
| 「クニエの年収はやばい」と噂されているようですが、同社の転職検討者にとっては気になる情報ですよね。 株式会社クニエは2025年10月1日にフォーティエンスコンサルティング株式会社へと社名変更した、NTTデータグループのコンサルティング会社です。高水準の給与体系と、充実した福利厚生で知られています。
この記事ではフォーティエンスコンサルティングの平均年収や役職別の給与レンジ、働き方の実態、中途採用の難易度まで、転職希望者が知りたい情報を網羅的に解説します。 |
目次
フォーティエンスコンサルティング(クニエ)はNTTデータグループのコンサルティングファーム
フォーティエンスコンサルティングは、NTTデータグループに属する日本のコンサルティングファームです。その起源は、世界で最初のコンサルティングファームと言われるアーサー・D・リトルの製造業コンサルティング部門と、アーンスト&ヤングコンサルティングが統合して設立されたザカティーコンサルティングにあります。NTTデータが2009年に買収し、社名をクニエに変更。さらに2025年10月にフォーティエスコンサルティングへと社名変更しました。
クニエは「QualityUnitesEnthusiasms」、すなわち「品質は熱意を結集する」という理念に由来します。日本企業の変革を支援することを使命とし、戦略策定から業務改革、IT導入まで一貫したコンサルティングサービスを提供している点が特徴です。
フォーティエンスコンサルティング(クニエ)の平均年収は1,100万円と高水準
フォーティエンスコンサルティングの平均年収は、各種口コミサイトや転職エージェントの情報を総合すると1,100万円程と推定されます。日本の平均給与と比較して非常に高い水準にあり、コンサルティング業界の中でも魅力的な給与体系を持つ企業の一つです。
この高い年収は、社員の専門性や貢献度を正当に評価する報酬制度に基づいています。以降では同業他社との比較や、年齢別・役職別の具体的な年収モデルを詳しく見ていきます。
同業他社と比較したフォーティエンスコンサルティング(クニエ)の年収ランキング
コンサルティング業界の同行他社と比較すると、フォーティエンスコンサルティングの年収は高いのでしょうか?
大手の外資系コンサルティングファームと比較すると、フォーティエンスコンサルティング(旧クニエ)の平均年収が約1,100万円であるのに対し、BIG4(デロイト、PwC、KPMG、EY)の平均年収は1,300万円から1,400万円程と大きく上回っています。
一方、アクセンチュアの平均年収は850万円程と言われており、フォーティエンスコンサルティングの方が高水準と言えます。しかし役職が上がるにつれてグローバルで大規模な案件を多く手掛けるアクセンチュアの方が年収は高くなる傾向にあります。
日系のコンサルティングファームと比較すると、アビームコンサルティングの平均年収約750万円よりも大幅に高く、ベイカレント・コンサルティングの平均年収1,350万円よりも低いことがわかります。
フォーティエンスコンサルティングはNTTデータグループという安定した経営基盤を持ちながら、福利厚生の手厚さと高い給与水準を両立させている点が特徴です。純粋な年収額だけでなく、ワークライフバランスやキャリアの安定性といった要素も含めて、どちらがご自身の求める環境に近しいかを総合的に判断するといいでしょう。
年齢別の平均年収モデル
フォーティエンスコンサルティングの年収は年齢よりも役職によって決定される傾向が強く、役職別の年収目安を見るとキャリアアップに伴い給与が着実に上がっていくことがわかります。
| 役職 | 年収目安 |
| アナリスト | 500万円 |
| コンサルタント | 500-700万円 |
| シニアコンサルタント | 700-900万円 |
| マネージャー | 900-1,200万円 |
| シニアマネージャー | 1,200-1,500万円 |
| ディレクター | 1,500-2,000万円 |
