デジタルマーケティング事業を中心に国内だけでなく、海外にも事業を展開しているセプテーニ。 そのほかにも、自社メディアのマンガアプリ「GANMA!」の運営や採用・社会貢献・育児に関するプラットフォーム型コンテンツの運営など、多岐にわたって事業を展開しています。 本記事では、セプテーニのプランナーとして数年間活躍した元社員へのインタビューをもとに、同社のプランナー職の仕事の進め方やノルマなどをご紹介します。 |
プロフィール
20代後半 私立大学 経済学部出身
新卒で代理店に入社。その後、デジタルの広告や広報の手法を身につけたいと思い、セプテーニにプランナーとして中途入社。3年半在籍したのち、裁量権のある仕事とスキルアップを目的に、現在勤めているベンチャー企業に転職。 |
目次
セプテーニの組織構成
セプテーニの事業は大きく2つに分かれています。
- デジタルマーケティング事業
- メディアプラットフォーム事業
デジタルマーケティング事業
日本国内やアジア太平洋地域、北米地域の国にある会社のインターネットマーケティング支援を行います。
セプテーニグループの収益の柱となっており国によって担当する会社が異なります。
- 日本国内:Septeni Japan株式会社
- アジア太平洋地域:Septeni Asia Pacific Pte. Ltd.
- 北米地域:Septeni America, Inc.
メディアプラットフォーム事業
オリジナルマンガ200作品以上を掲載するマンガアプリ「GANMA!」を運営する「コミックスマート株式会社」や、アニメ制作を行う「Qzil.la株式会社」がプロダクトを多岐に渡り展開しています。
さらに最近では、デジタルマーケティング事業とメディアプラットフォーム事業の他にも、ダンスプロリーグ「Dリーグ」への参画チーム運営や、HKT48、NGT48を統括するSprootに資本参加し、公式デジタルマーケティングパートナーとしてDXの推進を支援しています。
スポーツやエンターテインメントの事業にも力を入れているので、今後はさらなる拡大が予想されます。
セプテーニプランナーの仕事内容と営業スタイル
セプテーニ プランナーの組織構成
セプテーニのプランナー組織は「営業・メディア・クリエイティブ」の3つに分かれており、ここ数年でマーケティング戦略本部とAI推進部が追加されました。
営業
お客様とのフロントコミュニケーションや施策全体の設計、顧客に対する戦略設定、広告のプロモーション設計
メディア
運用型広告の配信のプランニング
クリエイティブ
広告用の静止画や動画のバナー制作や広告用のランディングページ(LP)の作成、配信物の立案制作
マーケティング戦略本部
主に競合コンペの参加、既存案件のサポート(体制の立て直しや戦略の刷新などのプランニング)
AI推進部
広告運用やクリエイティブ制作をAIによる自動化、運用改善、効果改善
セプテーニ プランナーの仕事内容
セプテーニのプランナーは新規クライアントを獲得するための新規開拓営業をすることは少なく、別の商材で取り引きをしているクライアントから別与件をいただいたり、直近だと資本提携をしている電通と協業し、デジタル広告部分を請け負ったり、ということが一般的です。
案件獲得後の仕事の流れとしては基本的に、大手プラットフォーマーや人材、金融、不動産、美容、消費財、アプリ、(ライフスタイル、ゲーム、漫画)などさまざまな業界・業種のクライアントに対し、営業担当が対話を通じて彼らが抱えている課題を汲み取り、それを解決する方法の提案を行います。
そして、メディア担当が主に運用型広告の配信調整やメディア別の改善プランの立案を行い、クリエイティブ担当がバナー制作や配信物の立案・制作を担当するなどし、分担してその問題を解決します。
ただ解決すれば良いというわけではなく、広告運用を例にあげるとひとつの商品購入のためにかけた広告配信金額や、実際に広告経由で商品を購買した方がそれ以降どれくらい商品を購入したかなど、成果に一番近い部分での広告ソリューションをクライアントから求められます。
また既存の大手クライントの「もう少しこことの取引規模を大きくしたい」「代理店を変えたい」「この日に大きいプロモーションをするには予算がこのくらい必要なため、こういう提案をしてほしい」といった自主提案に対しては、マーケティング戦略本部やAI推進部などの部隊がサポートをします。
セプテーニプランナーのノルマ
セプテーニのプランナーには以下2つのノルマが設定されます。
- 粗利額や売上額などの「定量的なノルマ」
- 3ヶ月に1回こういうことができるようになるといった「定性的なノルマ」
これらのノルマを達成すると、インセンティブ報酬として3ヶ月に一度、数万円程支給されます。
定量的なノルマと定性的なノルマを達成するには、期限内にどうすれば達成できるかを逆算的にプランニングすることが重要です。
セプテーニで成果が出る営業と出ない営業の違い
基本的に、クライアントのオーダーに答えるだけの営業は成果が出にくいと思います。
必ずオーダーの背景には課題が存在しているので、それに気がつき、汲み取ってコミュニケーションをとることが重要です。
またデジタル広告代理店の営業には、多岐にわたる広告メディア・広告メニューの網羅的な知見と、それらの情報をアップデートして把握しておく能力が求められます。
情報を能動的に集め、デジタルに関する圧倒的な知識を身につけた人は、成果が出しやすいと思います。
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セプテーニプランナーの働き方とやりがい
プランナーは激務? きついって本当?
