最近では多くの方が利用する転職エージェントですが、エージェントを使わずに転職をすることももちろん可能です。
ただしここには知っておいていだきたい落とし穴があります。 |
今回お話を伺ったのは…
株式会社エージェントファインダー
代表取締役社長
粕谷暢司氏
新卒でリクルートに入社。HR事業部の法人営業をリクナビNEXTの新サービス開発担当を経て転職エージェント事業を行う。
リクルートグループへの年間の転職決定支援数、数百名を実現し、内定率・決定数TOPクラスの転職エージェントへと成長させる。
同社がリクルートグループに輩出した転職者は通算数百名にのぼる。
2019年、業界を代表する企業における高い内定率や決定実績を誇る転職エージェント及びヘッドハンターとの協業により転職者に圧倒的に支持される転職サービスを目指して株式会社エージェントファインダーを設立。
目次
転職エージェントを使わない転職活動
企業が人を採用したいと思ったとき、募集方法の選択肢はいくつかあります。
- 自社の採用HPに掲載する
- リクナビNEXTなどの転職サイトに広告を掲載する
- ハローワークに求人を出す
- リファラル採用(社員の紹介)
- 転職エージェントに求人を依頼する
実際はこれらの中の手法を併用するケースが一般的です。
裏を返すと、転職者目線で見てもこれだけ転職の方法があり、転職エージェントを使わない転職活動はもちろん可能です。
転職エージェントを使わない、自主応募のメリット
では転職エージェントを使わず、採用HPや求人媒体で応募する「自主応募」のメリットはどんなところにあるのでしょうか。
最大のメリットは自分が受けたい企業に応募できる、ということです。
これは当たり前のように思えますが、転職エージェントを介すると「内定可能性が低いので受けさせてもらえない(求人すら紹介してもらえない)」ケースがあるため、特筆すべきメリットです。
どうしても行きたい企業・ポジションがある、でも過去の経歴を考えると親和性は高くなくチャレンジ応募…。こういったケースでは思い切って自主応募してみることをお薦めします。
転職エージェントを使わない、自主応募の落とし穴
転職エージェントを使わない、自主応募のデメリットはどういった点にあるのでしょうか。
それは「機会損失」です。
企業が求人を出す時、採用ターゲットや求人内容によって掲載先を分けるというお話は先ほどお伝えした通りです。
小さな会社であれば求人件数は限られますが大手企業の場合、1社が出す求人件数は相当な数になります。
そのすべてを媒体に掲載するとお金もかかるため(媒体は1職種ごとに広告料を支払うケースが一般的です)、募集人数の少ないポジションやスキルセットが明確で採用ターゲットが狭いポジションは成功報酬型でお金を支払う人材紹介会社に依頼するケースが多いです。
つまり、自社の採用HPや媒体に掲載していないが実は募集している「非公開求人」が世の中にはたくさん存在しているのです。
特に人気企業は公開求人より非公開求人のほうが圧倒的に多いのです。
理由はシンプルで、採用につながらない応募がたくさん来ると、その対応に時間も人員も割かれるためです。
この受け皿となるのが転職エージェントです。
非公開求人も含めたたくさんの募集の中から、最適なポジションに応募したほうが内定可能性は高まります。
非公開求人のポジションで受けていれば内定が出ただろうに…となる可能性があること。
これが自主応募の最大のデメリット、落とし穴であると言えるでしょう。
転職エージェントの利用価値
では改めて、転職エージェントの利用価値はどこにあるのでしょうか。
ご自身が対面された転職エージェントの力量を見極める上でも参考にして欲しいポイントは以下です。
それぞれについて解説していきます。
非公開求人を持っているか
先ほどもお伝えした通り、転職エージェントは非公開求人を保有しています。
ただ注意が必要なのは、求人企業は非公開求人を任せる転職エージェントを選別するということです。
つまり転職エージェントによって持っている求人が異なります。
受けたい企業・志望企業が明確な時は必ず内定実績のある転職エージェントから応募しましょう。
内定実績が豊富であるほど非公開求人を複数持っている可能性が高いからです。
選考フローが自主応募と違うか
転職エージェント経由で応募をすると選考フローそのものが、自主応募とは異なるケースがよくあります。
自主応募では書類審査でかなりシビアに見られ足きりされるのが、エージェント経由だと書類はほぼ100%通るということもあります。
これは求人企業とエージェントの信頼性によるものです。
「このエージェントからの紹介は決定につながる確率が高いという実績からとりあえず紹介者とは面接をする」と決めてほぼ100%で面接に至ることがあるのです。
ただしこちらも企業とエージェントの関係性によるので、注意が必要です。
面接後のフィードバックをしてくれるか
面接後のフィードバックもエージェントならではの提供価値です。
自主応募の場合、面接を経て企業側があなたをどのように評価したか知ることはできません。
ところが転職エージェントを介することで面接後、企業側の印象を知ることができます。
これも転職エージェントによってバラつきがありますが、きちんとしたレベルのエージェントであれば必ず面接後に企業にどうだったか?感想をヒアリングします。
この点がよかった、この点が不安材料…など聞くことで次の面接に何をアピールし、何を語ればいいのかが明確になります。
これを受けて転職者にきちんとアドバイスをしてくれれば選考通過率はぐっと高まります。
給与交渉ができるか
転職エージェントを利用すれば個人では難しい給与交渉も可能です。
自主応募の場合は提示された金額でオファーを受けるのが一般的で、ご自身で交渉をすることは難しいでしょう。
しかし転職エージェントであれば、「この人は今他社からこれくらいの年収提示を受けている。この金額では他社に流れてしまうのでもう少し上げてほしい」と交渉し、場合によってはこちらに優位な金額を引き出すことができます。
ただしこれもエージェントの裁量によるところが大きいので、踏み込んだ交渉をしてくれる交渉力のあるコンサルタントかどうかはご自身の目で見極めるようにしてください。
この記事のまとめ
エージェントを使わなくても転職は可能です。
但し非公開求人という機会損失があるのでその落とし穴にはまらないためにも、まずはエージェントと接触して志望企業の非公開求人があるかを確認するといいでしょう。
その上で、自主応募かエージェントか決めるのは個人の自由です。
エージェントから受ける場合は、その力量によってサービス内容が大きく変わるためご自身の目で頼れるエージェントかどうかをしっかり見極めましょう。
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