ベイカレント・コンサルティングは平均年収1,117万円!年齢・職位別年収レンジなど年収の実態を元社員が解説

2016年にマザーズに上場、2018年には東証一部に市場変更し、業績拡大を続けるベイカレント・コンサルティング。

日本発のコンサルティングファームとして、顧客企業の経営戦略策定やシステム開発、デジタルトランスフォーメーション(DX)の支援などに幅広く取り組み、実績を上げています。

本稿では、ベイカレント・コンサルティングの元ITコンサルタントに同社の年収事情から仕事の魅力、働きやすさまで赤裸々に実態を語っていただきました。

 

インタビュー対象者

ベイカレント・コンサルティング 元ITコンサルタントAさん

30代男性/ 国公立大卒

前職ではプログラマーとしてシステム開発に従事

 

平均年収1,117万円!ベイカレント・コンサルティングってどんな会社?

ベイカレント・コンサルティング(BayCurrent  Consulting Inc.)は、日本に本社を置くコンサルティング会社です。
前身企業は1998年に創業、2016年に東証一部に上場しています。本社は東京都港区の虎ノ門ヒルズ森タワー。

有価証券報告書(2023年5月29日)によると以下の通り、高い平均年収で知られています。

従業員数 3,310人
平均年齢 32.1歳
平均年間給与 1,117万円
平均勤続年数 3.5年

平均勤続年数が短く、人材の流動が激しいのも特徴です。
中途採用を積極的に行っており、2023年2月期第3四半期累計期間に新たに約650人のコンサルタント(うち新卒約160人)を採用しています。

2023年2月期の決算では、売上高760億円、純利益210億円。2019年比で売上高は3.1倍、純利益8.2倍と急成長を遂げている企業です。

2022年~26年の5年間を「国内最大級の総合コンサルティングファームとして実績を積み上げる」期間と位置付け、年率20%ペースで継続的に成長し、26年に売上高1000億円を目標としています。

社員数は4,000人体制を構築し、特に「DXコンサルティング」に注力する方針です。

 

ベイカレント、直近5年間の年収推移

ベイカレント・コンサルティング、直近5年間の年収推移は以下の通りです。

年度 年間平均給与 平均年齢 平均勤続年数 従業員数
2023年 1,117万円 32.1歳 3.5年 3,310人
2022年 1,107万円 32.6歳 3.8年 2,638人
2021年 1,102万円 32.9歳 3.9年 2,161人
2020年 1,030万円 32.6歳 3.9年 1,839人
2019年 933万円 32歳 4.0年 1,531人

毎年着実に平均年収はアップしています。従業員数も5年前から倍増していることがわかります。

 

ベイカレントコンサルティング、職位別・年代別の年収レンジ

ベイカレント・コンサルティングの平均年収は1,117万円ですが、年齢や職位別の年収は以下の通りです。

新卒から入社2~3年の20代中盤までは「アナリスト」と呼ばれ、年収は500~600万円です。スタート年収から高い水準であることがわかります。

入社4~8年目の20代中盤~30歳前後が「コンサルタント」で600~800万円、主に30代が「シニアコンサルタント」、と順に昇格します。シニアコンサルタントの年収が1千万円前後で、ベイカレントのコンサルタントのボリュームゾーンとなります

 

マネジメント層の年収、最高年収は3億円弱

シニアコンサルタントの先の管理職は2通りで、いわゆるチームの管理に回る「マネージャー」と、難易度の高い案件を担当する専門性の高い「エキスパート」に分かれます。

マネージャーは早い人で30歳、通常は35歳前後で就く役職です。成績に応じて年収は1,000~1,400万円。シニアマネージャーが40歳前後で1,500万円程度、さらに昇格するとプロジェクトのトップを務めるパートナーとなり2,000万円程になります。

エキスパートは、シニアエキスパート、チーフエキスパートと昇格し、同格のマネージャー職のマイナス100万円と言われています。エグゼクティブパートナーの報酬も開示されており、社長ら取締役3人の年収は3億円弱となっています。

 

ベイカレント2022年度 内定率TOPクラス 
株式会社ビゼック 代表取締役 中原大介さん

ベイカレントへの内定率は2022年度TOPクラス
①1ヶ月の”育成期間”でキャリアや強みを徹底的に棚卸し
②ベイカレントの選考を熟知した、きめ細やかな選考対策
圧倒的な内定実績により豊富な人材ネットワーク・独自情報を保有