セプテーニのプランナーがきついかどうかは人によると思います。
私の場合は時期によって忙しい時と、忙しくない時の差が激しかったです。
局所的に徹夜したり休日出勤したりするときもありましたが、本当に何もないときはフレックスのコアタイムの時だけ仕事することもありました。
1ヶ月という期間で見ると激務というほどではなかったと思います。
また、休日出勤した場合は代休を取得できます。
プランナーのやりがい
業種やクライアントによりますが、セプテーニのプランナーは若いうちから年間総予算が数億円規模の仕事を任せられるチャンスがあることに対して、私は特にやりがいを感じていました。
またセプテーニで働いている人は基本的に良い人が多いので、この人たちと一緒にがんばろうといったこともモチベーションにつながっていました。
プランナーの苦労
私の場合は、デジタル未経験で入社したため、毎日勉強をしたり、社内での教育制度を利用したりして知識を追いつかせるのが大変でした。
勉強方法は人によって異なりますが、私の同僚は入社当初、先輩のメールのCCに入れてもらい、ひたすらわからない単語を調べたり、人に聞いたりしてひとつずつわからないことを潰していくというやり方をしていました。
結果、同期のなかで仕事が一番できるようになっていました。
セプテーニは「広告運用」に関して、クライアントから業界随一という評価をいただいています。
そのため、求められるレベルは高いと思いますが、そこを担保できるだけの環境や教育制度が整っていると思います。
プランナー職の魅力
良い意味でそこまでストレスがかかりすぎない職場なので、ある程度の心理的安全を担保しながら多くのことが学べたことです。
目標は持ちつつも自分自身ができることを増やそうという人に向いている職場なのかなと思います。
セプテーニのリアルを探る10問10答
1)入社してよかったこと
私の場合は、プライベートで遊ぶ友達ができたことと、夏休みが10日間あることがよかったことです。
2)合コンや飲み会の時の人気度
私自身、合コンにも飲み会にもいかないので何とも言えませんが、おそらく人気は高くないと思います。
3)社内恋愛や結婚は多い?
多いか、少ないかの基準が分かりませんが、それなりにいると思います。
特に年齢が上の方は社内結婚されている方はちょこちょこいますね。
4)周囲の方々の転職先は?
いわゆる広告主サイドか、WEBサービス系やWEBの広告メディアなどのベンチャー企業に転職する人が多い気がします。
完全に異業種に転職する人はほぼほぼいません。
5)在籍中で一番大きな買い物は?
大きい買い物をしたことがなく、基本的に交際費にお金を使っていました。
6)同僚・先輩・上司が身につけている時計(男性)やバッグ(女性)は?
私自身ブランド物に興味がないため、誰がどんな時計やカバンを身につけているか把握していませんが、同じ年代の人よりも良い時計やバッグを身につけている人が多かったと思います。
上着だと、男女ともに「Moncler」や「CANADA GOOSE」のダウンを着ている人が多かったです。
7)同僚・先輩・上司が住んでいる場所は?
丸の内線と中央線沿いが多いイメージで、特に中野周辺が多いと思います。
8)長期休暇でみなさんが良く行く場所は?
国内だと沖縄、海外だと東南アジアあたりに行く人が多かったと思います。
9)会社からの「課題図書」ってありますか?
課題図書はありませんが、多くの人がMarkeZine BOOKSが出版している「たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング」(西口 一希 著)を読んでいました。
10)転職先としての自社は5段階評価でいくつ?
4です。基本的にセプテーニは人間関係が良く、会社も安定していてデジタルマーケティングの広い知識を得られる環境が整っているため良い会社だと思います。
その一方で、良い意味でも悪い意味でも環境が良すぎるため競争力が身につかず、ハングリーさが欠けてしまうと思ったため、-1にしました。
また、デジタルマーケティングやデジタル広告が、AIで自動運用されるようになる中、人間ならではの介在価値が求められます。
セプテーニのような大きな会社ではひとりで得られる業務知識と経験に限界があり、介在価値を身につけて発揮していくことが難しいと感じたこともマイナスポイントです。
セプテーニへ転職するには
セプテーニへの転職を希望する方は、同社への内定実績を豊富に持つエージェントに相談するようにしましょう。
内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。
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