2022.08.29

リクルート

旧リクルートコミュニケーションズの年収やボーナスはどれくらい?リクルートグループならではの評価制度も解説

リクルートコミュニケーションズは、リクルートホールディングスの子会社で、リクルート関連会社の制作やプロモーション、マーケティングなどを総合的に担っています。(※2021年4月に、株式会社リクルートコミュニケーションズは、株式会社リクルートへと統合されました。現在は株式会社リクルートの中の1つの事業部として位置づけられています)

今回は旧リクルートコミュニケーションズの元社員が、実際の年収や評価制度、ボーナスなど、どのように評価されているのか具体的に解説していきます。

※旧リクルートコミュニケーションズに限らず、現在のリクルート総合職(GE社員)の年収は以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

旧リクルートコミュニケーションズの年収事情

まずはリクルートコミュニケーションズの平均年収、年収事例をご紹介します。

 

旧リクルートコミュニケーションズの平均年収は689万円

平均年収 平均年齢
リクルートコミュニケーションズ 689万円 30代前半
リクルートホールディングス
(親会社)
1012万円 30代後半

旧リクルートコミュニケーションズは、単体で上場はしていないため有価証券報告書などで正確な平均年収を知ることは出来ません。そのため今回は転職者アンケートを実施して調べました。

転職者アンケートを実施した結果、旧リクルートコミュニケーションズの平均年収は689万円でした。 回答者の平均年齢は30代前半です。

筆者も2018年まで在籍していましたが、同期や他の社員と話すと上のような年収が平均値でした。 しかし、リクルートコミュニケーションズの特徴でもありますが、自ら率先して仕事を取りに行ける人ほど、平均値よりも100万円ほど高い年収をもらっている傾向にあります。

参考までに、親会社のリクルートホールディングスは上場しており、有価証券報告書によると平均年収は958万4837円、従業員の平均年齢は37.7歳です。 リクルートホールディングスは少数精鋭なので年収が高めですが、旧リクルートコミュニケーションズは親会社と比較するともう少し低い年収となっています。

 

旧リクルートコミュニケーションズの年収システム

ここからは、旧リクルートコミュニケーションズで基本給を決める年収システム【ミッショングレード制】について説明します。

 

ミッショングレード制とは

リクルートコミュニケーションズでは「ミッショングレード制度」を取り入れています。これは、リクルートグループ共通の制度です。旧リクルートキャリア、旧リクルートライフスタイル、旧リクルートテクノロジーズなど、リクルートグループ各社によってグレードや評価基準に違いはあるものの、採用されてる制度です。

ミッショングレード制度は採用ページで以下のように説明されています。

“担当しているミッションの価値によって報酬(給与・賞与)を決定する人事制度です。”

引用:リクルートコミュニケーションズ採用ページ

ミッショングレード制度では、担当する職務や業務にグレード(等級)をつけ、そのグレードによって給与や賞与が支給されます。グレードは半年ごとに見直されます。

 

ミッショングレード制の特徴

この制度の特徴は年次に関係なく、ミッションの難易度に対して給与や賞与が決定する点にあります。
若手にもチャレンジする機会や能力を最大限に発揮する機会を与え、それを客観的に評価する仕組みがあるのです

 

旧リクルートコミュニケーションズで年収決定を支えるキャリア制度

旧リクルートコミュニケーションズには、ミッショングレード制を支える以下の評価方法があります。

それぞれどのような役割を果たしているのか見ていきましょう。

 

Will can must シート

旧リクルートコミュニケーションズでは社員が自発的に自らのキャリアを創造するために、半期ごとに「Will can must シート」を記入します。

これはリクルートグループ全体で利用されている仕組みで、

  • Will=社員の意志(何がしたい)
  • Can=能力開発(何ができる
  • Must=半期ミッション(何をしなければならない)

を明確にして目標を管理するものです。

Will Can Mustシートでは、まず自らの意志(Will)を言語化したうえで、そのWillを叶えるために今自分ができること(Can)とできないこと(Cannot)を明記します。
それをもとに上長と面談したうえで半期ミッション(Must)が設定されるため、ミッションを自分ごと化することができ、仕事にコミットしながら自らを成長させることができます。

この仕組があることで、どうすれば自身の評価、年収を上げることができるのかが明確になるため、納得感のある評価、年収を得ることができます

 

社内公募(通称:キャリアウェブ)

入社後数年経った社員が、社内求人のような形で募集されている職種に応募できる仕組みです

この制度は名ばかりではなく、社内ではかなり普及している制度で実際筆者の周りにもこの制度を使って転籍(例:旧リクルートキャリアの営業職から旧リクルートライフスタイルの企画職へ)した人が何人もいます。

基本的には自分のミッショングレードと同等の仕事を異動先ですることになるのでこの制度を利用することによって収入が大きく変わることはありません。

給料や退職金などの人事制度は転籍先のものが適用されることになり、転籍しても必ずしもミッションや給料が維持されるとは限りませんが自身の志向や目標に合わせてキャリアを見直し異動できる制度として浸透しています。

 

