2025.11.07

三井物産

三井物産の平均年収と役職別給与|2025年最新の転職難易度や離職率も解説

三井物産へ転職を目指す方へ、2025年版・最新の年収情報をお届けします。

この記事では三井物産の年収について、公式データに基づいた平均年収から年代・役職別の具体的な給与水準までを詳しく解説します。

さらに競合他社との年収比較や、入社難易度、離職率といった多角的な視点で三井物産の実態に迫ります。

三井物産の平均年収はいくら?最新データを基に解説

2025年3月期の有価証券報告書によると、三井物産の平均年間給与は1,996万円に達しています。

日本の給与所得者の平均を大幅に上回る水準で、世界を舞台に事業を展開する総合商社ならではの高い収益性が、従業員の給与に反映されていることがわかります。

従業員数 5,388名
平均年齢 42.2歳
平均勤続年数 17年7か月
平均年収 1,996万円

 

三井物産 直近6年の年収推移

三井物産の直近の年収推移は以下の通りです。一貫して高い推移ではありますが、特に2023年度を境に大きく増加していることがわかります。

年度 平均年収 平均年齢 平均勤続年数
2019年3月期 1,430万円 42.2歳 18.6年
2020年3月期 1,393万円 42.1歳 18.4年
2021年3月期 1,482万円 42.1歳 18.3年
2022年3月期 1,549万円 42.1歳 18.2年
2023年3月期 1,783万円 42.3歳 18.1年
2024年3月期 1,899万円 42.3歳 17.9年

 

【五大商社比較】競合他社と比べて三井物産の年収は高い?

総合商社の年収ランキングにおいて、三井物産は常にトップクラスに位置しています。

2024年3月期の有価証券報告書で比較すると、三井物産の平均年収は三菱商事次ぐ高水準です。他の五大商社と比較しても、住友商事、伊藤忠商事、丸紅を上回っています。

平均年収 平均年齢
三菱商事  2,090万円  42.7歳
三井物産 1,899万円 42.3歳
住友商事 1,758万円  43.1歳
伊藤忠商事 1,753万円 42.3歳
丸紅 1,654万円 42.4歳

年度の業績によって順位は多少変動するものの、三井物産の年収は業界内でも極めて高い水準を維持していることが分かります。

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上場企業の年収ランキングでは堂々の5位

ダイヤモンドオンラインが2024年10月に発表した「年収が高い会社ランキング2024【全1001社・完全版】1500万円超が13社!」で、三井物産は5位にランクインしました。日本企業でもトップクラスの高年収であることがわかります。

順位 社名 平均年収 従業員数 平均年齢
1 M&Aキャピタルパートナーズ  2,478万円 206人 32.4歳
2 三菱商事 2,091万円 5,421人 42.7歳
3 キーエンス 2,067万円 3,042人 35.2歳
4 ヒューリック 1,908万円 222人 38.6歳
5 三井物産 1,899万円 5,419人 42.3歳

 

【年代別】三井物産の年収推移を解説(20代・30代・40代)

三井物産の年収は年功序列の要素を残しつつ、個人の評価や役職に応じて給与が決定されるため、同期入社でも差がつくことがあります。ここでは、20代、30代、40代という年齢別の年収推移の目安を解説します。

年代ごとの年収水準を把握することで、自身のキャリアプランを具体的に描くことができるでしょう。

 

20代で年収1,000万円に到達する可能性

三井物産では、若手社員でも高い年収を得ることが可能です。新卒入社後、20代半ば、25歳前後で年収が800万円を超えるケースも珍しくありません。

入社数年が経過し、業務経験を積んだ20代後半には、残業代やボーナスの額次第で年収1,000万円の大台に到達する可能性が十分にあります。特に海外駐在となれば各種手当が加算されるため、20代で年収1,000万円超えも現実的です。

評価制度に基づいて着実に昇給していく給与体系が、若手社員のモチベーション維持にも繋がっています。

 

