2020.04.21

リクルート

リクルートキャリアの仕事内容とは?RAの現場から実態を探る

リクルートグループの中で、就職や転職、企業の採用に関する事業を一手に担うリクルートキャリア。
業界のトップランナーとして「リクナビ」や「リクナビNEXT」などの情報サイトの運営や、転職エージェントによる人材のマッチング事業に取り組んでいます。リクルートグループの中でも業績は上位にあり、企業の成り立ちをみてもまさにリクルートの保守本流の事業です。
本稿では、営業現場を一例にリクルートキャリアの仕事の実態について迫ります。

 

リクルートキャリアとは

リクルートキャリアは、リクルートグループの中で人材採用広告事業を展開する事業会社です
リクルート発足間もない1962年、大学新卒者向けの求人情報誌「企業への招待」を源流として、1977年に旧人材情報センター(後のリクルートエージェント)として設立されました。

1980年~90年代は情報誌や雑誌を刊行することで業界をリードし、90年後半からインターネットを使った採用支援を始めます。
2012年にリクルートグループ内の人材紹介や求人広告の関連会社を統合し、リクルートキャリアとして始動、現在に至ります。

  • 社員:4600人(2019年4月1日時点)
  • 売上高:964億円
  • 純利益:46億円(2019年7月公表の決算公告)
  • 本社:東京都千代田区 全国に拠点あり

 

リクルートキャリアの主な事業は?職制も解説

株式会社リクルートキャリア2012年に、新卒の就活情報サイト「リクナビ」や転職情報サイト「リクナビNEXT」などの運営を手掛けていた株式会社リクルートのHRカンパニー(事業部)と、転職支援を手掛ける株式会社リクルートエージェントの統合によって設立しました。

そうした経緯からリクルートキャリアの主要事業は

の3つに大別されます。

情報サイトの運営を主とするメディア領域と転職エージェントの人材紹介領域は、元をたどれば別会社で、「求人広告」「人材紹介」といった形で業態が違うため、社内でも別会社のような位置付けとなっています。

それぞれの領域について下記に説明します。

 

新卒採用メディア領域(リクナビ等)


新卒向けの就職情報サイト「リクナビ」や中小企業と新卒、既卒の若者をつなぐ「リクナビダイレクト」の運営を主とした求人広告事業です

情報サイトの運営を主とするため、利用する就活生の獲得と、採用活動にリクナビを利用する企業の拡大が必須で、リクナビの圧倒的なシェアを基にさまざまなサービスを展開しています。
かつては縁故採用などが主流だった企業への就職について、リクルートが「就職先を学生が選ぶ」という価値を市場に広めました。
企業の新卒採用情報を広く公開し、オープンでフェアな就職マーケットを開拓してきた実績があります。

一方で、2019年にはリクナビに登録した就活生の閲覧履歴を基に内定辞退率を人工知能(AI)に予測させ多数の企業に販売していたことが発覚し、厚生労働省や個人情報保護委員会から行政指導や勧告を受けました。その影響は2021年の採用活動にも響くとみられ、改革のまっただ中にあります。

 

中途採用メディア領域(リクナビNEXT等)


社会人向け転職情報サイト「リクナビNEXT」を主軸とした転職サイトの運営を行っています
このほか、ミドルエグゼクティブ層向けの転職サービス「CAREER CARVER」や社会人のインターンシップに取り組む「サンカク」などが主要サービスです。

1975年の「転職情報」、1980年の女性向け転職情報誌「とらば~ゆ」など、転職に対して負のイメージが強かった日本の採用市場で、その払拭に長年取り組み業界をけん引してきました。

 

人材紹介領域(リクルートエージェント等)


いわゆる転職エージェントとして、企業と転職者の間に立って仲介することを主たる事業としています
キャリアアドバイザー(CA)が転職者の希望を聞き取り、リクルーティングアドバイザー(RA)が企業の採用計画を支援します。
それぞれの希望、ニーズを把握した上で、両者をマッチングしていきます。

同社のエージェントサービスによる就職、転職は2019年3月末時点で延べ53万人に上ります。1977年から転職に関する事業を展開しています。

 

リクルートキャリアの選考通過率TOPクラス Kさん
株式会社—— 代表取締役

元リクルートキャリア社員だからこそ
①同社が求める人物像を熟知
②リクルートキャリアのマネジメント層・現場との豊富なリレーション
③内定者100名の面接内容をデータベース化し、面接対策を実施

 

>>>リクルートキャリアの内定率TOPクラスのコンサルタントにキャリア相談をする

 

職制の違いについて

リクルートキャリアでは、正社員のゼネラル社員と、有期契約のエキスパート社員、CV(Career View)社員に分かれます。

 

エキスパート社員

エキスパート社員は職務範囲や勤務エリアを限定しており、入社5年目以降は無期契約に転換できます。

 

CV(Career View)社員

CV社員は同じく職務範囲や勤務エリアを限定した上で、契約期間を最大3年とし、キャリアアップを前提とした働き方が可能となっています。

 

リクルーティングアドバイザー(RA)の仕事とは?