 

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ベイカレント・コンサルティング は「30歳年収が高い会社ランキング」13位

ベイカレント・コンサルティングは2022年12月21日に東洋経済ONLINEが発表した「30歳年収が高い会社ランキング『東京トップ500社』」において、13位にランクインしています。M&A業界や総合商社と並ぶ、高年収企業であることがわかります。

 

順位 社名 30歳推計年収 平均年収 平均年齢
1位 M&Aキャピタルパートナーズ 2,542万円 2,688万円 32.2歳
2位 ヒューリック 1,509万円 1,803万円 39.5歳
3位 ストライク 1,278万円 1,432万円 35.3歳
4位 三井物産 1,242万円 1,549万円 42.1歳
5位 三菱商事 1,235万円 1,558万円 42.8歳
6位 丸紅 1,174万円 1,469万円 42.3歳
8位 住友商事 1,109万円 1,406万円 43.1歳
9位 日本M&Aセンターホールディングス 1,096万円 1,202万円 34歳
13位 ベイカレント・コンサルティング 1,036万円 1,106万円 32.6歳

 

ベイカレント転職者(中途入社者)の年収実績

ここではベイカレント・コンサルティングに中途入社した社員の年収実績をご紹介します。
前職の業界に限らず、ベイカレントに転職することで年収アップを実現していることがわかります。

 

年齢 前職 前職での年収 ベイカレントのでの年収
28歳 NTTデータ 650万円 800万円
29歳 日本生命 850万円 900万円
30歳 アクセンチュア 900万円 1300万円
32歳 みずほ銀行 700万円 1000万円

 

ベイカレント社員の前職/転職先はさまざま

Aさんによると、ベイカレント・コンサルティングの中途入社者は前職がアクセンチュアやフューチャーアーキテクトといった同業のほか、ヤフーといったIT企業も多いようです。

ITコンサルタントに限れば前職の業種はさまざまですが、即戦力となるシステム開発の経験者採用が目立っています

一方で、ベイカレント・コンサルティングから他社への転職先としては、同業他社やシンクタンク、外資系スタートアップ企業が見受けられるとのことです。

 

ベイカレントへの転職で年収大幅UPを実現した、転職成功事例

年収は倍に!ベイカレント転職者インタビュー

ベイカレント・コンサルティングへの転職を実現した人は、どのような転職活動をしていたのでしょうか?またベイカレントの選考はどのようなフローで行われ、面接では何を聞かれるのでしょうか?

以下の記事では、大手アパレルメーカーからベイカレントへ転職したAさんを直撃。大手転職エージェントで「アパレルからコンサルへの転職は難しい」と言われながらも見事転職を実現し、年収が倍になったとAさんの転職活動ストーリーを伺いました。

 

全コンサルタントが同じ部門!ベイカレントの組織体制

ベイカレント・コンサルティングでは、すべてのコンサルタントが同じ部門に所属する「ワンプール制」を採用しています。

社員数の9割はコンサルタント職で、経営戦略を担う戦略コンサルや、企業のシステム開発をサポートするITコンサルらが同じコンサルティング本部に所属しています。
自身の専門性にとらわれず幅広く知識や経験を共有し、顧客企業に対しても既存の枠にとどまらない提案をするのが狙いです。

ビジネスプロデューサー(BP)と呼ばれる人事部門の社員(計30人)が、各コンサルタントの定量的な評価を行い、専門性を加味してプロジェクトに配置します。

 

高年収が期待できる、ベイカレントITコンサルの仕事と働き方

 

ベイカレントのITコンサルは顧客企業に1年超駐在

ベイカレント・コンサルティングのITコンサルタントは、主に顧客企業に駐在し、依頼されたシステムやサイトの構築を担います

Aさんは中途採用されてプロジェクトが決まるまでのわずかな期間のみベイカレント・コンサルティングの本社に通勤し、その後はずっと担当の顧客企業の本社に通っていました。

プロジェクトが立ち上がるとパートナー職の社員をトップに、20~30人のチームを組んで対応します。

「新たにECサイトを立ち上げたい」「社内の業務システムを刷新したい」といった要望を直接聞き取ってシステムを構築し、実際の運用、保守サポートまでが求められます。
そのため、おおむね1年間は1つのプロジェクトにつきっきりになると言います。