360度サーベイ

上長や同僚はもちろん、部下からもアンケートをとり評価をする制度です。
上長も直属の上司だけではなく、隣の部署の上司からも評価を受けます。

多方面からの評価になるため、様々な視点から自分という人間を評価してもらうことができます
グレードに上がるために今の自分に何が必要なのかが明確になります。

 

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旧リクルートコミュニケーションズの様々な制度

旧リクルートコミュニケーションズにはミッショングレード制以外にも、さまざまなキャリア制度があります。

次にこれらの評価方法について詳しくみていきましょう。

 

新規事業提案制度(Ring)

新規事業提案程度はリクルートグループが行う新規事業コンテストであり、リクルートグループの社員であれば年次に関係なく提案できます。

審査で上位に入った提案には事業化の機会与えられます

リクルートのサービスでも知名度の高いホットペッパービューティーやゼクシィ、スタディサプリなどはこの制度から誕生しました。
プレゼンをするのはリクルートの社員ですが、この制度のユニークな点は新たな案を実現するために社外の人も積極的に巻き込むことを推奨している点です。
年次や役職関係なく、会社の一事業を手掛けるチャンスがリクルートにはあるのです

 

表彰制度

リクルートコミュニケーションズには、全社表彰制度である「the POLAR」が年に1度行われます。

通期・半期に各局・部の表彰が行われます。
ホテルなどの広い会場を貸し切り、本格的音響や映像を準備してある会場で、表彰対象者はスポットライトを浴びながら数百~数千人の社員の前で喝采を浴びます。
過去には「多言語翻訳プラットフォーム」の開発をリードし、リクルートの主要サービスの多言語化に成功した社員が受賞しています。

 

旧リクルートコミュニケーションズの年収例


中途(キャリア)採用に限定すると、旧リクルートコミュニケーションズはキャリア採用(商品プロダクト開発)とエンジニア採用に分かれています。

採用ページおよび転職者の事例から月給と年収例を見ていきましょう。

 

キャリア採用枠

・企画職
年収例:420万~/20代

旧リクルートコミュニケーションズの営業職は、それまではグループ会社に提供していたソリューションを外販するのが主なミッションです。

目標数字や達成時のインセンティブで大きく年収が変わります。
数字を達成できていないと給料に大きく影響するグレードも上がらず、基本給のみの支給に留まり、その額は新卒社員とほとんど変わりません。

しかし数字を達成した人にはインセンティブがあり、グレードも上がっていくため年収が20代で500万や600万になる人もいます。

・マーケティング職
年収例:650万/20代後半 800万/30代前半

営業と違い、表彰やボーナスなどで報酬が上乗せされることもありますが、基本的には職務領域を広げキャリアアップし、グレードを上げなければ給料は上がりづらいと言えます。

 

エンジニア採用枠

・エンジニア
月給32万5685円〜49万8683円
年収例:560万円/24歳 855万円/32歳

・商品プロダクト開発
月給40万9559円~月給62万5775円
年収例:719万円/28歳 876万円/33歳

商品プロダクト開発の募集職種には2020年2月現在、

  • 機械学習エンジニア
  • インフラエンジニア
  • ソフトウェアエンジニア
  • ソフトウェアエンジニア

があります。

エンジニアの採用は面接の前にコーディングの試験があります。
その後に面接やSPI試験がされるため、募集されている言語の開発経験がない人には厳しいでしょう。

 

旧リクルートコミュニケーションズで求められる人物像

これは旧リクルートコミュニケーションズに関わらずリクルート全般で言われていますが「自ら学んで挑戦していく姿勢」を持つ社員が求められます

リクルートでは社員の一人一人に起業家精神を持たせ、成長する機会を与える風土があります。そのため「自ら学んで挑戦していく姿勢」は、より高いミッションを行う機会を増やし、年収を上げることにつながります

また、ミッショングレード制度は現状の能力の評価と併せて期待値という側面もあります。そのため20代でもやる気があったりチームに積極的にコミットしている社員のグレードは上がりやすい傾向にあり、年収も比例して上がっている印象です。

 

高い視界で挑戦する人間が評価される旧リクルートコミュニケーションズ

リクルートコミュニケーションズは、常に社員に成長する機会を与え、挑戦した分、そして価値を生み出した分だけ評価し報酬を上げる仕組みを用意しています。

マーケティングの分野で自身の力を試す・挑戦する環境を求めている方にはリクルートコミュニケーションズはマッチする企業と言えるでしょう。

 

リクルートへ転職するには

旧リクルートコミュニケーションズの年収について理解は深まりましたか?リクルートへの転職を希望する方は、転職エージェント選びが肝になります。リクルートへの内定実績を豊富に持つエージェントに相談するようにしましょう。

内定実績が豊富なエージェントは採用ターゲットを熟知していますし、過去の面接内容や面接官の情報に基づいた面接対策をしてくれるので内定確度が上がります。

志望度が高い方は是非、以下のサービス【エージェントファインダー】にご登録ください。リクルートに多くの内定者を輩出している転職エージェントA氏をはじめ、リクルートに強い転職エージェントをご紹介させていただきます。

 

 

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