フューチャーアーキテクトの年収は?転職後の初年度年収や福利厚生などを徹底解説

フューチャーアーキテクトは小売業界や流通業界に強みをもつ、ITコンサルタント会社フューチャー株式会社の子会社です。フューチャーはもともとエンジニア2人で立ち上げた会社ですが、今ではグループ会社に発展し、今年で創業35年を迎えます。同業種のアクセンチュアやベイカレントに比べると知名度は低いものの、毎年多くの応募がある人気企業です。

フューチャーアーキテクトの平均年収

持ち株会社であるフューチャーは上場企業ですが、フューチャーアーキテクトはグループ会社の1社で有価証券報告書がないため、ここでは参考までにフューチャーの平均年収を紹介します。

フューチャーの平均年収は、有価証券報告書(2023年3月時点)によると以下の通りです。

平均年収 平均年齢
796万円 36.1歳

過去5年間の平均年収の推移と、役職別・職種別の平均年収にどのような特徴があるかをみていきましょう。

 

フューチャーの近年の平均年収推移

フューチャーの有価証券報告書をもとに、過去5年間の平均年収を表にまとめました。

年度 平均年収 平均年齢
2019年12月 822万円 34.5歳
2020年12月 807万円 34.7歳
2021年12月 793万円 34歳
2022年12月 734万円 33.6歳
2023年12月 796万円 36.1歳

引用元:有価証券報告書

平均年収はコロナ禍を境に下降気味でしたが、昨年から回復傾向にあります。

また、平均年収および平均年齢が上昇している背景として、ロケーションフリーの地方採用を強化したことも要因の一つと考えられます。

 

【役職別】平均年収

役職別の平均年収は公式に発表されておりません。そこで、フューチャーアーキテクトの元社員の声をもとに作成した役職別平均年収が以下の表です。

役職名 平均年収
コンサルタント 約550万円〜
シニアコンサルタント 約700万円
マネージャー 約850万円
ディレクター 約1,000万円

マネージャーやディレクタークラスの平均年収は、同業他社と比較すると高くない印象を受けます。しかし、フューチャーアーキテクトではお客様の要望を元にゼロからシステムを作り、要件定義から保守まで裁量ある仕事で経験を積めるメリットがあります。

 

【職種別】平均年収

口コミ調査によると、フューチャーアーキテクトの職種別の平均年収は以下の通りです。

職種 平均年収
ITコンサルタント・エンジニア 680万円
人事・事務など 635万円

実際の年収は同じ職種でも、能力や経験によって差は大きくなります。転職者の場合、フューチャーアーキテクトで活かせる経験や知見があれば、リーダーやマネージャー候補としてさらに高い年収が見込めます。面接時にしっかりとアピールすると良いでしょう。

 

【年齢別】平均年収

口コミ調査によると、フューチャーアーキテクトの年齢別の平均年収は下記の表のようになっています。

年齢 平均年収
25-29歳 558万円
30-34歳 648万円
35-39歳 803万円
40-44歳 700万円
45-50歳 876万円

フューチャーアーキテクトは年功序列ではなく、実力や成績で評価されるシステムなので、年齢に関係なく昇進・昇給のチャンスがあります。

中には若くしてどんどん昇格する人もいるようです。

 

フューチャーアーキテクトに転職後の初年度年収

フューチャーアーキテクトに転職した場合、初月の月収と初年度の年収が気になる方も多いのではないでしょうか。現在、親会社であるフューチャーの募集要項に多かった月収は、253,600円〜882,400円。これに固定残業手当や賞与などを合わせて年収550万円〜1,500万円と記載されているものが多くあります。

年収レンジが広いですが、その背景にはチャレンジ次第で年収を高められるフューチャーの社風があります。

それは、キャリアを自由に考えて自ら切り拓く「グラデーションキャリアパス」というシステムに体現されています。社員の希望次第で、部門を超えた異動を行えるシステムです。実際、フューチャーではこの手の異動が頻繁に行われていると言います。自身のスキルやキャリアに磨きをかけるため、特定の業界や技術領域に特化して専門性を高めていく社員もいます。