実力次第では早期での昇進も可能なため、年齢に関わらず高い報酬を得られる環境が整っているといえるでしょう。
平均的な手取り月収と年収
フォーティエンスコンサルティングの平均年収約1,100万円を基に手取り額を算出すると、独身者の場合、おおよそ800万円程になります。
月収に換算すると、手取りは66万円ほど。ただし、扶養家族の有無や個人の所得控除額によって手取り額は変動します。
フォーティエンスコンサルティングでは年俸制を採用しており、年俸を16分割または17分割し、その一部が月々の給料として、残りが賞与として支払われる形式が一般的です。
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【役職別】フォーティエンスコンサルティング(クニエ)の年収レンジを解説
フォーティエンスコンサルティングの年収体系は、役職(ランク)に応じて明確な給与レンジが設定されています。 新卒は「アナリスト」から始まり、若手や中途採用者が多く就く「コンサルタント」へ。そして「シニアコンサルタント」「マネージャー」「シニアマネージャー」「ディレクター」「マネージングディレクター」へと昇進するにつれて、年収は大幅に上昇します。
実力と成果が評価されるため、同じ役職でも年齢はバラバラですし、評価によって年収に差がつくのも特徴です。
コンサルタントの年収目安
コンサルタント職の年収目安は、500万円から700万円程度とされています。新卒入社から2年目の社員や、コンサルティング未経験で中途入社した場合、このポジションからキャリアを始めることが多いようです。
主な業務は、情報収集や資料作成、分析といったプロジェクトの基礎となる部分を担当し、上位のコンサルタントの指示のもとで業務を遂行します。プロジェクトで経験を積み、高いパフォーマンスを発揮することで、数年後には次のシニアコンサルタントへと昇進する道が開かれます。
シニアコンサルタントの年収目安
シニアコンサルタントは、コンサルタントの上位職であり、プロジェクトの中核を担う存在です。この役職の年収レンジは、約700万円から900万円が目安となります。コンサルタントとして数年の経験を積んだ社員や、事業会社で専門的なスキルを培った転職者がこのポジションに就くことが一般的です。
主な役割として、特定の業務領域の主担当としてクライアントと直接やり取りを行ったり、後輩コンサルタントの指導にあたったりします。プロジェクトを主体的に推進する能力が求められ、成果次第では年収1,000万円を超えることも可能です。
マネージャー以上の年収目安
マネージャー以上の役職に就くと、年収は大幅に上昇します。マネージャーの年収目安は900万円から1,200万円で、プロジェクト全体の管理責任を負います。
その上のシニアマネージャーになると1,200万円から1,500万円、さらにディレクターでは1,500万円から2,000万円程度に達します。最上位の役職であるマネージングディレクターは、年収2,500万円以上となり、会社の経営にも関与する立場です。
これらの上位職は、プロジェクトのデリバリーだけでなく、クライアントとの関係構築や新規案件の獲得といった営業活動も重要な職務となります。
ボーナス(賞与)は年収にどう影響する?
フォーティエンスコンサルティングの年収は年俸制ですが、その内訳にはボーナス(業績連動賞与)が含まれています。一般的に、年俸額を16分割または17分割し、12ヶ月分が月給として、残りの4〜5ヶ月分が年に2回(または1回)のボーナスとして支給される仕組みです。
ボーナスの額は、会社全体の業績と個人のパフォーマンス評価によって変動します。 評価が高ければ基準額よりも多くのボーナスを受け取ることができ、逆に評価が低ければ減額されることもあります。 個人の成果が年収に直接反映されるため、高いモチベーションを維持しながら業務に取り組める環境といえるでしょう。
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新卒入社時の初任給と年収はいくら?