システム開発は外部に委託するのが一般的ですが、Aさん場合、同じプロジェクトのチームメンバーでプログラムを設計し、顧客企業と相談しながらシステムを完成させていたとのことでした。

ベイカレント・コンサルティングの前身企業「ピーシーワークス」がソフトウエアの開発を担っていたことから、プログラミングに精通した社員が多く在籍していることが影響しているとのことで、ベイカレント・コンサルティングのITコンサルの強みとされます。

 

ベイカレントでは残業45時間超えはNG

ベイカレント・コンサルティングでは社員の労務管理を徹底し、残業に厳しいことも特徴です。

残業時間が45時間を超えるとNGとなり、本人や上司の評価が大きく下がるため、定時で帰宅する人もいます。

顧客企業のシステム開発を担うため仕事を自宅に持ち帰ることもできず、Aさんの場合、追い込み時期は事前に申請を出して1カ月程度集中して残業していたこともあったそうです。

それでも終電で帰宅し、土日に出勤したことはなかったとのことです。

ベイカレント・コンサルティングが労務管理に厳しい理由としてAさんは、2016年の上場以来、過剰な勤務を抑止するといった企業コンプライアンスが徹底されるようになったことが背景にあると指摘します。
ただ、顧客企業との打ち合わせなどがあり「長期休みは取りにくかった」と振り返ります。

 

ベイカレント・コンサルティングで働く魅力

ベイカレント・コンサルティングに20代で転職したAさんは、若手ながらシステム開発のプロジェクトマネージャーを経験するなど「年齢問わず、やる気があれば仕事を任せてもらえる環境で、多くの経験を積めた」と仕事の魅力を語ります。

それには、ベイカレント・コンサルティングが年上の社員とも顔色を気にせず意見交換できる社風があると言います。

顧客企業からのベイカレントへの信頼が厚く、その信頼を基礎に多くのチャレンジができたことが大きいようです。
高額の給与が約束されていることも魅力の一つと話しています。

 

ベイカレント2022年度 内定率TOPクラス 
株式会社ビゼック 代表取締役 中原大介さん

ベイカレントへの内定率は2022年度TOPクラス
①1ヶ月の”育成期間”でキャリアや強みを徹底的に棚卸し
②ベイカレントの選考を熟知した、きめ細やかな選考対策
圧倒的な内定実績により豊富な人材ネットワーク・独自情報を保有

 

>>>中原さんにキャリア相談を希望する

 

ベイカレントの転職オススメ度

5点満点で4点評価、高い満足度

Aさんの総評
社内の風通しがよく、労務管理がしっかりして働きやすい職場です。そういった点で不満はありません。

ただ、長期的に働くことを考えた場合、会社の経営方針に納得できるかどうかの見定めは必要です。
上場以来、売り上げ拡大を進める中で、戦略コンサルの強化方針が振るわずに一転するなど、現場がやや振り回されることがありました。

業績拡大に向けコンサルタントを好条件で大量採用しているため、これまでの中途採用者と条件面で差が生まれていることも一部で問題視されています。そうした点を踏まえて4点としました。」

 

高年収と働きやすさが魅力

ベイカレント・コンサルティングへの転職の魅力として、高額な給与水準が挙げられます

ITコンサルティングの同業他社と比較しても高い水準とされ、顧客企業とのプロジェクト達成といった仕事面でのやりがいも多くあります。

ハードワークなイメージとは違い、コンプライアンスを重視した企業風土も好感が持てます。

ITコンサルタント人材は、企業各社のIT化、DX推進の動きに合わせて需要が高まっており、職場環境が整えられたベイカレント・コンサルティングで経験を積むことは有益ではないでしょうか。

 

ベイカレント・コンサルティングへ転職するには

ベイカレント・コンサルティングへ転職を検討されている方は、転職実績トップクラスのヘッドハンターへの相談が転職成功への近道となるでしょう。中原氏のような内定実績トップクラスのヘッドハンターであれば、過去の面接内容や面接官にまつわる情報、内定をもらうために必要な要素を、ベイカレント社の人事並みに把握しています。

志望度合いの高い方は、内定の角度をあげるために是非、エージェントファインダーにご登録ください。ベイカレント・コンサルティングに圧倒的な内定実績を誇るビゼック中原氏をはじめとしたヘッドハンターをご紹介させていただきます。

 

 

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