このように入社後もさまざまなキャリアパスを自ら開拓し、チャレンジ次第で年収を高められる可能性があります。

 

フューチャーアーキテクトのユニークな評価制度

フューチャーアーキテクトには、次年度の年収を決めるユニークな評価制度があります。

毎年年末に、社員はその年の仕事の成果を自己評価し、発表します。「今年はこんな仕事をしたので、こんな自己評価をします」と、プロジェクトメンバーに向けてプレゼンテーションします。

プレゼンを見た上司や同僚、部下の声を反映して年収が決定します。事実上の360度評価になるため、納得感を持って報酬のすり合わせができます。携わったプロジェクトで思うような成果が得られなかったとしても、周囲への働きかけや影響力、部下へのサポートなどから評価が得られるケースもあります。

また、ボーナスについては半期に1回、上長と評価の擦り合わせをする面談があり、評価が高ければボーナスが上乗せされる仕組みになっています。

 

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フューチャーアーキテクトはやばい会社?事業内容と社風

インターネット上で「フューチャーアーキテクトはやばい会社」という表現を見かけることがありますが、どう「やばい」のか具体的な記載は見当たらず、真相は不明です。そこで、事業内容や社風、業界から見た順位などからフューチャーアーキテクトがどんな会社なのかを紐解いていきましょう。

 

フューチャーアーキテクトの事業内容

フューチャーアーキテクトは、システム開発を要件定義から保守・運用まで「バトンタッチしない一気通貫モデル」を持つ珍しい会社です。流通、金融、小売のお客様を中心にシステムを提供しており、ITコンサルティング業界ではベイカレントやアクセンチュアが競合となります。SIerというより、どちらかというとコンサル寄りの立ち位置です。

同業他社との違いは、すでに存在するシステムのパッケージ導入ではなく、お客様の困りごとにフィットするようなシステムをゼロから開発している点にあります。これによってシステム稼働後も継続的な価値向上に貢献できるほか、社員一人ひとりの提案力・技術力の向上にも繋がります。

 

フューチャーアーキテクトの社風

フュチャーアーキテクトの社風として、社員の意志を尊重する点があげられます。個人の意見を尊重し、新人にも挑戦の機会が与えられます。定期的に上司とキャリアプランの相談ができ、挑戦する意志を伝えれば後押ししてくれる文化が根付いています。

働き方については、近年では社員にテレワークを推奨したり、ロケーションフリー採用も積極的に行ったりしています。残業時間はプロジェクトや力量によって異なるので、案件によっては残業が多く発生する日もあるかもしれません。しかし、口コミでは土日祝日はきちんと休めるという声も多いことから、比較的ライフワークバランスの取りやすい風土といえます。

 

フューチャーアーキテクトの業界での順位

フューチャーアーキテクトは、ITコンサルティング企業の平均年収ランキングをみると上位にランクインしています。ずば抜けて平均年収が高いわけではありませんが、一般的なITコンサルタント業界の平均年収600〜900万円の間に入っていることから、低すぎるわけでもありません。

一方、働きやすさの側面から見ると、厚生労働省の女性活躍推進の認定制度『えるぼし』で最高ランクを取得。Open Workが発表した『働きがいのある企業ランキング2023年』では社員・元社員による職場環境の評価で14位、5点満点中4.41点を獲得。同社が個々の働き方に向き合い力を入れてきたことがわかります。

 

フューチャーアーキテクトの福利厚生

一般的な福利厚生制度に加え、2014年以降「健康戦略経営」を掲げており、社員とそのご家族に対して、効果的な健康のサポートを実施しています。

とくに、フューチャーグループ健康保険組合を同年設立し、本人負担となる保険料の削減や法律で定められている一般的な健康診断以上に手厚いサポートを受けられます。社員の健康が経営に直結すると考えられているからこその福利厚生です。

 

フューチャーアーキテクトの募集要項

現在、親会社のフューチャーでは、コンサルタント職とコーポレートスタッフ職を募集しています。

コンサルタントにはITコンサルタント(流通・小売・金融など)やDXビジネスコンサルタント、テクノロジーコンサルタントがあり、さまざまなジャンルで募集しています。共通して求められるのは、コンサルタントとしてのキャリアを積んでいきたいという向上心や挑戦力です。

