最近の転職市場で、ホットなキーワードとなっているのが「業務委託」。
コロナ禍でデジタル人材需要が高まる一方で、ワークライフバランスを重視する人の選択肢として注目されています。 大手広告代理店でも採用数が増えているという業務委託について、デジタル分野に特化した人材紹介会社ウィンスリーの代表取締役であり、現在もヘッドハンターとしても活躍する黒瀬雄一郎さんにお話を伺いました。 |
プロフィール
株式会社ウィンスリー 代表取締役 黒瀬雄一郎さん
2000年慶應義塾大学経済学部卒業。
NTTに入社後、USENに転職し動画コンテンツ事業「GyaO」と、楽天とのジョイントベンチャー「ShowTime」の事業を立ち上げる。
2003年に電通グループのネット専業代理店に移り、セールス&マーケ部門の統括を行う。
同部門の採用責任者として100名程度のメンバーを採用する。
2012年デジタルマーケティング・DX専門人材会社 ウィンスリーを創業し現在に至る。
目次
広告業界、転職マーケットの今
コロナ禍において、日本全体の転職マーケットは縮小傾向で買い手市場になりつつあります。
ところがデジタル専門職のマーケットは相変わらずの売り手市場。
求人倍率も上がり続けています。
その要因として
- 企業のDX推進加速
- 巣ごもり消費に伴うECやネットサービス需要の拡大
- 上記を支援するコンサル会社・広告代理店、SaaS企業の躍進
上記の状況からデジタル人材需要の高まりがあげられます。
一方で、デジタルの歴史はまだ浅く、優秀で経験豊富なデジタル人材不足は深刻な課題となっています。
なぜ今、大手広告代理店の業務委託案件が増えているのか?
前述のように、深刻な人材不足に加え
- 広告以外への支援領域が増えている
- 自社内での育成の仕組みができていない
- 外注での人材確保に頼らざるを得ない状況
などの問題があり、自社内で対応仕切れない状況が続いています。
ここ1、2年で、大手広告代理店はデジタル広告専門の組織を立ち上げるなど、デジタル領域の拡大をはじめました。
しかし、DXを推し進める高いスキルと正社員採用の条件を満たした人材はなかなかいないのが現状で、人手不足の解消には至っていません。
そこで大手企業が今、力を入れているのがデジタル人材の業務委託採用です。
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ヘッドハンターが今、「大手広告代理店で業務委託として働く」ことをオススメする理由
正社員での転職を考えている方にとって、業務委託は馴染みのない雇用形態かもしれません。
しかし業務委託という働き方には以下のようなメリットがあります。
1. 時間が自由に使える
ただでさえ数少ないデジタル人材の中でも「できる」人は各方面で引っ張りだこ。
正社員だと基本業務の他に、調整業務など仕事量は多く、管理職となれば中々休みが取れない人も少なくありません。
せっかく転職しても、正社員では前の職場と変わらない状況に陥ることもしばしば。
業務委託なら、本来の業務に集中でき、時間的にも自分のペースで働くことができるのです。
例えば、週4日大手の業務委託で働き、1日は自分の趣味に時間を使うという方もいらっしゃいます。
2. 実力に見合った年収アップが実現できる
大手広告代理店の場合、業務委託であってもかなり好待遇で業務委託の単価も高くなります。
そのため、自分らしい働き方を確保しつつ、前職以上の年収を獲得することが可能です。
参考までに私がご紹介している案件では、業務委託のフルタイム勤務で月収150万円程度の報酬を受けている方が多くいます。
3. 大型クライアントのプロジェクトに関われる
規模の小さい広告代理店や個人ではどんなに高いスキルを持っていても、大手クライアントとの取引、ましてや大規模プロジェクトで自分の力を発揮することは難しいでしょう。
しかし、大手広告代理店の業務委託であれば任される案件も業界トップスケール。
よりやりがいある仕事に出会えます。
4. 現場でのスキルアップが可能
進化のスピード同様、ステップアップのスピードも速いデジタル業界。
30代前半でマネジメント職という例も珍しくありません。
一方で「まだ現場でスキルアップをしたい」という方も多いのではないでしょうか。
大手広告代理店での業務委託なら、調整の多いマネジメント業務から解放され、本人の能力を活かした業務だけを突き詰めることができます。
日々、業界最先端の情報に触れ、社内のセミナーや勉強会にも参加できる場合もあり、さらなるスキルアップを目指すことができるのです。
5. 正社員採用より学歴・経歴などハードルが低い
大手広告代理店での中途採用の場合、学歴はもちろん職歴など厳しい条件が求められるは周知の事実。
一方、業務委託で求められるのは、これまでの実績と即戦力としてのスキルと人柄が中心。
新卒や中途採用での入社を諦めていた方でも、社員と同様の仕事を進めることができます。
このように大手広告代理店で業務委託として働くことは働き方はもちろん、スキルアップの面で大きなメリットがあります。
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業務委託者の採用実例、プロフィールと働き方
では実際にどんな人がどんなポジションで採用されているのでしょうか。
大手広告代理店に業務委託として採用された方々のプロフィールと仕事内容をお伝えします。
また前述の通り昨今の広告代理店ではデジタル支援領域が増えており、「広告以外の人材」のスキルを持った方のニーズも増えてきています。
プロフィール | 前職 | 広告代理店での業務委託内容 |
Aさん
36歳/女性 |
新卒で楽天に入社。
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事業企画の部署に配属され、新規DX事業の企画やデータマーケティング支援など幅広く請け負っている。 |
Bさん
28歳/男性 |
Yahoo! /金融系クライアントにおいて、WEBサイトの企画・開発・運用を数名のメンバーで行う。 広告やSNS領域も明るく、ダッシュボードの開発、MAツール運用など幅広いスキルを保持し5年目にして独立。
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WEBサイト制作チームの現場リーダーとして活躍。
大手クライアントのサイト制作、SNS企画、CRM施策などを行っている。 |
Cさん
39歳/男性 |
リクルート/電通グループでデジタル関連の新規商品企画にて活躍後、リクルートにて広告事業の企画を推進し、その後独立。
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デジタル業務推進局にて、某大手クライアントのデジタル広告周りの責任者としてメンバーの育成・マネジメント。
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以上のように、デジタル人材不足が顕著である大手広告代理店では、スキル経験を持った方であば会社勤めの時と同様にマネジメント職として活躍できることも多くありますし、1社ではなく複数社と契約し収入を安定させることもできます。
また最先端のデジタルマーケティングのソリューションに触れる機会も多く、大手企業ならではのナレッジをインプットしながらスキルを上げていくことも可能となるのです。
なぜ今、ヘッドハンターが大手広告代理店の業務委託をオススメするのか…
ご理解いただけたでしょうか?
業務委託に興味を持たれた方、興味はありつつも一歩を踏み出せない方、是非ウィンスリー黒瀬にご相談ください。(▶︎▶︎▶︎相談希望の方はこちらからご登録ください)
次回は正社員と業務委託の違い、業務委託のメリット・デメリットなど、皆さんが気になる点をより掘り下げて解説します。
取材・文/田中ひとみ