
| 日本発のコンサルティングファームとして急成長を遂げているベイカレント。2016年にマザーズに上場、2018年には東証一部に市場変更を果たしました。顧客企業の経営戦略策定やシステム開発、デジタルトランスフォーメーション(DX)の支援などに幅広く取り組み、実績を上げています。
ベイカレントで働くコンサルタントはどれくらいの年収をもらっているのでしょうか?同社の元ITコンサルタントに、年収事情から仕事の魅力、働きやすさまで赤裸々に実態を語ってもらいました。 ベイカレントに内定実績豊富な転職エージェントもご紹介しているので、同社に転職希望の方は是非、ご一読ください。 |
インタビュー対象者
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ベイカレント・コンサルティング 元ITコンサルタントAさん
30代男性/ 国公立大卒 前職ではエンジニアとしてシステム開発に従事 |
目次
平均年収1,350万円!ベイカレントってどんな会社?
ベイカレントは、日本発のコンサルティング会社です。前身企業は1998年に創業、2016年に東証一部に上場しています。本社は東京都港区の麻布台ヒルズです。
有価証券報告書(2025年5月28日)によると以下の通り、高い平均年収で知られています。
| 従業員数 | 593人 |
| 平均年齢 | 31.2歳 |
| 平均年間給与 | 1,350万円 |
| 平均勤続年数 | 4.0年 |
ベイカレント、直近5年間の年収推移
ベイカレントの直近5年間の年収推移は以下の通りです。
| 年度 | 年間平均給与 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
| 2021年 | 1,102万円 | 32.9歳 | 3.9年 | 2,161人 |
| 2022年 | 1,107万円 | 32.6歳 | 3.8年 | 2,638人 |
| 2023年 | 1,117万円 | 32.1歳 | 3.5年 | 3,310人 |
| 2024年 | 1,074万円 | 31.4歳 | 3.2年 | 4,321人 |
| 2025年 | 1,350万円 | 31.2歳 | 4.0年 | 593人 |
平均勤続年数が短く、人材の流動が激しいのも特徴です。中途採用・新卒採用を積極的に行っており、従業員数は年々増加していますが、2025年度に大きく減少しています。
背景にあるのは、2024年に行われたホールディングス化です。かつての株式会社ベイカレント・コンサルティングは、株式会社ベイカレント・コンサルティングと株式会社ベイカレント・テクノロジーに分かれ、両社を株式会社ベイカレントが統括するホールディング体制になりました。有価証券報告書に記載されている平均年収1,350万円は株式会社ベイカレントに在籍する593名の平均年収を指しています。
ベイカレント、役職別・年齢別の年収レンジ
ベイカレントの平均年収は1,350万円ですが、年齢・年代別や役職別のモデル年収は以下の通りです。

新卒から入社2~3年の20代中盤までは「アナリスト」と呼ばれ、年収は500~600万円です。スタート年収から高い水準であることがわかります。
入社4~8年目の20代中盤~30歳前後が「コンサルタント」で600~800万円、主に30代が「シニアコンサルタント」、と順に昇格します。
シニアコンサルタントの年収が1千万円前後で、ベイカレントのコンサルタントのボリュームゾーンとなります。
マネジメント層の年収、最高年収は4億円超え
シニアコンサルタントの先の管理職は2通りで、いわゆるチームの管理に回る「マネージャー」と、難易度の高い案件を担当する専門性の高い「エキスパート」に分かれます。