コーポレートスタッフには、採用広報であればプレゼン能力やコミュニケーション力、物事を俯瞰的・体系的な視野・思考で捉えられる人が求められます。

 

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フューチャーアーキテクトの転職難易度

フューチャーアーキテクトのキャリア採用では前職の経験や実績から即戦力を求められるため、転職難易度は高いといえます。同業種の経験やスキルがあった上で、プラスアルファの強みを問われるでしょう。

フューチャーアーキテクトではさまざまなポジションの求人を出しているので、自分に合う求人や求められるスキルをキャリア採用情報のページからチェックしてみてください。

 

フューチャーアーキテクトの面接対策

フューチャーアーキテクトの面接対策として、これまでの経歴やフューチャーでいかせそうな経験、自身の強みや志望動機など、一般的によく聞かれる質問は事前に準備しておくと安心して面接に挑めるでしょう。

過去の意思決定を深掘りされる質問も多いようです。「なぜその部活に入ったのか」「なぜその大学に入ったのか」「なぜそこに就職したのか」など、過去の意思決定の軸や、その背景にある自身の価値観を自分の言葉で表現できるよう、準備しましょう。

また、フューチャーで行われている採用イベントに参加したり、SNSをチェックしたりして最新の情報を知っておくことも面接対策になります。

 

フューチャーアーキテクトの採用大学

フューチャーアーキテクトを含むフューチャーの採用実績校は以下の通りです。

青山学院大学、大阪大学、お茶の水女子大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、上智大学、中央大学、筑波大学、東京大学、東京工業大学、東京理科大学、同志社大学、東北大学、名古屋大学、奈良先端科学技術大学院大学、一橋大学、法政大学、北陸先端科学技術大学院大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学、Boston University、Columbia University、University of California, Berkeley、University of California, Los Angeles、University of California, Irvine

フューチャーアーキテクトでは学歴のフィルターはないものの、結果的にMARCH以上や国公立大学出身者も多いです。

FUTURE公式採用HPより引用

 

フューチャーアーキテクトの転職でよくある質問

フューチャーアーキテクトに転職する際のよくある質問を解説します。

 

フューチャーアーキテクトで働く女性の割合は?

フューチャー全体で働く女性の比率は、男性79.5%、女性20.5%(2023年12月時点)となっており、その中でも役員男女比率は男性67%、女性33%です。

フューチャーは、Forbes JAPAN WOMEN AWARD企業総合部門で4位にランクインしております。男女関係なく育休が取れるのはもちろんのこと、育休明けには今後希望する働き方を問う育休面談が行われます。テレワークも推奨されているため、ワークライフバランスが取りやすいのも嬉しいポイントです。

 

フューチャーアーキテクト入社後の流れは?

フューチャーアーキテクトに入社後は、新卒・キャリア採用の全員がエンジニアとして技術力を磨くことから始まります。新人・キャリア入社研修では、期間を定めずカリキュラムが終わったそれぞれのタイミングで研修が終了する座組になっています。それにより、活躍できる準備が整ってから実務をスタートさせることができます。

 

フューチャーアーキテクトへの転職はエージェントファインダーへ

フューチャーアーキテクトの平均年収は特別に高い水準ではないものの、他では経験できないような裁量ある仕事や、個々に合わせたキャリアを築いていける会社です。

同社への転職をご検討の方は、厳しい基準をクリアしたエージェントだけをご紹介する【エージェントファインダー】をご活用ください。エージェントファインダーは、ヘッドハンターとのマッチングからはじまる転職サービスです。

フューチャーアーキテクトをはじめとするITコンサルへの転職実績豊富なエージェント・ヘッドハンターが複数在籍しています。実績豊富なエージェントであれば、あなたのキャリアに最適なポジションを紹介できますし、職務経歴書の添削や面接対策も可能です。

フューチャーアーキテクトへの転職希望の方は、是非ご登録ください。

 

エージェントファインダー

 

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