようと思った理由、きっかけ
- これまでどんな体験をしてきたか
- これまでの仕事での成功と失敗
- 自身が考える強みと弱み
- 前職での実績を今後リクルートキャリアでどう生かしたいか
元社員が語るリクルートキャリア面接突破のポイント
中途採用の面接官を担当したことがある元社員によると、面接官に指定された質問項目はなく、転職希望者の書類などを基に面接官それぞれが質問を考えるとのことです。
担当する面接官の判断に委ねられている部分が多く、元社員の場合は質問に対して得られたエピソードを深掘りして再質問を繰り返し、回答に一貫性があるかどうかを確認していたとのことです。
面接時のポイントとしては、
- リクルートキャリアへの転職の熱意
- 前職での実績や得た経験
- リクルートキャリアに転職してきて前職の実績や経験が生かされるかどうか
が挙げられます。
元社員は「仕事をしながら転職活動をしている人も多く、自己分析して考えがしっかり整理されているかどうか、差が出るところ」と忠告します。
リクルートグループ全般として、中途採用の面接では「なぜ」が繰り返されます。
わずかな面接時間で自己PRするためにも、リクルートキャリアへの転職理由を整理して、面接官の追及をチャンスに変えられるよう自己分析の徹底が必要になります。
リクルートキャリアが求める人材とは
リクルートキャリアは、人材事業を柱とするため、多くの個人情報を取り扱います。
新卒入社、転職を希望する人と、優秀な人材が欲しい企業をつなぐ立場として、何よりも「誠実さ」が求められます。
営業職で言えば、キャリアアドバイザー(CA)は転職を希望する個人を最善の就職・転職に導くことをミッションとします。
一方、企業側の採用をサポートするリクルーティングアドバイザー(RA)は、担当企業の採用計画に助言を行い、優秀な人材獲得に向けてCAと協力しながらマッチングを進めます。
人生を左右する就転職、採用の選択には大きな決断が必要で、それを説く熱意を求められます。
また、内定辞退といった急な展開にも迅速に対応し、打開策を見いだすような局面もあり、行動力も必要です。
リクルートキャリアに転職し10年超勤めた元社員は、この熱意と行動力のバランスが取れた人が重宝されると説明します。
想いだけ、フットワークの軽さだけでは業務を担う上で難しい面が多いと言います。
一方で、熱意と行動力どちらかが極端に強く残りをカバーできるような人間性を備えていれば、いくつかの失敗や挫折を経ながらも成功するのではないかと分析します。
リクルートキャリアの選考通過率TOPクラス Kさん
株式会社—— 代表取締役
元リクルートキャリア社員だからこそ
①同社が求める人物像を熟知
②リクルートキャリアのマネジメント層・現場との豊富なリレーション
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面接対策と自己分析の考え方
リクルートキャリアの人材採用分野は、リクルートの保守本流と言える事業です。
色々な変革を遂げながら、時代に合わせて事業を刷新してきたリクルートの長い歴史を背負っています。
生粋の日本企業でありながら、年功序列にとらわれないなど日本企業らしくない面が多々あります。
非常に高い中途採用の競争倍率の中で、こうした企業風土との親和性を問われる面も少なからずあると思われます。
自己分析をする際には、リクルート独特の企業文化・風土も知った上で、自身の価値観や考え方と擦り合わせることもおすすめします。
リクルートキャリアの転職を希望するにあたっては、個人情報の取り扱いを巡って昨年発覚した「リクナビ問題」も面接時のキーワードに挙げられます。
デジタル化の進展に伴う新規事業の難しさが露呈した形で、ガバナンスの在り方などリクルートキャリアは批判を浴びました。
リクナビ問題を広く捉えながら、自身の考え方を整理しておく必要があるでしょう。
この記事のまとめ
☑中途採用の競争倍率は、平均20倍超の極めて狭き門
☑わずかな面接時間で自己PRするためにも自己分析の徹底が必要
☑誠実さ、熱意、行動力が求められる
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