リクルートキャリアの営業現場を紹介するにあたり、一例として企業の採用活動を支援するリクルーティングアドバイザー(RA)を取り上げます。
リクルートキャリアでRAを長年担当していた元社員への取材を基にお伝えします。

 

仕事内容について

RAは、リクルートグループで長年培われた実績と信頼を武器にして企業の採用活動を支援します
支援すると言っても、中途採用の戦略を一方的に押し売りするのではなく、企業の採用担当者と信頼関係を構築し、採用戦略の提案から採用計画の策定までを人材採用のプロとしてバックアップすることが求められます。
どんな人材が欲しいのかを徹底的に聞き取り、転職者側の支援を担当するキャリアアドバイザー(CA)と連携して擦り合わせた上で、最適な転職者を探し出して担当企業につなげるのが仕事です。

 

前職との関係や営業目標

RAは、メーカー、メディカル、ITWEB、不動産のような形で業界別に担当が分けられています。
リクルートキャリアに中途入社した場合、前職の業界とはあまり関係なく配属されることが多いようです。
営業の数値目標は、売り上げで内定承諾者の年収✕30~35%です
その達成に向け、担当するクライアントの求人開拓や採用決定数をアップさせるためのCAとの連携が求められます。
クライアントが求める求人像を正しく把握するため、採用現場にヒアリングすることもあります。

リクルートキャリア内では、RAとCAの営業活動は相互に補完する関係にあります
RAがクライアントから入手した情報をCAに伝えるだけにとどまらず、クライアントを巻き込んでCA向けの説明会をするなど、CAとクライアントの橋渡しをすることもあるとのことです。

 

クライアントの新規開拓

クライアントの新規開拓については、あまり取り組みが進んでいないのが現状です。
既存のクライアントが多く、その求人開拓を進めることで深掘りしているのが実態です。
求人ベースでみると、クライアントからの求人に対して転職者を獲得できているのは平均して1割程度です。
中途採用を希望するクライアント企業の意向と転職者のニーズをマッチングさせることの難しさが背景にあります

 

RAとして求められることややりがい

RAとして、数ある転職エージェントの1社としてではなく、RAの前述したような営業活動を通じて採用全般を任せられる存在になることが業界のトップ企業として必須です
企業の採用担当者をはじめ経営層とも懇意にして、信頼されることが大前提です。
リクルートキャリアに求められる企業の要求は高く、相応の結果が求められます。

転職者、採用する企業、双方にとっても大きな決断となり当然、気持ちは揺れ動きます。
「内定辞退」といった形で、不測の事態が発生することもあり、臨機応変に対応することも求められます。
担当企業で実現した中途採用者が活躍し、企業の業績アップにつながった、といった形で成果を感じることもあり、やりがいは多い仕事と言えます

 

リクルートキャリアの選考通過率TOPクラス Kさん
株式会社—— 代表取締役

元リクルートキャリア社員だからこそ
①同社が求める人物像を熟知
②リクルートキャリアのマネジメント層・現場との豊富なリレーション
③内定者100名の面接内容をデータベース化し、面接対策を実施

 

>>>リクルートキャリアの内定率TOPクラスのコンサルタントにキャリア相談をする

 

採用ハードルの高いリクルートキャリア


今回、転職エージェントのRAについて実例を取り上げましたが、就職や転職という人生の大きな局面に関わる仕事であるため、どの営業現場でも仕事上の重圧は数多くあると言います。
企業にとってみても社員1人の採用が業績にも直結することもあり、リクルートキャリアに求めるハードルは高いです。
情報サイトの登録数、転職の実績などといった形で結果は数字として明らかになりやすいのも特徴です。
多くの個人情報を扱うため、慎重さも必要です。

それでもリクルートキャリアの個々の社員の裁量は大きく、給与面でも充実したものとなっています
社員の自己実現に向けた各種制度が整っており、中途採用の高倍率につながっています。
リクルートキャリアの転職を検討するにあたっては、就職、転職といった人生の局面に立ち会う、関わることの意義や魅力をどう感じるかを前職での経験を踏まえ十分に考える必要があります。

 

リクルートキャリアへ転職するには

リクルートキャリアの仕事内容について理解は深まりましたか?

リクルートキャリアに転職を希望する方は、リクルートキャリアへの転職実績がトップクラスのエージェントへの相談が転職成功への近道となるでしょう。

エージェントファインダー】には、リクルートキャリアを含むリクルートグループへの内定実績・内定率がトップクラスの転職エージェントが参画しています。これらの転職エージェントに相談をご希望の方はご登録ください。無料で最適な転職エージェントをご紹介します。

 

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