マネージャーは早い人で30歳、通常は35歳前後で就く役職です。成績に応じて年収は1,000~1,400万円。シニアマネージャーが40歳前後で1,500万円程度、さらに昇格するとプロジェクトのトップを務めるパートナーとなり2,000万円程になります。
エキスパートは、シニアエキスパート、チーフエキスパートと昇格し、同格のマネージャー職のマイナス100万円と言われています。エグゼクティブパートナーの報酬も開示されており、社長ら取締役3人の年収は一人あたり4億666万となっています。
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ベイカレント・コンサルティング は30歳高年収ランキング25位
ベイカレント・コンサルティングは2024年12月17日に東洋経済ONLINEが発表した「30歳年収が高い『全国トップ500社』」ランキングにおいて、25位にランクインしています。M&A業界や総合商社と並ぶ、高年収企業であることがわかります。
| 順位 | 社名 | 30歳推計年収 | 平均年収 | 平均年齢 |
| 1位 | M&Aキャピタルパートナーズ | 2,340万円 | 2,478万円 | 32.4歳 |
| 2位 | キーエンス | 1,818万円 | 2,067万円 | 35.2歳 |
| 3位 | 三菱商事 | 1,681万円 | 2,090万円 | 42.7歳 |
| 4位 | ヒューリック | 1,562万円 | 1,907万円 | 38.7歳 |
| 5位 | 三井物産 | 1,537万円 | 1,899万円 | 42.3歳 |
| 7位 | 伊藤忠商事 | 1,418万円 | 1,753万円 | 42.3歳 |
| 7位 | 地主 | 1,405万円 | 1,718万円 | 38.8歳 |
| 7位 | 住友商事 | 1,405万円 | 1,758万円 | 43.1歳 |
| 25位 | ベイカレント | 1,036万円 | 1,074万円 | 31.4歳 |
ベイカレント転職者(中途入社者)の年収実績
ここではベイカレント・コンサルティングに中途入社した社員の年収実績をご紹介します。
前職の業界に限らず、ベイカレントに転職することで年収アップを実現していることがわかります。
| 年齢 | 前職 | 前職での年収 | ベイカレントのでの年収 |
| 28歳 | NTTデータ | 650万円 | 800万円 |
| 29歳 | 日本生命 | 850万円 | 900万円 |
| 30歳 | アクセンチュア | 900万円 | 1,300万円 |
| 32歳 | みずほ銀行 | 700万円 | 1,000万円 |
ベイカレント社員の前職/転職先はさまざま
取材対象者のAさんによると、ベイカレント・コンサルティングの中途入社者は前職がアクセンチュアやフューチャーアーキテクトといった同業のほか、ヤフーなどのIT企業も多いようです。
ITコンサルタントに限れば前職の業種はさまざまで、なかでも即戦力となるシステム開発の経験者採用が目立っているようです。
一方で、ベイカレントから他社への転職先としては、同業他社やシンクタンク、外資系スタートアップ企業が見受けられるとのことです。
ベイカレントへの転職で年収大幅UPを実現した、転職成功事例
年収は倍に!ベイカレント転職者インタビュー
ベイカレント・コンサルティングへの転職を実現した人は、どのような転職活動をしていたのでしょうか?またベイカレントの選考はどのようなフローで行われ、面接では何を聞かれるのでしょうか?