30代で到達する年収の目安

三井物産の30代は、年収が大きく飛躍する時期です。

30歳で1,200万円から1,500万円程度に達し、係長クラスに昇進する33歳前後では1,500万円を超えるケースが一般的です。

さらに35歳頃には管理職への登用も始まり、年収は1,800万円から2,000万円近くに達する可能性もあります。

この年代になると、個人のパフォーマンスや役職による年収差が顕著に表れ始めます。国内外のプロジェクトで中心的な役割を担う機会も増え、責任とともに給与も大きく上昇していくのが特徴です。

 

40代で期待できる年収レンジ

40代になると、三井物産では多くの社員が管理職として活躍し、年収もさらに高い水準に達します。

40歳で課長クラスに昇進した場合、年収は2,000万円を超えることが見込まれます。

その後、45歳で部長クラスになれば2,500万円以上、さらに50歳前後で本部長や役員へとキャリアアップすることで、年収は3,000万円からそれ以上を目指すことも可能です。

40代以降は、担当する事業の規模や成果が年収に大きく反映されるため、個人の能力と実績次第で収入は青天井に伸びていく可能性があります。

 

三井物産の中途入社者の年収実績

三井物産の中途入社者はどれくらいの年収をもらっているのでしょうか。実例をご紹介します。

年齢 前職 前職の年収 三井物産での年収
30代前半 ボストンコンサルティンググループ 1,400万円 1,650万円
30代前半 東京海上保険 1,100万円 1,600万円
30代後半 三井住友信託銀行 1,050万円 1,800万円
30代後半 東京ガス 980万円 1,700万円
30代後半 PWCコンサルティング 1,400万円 2,100万円
40代前半 経済産業省 950万 2,200万円

前職によっては、年収が倍以上跳ね上がっているケースもあり、三井物産の年収の高さが伺えます。

 

【役職別】三井物産の給与テーブルを公開

三井物産の給与は、年齢だけでなく役職に応じて明確なテーブルが設定されています。

一般社員から始まり、チームリーダー、課長、部長へと昇進するにつれて年収は大幅に増加します。さらに、執行役員や取締役といった経営層になると、報酬は億単位に達することもあります。

ここでは現場を支える各役職から役員クラスまで、年収目安を具体的に紹介します。

 

一般職(業務職)の年収はどのくらい?

三井物産の一般職(現在は業務職という名称)は、総合職とは異なる給与体系が適用されます。

初任給は総合職より低いものの、昇給は毎年あり、年収は30歳前後で600万円から800万円程度、40代では1,000万円近くに達することもあります。

主な業務は営業サポートや貿易実務、経理、人事などの事務全般で、多くの女性社員が活躍しています。

総合職と比較すると年収水準は低いですが、国内の一般職としてはトップクラスの待遇です。ワークライフバランスを重視しながらも、安定した高い収入を得られる点が魅力と言えます。

 

課長代理・チームリーダーの年収相場

三井物産では、30代中盤から後半にかけて課長代理や室長補佐、チームリーダーといった役職に昇進するケースが多く見られます。

このクラスの年収相場は、おおよそ1,500万円から1,800万円程度です。

プレイヤーとしての役割に加え、チームのマネジメントも担うようになる重要なポジションであり、将来の課長や部長候補として期待されます。

この段階で国内外の大型案件をリードする経験を積むことが、その後のキャリアアップとさらなる年収増につながっていきます。

個人の評価によって同期内でも差がつき始める時期でもあります。

 

年収2,000万円を超える部長・室長クラスの給与

三井物産において、部長や室長といった管理職、いわゆるシニアマネージャーの役職に就くと、年収は2,000万円を超えるのが一般的です。

具体的な年収レンジとしては、2,000万円から2,500万円程度が目安となります。

このクラスになると、担当する部署やプロジェクトの業績が自身の評価やボーナスに大きく影響します。

大きな責任を伴うポジションですが、それに見合った高い報酬が約束されています。

40代から50代でこの役職に就く社員が多く、豊富な経験と実績が評価された結果として、年収2000万以上の処遇が与えられます。

 

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三井物産の給与体系の内訳を解説

三井物産の給与は、月々の基本給に加えて、賞与(ボーナス)や各種手当で構成されています。

給与体系は、グローバルに活躍する総合職(担当職)と、国内で事業運営を支える業務職で分かれています。

ここでは、それぞれの給与の内訳について、ボーナスの仕組みや残業代の支給実態、特徴的な海外駐在手当などを具体的に解説していきます。

 

ボーナス(賞与)は業績にどれくらい連動する?

