ウルシステムズの年収は高いのでしょうか?同業他社や大手企業と比較しながら、平均年収の推移、役職別の年収、評価制度などを詳しく解説します。また、ウルシステムズの特徴や強み、転職難易度、選考プロセスなどにも触れ、同社への転職を成功させるポイントについても紹介します。ウルシステムズへの転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。 |
目次
ウルシステムズの平均年収は695万円
ウルシステムズの平均年収は、2023年度(2023年3月31日時点)の有価証券報告書によると、以下の通りです。
平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
695万円 | 40歳 | 7年 |
同社は、ITコンサルティングとシステム開発を主要事業としています。高度な専門性と技術力が求められる業界の中でも、比較的高い水準の年収を維持しています。
直近5年間の平均年収と平均年齢の推移
過去5年間のウルシステムズの平均年収の推移を見ていきましょう。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
2019年度 | 651万円 | 42.5歳 |
2020年度 | 684万円 | 43.5歳 |
2021年度 | 727万円 | 40.9歳 |
2022年度 | 681万円 | 40.1歳 |
2023年度 | 695万円 | 40.0歳 |
2021年から2022年にかけて、大幅に平均年収が下がっています。これは、DX推進の加速により例年以上に人材採用を推し進めたことが関係しているでしょう。平均年齢が下がっていることからも、比較的年収の低い若手が増加したものと読み取れます。
ウルシステムズは平均年齢が同業他社と比べて高く、その要因として、大手SIerなどで経験を積んだキャリア採用が多いことが考えられます。難易度の高いプロジェクトをこなすベテラン層が多いのも、ウルシステムズの特徴です。
職種別・役職別の年収
ウルシステムズに転職した場合、入社後の職種別の想定年収は下記の表のとおりです。
職種 | 想定年収 |
---|---|
ITコンサルタント/マネジャー | 950〜1,425万円 |
ITコンサルタント/メンバー | 750〜1,000万円 |
DevOpsコンサルタント | 627〜1,183万円 |
テクノロジー本部・テックリードPM | 892〜1,424万円 |
テクノロジー本部・テックリード | 820〜 1,183万円 |
テクノロジー本部・スクラムマスター | 752〜1,183万円 |
テクノロジー本部・フルスタックエンジニア | 627〜1,183万円 |
テクノロジー本部・先進技術エンジニア | 752〜1,183万円 |
テクノロジー本部・技術コンサルタント | 820〜1,424万円 |
エンタープライズITアーキテクト | 627〜1,183万円 |
システムアーキテクト | 960〜1,420万円 |
クラウドスペシャリスト | 627〜1,183万円 |
製造業DXコンサルタント | 900〜1,400万円 |
データストラテジストコンサルタント | 800〜1,400万円 |
実際に転職した際の年収は前職での年収や経験、スキルを考慮した上で決定します。職種によって年収に差はあるものの、いずれも実力次第で年収1,000万円以上を目指せることがわかります。
大手SIerとコンサルティングファームの年収比較
ウルシステムズの平均年収を、大手SIerやコンサルティングファームと比較すると、どれくらいの順位に位置するのでしょうか?有価証券報告書や口コミのデータをもとに、下記にまとめました。
順位 | 企業名 | 平均年収 |
1 | 野村総合研究所 | 約1,242万円 |
2 | 伊藤忠テクノソリューションズ | 約1,028万円 |
3 | シンプレクス | 約956万円 |
4 | JBCCホールディングス | 約837万円 |
5 | フューチャーアーキテクト | 約796万円 |
6 | ウルシステムズ | 約695万円 |
7 | Ridgelinez | 約660万円 |
8 | デリバリーコンサルティング | 約605万円 |
野村総合研究所や伊藤忠テクノソリューションズのような大手SIerと比較すると、ウルシステムズの平均年収は低いことがわかります。ただし、IT系のコンサルティングファームの平均年収と比較すると、そこまで低くはありません。実力次第で評価されて昇給・昇格できる企業なので、好成績を残せば上記の年収以上に稼ぐことも可能です。