以下の記事では、大手アパレルメーカーからベイカレントへ転職したAさんを直撃。大手転職エージェントに「アパレルからコンサルへの転職は難しい」と言われながらも見事転職を実現し、年収が倍になったとAさんの転職活動ストーリーをご紹介しています。
全コンサルタントが同じ部門!ベイカレントの組織体制
ベイカレント・コンサルティングでは、すべてのコンサルタントが同じ部門に所属する「ワンプール制」を採用しています。
社員数の9割はコンサルタント職で、経営戦略を担う戦略コンサルや、企業のシステム開発をサポートするITコンサルらが同じコンサルティング本部に所属しています。
自身の専門性にとらわれず幅広く知識や経験を共有し、顧客企業に対しても既存の枠にとどまらない提案をするのが狙いです。
ビジネスプロデューサー(BP)と呼ばれる人事部門の社員(計30人)が、各コンサルタントの定量的な評価を行い、専門性を加味してプロジェクトに配置します。
高年収が期待できる、ベイカレントITコンサルの仕事と働き方

ベイカレントのITコンサルは顧客企業に1年超駐在
ベイカレントのITコンサルタントは、主に顧客企業に駐在し、依頼されたシステムやサイトの構築を担います。
Aさんは中途採用されてプロジェクトが決まるまでのわずかな期間のみベイカレント・コンサルティングの本社に通勤し、その後はずっと担当の顧客企業の本社に通っていたと言います。
プロジェクトが立ち上がるとパートナー職の社員をトップに、20~30人のチームを組んで対応します。
「新たにECサイトを立ち上げたい」「社内の業務システムを刷新したい」といった要望を直接聞き取ってシステムを構築し、実際の運用、保守サポートまでが求められます。
そのため、おおむね1年間は1つのプロジェクトにつきっきりになると言います。
システム開発は外部に委託するのが一般的ですが、Aさん場合、同じプロジェクトのチームメンバーでプログラムを設計し、顧客企業と相談しながらシステムを完成させていたとのことでした。
ベイカレント・コンサルティングの前身企業「ピーシーワークス」がソフトウエアの開発を担っていたことから、プログラミングに精通した社員が多く在籍していることが影響しているとのことで、ベイカレント・コンサルティングのITコンサルの強みとされます。
ベイカレントでは残業45時間超えはNG
ベイカレント・コンサルティングでは社員の労務管理を徹底し、残業に厳しいことも特徴です。
残業時間が45時間を超えるとNGとなり、本人や上司の評価が大きく下がるため、定時で帰宅する人もいます。
顧客企業のシステム開発を担うため仕事を自宅に持ち帰ることもできず、Aさんの場合、追い込み時期は事前に申請を出して1カ月程度集中して残業していたこともあったそうです。
それでも終電までには帰宅し、土日に出勤したことはなかったと言います。
ベイカレント・コンサルティングが労務管理に厳しい理由として、Aさんは2016年の上場以来、過剰な勤務を抑止するといった企業コンプライアンスが徹底されるようになったことが背景にあると指摘します。
ただ、顧客企業との打ち合わせなどがあり「長期休みは取りにくかった」と振り返ります。
ベイカレント・コンサルティングで働く魅力
ベイカレント・コンサルティングに20代で転職したAさんは、若手ながらシステム開発のプロジェクトマネージャーを経験するなど「年齢問わず、やる気があれば仕事を任せてもらえる環境で、多くの経験を積めた」と仕事の魅力を語ります。
それには、ベイカレント・コンサルティングが年上の社員とも顔色を気にせず意見交換できる社風があると言います。
顧客企業からのベイカレントへの信頼が厚く、その信頼を基礎に多くのチャレンジができたことが大きいようです。
高額の給与が約束されていることも魅力の一つと話しています。
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ベイカレントの転職オススメ度
5点満点で4点評価、高い満足度
Aさんの総評
「社内の風通しがよく、労務管理がしっかりして働きやすい職場です。そういった点で不満はありません。
ただ、長期的に働くことを考えた場合、会社の経営方針に納得できるかどうかの見定めは必要です。
上場以来、売り上げ拡大を進める中で、戦略コンサルの強化方針が振るわずに一転するなど、現場がやや振り回されることがありました。
業績拡大に向けコンサルタントを好条件で大量採用しているため、これまでの中途採用者と条件面で差が生まれていることも一部で問題視されています。そうした点を踏まえて4点としました。」
高年収と働きやすさが魅力
ベイカレントの魅力として、高額な給与水準が挙げられます。
ITコンサルティングの同業他社と比較しても高い水準とされ、顧客企業とのプロジェクト達成といった仕事面でのやりがいも多くあります。
ハードワークなイメージとは違い、労働時間がしっかりと管理され、ワークライフバランス・コンプライアンスを重視した企業風土も好感が持てます。
ITコンサルタント人材は、企業各社のIT化、DX推進の動きに合わせて需要が高まっており、職場環境が整えられたベイカレント・コンサルティングで経験を積むことは有益ではないでしょうか。
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