三井物産のボーナス(賞与)は年収に占める割合が大きく、会社の連結純利益に連動して支給額が決定される仕組みです。

個人や所属部署の評価も加味されますが、基本的には全社的な業績の影響を強く受けます。

業績が好調な年度には、若手社員でも数百万単位のボーナスが支給されることもあります。

給与全体に占めるボーナスの比率が高いため、会社の業績が良い年は年収が大幅に増加する一方、業績が悪化した場合は年収が減少するリスクも伴います。

近年は資源価格高騰などを背景に、高い水準のボーナスが支給されているようです。

 

残業代は全額支給されるのか

三井物産では、残業代は実績に応じて全額支給されます。

パソコンのログで勤務時間が厳格に管理されており、サービス残業が発生しにくい体制が整っています。いわゆる「ホワイト」な労働環境の整備が進んでおり、コンプライアンス遵守の意識も高いです。

ただし、部署や担当業務、時期によっては業務量が多くなり、残業時間が長くなることもあります。

若手のうちは残業代が年収を押し上げる大きな要素となりますが、近年は働き方改革の影響で全社的に残業時間を削減する動きが強まっています。

 

海外駐在で支給される手当と年収の変化

三井物産では、海外駐在員に対して非常に手厚い手当が支給されるため、駐在時は年収が大幅に増加します。

具体的には海外勤務手当、ハードシップ手当(赴任先の生活環境の厳しさによる)、家賃補助、子女教育手当などが加算されます。

これらの手当は非課税となる部分も多く、実質的な手取り額は国内勤務時の1.5倍から2倍以上になることも珍しくありません。

若手社員が海外駐在する場合、20代で年収1,500万円を超えるケースも見られます。

駐在期間は通常35年程度で、この期間に大きな資産形成をする社員も少なくありません。

 

採用形態で変わる三井物産の年収

三井物産では、新卒採用と中途採用(キャリア採用)の二つの入り口があり、採用形態によって入社時の年収やその後のキャリアパスが異なります。

新卒入社者は横並びでスタートしますが、転職による中途採用の場合は、前職での経験やスキルが給与に反映されます。

ここでは、それぞれの採用形態における初任給や入社後の年収推移について解説します。

 

新卒(大卒・院卒)の初任給と1年目の年収

マイナビ2026によると、三井物産の新卒初任給は大卒で月額32万円、院卒で月額36万円に設定されています。これに賞与や残業代が加わるため、新卒1年目の年収は600万円程度になる見込みです。

対象 基本月額
Global (学卒) 320,000円
Global (院卒) 360,000円
Regional (学卒) 310,000円
Regional (院卒) 350,000円

入社後も順調に昇給し、3年目には800万円、4年目から5年目には1,000万円を超えることが期待できます。

入社10年目には、多くの社員が1,500万円以上の年収に達しており、国内企業の中でもトップクラスの給与水準でキャリアをスタートさせることが可能です。

年功序列的な要素が強く、着実に年収が上がっていく安定感があります。

 

中途採用者の入社時に提示される年収

三井物産の中途採用(キャリア採用)では、入社時に提示される年収は個人の経歴やスキル、年齢によって大きく異なります。

基本的には、同年代の新卒入社社員の給与水準をベースに、前職での給与や専門性が考慮されて決定されます。例えば、30歳で専門性の高いスキルを持つ人材であれば、1,200万円以上の年収が提示される可能性もあります。

中途入社であっても新卒入社者と処遇に差はなく、入社後は同様の評価制度と給与テーブルが適用されます。

即戦力として期待されるため、前職での実績が年収交渉において重要な要素となります。

 