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ウルシステムズの初任給・ボーナス・評価制度
次に、ウルシステムズの初任給やボーナスに関わる評価制度などを説明します。
転職後の初任給
ウルシステムズに転職した際の初任給は、職種や前職の年収、経験とスキルによって変動しますが、月給は概ね40万〜60万円前後でスタートします。職種ごとの初任給は下記の表のとおりです。
職種 | 初任給 |
---|---|
ITコンサルタント/マネジャー | 約63万円〜 |
ITコンサルタント/メンバー | 約50万円〜 |
DevOpsコンサルタント | 約41万円〜 |
テクノロジー本部・テックリードPM | 約59万円〜 |
テクノロジー本部・テックリード | 約54万円〜 |
テクノロジー本部・スクラムマスター | 約50万円〜 |
テクノロジー本部・フルスタックエンジニア | 約41万円〜 |
テクノロジー本部・先進技術エンジニア | 約50万円〜 |
テクノロジー本部・技術コンサルタント | 約54万円〜 |
エンタープライズITアーキテクト | 約41万円〜 |
システムアーキテクト | 約64万円〜 |
クラウドスペシャリスト | 約41万円〜 |
製造業DXコンサルタント | 約60万円〜 |
データストラテジストコンサルタント | 約50万円〜 |
上記の月給には、40時間分のみなし残業手当が含まれています。
独自の評価制度と給与への反映
ウルシステムズでは、能力によって細かくランク付けされた独自の人事評価制度を採用しています。まず、上期と下期の始めに半年間の目標設定を、評価者と被評価者双方の合意のもと決定します。中間面談では目標までの進捗状況を評価者とすり合わせます。期末の評価面談では、被評価者も自己評価を申告。評価基準は、所属等級に応じたパフォーマンスを出せているか、目標達成度はどれくらいかの2つの視点で評価されます。
昇格の基準は、上長や参画しているプロジェクトのPMの評価に左右されますが、実力が評価されれば半期ずつの昇格も大いにあり得るようです。目標達成できなかった場合は、その中でも良かった点などを面談で評価してもらえる文化があるので、納得感を持って評価を受け入れることができると言います。
ウルシステムズってどんな会社?
ウルシステムズは創業からわずか6年でJASDAQに株式上場を果たし、現在は東証スタンダード市場で上場しています。会長の漆原茂氏は、もともとエンジニア出身で創業当初はプレイヤーでありながら経営もしていました。「エンジニアがエンジニアのための会社を作りたい」という想いで創業し、創業当初から大規模なデジタルシステムの設計・構築をしています。
会社概要
社名 | ウルシステムズ株式会社 |
---|---|
代表者 | 代表取締役社長 横山芳成 |
所在地 | 東京都中央区晴海1-8-10 トリトンスクエアタワーX14階 |
設立 | 2011年10月3日(創業2000年7月25日) |
資本金 | 1億円(2024年3月31日現在) |
従業員数 | 551名(2024年5月現在) |
ウルシステムズは、単なるシステム開発にとどまらず、ビジネス戦略の立案、IT基盤の整備、業務改革の推進まで、トータルなソリューションを提供しています。その技術力の高さには定評があり、日本を代表する大企業を数多くクライアントに持っています。
事業内容と強み
ウルシステムズの最大の特徴は、エンジニアがコンサルタントを務める点にあります。業務システム開発の経験豊富なエンジニアが、コンサルティングスキルを駆使してお客様の課題解決を支援します。
また、中立的な立場でお客様に最適解を提示できることも強みです。売らなければいけない製品やソリューションはなく、お客様の成功のために全力を尽くすことを大切にしています。
さらに、最先端のテクノロジーにいち早く対応できる点も特徴です。クラウド、ビッグデータ、IoT、AI、ブロックチェーンなどの分野で、常に技術的なチャレンジを求めるエンジニアがプロジェクトを手掛けているため、ほかのシステム開発会社やコンサルティング会社、事業会社とは一線を画しています。
お客様のビジネス課題解決に必要なことを何でもやる、当事者よりもコミットすることを流儀としています。
社風と働く環境
ウルシステムズは創業当初から変わらず、「顧客へのフルコミット」というビジョンを掲げており、そこに共感したメンバーが集まっています。過去に実績豊富な案件や、すでに道筋がわかっている案件よりも、チャレンジを要求される案件を引き受け、「自分たちでなければできない案件」を重視しています。
挑戦を歓迎する文化があり、やりたいことを積極的に発信していると社内で声をかけてもらえて、チャレンジできる環境です。また、当事者よりも当事者意識を持つという理念から、とにかく顧客志向が徹底されています。