フォーティエンスコンサルティングの新卒採用における初任給は、高い水準で設定されています。
| 学士 | 501万円 |
| 修士 | 512万円 |
| 博士 | 523万円 |
上記の年俸には固定残業代が含まれており、それを超える時間外労働については別途手当が支給されます。
新卒一年目から高い給与水準であることは、優秀な人材を確保したいという企業の姿勢の表れです。 他の大手コンサルティングファームと比較しても魅力的な待遇が用意されていることがわかります。
入社後は個人のパフォーマンスに応じて昇給や昇格があり、数年でさらに高い年収を目指すことが可能です。
フォーティエンスコンサルティング(クニエ)の働き方は激務?残業時間の実態
激務のイメージが強いコンサルティング業界ですが、フォーティエンスコンサルティングの月間平均残業時間は40時間程と言われています。もちろんプロジェクトの状況によって変動はあるものの、業界の中ではホワイトな環境と言えるでしょう。
というのも、NTTデータグループを親会社に持つ同社は、ワークライフバランスを重視する企業風土があります。全社的に残業時間削減の取り組みが進められており、有給休暇の取得も推奨されています。働きやすい環境づくりに努めています。
働きやすさを支える福利厚生制度
フォーティエンスコンサルティングはNTTデータグループの一員のため、コンサルティング会社にしてはかなり手厚い福利厚生があります。
- 健康保険、厚生年金、労災保険、雇用保険
- NTT企業年金基金、NTTグループ確定拠出年金
- 総合福祉団体定期保険、長期障害所得補償保険
- 財形貯蓄制度
また、休暇制度も充実しています。
- 完全週休2日制(土・日)、祝祭日
- 祝祭日
- 年末年始休暇
- 創立記念日等
- 各種有給休暇(リフレッシュ休暇、慶事休暇、忌引休暇、産前産後休暇、病気休暇)
さらに、自己啓発支援として各種研修制度もあり、社員のスキルアップを積極的にサポートしています。
こうした制度が社員の長期的なキャリア形成と働きやすさを支える基盤となっています。
フォーティエンスコンサルティング(クニエ)の中途採用・転職難易度は高い?
フォーティエンスコンサルティングの中途採用では即戦力となる経験者はもちろん、ポテンシャルの高い若手人材も積極的に採用しています。転職難易度は、コンサルティング業界の中でも高い部類に入ります。特にコンサルティング未経験者の場合、論理的思考力や問題解決能力、コミュニケーション能力といったポテンシャルが厳しく評価されます。
選考プロセスでは、書類選考に加えて複数回の面接が実施され、その中にはケース面接が含まれることが一般的です。事業会社での特定分野における深い専門知識や実績を持つ人材は高く評価される傾向にあります。
いずれにしろ入念な準備をして選考に臨むことが求められます。
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採用実績のある大学一覧と学歴フィルターの有無
フォーティエンスコンサルティングの採用実績を見ると、東京大学、京都大学、一橋大学、早稲田大学、慶應義塾大学といった国内のトップクラスの大学出身者が採用されています。
このことから、採用において候補者の基礎学力が重視されていることがうかがえます。しかし、明確な学歴フィルターが存在するわけではなく上記以外の大学からの採用実績もあります。
コンサルタントの適性は学歴だけで測れるものではないため、選考では論理的思考力やコミュニケーション能力、過去の経験などが総合的に評価されます。高学歴であることは有利に働く可能性がありますが、それが全てではなく、個人の能力とポテンシャルが最終的な採用の決め手となります。
フォーティエンスコンサルティング(クニエ)の事業内容と今後の成長性
フォーティエンスコンサルティングは、戦略策定から業務改革(BPR)、サプライチェーンマネジメント(SCM)、顧客関係管理(CRM)、ERP導入支援まで、幅広い領域でコンサルティングサービスを提供しています。
特に、NTTデータグループとの連携を活かしたDX(デジタルトランスフォーメーション)推進支援に強みを持っています。 製造業や流通業、金融業など、日本の基幹産業を主要なクライアントとし、日本企業の変革を深く支援する「日本発」のコンサルティングファームとしての地位を確立しています。
企業のDX需要が今後も高まる中で、ITとビジネスの両面に精通したクニエの役割はますます重要になり、高い成長性が見込まれます。
まとめ
フォーティエンスコンサルティングの平均年収は約1,100万円と高水準です。年功序列ではなく、役職に応じて給与レンジが設定されている点が特徴です。
NTTデータグループの一員のため、コンサルティング業界の中でも福利厚生が充実しており、ワークライフバランスには定評があります。柔軟な就業スタイルが全社的に整っており、育児や介護といった個別ニーズにも対応できる制度が導入されている点は大きな魅力でしょう。
日系企業ならではの安定感も兼ね備えているため転職難易度は高いです。コンサルティング未経験者にとっては、入社後の研修制度も充実しており、育成環境が整っている点も大きな魅力です。