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三井物産の年収はなぜ高い?その理由を3つの視点で解説

三井物産の年収が高い理由は、主に3つの要因に集約されます。

第一に、グローバルに展開する多様な事業ポートフォリオによる高い収益性です。資源・エネルギー分野など、巨額の利益を生み出す事業が従業員の給与に還元されています。

第二に、「人の三井」と称されるように、優秀な人材への投資を惜しまない企業文化が挙げられます。営業、経理、エンジニアといった多様な職種のプロフェッショナルが高いパフォーマンスを発揮できる環境と報酬を提供しています。

第三に、世界中の高リスクな環境で事業を遂行するための対価としての側面です。海外赴任や困難な交渉など、高い専門性とストレス耐性が求められる業務に対する報酬として、高水準の給与が設定されています。

 

高年収の裏側は?三井物産の労働環境と離職率

三井物産は高年収である一方、労働環境は比較的「ホワイト」であると言われています。残業管理が徹底され、福利厚生も充実しているため、働きやすい環境が整備されています。

しかし、グローバルに事業を展開するため、時差のある海外拠点とのやり取りや急な出張など、不規則な働き方が求められる場面も少なくありません。

離職率については、公式なデータは非公開ですが、3年後離職率は1%台と非常に低い水準にあるとされています。

高い給与と充実した福利厚生、そして仕事のやりがいが、低い離職率につながっていると考えられます。

 

三井物産への入社は難しい?就職・転職の難易度

三井物産への入社は、新卒・中途採用ともに極めて難しいと言えます。

日本を代表する企業の一つであり、その高い年収や安定性、グローバルな活躍の機会から、就職・転職市場で常にトップクラスの人気を誇ります。

選考では、高い学歴や語学力はもちろんのこと、主体性やチャレンジ精神、ストレス耐性といった総合的な人間力が厳しく評価されます。

 

採用実績のある大学一覧

三井物産の採用実績を見ると、東京大学、京都大学、一橋大学、慶應義塾大学、早稲田大学といった、いわゆるトップクラスの大学出身者が大半を占めています。

特に早稲田大学や慶應義塾大学からの採用数が多く、学閥が存在すると言われることもあります。

しかし、近年は多様な人材を確保するため、旧帝国大学や地方の有力国立大学、海外大学など、幅広い大学からの採用も行っています。

学歴フィルターがないとは言えませんが、最終的には個人の能力やポテンシャルが重視される傾向にあります。

 

近年の採用人数から見る入社のハードル

三井物産の新卒採用人数は、例年100名から150名程度で推移しています。

一方で、毎年数千人から一万人を超える応募があるため、内定を得るための競争率は数十倍から百倍以上にもなり、入社難易度は非常に高いです。特に総合職の採用は狭き門となっています。

キャリア採用についても、特定の分野で高い専門性を持つ即戦力人材を対象としており、募集枠は少数です。

このような採用人数の少なさと応募者の多さを考慮すると、生半可な対策では内定獲得は困難であり、周到な準備と高い能力が求められることが分かります。

 

まとめ

三井物産の年収は、有価証券報告書によると平均1,996万円と、国内トップクラスの水準です。年代別に見ても、20代で1,000万円、30代で1,500万円以上、40代の管理職では2,000万円を超える高収入が期待できます。

この高い給与は、グローバルな事業展開による収益性や、優秀な人材への投資を惜しまない企業文化に支えられています。

入社難易度は極めて高いものの、それに見合った報酬と成長の機会が得られる企業であると言えます。

 

三井物産に転職するには?

三井物産へ転職を希望する方は、同社への内定実績豊富なエージェントへの相談が内定への近道となります。

内定実績豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や、面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。但し、同社は日本最難関の人気企業のため、親身に転職をサポートしてくれるエージェントは数えるほどしか存在していません。

エージェントファインダーでは、そんな数少ないエージェントのうちの数社をご紹介可能です。ご登録いただいた方には、三井物産へ豊富な内定実績を持つヘッドハンターをご紹介させていただきます。尚、同社には厳しい採用要件があるため、ご経歴によってはご紹介できないことがあります。予めご了承ください。

 

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