働く環境としては、女性社員の比率は13.74%とまだ少ないですが、性別や社歴にとらわれず活発に議論できる環境が魅力です。育休からの復帰率は100%。プロジェクトの期間、役割が明確なので復職のタイミングや時間の調整などがしやすく、復帰率が高くなっていると考えられます。
ウルシステムズの転職難易度
ウルシステムズは、大手ファームと比べると知名度では劣るものの、技術力の高さを求める転職者から高い人気を集めています。特に、「現代の事業課題はIT技術を用いることで大幅に解決が進む」と考えている方にとっては、魅力的な転職先の一つと言えるでしょう。
ITコンサルタントとして求められるスキル
ウルシステムズでは大手SIerやシステム開発会社出身者が多く、システム開発における豊富な経験が求められます。単なる開発スキルだけでなく、コンサルタントとしてクライアントの課題を理解し、最適なソリューションを提案できる能力が必要とされます。
ITコンサルタントはコンサルティングのスキルがなくても問題ありません。要件定義以降の実務を経験していたり予算1億円以上の開発プロジェクトでマネージャやリーダーを勤めた経験が必要です。
選考プロセス
ウルシステムズへの応募は同社の採用ページか転職エージェント経由で行います。選考プロセスは以下の通りです。
- 書類選考
- 1次面接
- 2次面接
- 最終面接
- オファー面接
各面接では、技術力だけでなく、論理的思考力やコミュニケーション能力なども重視されます。特に最終面接では、経営層との直接対話を通じて、同社の理念や価値観への共感度が問われます。
ウルシステムズへの転職に選ばれているサービス
ウルシステムズへの内定実績トップクラスのエージェントを紹介
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ウルシステムズへの転職を成功させるポイント
ウルシステムズへの転職を成功させるには、会社が掲げるビジョンやミッションへの理解を深めた上で、明確な志望動機が必要です。「誰かに面接練習として壁打ちしてほしい」「職務経歴書をチェックしてほしい」という人には転職エージェントの活用がおすすめです。以下で、転職を成功させるポイントについて詳しく説明していきます。
ウルシステムズの社風・価値観の理解を深める
ウルシステムズへの転職を成功させるためには、同社の社風と価値観を深く理解することが重要です。
- 顧客本位の考え方ができる
- エンジニアとしてのプライドを持っている
- 意欲的・自律的である
- 変化を楽しめる
これらの点を自身の考え方や行動に取り入れ、面接でアピールできるようにしておきましょう。
志望動機の明確化と伝え方を磨く
転職を成功させるもう一つのポイントは、明確な志望動機を持ち、それを説得力を持って伝えることです。ウルシステムズでは、コンサルティング未経験者も歓迎しています。大切なのは「お客様の成功に誰よりもコミットするという想い」と「目標に向かって切磋琢磨していく意欲」です。
同社の漆原会長は、YouTubeで面接する動画を公開しています。新卒採用向けの面接風景ですが、実際の面接でも参考になる点が多くあります。
漆原会長が特に深掘りしていたのは、質問です。
- 何かに没頭したことがあるか
- 挫折したことで得られた体験談
- ウルシステムズをどこで見つけたか
このような動画を参考に、自身の志望動機をしっかり伝えられるように磨き上げておくことをおすすめします。
転職エージェントの活用と選考対策
転職を成功させるにはまず、書類審査を通過しなければなりません。書き方ひとつで面接への切符を手に入れられるかどうかが決まります。一人で悩んでいても正解を導き出すことは難しいので、転職エージェントを活用するといいでしょう。
具体的な選考対策として、下記のポイントをしっかりと伝えられるように自己分析と言語化を行っておきましょう。
- 他のSIerやコンサルティングファームと違い
- 同社が大切にしている理念に共感できる
- そこで自分は何を達成したいのか
ウルシステムズの転職はエージェントファインダーへ
ウルシステムズへの転職を希望する方は、ITコンサルティングの内定実績を豊富に持つエージェントに相談するようにしましょう。内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。
ウルシステムズの志望度が高い方は是非、エージェントマッチングサービスの【エージェントファインダー】にご登録ください。
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